はいどうぅも。
さてさて。
今回は前回から引き続いて…
個人的ディズニーアニメーションオススメランキング~黎明期編②~
の後編でございます!
世間の評価、興行収入関係なく個人的に勝手にオススメしたい作品をランキングにしていくこのコーナーでございます。
今回は黎明期編です。
対象となるのは、世界初の長編アニメーション「白雪姫」が誕生した1937年~1973年の間に公開されたウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ制作の長編アニメーション映画計21作品。
これらの作品達の個人的なオススメ順を改めてまとめていきたいと思います〜。
一応このランキングの判断基準は…
①個人的にどれだけ人に勧めたいか
②【ディズニー映画】ならではの魅力
のなんとなく2点でやっとります。
そして今回はさらに…
子供オススメ度
キッズやファミリーへのオススメ度合い
大人オススメ度
大人の独り鑑賞や2人鑑賞のオススメ度合い
ファンオススメ度
ディズニーファン、もしくはコアな部分を知りたい人へこオススメ度合い
という3つの★評価もおまけで付けてみました。
まぁあくまで個人の独断と偏見に満ちた順位なので悪しからず!
前回の21位~11位はなかなかクセの強い作品が名を連ねました。
今回は後半の10位〜1位!
では、さっそくいってみましょう!
※作品数が多いので各詳細データや詳しい感想語りは割愛してます。個別の本記事に細かく記載してますのでぜひそちらもご確認頂ければ幸いです♪
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10位 三人の騎士 (1944)
子供オススメ度/★★☆☆☆
大人オススメ度/★★☆☆☆
ファンオススメ度/★★★★★
WDAS初であり唯一のドナルド・ダック主演の長編映画。
政府依頼プロパガンダ長編作品の第2弾。
短編オムニバス「ラテン・アメリカの旅」の続編であり、短編作品をドナルドが誕生日プレゼントを開封していく、、という縦軸で繋いだオムニバス作品。
実写とアニメーションのハイレベルな融合が特徴的。
前半は子供も楽しく観れる内容だが後半は奇想天外ガチンコの理不尽トリップムービーとなっている為に完全な大人向け。
前作から登場したホセ・キャリオカに加え、パンチート・ピストルズが今作で初登場。
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9位 ピーター・パン (1953)
子供オススメ度/★★★★☆
大人オススメ度/★★☆☆☆
ファンオススメ度/★★★☆☆
「夢を信じる童心」をテーマに、大人も子供も安心して楽しめる勧善懲悪のファンタジーアドベンチャー。
差別表現が問題視される事もあるが子供の視聴に大きな問題はなし。
魅力的なヴィランの先駆者フック船長やディズニーを代表する妖精ティンカー・ベル等の人気キャラクター達や「You Can Fly!You Can Fly You Can Fly」等の名曲を多数排出。
ウォルトが幼少期の思い出を元に考案した、ディズニーが誇る絶対的代表作の1つ。
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8位 ダンボ (1941)
子供オススメ度/★★★★☆
大人オススメ度/★★★☆☆
ファンオススメ度/★★★☆☆
ファンタジアやピノキオが商業的失敗に終わる中、低予算での製作を余儀なくされた作品。
言葉を話さない主人公という斬新な設定、短所は時に長所にもできるという万人に染みるカタルシス、さらには今ではディズニー伝説のシーンの1つとして語り継がれる「ピンクの象」等、圧倒的な個性が多数。
子供にも大人にも深く刺さるディズニー指折りの1本。
但しピンクの象はややトラウマの可能性あり。
低予算作品の成功例として、この後の作品達に大きな影響を与えた伝説的作品。
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7位 白雪姫 (1937)
子供オススメ度/★★★☆☆
大人オススメ度/★★★☆☆
ファンオススメ度/★★★★☆
記念すべきディズニー長編カラーアニメーション第一作にして世界初の長編カラーアニメーション映画。
ディズニーの、世界の映画の歴史に残る革命的傑作。全てのはじまりであり、子供も大人も映画ファンにも、誰にでも進められる今も崩れない永遠のスタンダード。
