すきなものしか語れない

すきなものしか語れない

ディズニー映画を自己満で語るつまらないブログを粛々と書いています。一投稿の文章が兎に角長いです。ごめんなさい。


はぁいどうも。


さて…ディズニーアニメーション映画史。時代は【ディズニー第3の黄金期】と言われる2010年代真っ只中です


2013年「アナと雪の女王」による特大ブレイク、さらに続く「ベイマックス」「ズートピア」も大ヒットを記録する等2000年代の低迷が嘘のような快進撃をみせるディズニー。


しかし今回の黄金期の特長は…その人気の拡大と比例して…それ以上の勢いでアンチが大量に急増したという点。


その大きな理由には作品への思想やメッセージ性の露骨な内包様々な意味でのディズニーイメージ転換戦略近代映画トレンドに寄せた内容による伝統の破壊、等が上げられます。


新規ファン獲得の一方でこれまでディズニーファンだった人々が大量にアンチにまわったというのもまた事実だったんですよね。


そんな中公開された次作は…そんなアンチの声をと跳ね除けるようなファン待望のあのディズニーレジェンドコンビによる最新作でした。


(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)


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  モアナと伝説の海

(原題:Moana)

2016年

監督

ジョン・マスカー

ロン・クレメンツ


データ

ウォルトディズニーアニメーションスタジオ56作目の長編アニメーション。

 

海の世界に憧れる島娘モアナとかつて英雄と呼ばれた半神半人のマウイが世界を救うため大海原を旅する大冒険活劇を描いたスペクタクルファンタジーアドベンチャー。 


 原作の無いオリジナルストーリーですが作品の舞台である南太平洋ポリネシアに伝わる伝説や伝統からインスパイアされ制作された物語です。


 監督の2人が【ポリネシアの伝説の神・マウイの物語を映画に】と発案した事から始まったプロジェクトでした。


〈制作スタッフ〉

監督は「リトル・マーメイド」「アラジン」等の大ヒット作や「プリンセスと魔法のキス」「トレジャー・プラネット」「オリビアちゃんの大冒険」等のファンからカリスマ的人気を誇る作品まで…数々の名作を生み出してきたレジェンドコンビ、ジョン・マスカーロン・クレメンツ

脚本は「ズートピア」で監督を務め後に「ミラベルと魔法だらけの家」も手掛ける事となるジャレド・ブッシュ。

音楽はサモア出身のアーティストであるオペタイア・フォアイ、「ブラザー・ベア」や「ターザン」東京ディズニーシーの「ストームライダー組曲」等で知られるベテラン、マーク・マンシーナ、さらにミュージカル「ハミルトン」で有名な役者・作家・ミュージシャンのリン=マニュエル・ミランダ

三人共同でオリジナル楽曲制作も担当しています。

〈キャスト〉
主人公モアナを演じるのはハワイ出身のアウリイ・クラヴァーリョ日本語版は屋比久知奈さん。両者共に今作の為にオーディションで起用された新人さんです。

マウイ役はドウェイン・ジョンソンプロレスラー【ザ・ロック】としても著名な俳優であり、サモアの血を引いています。日本語版は歌舞伎役者の尾上松也さん。

上記の配役含め原語版ではほぼ全てのキャストにポリネシアに縁のある演者さんが起用されています。

また日本語版ゲスト声優としてタラ役で夏木マリさん、タマトア役でROLLYさんが出演

〈世評〉
前作「ズートピア」と比べると興行収入面では少々数字を落とし、3作続いていたアカデミー賞の受賞もでストップとなる等、特に日本では公開時あまり話題にならず振るわなかったイメージがありますが…それでも世界収益ベイマックスを越える大ヒットとなっています。

