【帚木209-3】「思ひたまふ」の訳出☆ | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木209-3】「思ひたまふ」の訳出☆

勉強お疲れさま~ラブラブあいです。>


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【本日の古文単語】

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【さりとも】…そうは言っても

■【え~じ】…~できないだろう

※【じ】…打消推量の助動詞「じ」の終止形

■【思ひ離る】…思い切る、気持ちが離れる

■【と】…~と引用の格助詞

■【思ひたまふ】…存じております

※【たまふ(下二段)】…~ております謙譲

■【しか】…過去の助動詞「き」の已然形

■【已然形+ば】…~ので順接

■【しばし】…しばらくの間

■【懲らす】…懲らしめる

■【む】…意志の助動詞「む」の連体形

■【~の心】…~という気持ち

■【にて】…~で

■【しか】…そのように指示語

■【あらたむ】…言動を改める、改心する

■【む】…意志の助動詞「む」の終止形

■【と】…~と引用の格助詞

■【も】…強調の係助詞

■【ず】…打消の助動詞「ず」の連用形

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


今日の古語詳解は、「思ひたまふ」について☆

では行ってみよ~♪

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「たまふ」という敬語の見分け方については、

このブログでも何度かお話ししてきましたよねー!

 

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「~たまふ」という補助動詞になったとき、

それが四段活用なのか、下二段活用なのかで

尊敬or謙譲が分かれます;


 

たとえば、

 

■読みたまひければ

     ↑

「たまひ」という形は、四段活用の場合のみ。

したがって、この場合の「たまふ」は、

四段活用の補助動詞であり、

尊敬~なさる」の意味となる。


 

■願ひたまふること

     ↑

「たまふる」という形は、下二段活用の場合のみ。

したがって、この場合の「たまふ」は、

下二段活用の補助動詞であり、

謙譲~ております」の意味となる。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

ただ、下二段活用は、


 

たま / たま / たま / たまふる / たまふれ / たまへよ

     アップ

へ・へ・ふ・ふル・レ・ヨ」と活用し、

未然形・連用形が、四段の已然形と同じ形なので、

 

「~たまへ」「~たまへ」などの場合、

見分けがつかない時も往々にしてあります。

(;゚;∀;゚;)

 


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思うたまへ得 のところでもお話ししましたが、


 

謙譲の補助動詞「たまふ」は、

会話や手紙の中で、話し手(書き手)自身、

または話し手側の者の動作にのみ付き、 地の文には用いられません

 

したがって、今回のように、

会話文中の場合、特に「思ひたまへ」となっている場合には、

謙譲のほうの確率が高いんです!

ヽ(゚◇゚ )ノ


 

【思ひたまふ】

思っております、存じております

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)

 

今回は、「思ひたまへしかば」となっています。


 

「しか」過去の助動詞「き」の已然形であることが分かれば、

「たまへ」が連用形であることは当然であって、

おのずと、謙譲のほうの「たまふ」であることがつかめます。

(o^-')b


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古文は、このような基礎事項の積み重ねが大切です。

これさえやっておけばいい、というものではないですので、

1つひとつを、頑張って積み上げていってくださいね♪

(o^-')b

 

本日の「源氏物語」まとめ

 

■帚木209(原文)

「…さりともえ思ひ離れじと思ひたまへしかば、しばし懲らさむの心にて、『しかあらためむ』とも言はず、…」

     アップ

自力での現代語訳が難しい場合は、

下のリンクも復習してね♪

 

【帚木209-1】イラスト訳

【帚木209-2】イラスト解釈

 

 

本日の古語~過去記事リンク~

 

さりとも

え~ず(陳述)

じ(助動詞)

たまふ  たまふ②

「しか」の識別

ば(接続助詞)

こる(懲る)

む(助動詞)  

「とも」の識別

(※その他重要古語一覧はこちら

 

あいでしたラブラブ