【桐壺229-③】古文単語~「めづらし」の意☆
こんばんはあいです。
ちょっと更新時間がズレちゃってます^^;
明日までには、なんとか修正しますね~☆
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■【大臣(おとど)】…ここでは左大臣のこと
■【御里(おんさと)】…ご実家、お屋敷
■【源氏の君】…光源氏
■【まかで(まかづ)】…退出する、高貴な場所から他の所へ出かける
■【させたまふ】…~させなさる
※【させ】…使役の助動詞「さす」の連用形
■【作法(さはふ)】…儀式などにおける正しいやり方
■【世に(よに)】…実に、非常に
■【めづらし】…めったにない(ほどすばらしい)
■【~まで】…~くらいに、ほどまで
■【もてかしづく】…大切に世話する、大事に育てる
■【きこえ(きこゆ)】…~申し上げる(謙譲の補助動詞)
■【たまへり】…~ていらっしゃる、なさった
※【り】…完了の助動詞「り」の終止形
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今日はこの中から、「めづらし」についてお話します☆
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「めづ~」「めで~」などの語は、動詞「めづ(愛づ)」から派生したものが多く、プラスイメージで用いられることが大変多いです。
実は、この「めづらし」についても例外ではありません。
今では、「珍しい(=めったにない)」という意味で、
プラスにもマイナスにも、
あるいは、プラマイゼロにも用いられます。
つまり、「珍しい(=めったにない)」という意味で、
それ以上でもそれ以下でもないのです!
ですが、古文の「めづらし(珍し)」は、
70%ぐらい、プラスの意味で用いられます。
【めづらし(珍し)】
①賞賛に値する、すばらしい
②目新しくて心ひかれる、新鮮な感じである
③今までに例がない
めったにないほどすばらしい、という意味なんですが、
「すばらしい」に傾くか、「めったにない」に傾くかで、
①→②→③と、意味が変化していきます。
今回は、
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作法世にめづらしきまで
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訳1)婚姻における儀礼が、実にすばらしいくらいに、
訳2)婚姻における儀礼が、世に例がないくらいに、
直前の「世に」を辞書で調べると、
【世に】=実に、非常に
とありますので、(訳1)の意でもつながりますが、
直後の「まで」は、
【まで】
①~まで(範囲)
②~までも(限界)
③~くらいに(程度)
こちらのつながりを考えると、
(訳2)のほうが、スッキリとしてきます!
【めづらし(珍し)】
①賞賛に値する、すばらしい
②目新しくて心ひかれる、新鮮な感じである
③今までに例がない
基本の意を覚えて、前後の文脈をよく吟味して識別していってくださいね♪
(o^-')b
☆その他の重要古語☆
■「まかづ」についてはこちら→
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【古文】
その夜、大臣の御里に源氏の君まかでさせたまふ。作法世にめづらしきまで、もてかしづききこえたまへり。
今回の古文、一語一語、現代語訳できますか?
難しいようなら、イラスト訳や上の重要語句を復習してね♪
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あいでした