何よりも今作は一般評価、つまり観た人の満足度が群を抜いて高く、近年毎作恒例となっていたアンチのネガティブバッシングほぼ上がらなかった事でも有名です。

今作のような特定の文化をテーマにした映画はほぼ必ずと言っていいほど現地の方や歴史研究家から厳しい批判を受けるのが最早通例となっていましたが… 

 今作では現地の方々を積極的に制作チームに加えその意見を全面的に取り入れる制作体制を作った事もあり、その手の批判がほとんど起こらず逆に現地からは絶賛と歓迎で受け入れられた事も、この作品の高評価の一因となっています。 

 現在は日本でも認知度はジワジワ高まっており、続編や実写化も既に決定している人気作品となりました。

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感想


こんな映画を待ってました


これぞまさしく【ディズニーのエンターテイメントムービー】。


「良いんだよ、良いんだけど、なんか…」という…アナ雪以降のなんとなく続いていたモヤモヤ感を完全にふっ飛ばしてくれましたね。


「これこれ!こういうのが良いんだよ!」とはまさにこの映画のことですよ。


小難しい社会への強すぎるメッセージ、変にこねくり回した複雑なストーリーなんていらない。


少なくともディズニー映画には。


この映画に社会へのメッセージや会社のイメージ戦略が全くゼロだとは言いません。


でも間違いなく主役はそれじゃない。


それを主役としていない。



【魅力的なキャラクターと、応援したくなる主人公、素晴らしい音楽と、別空間を疑似体験できる映像世界、万人に染み入るわかりやすくも胸を打つテーマ。そして少しの魔法と笑いとワクワクするような大冒険。】


エンターテイメントこそがこの映画の主役です。


それこそが本来のディズニーのアイデンティティ


重ねてにはなりますが…こういうディズニー作品を本当にずっと待ってました。


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※雑念のない制作姿勢



この映画は前述の通り南太平洋ポリネシア文化と伝説を主題として作られており…

そしてその点に非常に真摯に重きを置いて制作されています。

キャストはほぼ全員ポリネシアに縁のある人を集め…
音楽に現地スターであるオペタイア・フォアイを招き…
3週間の取材旅行の後ポリネシアの島々で暮らす人々を制作チームに加えたOST(オーシャンストーリートラスト)を発足し…現地の人々の意見を拾い続けました。

監督二人の【ポリネシアの英雄マウイを主人公としたアニメーションを作りたい】という想いから始まったこのプロジェクトは、現地の人々に密に取材をしていく中その形を大きく変えていきます。

スキンヘッドだったマウイの外見は現地の意見をもとに長髪へ変更され…

【ココナッツをこんな雑に扱わない】と言われれば即座にシーンを削除し…

タトゥーや航海術にまつわる現地に根付いたストーリーが盛り込まれ…

島の暮らしを深く描いたシーンや楽曲が増え…

島の人々が祖母や守護精霊の存在を大切にしている事からモアナの理解者・伝説の語り部として祖母のタラが重要なキャラクターとして立ちました。

そして伝説の中で【ポリネシアの人々が一切航海を行わなかった空白の1000年間】があることを知り、海と島に根付き逞しく強く生きる現地の少女達と触れ合い感銘を受けたこことで、英雄マウイの物語から島と海を愛する少女の冒険物語へ、そのストーリーと主役までもが変更となりました。

【この作品はポリネシアの文化と伝統と生き方に近代化した我々がのみ込まれる為の映画だ】

と監督二人は明言しています。

そこに雑念入る余地がないのが、この映画最大の特長だと思います。

近辺の作品に強く見られていた【こういうメッセージを内包した映画にしよう】とか【こんな変わった事をしてみよう】とか、、そういう映画会社としての自意識が非常に薄い映画なんです。 

