写真詩で綴る、失われた自分を探す物語。全16回の予定です。
ストーリーを意識しているので、第一回 から順に見て頂けると嬉しいです。
目次が第一回 にあります。
『流れ込む夏のかたち』
詩 「小さな海」
ガラス玉に閉じ込めた海
その小さなきらめきを
私はただ じっと見ている
本当の海が見たいのに
ガラスの向こうの優しい心は気付かない
憧れと想いを馳せ
夢とまどろみ
静かに身体が凍っていくことに
視線が虚ろになっていることに
優しい心は気付くことができない
飽和した寂しさの中
その小さく丸まった海と
無邪気に消えていこうとしている心を
私はただじっと見ている
かっぱぶいこ
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