◆英語表現の使いどころ
ところで、マニュフェスト。
みなさん、この言葉の正確な意味を理解していますか?
外国語を使うことで、
それが意味するところが、 選挙公約? 基本方針? あるいは、それ以外?
あいまいになっています。
さきほど念の為、WIKIPEDIAを見ましたが、この意味が併記してありました^^
その政党が本気ならば、きちんと日本語で、意味を限定すべきです。
それが公約の意味だと言うなら、
『国民との契約』 と言うべきでしょう。
契約ですよ、契約。
契約を反故にしたら、そこには責任が伴います。契約ですからね。
さておき、大事な言葉を外国語にしてしまうと、このように、意味するところが、
人それぞれ受け止め方も異なるために、抽象化してしまいます。
言葉が、力を持たなくなります。
これは言うまでもなく、日本に広くはびこる弊害。
ゆえに私は、出来るだけ、日本語を用います。
マーケティングなんて言葉も、自らは使いません。
もう皆さん好き勝手に使ってますからねえ。。。
ただし、外国語を意図的に使う場合があります。
それは、日本語で表現すると、手垢がついていて、伝える側にインパクトがない
場合。
たとえば、この前記事にした、ゲネプロ。
クライアント先で、「ゲネプロやりましょう!」というと、
「何ですかそれ!?」となります。
でもそこを、「本番前の予行演習しましょう」などというと、インパクトがなくなります。
逆の意味で、言葉に力がなくなります。
でも、外国語を使う頻度は、コンサルタントしては極小だと思います^^
◆渋谷にて。提案営業とは何か?を考える
岡本太郎作 『明日の神話』
縦5.5メートル、横30メートルの巨大壁画
今この作品は、渋谷マークシティの京王井の頭とJRの渋谷駅を結ぶ、連絡通路にある。
(画像:岡本太郎記念HPより転載)
ここはたくさんの人に見てもらえるからと選定された場所。
確かにたくさんの人が通る。
私も通る。
しかし。
岡本太郎が好きな私でさえ、この絵と、いつも、きちんと向き合うことは出来ない。
申し訳ない気持ちを抱きながら、忙しく、この前を通り過ぎる。
この作品が描かれたのは、『太陽の塔』の制作と同時期の、1968年から1969年。
第五福竜丸が被爆した際の水爆の炸裂の瞬間をテーマにした、渾身の作。
メキシコで永らく行方不明になっていたこの作品。
しかし。
いくら素晴らしい作品でも、見る者が、その気になっていなければ、
単なる、デカイ、ラクガキと変わらない。
それは作品の側の問題ではなく、見る側の心の在りようの問題。
この場所なら、たくさんの人に見てもらえるから・・・
その考えは正解のようで、実は大きく間違っている。
それは営業活動でも全く同じこと。
仕事の中身も大事。だが、それ以上に大事なことがある。
◆円高82円台ってことは
さて、市場は菅政権を完全に見下しております。
15年ぶりの82円台突入。
さて、これは危機的状況ではあるのですが、この円高は
またとないチャンスでもあるはずです。
円高で一般企業がどんどんと海外に工場を移転するのは困りますが、
国家として、特にアジアを中心としたインフラ整備への投資するチャンスかと。
(円借款では駄目ですよ)
電気、通信、交通機関、上下水道・・・
これらのインフラを抑えるという事は、その国のまさに技術的スタンダードを
抑えるという事になります。
そしてアジア経済圏の発展成長は、鳩山さんの空論ではなく、やはり日本が発展
していくための機軸になるもの。
『大東亜共栄圏』は、単なる我田引水でなければ、アジア全体にとってとても
重要な思想です。
このほかにもいろいろな、戦略的な「円高の使い途」があると思います。
いずれにせよ、円の供給量を増やす必要があるのではないでしょうか。
見逃していただけるなら、私が一万円札刷りますけど・・・^^
◆セミナーのための準備(その2)
無事、セミナーのためのゲネプロ 終了♪
さて、ついでにもう少し、セミナー準備に関するお話をしておきたいと思います。
ゲネプロまでやって、時間配分もばっちりなんですが、
さらに不測の事態に備えて、5分ネタ、10分ネタを、追加でいくつか用意します。
もうこれは御守のようなものですね^^
それと私は出来る限り、パワーポイントとか文明の利器?を使わずにセミナー
をします。
使う場合には、万一に備えて紙の資料も用意するとか、そういう手配をします。
機械の調子が悪くて仕方ないです。では申し訳が立ちませんから。
・・・というか、これが真剣勝負の戦い、戦争だったら死んでます^^
(あ、機関銃が、動かないや・・・)では済まされませんからねえ。
あと、講師が開始時間に遅れるわけには行きません。
遠方の場合は、出来るだけ前泊しますし、
近くの場合でも、電車が止まって遅れました・・・なんてのは、理由にはなりません。
他の交通手段を使って到着可能なように、かなり余裕を持って出かけます。