兎に角伝統の文化と生き方に敬意を表し、そこから学び取った事を全力で形にした映画なんです。

それを表現する為にディズニーはこれまで培ってきたものの総力を使って、最高の器を用意しました。

映像と音楽と物語とキャラクターです。

「ただ良い作品をつくる」そこに雑念がない。

このかつてのディズニーにあった「ただ良い作品をつくる」という力強いエネルギーが戻ってきた、それがこの作品なんです。

だからこそこの作品はストレートに、直球で、観ている人の心を掴みにくるんだと思います。


※音楽と映像の魔法


上記の様に、ホントに細かい所までポリネシアの伝統と文化に拘り抜いて制作された今作。

改めて観ると、その作り込みに驚きます。


画面の端っこに写ってるモブキャラクターの動き空を飛ぶ鳥の動き等、その全てに意味が込められています。


ただ本筋自体は特に捻りの効いた、現代アニメによく見られるような複雑なストーリーではありません。


昔ながらの至ってシンプルなアドベンチャーストーリーです。


パブリックテーマも【本当の自分の声を聞く】という、わりとスタンダードな物です。


プロットだけ見ると感動要素は特に無いように感じます。それどころか所々強引でご都合主義な部分も散見されます。



しかし、この映画はそこらのお涙頂戴映画よりよっぽど泣けるし、よっぽど心を震わされるんです。


その要因の一つが【映像の説得力】です。


例えばモアナをはじめとする島の人々のポリネシア地域独特の体型や顔立ち。髪の質感。

表情の細やかさ。


物凄い再現度です。それもディズニーらしさを損なわずに再現しています。


モアナの髪型等は、現地の女性に何日にも渡りひたすら色々な動きをしてもらいそれを全て撮影して映像に反映させる徹底ぶりだったそうです。



そしてやはりこの映画の最重要要素である【海】の表現。これが圧巻なんです。


なんだろう、ピクサーのような写実的なリアルさとも少し違うアニメーション映画として最高に魅力的な海なんです。


監督のジョン・マスカーロン・クレメンツはこれまで徹底的に2Dアニメーションに拘る事で有名な二人でした。

CG完全移行後にも関わらずわざわざ手描きアニメーションを復活させて「プリンセスと魔法のキス」を作った程です。


その2人がはじめてCGアニメーションを選択したのがまさに【この作品の心臓と言える海と人物の描写がより理想的に表現できるから】という理由からでした。


これは本当に英断だったと思いますし、その狙いは見事にハマったと思います。


その映像一つ一つから溢れる【作り物を越えた説得力】が観ている者を否応無く引き込むんですよね。



そしてやはり忘れてはいけないのが音楽


この作品の音楽は他のディズニー映画とは一風異なります。


前述の通りサモア出身のオペタイア・フォアイを迎え、徹底的に伝統の音楽を取り入れているのですが決してそれだけではありません。


マウイが歌う「You're Welcome」さらにタマトアが歌う「Shiny」等クセがあって独特なんだけどちゃんとポップで癖になる音楽達が、観客の心をしっかり乗っけてくれます。(※タマトアの「Shiny」は日本語版ではROLLYさんがそのクールな歌声を披露してくれていますね。)