アニメ=子供向け短編を指していた時代に「ディズニーの道楽」と言われながらウォルトが社運と人生をかけて世に放った歴史的一石。
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6位 おしゃれキャット (1970)
子供オススメ度/★★★☆☆
大人オススメ度/★★★☆☆
ファンオススメ度/★★★★☆
ウォルト亡き後実質的制作をクリエイター達のみで行った最初の長編作品。
猫が主役の最初のディズニー長編アニメーション。
日本で大人気キャラクターとなったマリーの排出作。
新鮮味や派手さはないが、シュールな空気感とキャラクターの生々しさ、サブキャラや本筋以外のおかず展開の面白さ、そしてジャズとクラシックを行き来する音楽達が魅力的な1本。
基本明るいドタバタ展開で子供は楽しめるし、音楽や細かな描写で大人も充分楽しめる。
大作感よりもシュールなギャグや空気感が好きな方に特にオススメ。
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5位 シンデレラ (1950)
子供オススメ度/★★★★☆
大人オススメ度/★★★☆☆
ファンオススメ度/★★★★☆
数あるディズニープリンセス作品の中でも白雪姫に次いで歴史的重要度の非常に高い映画。
倒産寸前のディズニー社を救った起死回生の一作であり、ウォルトが「一番好きな映画」と言い続けた渾身の作品。
アニメーションと音楽の素晴らしさも勿論のこと、受け身でありながらしっかり意思を感じるシンデレラと、物語をひっぱる動物達の個性とアクションが大きな見所。
年齢人種関係なく、夢を信じ続けることは決して無駄ではない事を教えてくれる傑作。
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4位 ふしぎの国のアリス
(1951)
子供オススメ度/★★★☆☆
大人オススメ度/★★★★☆
ファンオススメ度/★★★★★
当時のディズニーがやりたかったトリップムービーのサイケデリックさと愉快なエンターテイメントの両方が見事に融合した奇跡の一作。
原作自体がとても人気のある作品の為未だに賛否両論あるものの、原作の魅力とディズニーらしさ、そしてエンターテイメント性、全てのバランスが兎に角絶妙です。
子供と大人、それぞれ違った目線ながら大いに両者が楽しめる作り。
音楽とキャラクターデザインの功績も大きく、公開後から今日に至るまで様々な方面で長いスパン愛され続けている名作。
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3位 わんわん物語 (1955)
子供オススメ度/★★★☆☆
大人オススメ度/★★★★★
ファンオススメ度/★★★★☆
境遇の違う二匹の犬のラブストーリーをテーマでとしたディズニースタジオ初の犬が主役の長編アニメーション。
日本では特に少々地味な立ち位置の作品ながら、公開当時は白雪姫に迫るヒットを叩き出した傑作。
裏テーマとして人間のペットの関係性という大きな柱が通っていて、音楽、作画、キャラクター、仕掛け、全てがとっても高いレベルでまとまっています。
名曲ベラノッテとスパゲッティのシーンは映画史に残る名シーンとして世界中で余りにも有名。
子供も大人も映画ファンもディズニーファンも、誰もが楽しめる極上のストーリーエンターテイメント。
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2位 ファンタジア (1940)
子供オススメ度/★☆☆☆☆
大人オススメ度/★★★★☆
ファンオススメ度/★★★★★
個人的には本当は永遠のナンバー1です。
あまりにも人を選ぶ作品なので'オススメ'という枠だと順位は変わりますよねどうしても。
ウォルトが莫大な時間と費用をつぎ込んで長年の構想を形にした渾身の一作。
クラシック音楽とアニメーションを融合させたイメージムービーのような8編のアニメーションと、演奏する楽団の様子と解説で構成された異色作品。
現代でいうミュージックビデオの原型のような作品で、ストーリー性やアニメーション内の台詞はなく、クラシックに合わせたアニメーションがひたすら展開される内容の為エンタメとしては致命的な程人を選びます。
