・世界的「例外国」の言い分

 

 

No risk, no say 『"America is an exceptional country, we have done more good in the world"』

 

https://feckless.hatenablog.com/entry/2018/06/02/163846

 

以前、このような記事をご紹介させていただきました。

 

‐「世界警察・世界判事・世界陪審員」アメリカのイラン国ガセム・ソレイマーニー少将殺害‐

 

世界中での戦争行動干渉政策、かかる人権侵害について、文字通り、日本のリベラル左翼をはじめ、あらゆる言論人が、恥知らずにも「見て見ぬフリ」をしてきた。

 

お隣の国々の政治体制には、やたらと文句を言うが、唯一、上述の行動を「取れる」アメリカだけには、彼ら自身でも『例外主義』を適用し、かの国が「民主主義であるから」という、まったくの嘘っぱちで、片手落ちの理想論を掲げた「欺瞞」を、大勢が思考停止し、崇拝してきた歴史がある。

 

和訳:U.S. is the creator of human right disasters①

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12587689804.html

 

和訳:U.S. is the creator of human right disasters②

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12588139950.html

 

おおむね、彼らの「思考的淵源」なるものは、以下の“主流言説”横流しのものに過ぎない。

 

 

『MSM(メイン・ストリーム・メディア)』

 

‐【再追記】とうとう金正恩氏が「危篤状態」になってしまった!‐

 

ある場合は、ジョンウン氏が「危篤状態」となり、一切の裏取りや確証もないまま、あっという間に「国内メディア」に津々浦々拡散するさまは、この国が本当に『アメリカの植民地』であることを示している。

 

一方で、上述の在日米軍の(沖縄での発ガン性物質を含む消火剤をばら撒いた)「蛮行」については、奇妙なまでに『ネグりとスルー』を行い、あからさまな「タブー」として、この国では厳然と存在している“追求してはいけない言説ルール”です。

 

その本家大本の、彼らが“独裁者トランプ”を批判する、「素晴らしき自由報道機関」諸君の主張にて、先のコロナウイルス対策では、以下のような記事があったそうな。

 

下図は1月27日、フォーブス記事に掲載された。アメリカ、続いてイギリスが、流行に対する準備が最も良くできている国であることを示している。

 

 

それ以降の暮らしが、その主張に疑いをさしはさんだ。アメリカとイギリスは、明らかに、大半の他の先進諸国より準備できていなかった。

 

だがこのような妄想はアメリカ・マスコミには典型的だ。彼らは自国が最良で過去最大だと信じるようアメリカ国民を洗脳する絶えざる潜在意識プロパガンダの一環なのだ。

 

今日ニューヨークタイムズは、関連する極端な自己妄想のたわご記事を掲載している。

 

 

いや。世界はアメリカ指導力の弱体化を悲しんではいない。世界の大半の人々は「熱心な大西洋主義者」ではないからだ。

 

彼らの基本的前提は、戦争商売と残虐性でだけ、アメリカが例外的だということだ。次から次の世論調査が、「世界中」が、アメリカを肯定的に見ていないことを示している。世界は逆に、アメリカを最大の脅威として見ているのだ。

  • 2017年のピュー調査によれば、38カ国の回答者の39%が、ロシアと中国の31%に比較して、アメリカの影響力と武力が彼らの国々に対する大きな脅威だと考えている。前回の2013年調査時の25%から上がっている。
  • 1月のギャラップ世論調査によれば、アメリカの国際指導力への支持は、世界的に30%に落ちた。それは中国(31%)より僅かに下で、ロシア(27%)より上だ。調査が行われた10年で最も低い評価で、去年のバラク・オバマの48%から下がっている。
  • 世界中のアメリカ好感度は、特にメキシコ、カナダやドイツのような主要同盟国の間で急激に落ちた。しかも、それはトランプ貿易戦争やイラン合意離脱前なのだ。

 

マスコミに載らない海外記事 

Moon of Alabama 2020年4月24日『例外主義者のたわごと』より

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-5b4300.html

 

まさに、おっしゃる通りである。

 

‐アメリカはコロナ・パンデミックでも平気で制裁をぶちかまします‐

 

‐日本衰退の根源である「対米従属」に迫る‐

 

アメリカの「歴史」「産業構造」から見て、彼ら自身が『平和産業』でメシを食うことができないのは、あらゆる事実や認識から浮彫りとなっています。

 

しばし引用が続く。

 

この記事にある妄想とエセ歴史観は驚くほどだ

 

75年前の来月、ヨーロッパで、ファシズムをくじくのを助け、以後数十年、大陸で民主主義を擁護した国が、自国民を守る上では、多くの独裁国や民主主義国家より酷い仕事ぶりだ。

 

編集者が、まとまりの悪い段落を削除してくれたのは、ベンホールドには、ありがたいことかも知れない。ツイッターで、彼女は、こう述べている。

 

- Katrin Bennhold @kbennhold 9:37 UTC 2020年4月23日

75年前、ファシズムから私の祖父母のヨーロッパを解放したアメリカは、これまで75年間世界のリーダーだった。今やアメリカは異なる方法で先導している。他のどこよりも多く、842,000人のアメリカ人がCovid-19と診断され、46,784人亡くなっている 2/6

 

アメリカはヨーロッパをファシズムから解放してはいない。ソ連が解放したのだ。1942年から1945年、ソ連が東部戦線でドイツ国防軍を打倒したのだ。ノルマンディー上陸作戦や、1944年6月の占領下フランスへのアメリカ侵攻は、ソビエト社会主義共和国連邦が東で行っていた壮大なバグラチオン作戦と比べれば単なる気晴らしだったと言える。

 

そして、アメリカは、朝鮮やベトナムやアフガニスタンやイラクや他の多数の国々に対する戦争を率いたではないか?