最初「何これ…」と思った曲に気がついたら引き込まれていたと言う人結構多いんじゃないでしょうか。


そしてやはり何よりも圧巻なのがモアナが歌う「How Far I'll Go」です。


旅に出る前と、終盤でモアナが覚醒する時の2回歌われるんですが、2回とも泣きましたw


これぞ音楽の力


この曲を通してモアナというキャラクターとその悩み、決意を観客が共有し、一気に感情移入してしまうんです。


ありふれた少女の悩みです。


そのありふれた悩みが、素晴らしい音楽と映像に乗っかることで観客にリアルな感情として迫ってきます。ヒリヒリする程に。



これは本当に圧巻でした。



決して捻りのある物語でもテーマでもない。


だけどそこに音楽と映像の魔法がかかるとこんなにも観ている人を引き込むんですよ。



ディズニーがこれまでずっとずっと大切にやってきた事です。


※エンタメとしての矜持




ここまで読むと特定文化を題材として扱った少々お硬い映画なのかと思うかも知れませんが…



全くもってそんなことはありません。


要所で挟まれる小気味よいギャグの応酬。


実写映画顔負けな見応えたっぷりの海洋アクション。


そしてクライマックスのスペクタクル。


誰が観ても楽しめる極上の娯楽映画としてしっかりと仕上がっています。


主要な登場人物がかなり少ない作品だと思うのですが…その分各キャラクターの描き方がとても丁寧なんですよね。


そしてこれ大事なところだと思うんですが…登場人物が皆何処か緩くて明るいんです。


これもおそらく現地の人々を密に取材した制作陣の感触が大きく反映されているんだと思います。


そしてその少ない登場人物一人一人が、物語の大事なピースとして丁寧に表現されているんです。


モアナとマウイはもう言わずもがなだと思うんですが、個人的にとても大きいと思うのはやはりモアナの祖母・タラの存在。


彼女をとても丁寧に描いていることが、この作品の奥行きと味わい深さを何倍にもしてくれているのは間違いありません。


両親や兄弟、恋人といった類ではなく祖母の理解と導きでモアナが動いていくというのは、先祖の導きを大切にするこの地域題材の作品ならではだと思います。


描き方もホントに素敵なんですよね。


皆に変人扱いされながらも島のイベントの日ですら海辺で1人好きなダンスを踊って過ごし、背中にはマンタの大きなタトゥー。


決して強制することはなくモアナの覚醒を待ち、最後は自分の命と引き換えに送り出す。


いやぁ。タラおばぁちゃんカッコイイっす。



そして…この作品で忘れてはいけない重要キャラクターが【海】です。


そう、この作品では【海】を擬人化した1人のキャラクターとして登場させています。



いやぁこれはやられました。こう来たかと。


だって後半とかだんだんこの海が可愛く見えてくるんですもの。【海】がですよ?


別にお茶目な顔とか手足があるわけじゃない、ただの海が可愛く見えてくるんですよ。


これはポリネシアの人々の【海には意思があり人や島を繋いでいる】という考え方を形にした物なんですけど、この手法は流石です。


ディズニーのキャラクター力の底力を見ました。



さらに…ファミリーエンタメとして大事な役割を担っているのがマウイのタトゥーの中でモアナ達を見守ってくれるチビマウイと鶏のヘイヘイ。


この作品の登場人物の中で唯一が2Dアニメーションで描かれたチビマウイ。


この表現もまた【タトゥーはその人を表す履歴書のような物であり、大切な自己表現である】という現地の考えの元に発案されました。


そして作品が仕込んだ最大のコメディリリーフであり、単調になりがちな一本筋のストーリーにおいて笑いを生み出す起爆剤となったヘイヘイ。


グーフィーの系譜を脈々と受け継ぐ…ディズニー伝統の「愛すべきおバカさん」ですね。


このチビマウイとヘイヘイの存在は…この作品がファミリーエンターテイメント映画であることを観客に思い出させてくれる大切な存在でした。


この作品は決して特定文化の歴史や伝説をただ描いたお硬い映画ではないんですよね。


ディズニーのエンターテイメントとポリネシア文化をどちらも損なう事無く両立させた、、まさに奇跡のような作品です。



※それぞれの立場の尊重




これまでのジョン・マスカー&ロン・クレメンツ作品は【現状に不満を持った主人公がそれを打破する物語】というのが基本にありました。


アラジンしかり、リトル・マーメイド、トレジャー・プラネット等ほぼ全てがそうだと思います。 


この「モアナ」も基本プロットはその慣例通りなんですが、、これまでの作品とは決定的に違う点があります。


それが、、主人公の内面的物語に特化していること。


モアナは珊瑚礁の外の世界に憧れを抱き現状に窮屈さを感じながらも、それでも島での暮らしや島で暮らす人々を認め心から愛しています。


それは彼女が歌う「How Far Ill Go」の【皆幸せそう、それはわかるの。】【自分の居場所があるのってホント素敵な事よね。】という歌詞にも現れていますし、実際に彼女は一度海への憧れを抑え込み村長の跡を継ぐ決心をしています。


