戰場で敵味方大軍が合ふ、合戰と同時に、名将なら、アリ勝けた!!と、兵士のまだ痛まぬ中に總退却させて、次の戰閗に備えさせます。微を見て結果を悟っての行動です。愚将は戰って戰って、一方の兵が五千になり、三千になり、千になり、いよいよ自分が掴えられて、負けたと判る。
それも、功角十目なんだから、これを捨てて、今更十一目を取っても仕方ないではないか!!の就着、その就着は大局を見れない、大局を見た心算でもその「微」を察せられないからです。
微を知ることは機を見ることです。機とは前兆の事です。機を知ると同時に行為する事は「てだて」と申します。謀略計略ではありません。もっともっと「機微」を要するのであります。「即略」と云ひます。「拙速」を○ぶものであります。
「機略」「即略」は、自問自答でなけれは出て来ません。
「自分の聲」に依らねばなりません。