 

大陸では、民主主義を擁護するどころか、ギリシャやイタリアや他の国々で過半数が余りに左翼の政党に賛成投票した際はいつも、アメリカは次々とクーデターをしかけた。ちなみに、一体誰が、フランコ下、スペインのファシスト独裁維持を手伝ったのだろう?

 

そして、これだ。

 

特別な皮肉がある。いずれも啓蒙的戦後アメリカ指導部の産物であるドイツと韓国が、コロナウイルス危機における立派な最優良事例になったのだ。

 

「戦後のアメリカ指導部」は、朝鮮人の20%を殺し、1987年まで、韓国で、ファシスト独裁を支持した。それはそれ以来朝鮮民主主義人民共和国と和平をしようとした、どの韓国リーダーにも反対した。一体そのどこに「啓蒙」があるだろう?

 

アメリカ覇権「指導部」は終わっており、世界は、それで幸せだという、まっとうな理由があることを、無知で無学なたわ言の筆者に、誰かが言うべきなのだ。

 

アメリカ覇権擁護者の多くが「リベラルな国際秩序」は、アメリカ覇権に依存していると強く主張する。それは、これまで、ほとんど理にかなっていない。一つは、アメリカ覇権の継続的な維持は、国際秩序の規則と対立することが多いためだ。覇権国は、自分が適切と考える時はいつでも、どこであれ、他国の主権や法的権利を踏み潰して、干渉する権利があるのだ。実際アメリカは、非難している多くの国々に秩序を「もたらす」取り組みで、むしろ、ならず者を演じることが多いのだ。アメリカ覇権を最も声高に主張する擁護者は、予想通り少なくとも国際法が彼らの邪魔になる際は、最大の反対者の一員だ。

 

アメリカの相対的下落は新しい進展ではない。外部の観察者たちには20年以上見えていた。だが、ハリウッドや主流マスコミや支配体制が過去20年間維持してきた妄想の一部が、とうとう、やっと今になって崩壊しているのだ。

 

コロナ流行が引き起こす大恐慌の拡大で、益々多くのそうした妄想が目に見えるようになって、葬られるはずだ。

 

記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2020/04/exceptionalism.html#more

 

同記事より

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-5b4300.html

 

第二次大戦後に、アメリカが朝鮮半島にもたらした“災禍”については、以前の記事でお話させて頂きました。

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編14(朝鮮戦争が遂に勃発す)‐

 

‐近くて遠い国 朝鮮 本編16(朝鮮戦争後の韓国)‐

 

あわせて、冒頭に述べた「ソレイマーニー将軍爆殺」の件にしろ、戦後から半世紀以上受け継がれてきた『米国のスタンス』であり、現在も「組み敷かれない国々」に対して、あらゆるネガティブキャンペーンと内政干渉、物理的な制裁や戦争行動含め、普段私たちの暮らしている日本では、あまり触れることのできない貴重なコラムを、今回の翻訳記事にて伺い知ることができました。

 

 

・「属国度」の違い?

 

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-5b4300.html

 

『Germany is not a sovereign country』

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12281619605.html

 

メルケル氏については、それぞれ批判や見方があるけれど、お隣韓国は、もう何年も前から「対米自立」の努力を重ねてきている。

 

‐文大統領の努力、「職を失い」悔しがる在韓米軍司令官、70年ぶりの敵対行為の中止‐

 

やはり、そこは『国民のポテンシャル』の違いというか、一方では「独裁政権」に抗い、血を流して権利を獲得してきた人たちと、それを傍から見て「遅れている」と見下し、自分たちは、ただ「与えられてきたもの」だけを頂き、ひたすら自国が置かれてきた問題から「逃げ続けてきた」人々の『ツケ』が、ある種「膨大な負債」となって、今私たちの暮らしに降りかかってきているのだろうと思います。

 

 

<参考資料>

 

・No risk,no say 『"America is an exceptional country, we have done more good in the world"』記事

 

https://feckless.hatenablog.com/entry/2018/06/02/163846

 

・Cluttered talk blab blab blab 『和訳:U.S. is the creator of human right disasters①』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12587689804.html

 

・同 『和訳:U.S. is the creator of human right disasters②』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12588139950.html

 

・同 『植民地 ああ植民地 植民地』記事

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12591048209.html

 

・同 『Germany is not a sovereign country』

 

https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12281619605.html

 

・マスコミに載らない海外記事 『例外主義者のたわごと』

 

http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2020/04/post-5b4300.html

 

 

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