往々にして、人は何か一つの考えに執着すると他の事を軽視しがち。


ジャスミンが王宮での暮らしを「囚われの身」と表現したりアリエルが人間の世界に憧れるあまり故郷の海底を疎かにしていたのが良い例です。


しかしモアナは現状の環境が恵まれていること、周りから必要とされている事をしっかりと理解しています。


彼女が向き合うのは…周囲の環境ではなく自分の内面。


この過程がしっかり描写されているからこそ、後のタラによる後押しや「How Far Ill Go」での決意…


そしてクライマックスの[私はモアナ。]が観ている人にとてもリアルにヒリヒリと伝わってくるんですよね。


周囲の環境や誰かの意向ではなく、、自分の[魂]のルーツ…心が望む場所と生き方と徹底的に向き合ったのがモアナ。


最高に魅力的な主人公です。


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まとめ




ここまで長々語ってまとめも何も無いと思いますが…兎に角素晴らしい映画です。

「昨今のディズニーの風潮が苦手で…」という人にこそ是非観ていただきたい映画です。


正直な事を言うと…多分この作品がこのタイミングに無ければ自分はディズニー映画を観るのを辞めていたと思いますね。


【ポリネシアの文化と伝統】というフィルターを通して、ディズニーが久々に【純粋に作品とだけ】真摯にがっぷりおつで向き合った傑作。


続編や実写化等で着々と認知度と人気を上げている作品てはありますが…もっと沢山の人に観て欲しい作品です。

もし万が一、この駄文を読んで少しでも気になった方が居たら…是非騙されたと思って一度観て欲しいですね。


ここまでお読み頂き本当にありがとうございます。

本当に長々と長文駄文失礼を致しました。

ではまた!

しーゆーねくすとたぁいむ。


はいどうも。


さて…時代は長かった暗黒期を終え【ディズニー第3の黄金期】と言われる2010年代突入中です


2004年フルCG映画制作への完全移行を実施してから徐々にその評価と成績を上げてきたディズニーはついにアナと雪の女王で社会現象級の特大メガヒットを達成。


2000年代から10年以上続いた暗黒期をようやく名実ともに完全に吹き飛ばしました。


続くアメコミ+ディズニーな意欲作ベイマックスも評価・収益共に見事な大成功をおさめ…待望のディズニー第3黄金期が名実ともに到来


そんな中次に公開されたのは…またしても前2作とは趣向や方向性のガラッと異なる作品黄金期の勢いに乗り…振り幅の広さを徹底的にアピールします。


錚々たる実力者たちが集結し作られた、、チキン・リトル以来約11年ぶりとなる【ディズニー伝統の完全アニマル・ムービー】をついにここで持ってきました。。


(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)


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ズートピア 

(原題:Zootopia)

2016年

監督

リッチ・ムーア

バイロン・ハワード

ジャレド・ブッシュ


データ

ウォルトディズニーアニメーションスタジオ55作目の長編アニメーション。

 

シュガー・ラッシュ以来となる原作の無いディズニーオリジナルストーリーであり…もともとはロビン・フッドのような[人間社会を動物の擬人化で描く物語]をもう一度作りたい、、という発想から生まれた作品です。

やがてそれは[動物たちが動物のために動物によって設計した現代世界で暮らす]という構想と[動物コンビによる刑事ドラマ]という趣向が組み合わさった独自の作風へと発展。。

様々な動物達が暮らす大都会ズートピアを舞台にウサギ初の警察官ジュディと詐欺師ニックのコンビが社会問題にも繋がる大事件に挑む様子を描いたミステリーアドベンチャーとなりました。