ちなみに多くの人が、たとえば通勤や、商談でさえも、
「電車が遅れたら遅刻やむなし。」(=それは正当な遅刻理由である)
という感覚を持っているようですが、それはとんでもなく甘いと思っています。
と、こんなことを書いてはいますが、私は、セミナーを専門でされている方に
比べれば、経験も少ないですし、まだまだです。
これからもレベルアップできるように頑張っていきます♪
◆ゲネプロ。商談の前に。
ゲネプロ
一般にはあまりなじみのない言葉だと思います。
主に、演劇やクラシック音楽において公演初日の間近に舞台上で行う全体
リハーサルのことで、本番と全く同じように行う最後の通し稽古のこと。
本番と同じなので、間違えても途中で止めたりはしません。
初日公演を観客を入れずに1回やっておくようなもの。
ちなみに、ドイツ語のゲネラールルーペが語源だそうで、それを日本人が
略してゲネプロ。
で、何でこんなことを書いているかと言うと、
私は今日これから、16日に講師を務めるセミナーのために、ゲネプロを
一人でやるから。
もちろんその前段階で、シナリオを書き、それをきちんと覚えて、繰り返し、
その総仕上げとして行うわけです。
もちろん、お金を出して、ある程度の広さの会議室を借りてやります。
セミナーとほぼ同じ時間かかってしまうので、時間的な負担も大きいの
ですが、そのために予定も前々から空けてあります。
で、何でこんなことを書いているかと言うと、
もしあなたが営業のプロであるならば、(営業をやってメシを食っているなら)
プレゼンテーションや、一つ一つの商談についても、ぜひ、ゲネプロまで
真剣にやって準備をして欲しいと思うから。
いつも、バタバタ、時間がなくて、なんとか準備だけは整えて本番・・・
客先に移動する電車の中で、商談内容を組み立てている・・・
忙しくて仕方ない?
忙しいと言う字は、心を亡くすと書きます。
ゲネプロは、”練習”とはちょっと違います。
本番を1回多く、事前にやっておく。そういう事です。
その商談を失敗したくないのであれば。
追伸:
ちなみに私はよく人から、
「セミナーの講師って、すごく緊張しません?」と聞かれますが、
もちろん、すごく緊張します。
でも、不安はありません。
ゲネプロしますから。
◆ちょっと考えてみたこと(ユウキ食品さんの件で)
今回は、単なる雑感記事です^^
先日、ユウキ食品さんが、隠し味となる原材料の表示を意図的に隠していたとして、
農水省から指導を受けました。(新聞報道より)
・・・これは、ものすごく微妙な問題ですね。
営業でのコンサルティングの中でも、
「客先から成分開示を求められているんですが、どうしましょう?」
といった相談を受けることも少なくありません。
異論はあると思いますが、私は、こういうケースでは、
「必要以上に開示する必要はありません」
と言っています。
たとえば、ある材料を混ぜることで耐熱温度が20度高まり、
決定的な差別化要素になっていると言う場合。
客とはいえ、そこまで教えてしまう必要はないと考えます。
でも私は、こうも言うんです。
「公開可能な技術は、できるだけリリースすること。」
もちろんライバルにキャッチアップされるリスクもありますが、
それ以上に、情報をどんどん発信することで、
新しい顧客、新規案件の開拓に繋がる可能性のほうを選択すべきと。
実際に京都のとあるメーカーさんでは、かなりの部分まで技術的な情報も公開し、
それによって顧客の信頼を得て、情報も集まってきて、さらに競争力が高まるという
好循環のサイクルを回しているところもあります。
そこには、ライバルは真似をしても追いつけません。
でもそれを実際にやるには、経営者の相当の覚悟、勇気が不可欠です。
でも、そのメーカーさんでの経験からも、私は
ギリギリのところまでは情報を出してしまえ
そういう考えであるわけです。
もちろん一方で、ライバルに真似をされるのを恐れ、ほとんど何も情報を出さない
と言う会社もありました。
しかし徹底的に隠すと言うのも、もちろん戦略として間違っているとは思いません。
さて今回のユウキ食品さんのケース。
意図的に隠した原材料というのは、さぞかし、
インド奥地の秘伝の調味料でも使っているのかと思いましたが、一部報道によれば、
その隠した原材料はトレハロースなどとのこと。
これは食品加工では、ごく一般的に使われている原材料。
ちょっと、なんだよ・・・という感じがしないでもありません。
でもその使い方などに工夫があるのか?そうならばなおさらですが、
果たして、法を犯してまでも、原材料名は隠すべき情報であったのか・・・
”ユウキ食品さんの商品の特徴”は、その原材料で使っているかどうかではなく、
もっと違うところにあるのではないのかな?とふと思わせる報道でした。
ユウキ食品さん!めげずに頑張ってください。
◆「命令」「指示」以外で人を動かす方法
