2011年はどんな年になるのでしょう。
1年に春夏秋冬があるように、
時代にも大きな波の春夏秋冬があります。
日本の歴史を振り返って見ると、その時代に必要なヒーローが現れました。
冬の時代
1945年~1962年戦後直後の日本を飛躍させたのは、
理想家であり、強い意志を持った起業家。
世界の一流国になろうとものづくりを始めた松下幸之助、本田宗一郎。
春の時代
1963年~1979年東京オリンピック、新幹線開通。
ものづくりの技術が世界に認められ、日本経済が成長期に入り、
投資に対してリターンが得られ始めた。
この時代のヒーローは創業者の意思を引き継ぐ実務家タイプ。
ソニーの大賀典雄、セブンイレブンの鈴木敏文。
夏の時代
1980年~1997年日本企業が海外でシェアを伸ばし、
日本脅威論が唱えられ、日経平均がピークに達した。
この時代は作れば売れるのだから、それを戦略的に管理していく財務、
ブランド構築と言う役割を担う頭脳が求められた。
「団塊の世代」の大前研一、糸井重里が天才的な分析力と感性で時代をリードした。
秋の時代
1998年~2008年情報化時代。
情報を制した新人類が、今までのサイクルで育ててきたものを刈り
、急成長し、時代に合わないものは淘汰された。
ソフトバンクの孫正義、楽天の三木谷浩史、ライブドアの堀江貴文。
2009年から冬の時代に入っています。
冬は新たな創造に入る時代です。
今までの延長線上で、考えても上手く行きません。
秋の収穫期に果実になったものをベースにして、
「0から1」を生み出す新時代のヒーローが求められます。
今回の秋の収穫はIT、情報です。
情報が特別な人のモノではなく、
一般の人が自由に手に入れ、
扱える時代が来たのです。
情報はインフラとなり、
情報を早く手に入れたり、
発信したり、
加工することに対して、
大きな対価が払われることは無くなります。
すなわち、
今まで時代をリードしてきたマスコミ、
印刷、
出版等の産業は衰退していきます。
同じように、
IT技術を駆使してSEO、
アフィリエイト、
ダイレクトレスポンス等の手法で集客してきた人たちも衰退していきます。
これからの時代の覇者となるのはナンでしょう?
SNS?
私は、
もう一度リアルのネットワークが求められる時代が来るのではないかと思います。
それも、
地縁、
血縁、
会社縁をこえて、
知的ネットワーク。
自分の趣味や、
嗜好、
好奇心が同じ方向を向いた仲間つくり。
いわゆる「同好の志」が作り出す
バーチャルとリアルのネットワークが大きな力を持ち始めます。
今までなら、会う事も見つけ出すことも出来なかった
「同好の志」が簡単に交流し、
集まる社会が作り出されています。
先生と生徒。
先輩と後輩。
新たな上下関係が出来、
それが大きなマーケットを作り上げて行きます。
面白い時代です。
このネットワークは国を超え、
年代を超え、
広がります。
そのビジネスモデルの一つとして
新・家元制度が活用されることを嬉しく思います。
楽しみましょう。
2011年も。