前述通り…実に約11年ぶり人間が一切登場しないディズニー動物アニメ映画としても有名です。

〈製作スタッフ〉

監督はザ・シンプソンズシリーズ…そして「シュガー・ラッシュ」成功を収めたリッチ・ムーア「ボルト」「塔の上のラプンツェル」を手掛けたバイロン・ハワード「ミラベルと魔法だらけの家」ジャレッド・ブッシュも共同監督として参加しています。

脚本はジャレッド・ブッシュが監督と兼務で務め「シュガー・ラッシュ」フィル・ジョンストンも参加。

音楽は数々のディズニー・ピクサー作品を手掛け、テレビドラマ「LOST」でエミー賞…「カールじいさんの空飛ぶ家」でアカデミー賞を受賞しているマイケル・ジアッチーノ担当。

〈キャスト〉
主人公ジュディを演じたのは「ワンス・アポン・ア・タイム」の白雪姫役でも有名なジニファー・グッドウィン日本語版は上戸彩さん。「ピーター・パン2」のジェーン役に続く二度目のディズニー映画出演です。

狐のニック役は「オザークへようこそ」等でも知られる人気俳優ジェイソン・ベイトマン日本語版は森川智之さん。数々のキャラクターをこなしてきた言わずと知れたベテラン声優さんです。

また…ズートピアのスターであるガゼル役を人気アーティスト シャキーラが務めており…主題歌「Try Everything」も歌唱。日本語版はDream Amiさんが務め…同様に主題歌を担当しています。

〈世評〉
久々の完全なアニマルムービー、、そして大ヒットを飾ったアナ雪やベイマックス全く異なる作風である事から…公開前は少なからず不安の声も多く上がっていた本作ですが、、

世界各地で行った徹底取材で研究し尽くされた動物モーションや最新技術を用い進化した映像表現、、現代社会風刺とエンタメが絶妙に内包されたストーリー、、魅力的なキャラ造形などが人々から広く支持され…

蓋を開ければ世界興行収入で前作ベイマックスを上回るメガヒットを達成。(日本の収益はベイマックスが上回っています)。

アカデミー賞も受賞するなど評価面でも多方面で絶賛される大成功作品となりました。

日本でも、、特に近年その強いキャラクターカリスマ力もあって急速にカルト的人気が上昇。。

パーク登場やグッズ化も増加し続けていて、、いまや「アナと雪の女王」「ベイマックス」と並ぶ新世代ディズニースタンダードとして圧倒的な人気を獲得しています。

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あらすじ



田舎町で育ったジュディは[世界をより良い方向に変えたい]との信念と警察官になる事を夢見るウサギの女の子。

両親をはじめ周りからは「ウサギが警察官になれるわけない」と冷やかな視線を受けながらも必死の努力で警察学校を首席で卒業し、ついに大都市「ズートピア」でのウサギ初警察官としての勤務が決定する。

初日から現実の厳しさを目の当たりにするジュディは…多発する肉食動物の行方不明事件の捜査を願い出る。

そんな過程で出会ったのは詐欺師のキツネ・ニック。

この出会いが、、やがてズートピア全体を揺るがす大事件に発展していく事を二人はまだ知る由もなかった…。

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感想



良い意味でも悪い意味でも新世代ディズニーアニメーション映画象徴するような作品です。


黄金期を代表する実力者達が集まり制作された作品なのでトータルクオリティ恐ろしく高く、、全てが総じて非常に良くできています。


なんていうか、、ここ数年では一番作り手の狙い通りに観てもらえて狙い通りの評価を獲られた作品なんじゃないでしょうか。


見た目は可愛らしい動物達による見るからに子供やファミリー向けの定番アニメーションですが、、実際は社会派映画の要素が非常に強く、かなり大胆な大人向けに振った内容になっていますね。


所謂「アニメーションに意味を求める人達」からはノートルダムの鐘等と並んで圧倒的な人気を誇るカリスマ性の強い作品


しかしそれだけではなくエンターテイメント映画として音楽、映像、ギャグ、アクション、全てがかなりのハイレベルでまとまっているので間口は広く敷居は低く…その人気も頷けます。