母 「早く勉強しなさいっ!」
子 「今、やろうと思っていたのに!うるさいな~!!!」
母 「何よ、その態度はっ!!!!!」
・・・こんな会話、あなたにも経験がないでしょうか?^^
人は、他人から、命令・指示されるのは、基本的に面白くない。
だから、相手の行動に具体的に影響を及ぼすのに、こうした「命令」という
やり方は、あまり賢いとはいえません。
(※緊急時は別ですよ)
この会話は、その象徴です。
「命令」で人が動くのは、その人の背景に権力があるからです。
だから上の立場の人間にとって、「命令」で下の者を動かすのは、スキルとしては、
非常にレベルが低いということ。
まさに虎の威を借りたナントカ。
更に言うと、子供の反抗期とは、これまで盲目的に従ってきた親からの自立の過程
であり、それまで便利な「命令」を使って「ああしなさい」「これしちゃ駄目」と子供を
安易にコントロールしてきた親は、(子供がいう事を聞かなくなった・・・)と嘆くわけです。
でも実際、「命令」依存症とでもいえる大人は、非常に多いんです。
なぜなら、自分も、そうやって育てられてきて、それ以外のやり方を知らないから。
では「命令」以外の方法で、どうやって相手を動かすのか?
大事なことを言います。
たいていの場合、本人は、やるべきことは何かを
理解している。
だから、余計に他人からそれを言われるとムカツクわけです。
まずはここの理解。この前提に立つことが大事。
そして、例えばこういう言い方をします。
「今日の宿題は、どんなものが出ているの?」
「今日は、どういう勉強の予定をたてているの?」
「今日は、何時から勉強を始める予定?(おやつも用意してあげる都合があるからさ)」
などなど。つまり、
状況を気にして、確認するだけ。
そして、これだけでも、相手は、こちら側が勉強をやって欲しいと考えていることを
理解します。
この効果を高めるには、
相手を信頼して、いつ、何をやるかを、自分で決めさせるよう
に促すと、より良いと思います。
ただし、
大事なことは、相手を信頼していることを示すこと。
こちらが心の中で、相手を信用していなかったり、見下していたりすれば、
それは自ずと伝わります。そして
(どうせ俺が勉強サボると思って聞いてきているんだな?)などと相手に思われたら、
いくら言い方を変えたところで効果は得られません。
でも、このような言い方をしても、子供もなかなか自主的にやろうとしない事もあります。
その場合は、さらに、
「分かった。今はやる気分じゃないんだね。いつから始めるかを自分で決められる?」
この質問は、かなり有効だったりします。
ここでも相手への信頼が前提にあります。
選択権、決定権は、あくまでも相手にゆだねています。
自ら決めて、自ら実行する、その手柄を相手に与えるのです。
命令とは、その手柄を相手から奪うものです。
ちなみに今日の我が家。小3の娘は全然やる気なし(笑)
上記のような言い方ではまったく駄目^^;
そこで、今回は、気分転換のスキルとして、
「一緒に近くの地区センターに行ってやろうか。お父さんもそこで仕事をしたいから」
と、いつもと場所と変えてやることを提案したら、うまく乗ってくれました。
そしてスムーズに宿題を終えたので、しっかりと褒めてあげました。
そこには、別に特別なご褒美は必要ありません。
(○○を買ってあげるから頑張ってというのも、ものすごくレベルの低いやり方ですね)
「命令」以外のやり方。
このスキルは、なかなか一朝一夕では身につかないかもしれません。
しかし、あなたが銃でもつきつけていつも相手に命令できないのなら、
身につけるべき必須スキル。
今回以外のやり方もありますので、また機会を設けてお話したいと思います。
◆江田憲司氏タウンミーティングに参加
今日、青葉区藤が丘で行われた、
江田憲司氏のタウンミーティングに
初めて行って来ました。
内容はともかく。
100名近く集まっていたでしょうか。盛況です。
しかし、
そこに集まっているのは、ほぼ高齢者。
申し訳ないが、高齢者に、・・・誤解しないで下さいね。
日本の未来を託すわけにはいかない。
高齢者を悪く言っているのではないんです。
私たちこそが、未来に責任を担わねばならない。
参院選で躍進した、まさに「旬」の、みんなの党。
その幹事長のタウンミーティング。
参院選後 初。
しかも日曜日。
しかもこの地区は、高齢者ばかりの土地ではない。
日本でもたぶん有数の”若い”地区。
そして、この国の、この危機的状況。どうしようもない閉塞感。
なのにタウンミーティングに、集ってくるのは、高齢者ばかりですか。
下手すると、タウンミーティングは、インテリ高齢者の恰好の娯楽の場だ。
今日、ここに、この国の縮図をみたような気になりました。
みなさんはどう感じたでしょうか。
(ちなみに私には特定の支持政党はありません。みんなの党も含めて)
◆提案力、私の場合はどうなのか?
