表題の「大人の発達障害と映画で知る関連疾患」を読みました。(電子書籍にて)
著者の竹内リエさんは精神科医でもありアメブロでブログも書かれています。(映画に関する記事が多いイメージです。)
この本が興味深いところは、発達障害と精神疾患との違いについて鑑別がなされている点や
発達障害について
①「発達障害は生まれつきの脳の機能に偏りがあり、日常生活に困難を生じる状態」
②「発達障害は先天的なものであって、家庭環境や親の育て方、本人の心の問題に起因するものではない」
③「発達障害の特性があっても支障なく社会に適応できる人もいます、発達障害の特性があり、なおかつ社会で生きづらさを抱えている場合に発達障害と診断されます」
④「知能の遅れを伴うケースもありますが、伴わないケースも多く、大人の発達障害はほぼ後者です」
という見解です。
私は27年来の統合失調症が治った?と思い、昨年末から知能検査と性格の偏りのテストを受けて、現在では統合失調症は寛解して、発達障害についても問題がないとの診断を受けたのですが、「なぜ統合失調症になったのか?」「(過去の出来事から)自分は発達障害なのではないか?」と頭の中では考えは渦巻いていました。
※親族に統合失調症の患者が多いことや、昨年自死した父親の性格をみていて「父親は発達障害ではないか?」そして、私を含めてみんなが問題を解決する良い方法があるのでは?と思っていたからです。
話は戻りますが、この本では映画の登場人物について精神科医の視点から、発達障害傾向や精神疾患的な行動を分析されているので、今まで見た(これから見る)映画について新たな発見があるチュートリアル的な役割も果たしています。