やはりロビン・フッド方式の擬人化アニマルの手法がとても効いているのと、ただの擬人化ではなく徹底的にその動きや習性を研究し落とし込んだギミックギャグ逸品です。


決して一部の人しか楽しめないような作品なっていない所が流石


ただ、、個人的にはやはりディズニーは「メッセージ性」や「社会性」を考え過ぎた映画はどうしても似合わない&得意ではないっていうのは間違いないと思ってて、、今作も本当にその部分は顕著に出ていたなと。。


こういう映画を否定してる訳ではなくて…単純にディズニーが評価されてきたエンターテインメンって絶対そこじゃないじゃないですか。もっと言うとディズニーの本質ってわりと真逆だと思うんですよね。


だからハッキリ言うと、、社会性やメッセージ性に傾倒しすぎると、、粗が出ちゃうんですよ。。


まぁでもそれを差し引いても間違いなく完成度のべらぼうに高い素晴らしいアニメーション映画ではあるんですが。


エンタメ映画として隙のないクオリティ



これは本当に感服しました。


コレまでに無い程の強いメッセージ性と程よいミステリー要素の内包されたぶ厚い脚本頼り切らない、、キャラ力の追求や音楽と演出、、シリアスな本線と非常にバランスのとれた軽妙なコメディ要素。そして街や設定等の細部のギミック


どれをとっても隙のない一級のエンターテイメントです。スマホやipod、冷凍食品など、、細かい所も現代の人間社会を投影させているので軽い気持ちで映画を観る若者世代からの共感度が高いのもポイント。


各動物達の特性上手に落とし込んだアクションシーンも本当に素晴らしいです。


脇を固めるキャラ達個性とその使い所もとても良くて、、それぞれがキッチリと役割を果たしています。


特に、、



公開当時から話題沸騰だったナマケモノのフラッシュ

ゴッドファーザーの見事なディズニー流オマージュであるミスター・ビッグ

警察署の受付係であるクロウハウザー

主題歌の名曲「Try Everything」と作中でのその絶妙な扱い方。。

この辺りが本当に抜群にうまくて、、この映画をただの社会派映画ではなく一級のディズニーコメディエンターテイメントとしてしっかり成立させている大きな要素です。

フラッシュのような誰もが思わず笑ってしまう攻撃力の高い王道ギャグからミスター・ビッグのようなパロディを使った狭い笑いまで。

それぞれ種類の異なる笑いバリエーション豊かにしっかり抑えていて、、この辺は本当に舌を巻く素晴らしさでした。
 

鋭い社会風刺からこぼれ落ちるもの




ここらは少しネガティブな話題。。


前述の通りこの映画は現代の人間社会を擬人化した動物達で表現し、、その問題をあぶり出す事物語の核となっています。


具体的に言ってしまえば大きく扱っているのは、、【人種問題】


もっと具体的に言ってしまえば1960年代アメリカの公民権運動を物語のベースとしています。


あらゆる動物が集まる大都会【ズートピア】


あらゆる動物が平等で「何にでもなれる街」とされながらも、、【ウサギの警官】というだけでまともに扱われないジュディ【キツネだから】というだけで酷い扱いを受けて夢を失ったニック、、種類ごとに別けられた居住エリア、、そして人々の根底に引かれている【肉食動物】と【草食動物】の境界線。