敷居を下げるためにミッキー・マウスを登場させているものの約2時間作品の中で出演はわずか10分以下。
ただしこのミッキーの出演する「魔法使いの弟子」は彼の圧倒的代表作となり今も抜群の認知度を誇っています。
世界初のステレオシステム映画で、この映画の上映の為だけに音響システムを劇場に導入する等全てにおいて規格外の作品でしたが、公開時は世間に受け入れられず大赤字を記録。
しかし世代を越える毎に再評価され続け、今や伝説の一作として語り継がれています。
親しみやすいキャラクターは登場するものの子供の視聴にはほぼ耐えられず、完全な大人向け。
さらに大人の中でも人をバキバキに選ぶ1本。
ただアニメーションの歴史において、間違いないなく永遠に名を残す傑作です。
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1位 ピノキオ (1940)
子供オススメ度/★★★★☆
大人オススメ度/★★★★☆
ファンオススメ度/★★★★★
大ヒットの白雪姫の次作としてファンタジアと同じ1940年に公開された作品。
イタリアを舞台に、町の職人ゼペットに木で作られた人形ピノキオが様々な町の誘惑を乗り越えながら人間の子供を目指す成長冒険物語。
原作は社会風刺小説であり、キャラ設定や容姿、ストーリー等現代誰もが持つピノキオのパブリックイメージはほぼこの映画から作られたと言えます。
ファンタジアに劣らない莫大な予算と時間がつぎ込まれた超大作ですが、こちらは対照的に子供も大人も楽しめるエンタメ性の高い作品。
80年以上前の作品とは到底思えず、むしろ現代のCGアニメーションとは比べ物にならないほど綺麗かつ味があり、滑らかで繊細な作画アニメーションは必見。
星に願いを、ハイ・ディドゥル・ディー・ディー、困った時には口笛を等、現在においても誰もが口ずさめるスタンダードな名曲を多数生み出し、キャラクター面でも圧倒的評価を獲得。
中でもジミニー・クリケットはこの後のディズニー作品で幾度となく登場する'頼れる個性派脇役'枠の第1号となりました。
子供にも大人にも伝わる教養や学びがエンタメとバランス良く内包されているのでファミリー視聴にも最適。
ただし、一部演出にかなりダーティーな部分があり(トラウマレベル)子供が喫煙飲酒するシーン(しっかり悪いこととして描かれてますが)もあったりしますので、お子さんに観賞させるときは配慮が必要です。
【星に願いを】の言葉と共に、現在まで続くディズニーアニメーションの原点・根本となる核を世間に知らしめた歴史的なマスターピース。
ある意味白雪姫以上に【ディズニー長編アニメーション映画の原点】と言うのに相応しい1本です。
このディズニーアニメーション黎明期の中でも、一本の映画としてトータルで最もクオリティが高く、歴史的価値のみならずエンターテイメントとして現在においても尚人を選ばず楽しめる作品であるという点でこれを一位に選びました。
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はい。
こんな感じで!
まぁ流石にトップ10ともなると名作だらけで、とても適当には語れない物ばかりなので、思った以上にしんどかったです(笑)
改めて見ると11~20位と比べて、社運をかけたような超大作がやっぱり順当に上位に来てる印象ですね。
大作というのはやはりそれだけリスクが高く、転けた時のダメージは時には会社を潰すくらい強力だったりします。
なのでついつい低予算のローリスク作品を作り勝ちになるもので、今レビューしてる1970~1980年のディズニーなんかまさにその時期なのですが。
例えその時転けてしまったとしても、やはり世代を越えて語り継がれ愛され続ける作品というのはそうやって莫大な時間とお金、何よりも【何かを変えたい】という情熱が注ぎ込まれた作品達が多いのも事実ですよね。
もちろん例外もありますが。
正直1940年前後の黎明期の作品のクオリティって今観ても半端ないものがあって、今の時代には無い作品にかける何かをひしひしと感じるんですよね。
勿論ローリスク作品にも面白いものは沢山ありますが、'面白い作品'と'名作'は似ているようでやっぱり全く別物だな、、と。
今回の記事を書いててそんな事を改めて思いました。
はい。
というわけで今回はこの辺で〜!
今回も長文駄文にお付き合い頂きありがとうございました♪
しーゆーねくすとたぁいむー。