【帚木78-③】古文単語~「はかばかし」とは? | 【受験古文速読法】源氏物語イラスト訳

【帚木78-③】古文単語~「はかばかし」とは?

勉強お疲れさまラブラブあいです。


この重要古語は毎夕5時ごろに更新しています。

勉強の息抜きに、ケータイからでもお楽しみくださいね♪

 


↓今日の古文単語↓

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■【の】…~が(主格)

■【朝廷(おほやけ)】…朝廷、宮中

■【仕うまつる】…お仕えする(「仕ふ」の謙譲語)

■【世のかため】…天下の重鎮

※【世(よ)】…世間、世

※【かため(固め)】…支え、重鎮

■【べき】…推量の助動詞「べし」の連体形

■【まことの】…本当の、真の

■【器もの】…器量、才能、またそれのある人物

■【べき】…当然の助動詞「べし」の連体形

■【取り出だす】取り出す、選び出す

■【~むには】…~としたら

※【む】…仮定の助動詞「む」の連体形

■【かたかる(難し)】…難しい

■【べし】…推量の助動詞「べし」の終止形

■【かし】…~だよ、~ね

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今日は、「はかばかし」についてです☆

 

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今回出てきた助動詞の文法的説明は、

すべて上に書いてあります。

 

特に、「べし」については意味が分かれますので、

納得がいかない時には、あなたの解釈をコメントに書いてください。

追って検証させていただきます♪

 

 

さて。

今回は「はかばかし」の詳説です。


 

「はかばかし」とは、仕事の進み具合を意味する「はか(果)」を重ねて形容した語です。

つまり、仕事や物事が手際よく進む様子を表し、

その意から、頼もしい、はっきりしている、等の意にもなります。


 

【はかばかし】

①てきぱき、はきはきしている

②しっかりして頼りになる、頼もしい

③はっきりする、際立っている

④本格的である、きちんとしている

(※『全訳古語例解辞典』小学館 より)
 

現代でも、「はかばかしい」という形容詞は存在するのですが、むしろ…

 


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「工事の進み具合がはかばかしくない」など、

(仕事が)はかどらないという意味で用いられることが多いです。


 

あなたは、受験勉強はかばかしいですか?

 

(o^-')b

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今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?

難しいようなら、イラスト訳や他の重要語句を復習してね♪

    ↓

【今日の源氏物語】

・・・・・・・・・・・・・・・

「…男の朝廷に仕うまつり、はかばかしき世のかためとなるべきも、まことの器ものとなるべきを取り出ださむには、かたかるべしかし。…」
・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

【帚木78-①】イラスト訳

【帚木78-②】イラスト解釈

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重要古語一覧
の(同格)

つかうまつる(仕うまつる)

世・世の中

べし①  べし②  べし③

む(助動詞)  む②  む③  む④

む(識別)

かたし(難し)

かし

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あいでしたラブラブ

今日も最後までご愛読ありがとうございました(●´エ`●)