【夕顔4-2】センターの定番☆識別問題☆
源氏物語イラスト訳のあいです
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今回の源氏物語
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立ちさまよふらむ下つ方思ひやるに、あながちに丈高き心地ぞする。いかなる者の集へるならむと、やうかはりて思さる。
訳と内容が不明確の人は、まずイラスト訳からどうぞ☆
夕顔4のイラスト訳はこちら
では今日も、一気に行ってみましょぉ~♪
ヽ(○・▽・○)ノ゙
これまでのあらすじ
天皇(桐壺帝)の御子として生まれ、才能・容姿ともにすぐれていたにもかかわらず、亡母(桐壺更衣)の身分の低さにより臣籍降下して源氏姓を賜った光源氏。
ただ今、「4.夕顔(ゆうがお)」の巻です。源氏が新たな恋人、六条御息所の所に通っていた夏の頃の話。源氏の従者である惟光の母は、光源氏の乳母でもありました。この乳母が病に臥して尼になったため、源氏は五条まで見舞いに出かけます。その時、ふと源氏は、わびしいたたずまいの隣家に目を向けました。
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入試によく出る助動詞の識別問題 ☆
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いよいよ国公立2次試験ですね。
古文の場合は、新しいことをどしどしやるよりも、
今までやったことを、じっくり復習する
ということの方に力を入れて、直前期を過ごしましょう♪
(。´・∀・)ノ゙
特に、文法の識別問題は、
助動詞や助詞の復習には最適です。
─=≡Σ((( つ•̀ω•́)つ
今回出てきたものを下に挙げてみました。
解けるかなぁ~ヽ(●´Д`●)ノ
立ちさまよふらむ下つ方思ひやるAに、あながちBに丈高き心地ぞする。いかなる者の集へCるならむと、やうかはりて思さDる。
問)傍線部A~DAの用法の組み合わせとして、最も適当なものを選べ。
1.A 接続助詞 B 形容動詞活用語尾
C 完了の助動詞 D 自発の助動詞
2.A 格助詞 B 格助詞
C 完了の助動詞 D 自発の助動詞
3.A 接続助詞 B 格助詞
C 存続の助動詞 D 受身の助動詞
4.A 断定の助動詞 B 形容動詞活用語尾
C 尊敬の助動詞 D 尊敬の助動詞
5.A 格助詞 B 断定の助動詞
C 尊敬の助動詞 D 尊敬の助動詞
「に」の識別は、
今年のセンター古文にも出題されましたよね!
(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)
「に」「ぬ」「る」「れ」「なる」の識別は
文法問題の王道で~す!
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A.立ちさまよふらむ下つ方思ひやるAに、
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「―に、」というふうに、
「に」の後に読点(、)がある場合は、
必ず、助詞の「に」です!
(o´・ω・`o)ノ
助詞「に」には、
格助詞と接続助詞があります。
【格詞】
①【時】~時に
②【場所】~で。~所で
③【対象・状態】~に など
【接続助詞】
①【単純】~と。~ところ
②【順接】~ので
③【逆接】~けれど
【連体形+「に」、】の場合、
・「~時に」と訳せる時は、格助詞
・「~と」「~ので」「~だが」なら、接続助詞
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B.あながちBに丈高き心地ぞする
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「あながち」という重要古語☆
きっちり覚えてたら、この「に」の識別はできたも同然♪
(♡ >ω< ♡)
「に」の識別は、
国公二次や私大入試でよく出てきますので、
きっちり復習しておきましょうね♪
(o^-')b
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C.いかなる者の集へCるならむ
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え…「集ふ」って、下二段だっけ…?
オロオロ(゚ロ゚;))((;゚ロ゚)オロオロ
―なんて、気にしてませんでしたか?
(;゚;∀;゚;)
そんなこと知らなくても、
「―eる」のつながりだけで判別できるんですよ♪
ヽ(゚◇゚ )ノ
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D.やうかはりて思さDる。
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ということは、
Dの「―aる」のつながりの場合は、
受身・尊敬・可能・自発の助動詞「る」になります。
「思さる」の「思さ(思す)」は、
「思ふ」の尊敬語です。
光源氏が主語なので、
二重尊敬とするよりも、
「思ふ」という心中語につく自発と捉えるほうが自然ですね♪
他にも
■れ・られ
の識別にも目を通しておいてください。
ではでは~♪
2次試験がんばってね!
立ちさまよふらむ下つ方思ひやるAに、あながちBに丈高き心地ぞする。いかなる者の集へCるならむと、やうかはりて思さDる。
1.A 接続助詞 B 形容動詞活用語尾
C 完了の助動詞 D 自発の助動詞
2.A 格助詞 B 格助詞
C 完了の助動詞 D 自発の助動詞
3.A 接続助詞 B 格助詞
C 存続の助動詞 D 受身の助動詞
4.A 断定の助動詞 B 形容動詞活用語尾
C 尊敬の助動詞 D 尊敬の助動詞
5.A 格助詞 B 断定の助動詞
C 尊敬の助動詞 D 尊敬の助動詞
正解は……1