【帚木177-3】古文単語「怖づ」とは
今日も勉強お疲れさま~
古文単語・文法覚えは、古文を読む必要条件☆
古文目線・慣れを積むのは、古文を読む十分条件☆
このブログで真の国語力を身につけてください
【本日の古文単語】
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
■【かみ(上)】…以前、昔
■【はべり】…~ます(丁寧の補助動詞)
■【し】…過去の助動詞「き」の連体形
■【やう(様)】…~ことには
■【かう】…このように(指示語)
■【あながち(強ち)】…むやみやたらに
■【怖づ(おず)】…恐れる、怖がる
■【たる】…存続の助動詞「たり」の連体形
■【人】…ここでは女の意
■【なめり】…~であるようだ
※【な】…断定「なり」の連体形撥音便の無表記
※【めり】…推定の助動詞「めり」の連用形(終止形)
■【いかで】…何とかして(願望)
■【懲る(こる)】…懲りる、こりごりする
■【ばかり】…ほど
■【わざ(業)】…こと
■【して】…~で、~をして
■【脅す(おどす)】…脅かす
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今日の古語詳解は、「怖づ」について☆
では行ってみよ~♪
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センター試験ではあまり出てこないけれど、
推薦入試や私大などでよく出題されるのが、
「説話」というジャンルです☆
(o^-')b
特に、日本最大の説話集である『今昔物語集』は、
その中でも頻出の部類に入ります!
ヽ(゚◇゚ )ノ
『今昔物語集(こんじゃくものがたりしゅう)』
平安時代後期の説話集。
編者・成立年代ともに未詳。
1000を越す説話からなり、
【天竺(インド)】・【震旦(中国)】・【本朝(日本)】の3国の説話に分かれる。
仏教説話、世俗説話など、多岐に渡っている。
「今ハ昔」に始まり、「~トナム語リ伝ヘタルトヤ」で結ばれる形で、
漢字片仮名交じりの漢文訓読体で書かれている。
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
芥川龍之介も、この出典を題材にして、
多くの短編小説を著しています。
…ということは、
京大・早稲田・一橋大などの現古融合文の知識としても、必ず押さえてほしい知識ということになります!
(`・ω・´)ゞ
実は、この今昔物語集の中で、
陰陽師や地獄、強盗といった話題の際、
この「怖ぢ(怖づ)」といった単語が頻繁に出て来ます。
漢字を見れば分かるのですが、
けっこう平仮名で出て来て解釈させたりという問題も出てくる可能性があるので、ぜひ知っておきたい語ですよね♪
(o^-')b
【怖づ(おづ)】
…恐れる、こわがる
(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
センター対策の問題集しか解いたことのない、経験の少ない現役生ほど、こういう所がビミョーだったりするんですよね^^;
現代の「物怖じする」という言葉につながっていく古語ですが、
ぜひ今回、インプットしてほしい単語でした☆
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木177(原文)
「…そのかみ思ひはべりしやう、かうあながちに従ひ怖ぢたる人なめり、いかで懲るばかりのわざして、おどして、…」
自力での現代語訳が難しい場合は、
下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■はべり
■あながち
■人
■なめり
■わざ
(※その他重要古語一覧はこちら )
あいでした