ここしばらく、提案についての記事を書いてきました
そこでは、
提案で大事なことは
顧客に、サプライズを!
それは工夫次第で あなたの会社でもできること
こんなメッセージを伝えてきたつもりです。
じゃあ偉そうに言ってるお前はどうなんだい?
ということで今回は、私がまさにここ2日の間に、客先から頂いたメール
を紹介させて頂こうと思います。
匿名、固有名詞などは省かせてもらいます。
・・・まずは、とあるセミナー主催者から
普通にセミナーやるだけでは面白くないからと、私からあるサプライズ企画
をやりましょう!と提案したことに対する回答メールの抜粋 ↓
「鬼頭さんの気概に負けないよう、必死でついてきます^^」
・・・とあるクライアントから
WEBサイトのSEO対策を施したことに対する御礼メールから↓
「ありがとうございました。すごい数ですね。驚きました。」
・・・とある経営者からの経営相談に出向いた後での御礼メールから↓
「営業上の貴重なヒントをいただき参考になりました。
爽やかな英気に触れる思いでした。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。」
守秘義務もあり、内容を詳しく説明できないので、なんのこっちゃ?
と思われるかもしれませんが、
”必死でついていきます”とか、”すごい”、”驚きました”とか、ましてや
”爽やかな英気に触れた”とか (・・・これはちょっと恥ずかしい^^;)
これらは、「普通の営業」をやっていては、顧客から
絶対に言われることのない言葉
だと思います。
もちろん、このそれぞれについて、少なくとも私としては、普通に仕事をやる
以上のことをやらせて頂いたつもりです。その結果、頂戴できた言葉。
そしてこうした言葉を頂いた後、どういう流れが作れるか。想像できますよね?
それにしても、これらのメールを送って頂いた皆さん。
仕事が出来る人と言うのは、こうした御礼が非常に上手い。
こんなふうに気持ちを、素直に、相手に伝えることができる。
それがまた御礼を言われた側の気持ちをよくし、
その相手のために、さらに頑張らせる^^
すごいプラスの連鎖が生まれてきます。
そう、単なる、売り買いの関係ではない、可能性がその先には拡がっていきます。
実に楽しく仕事が出来ます♪
さてさて。
ここまで読んで下さったあなた。何か心が動いたあなた。
すにで、このプラスの連鎖、繋がっているはずです^^
◆営業マンはとにかく書け!(提案力)
営業に文章力は必須。
それは、素晴らしい文章を書けという事ではなく。
求めるのは、
相手に伝える、力のある言葉を使うこと
商談などで喋る内容も、文章力。
私の場合も大事な商談前には、喋る内容を文章に一度書き起こして、
ブラッシュアップします。
全然、伝える力が違ってしまうから。
手近なところで事例を。
前回書いた記事 。
私は書き出しを、
「提案」で9割の営業マンがやれてないこと。
それは、 (・・・以下略)
としました。
でもそう書く前は、書き出しは
提案活動で最も大事なことは、相手に対し (・・・以下略)
となっていたんです。
こんな当たり前すぎる表現では、ひきつけるチカラがありませんよね。
まあ私も実は、最初はこんなもんなんです(笑)。
だからこそ私は、文章にして、その伝える力をチェックするわけです。
営業は書くべし!
伝え方一つで、相手の反応は変わる。