富士登山に初挑戦
-その6-
2010年8月8~9日 天気:
富士登山に初挑戦(5)8~本8合目 のつづきです
本8合目 富士山ホテル<標高3,400m>
22:00頃
富士スバルライン5合目を出発して約4時間半かけて、標高差1,050m。
本8合目にある山小屋「富士山ホテル」に到着!
食堂でカレーライスを食べたら、速攻で床に就く準備~
頂上でご来光を拝むためには
1時すぎには起床し、2時までには出発しなくては間に合わないのです
いったい誰ですか?
“富士山ホテル”なんて名前をつけたのは・・・
中学生のときのキャンプで泊まったロッジより、ずっとヒドイです。
ものすご~く大きい「2段ベッド」っていう造り。
カラダを起こすと、頭が天井につきそう・・・いや、ついたし。
上の段の人は天井が高いから、うらやましかったなぁ
22:30頃
まくらの横幅が、ひとり分のスペースです。
しかもわたしに割り当てられたのは、2段ベッドの下段奥の隅っこ
ちょっと辛そうに思えるけど、壁が2面にあるので頭の上だけでなく、
横の壁にもクギが打ってあって、いろいろ物を掛けられたから
雨で濡れたものを乾かすことができて、ラッキ~・・・てことで。
ちなみに寝床のまわりには、明かりは全くありませんでしたので、
自分のヘッドランプをいちいち照らさないと、な~んにも見えませんでした。
富士山の山小屋にはお風呂はありませんので、このまま就寝~
眠りやすいように衣服を調節して寝袋に入り、約2時間半の仮眠タイムとなります。
01:00頃
しかし、外の天候はどんどん悪化していました・・・
雨と風が強くなっていたのです。
起床時間の午前1時の天候は、ほとんど暴風雨
地上ならば「暴風雨警報」でも出て、学校が休みになるくらいのイメージ。
ここでさらに先に進むかどうか、各自に“意思確認”がなされました。
不安に思う人、高山病で頭が痛い人、無理せず寝てたい人は、
このまま朝まで富士山ホテルに残って、頂上を目指す人を待つことに・・・。
さらに・・・
先に行きたい意志があっても、
ウエアや装備の「雨対策」が完全でない人は、
現地登山専任ガイドさんから連れて行けないと判断が下り、お留守番です。
¥100ショップで買ったような雨ガッパを着た人、
滑りやすいシューズを履いている人、
登山靴とズボンの間から雨が入って靴下が濡れてしまいそうな人・・・
こんな軽い装備の人たちは暴風雨の中で、
予想以上の寒さによって、「低体温症」を引き起こす恐れがあるんですって
専任ガイドさんからの厳しい言葉は、
山を甘く見てはいけないという警告
02:00過ぎ頃
装備がしっかりしていて、
頂上を目指したいという意志のある者10数名で、富士山ホテルを出発
雨がたたきつけて痛いほど強く降り、風はボ~ボ~
過酷な条件の中、
ただひたすら自分のヘッドライトで照らされた前を歩く人の登山靴を見ながら
ちょっとづつ登っていきます。
当然ですが・・・
本8合目から頂上までは暴風雨のために
デジカメで写真を撮るなんて余裕は、まったくありませんでした
デジカメを取り出すためには、
防水手袋を外して、レインコートのファスナーを外して・・・という行程がいるので
そんなことをしている間にすき間から雨が入ってきて、それこそ「低体温症」です
いつの間にか標高3,600mの9合目にたどり着くも、
鳥居をいくつかくぐっても・・・証拠写真がちっとも撮れなかった。
必死で1歩づつ登りながらも、「写真撮りたいなぁ~」とか
そんなことばかり考えていたためなのか、心配された高山病はどこに?
空気の薄いことなんて、すっかり忘れていました
専任ガイドさんが、「あと800m!」「あと300m!」って言ってくれるのですが、
あたりは真っ暗で、顔を上げると雨で濡れてしまうので、
ずっと下を向いて登っていたら・・・・いつの間にか・・・
頂上 久須志神社<標高3,776m>
04:00頃
富士山登頂成功
ついにやりましたっ
日の丸の旗を大きく振りたい気分ですっ
こんなわたしでも、こんな悪天候でも、
富士山の頂上に、無事にたどり着くことができました~
*** 富士登山に初挑戦レポ
***
1・ 出発~富士スバルライン5合目
2・ 5合目~6合目
3・ 6合目~7合目
4・ 7合目~8合目
5・ 8合目~本8合目
6・ 本8合目~頂上
7・ 頂上にて- 前編 -
8・ 頂上にて- 後編 -
9・ 頂上から下山
10・ 富士登山で集めた焼印スタンプの飾り方