人々深層心理にある差別感情



擬人化動物で表現しているという事もありここにかなり遠慮なしに切り込んでいます


もちろん重たくならないようにユーモアエンタメを織り交ぜながらうまくやっていて、これ自体は成功していると思います。


観客の反応も概ね期待通りだったのではないでしょうか。


後述しますがこのズートピアでの【社会性を強く内包させたアニメーション】大成功は今後のディズニー全体の作品の方向性大きな影響を与えていくことになります。


しかしその一方で。。


前述しましたが、、ディズニーはこういう事をやると所謂ファミリーエンタメ映画では隠れていた他のストーリー上の粗浮き彫りにしてしまう傾向があります。


今回自分がどうしても気になってしまったのは作品全体に見え隠れする【職業差別傾向】です。


主人公ジュディは田舎育ちですが、、大都会ズートピアで警官をする事になります。


着任初日の仕事が交通違反係な事を【差別的なひどい仕打ち】と描いていますが、、新人警官の初日に複雑な捜査ではなく交通違反係をやらせるのはそんなにおかしな事でしょうか?


「そんな仕事じゃなく警察官らしい仕事がしたい!」と抗議するジュディですが、、交通違反係警察官らしい仕事じゃないのでしょうか?


田舎で農業をして生活している両親を終始【どこか間の抜けた存在】として描いてるのは何故でしょうか?田舎での農業を【冴えない生活という前提で描いてるのは何故でしょうか。


きっとそこに他意はなく、描きたい所が違うだけというのが正解でしょう。


ただ、、これだけ露骨に【差別】をテーマとして押し出されると逆にどうしても気になってしまうのが正直なところです。


魅せたい【差別批判】の為にまったく【別の差別】を無意識に描いちゃってませんか?


と。


ディズニーが社会性作品をやるとどうしてもこういう事端々で起こってしまうんです



そしてそれの最たるものが次のトピック、、↓↓


今一度問われるディズニーの倫理観



この作品は、、ザックリ言うと【種族や偏見ではなくその人を見よう】という大きなメッセージと共に締めくくられます。


これを言われてしまうとどうしても気になってしまうのは、、ニックの存在です。


彼は良いヤツです。キツネというだけで迫害を受けて育った可哀想な良いヤツです。


でも、、どうしても犯罪者です。


直近でバリバリ詐欺を働いていた人間がなんのお咎めも受けずにすんなりと警察官になっています。


【ファンタジーなんだし過去ではなく今のその人が大事なんだから…】というのも分かります。


というかだからこそ今まであまり気にしないようにしてました。アラジンユージーンも。。


昔々のおとぎ話の世界だから、、と。


だけどこの作品はここまで大体的に人間社会のリアルさを掲げています。


しかも現代社会を。


となるとこの辺の違和感というのが否応無くどうしても目立ってきちゃうんですよね。


もともとディズニーは犯罪、、特に詐欺や窃盗を少々軽んじる作風が昔からあります。


ただ社会的な強いメッセージ性や複雑な深いストーリー等に重点を置かず、、あくまでファンタジーエンターテイメントを追求してきたからこそ、、言い方は悪いですが今まである意味誤魔化せてきました。


これが、、【ディズニーには社会派作品が合わない】と感じる個人的な一番の理由ですね。。



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まとめ



本当に一本のエンタメ映画として間違いなく素晴らしい傑作だと思います。

トータルクオリティに関しては言うことなしです。

ディズニーの培ってきた伝統現代映画におけるトレンド奇跡的に良い塩梅で最高の融合をしているんですよね。

そりゃ人気も出る筈です。

間違いなく、、現代ディズニーを代表する一本

と同時に…この後訪れる暗黒期の始まりを静かに告げた作品である事も間違いありません。

ディズニーにおけるこの路線のギリギリ最高到達点はこの「ズートピア」だったんじゃないかな…と。。


それが個人的に一番思う事ですね。。。


黄金期を代表する傑作であると同時に、、静かな迷走のはじまりというか、、、。


続編公開が控えている今作ですが、、果たしてどんな作品になるのか…

そちらも非常に気になるところです!


「ズートピア」は現在ディズニー+で配信中


一本のアニメーション映画として、、そしてディズニー映画としても、、近年ではトップクラススーパークオリティ作品なのは本当に間違いないので…

続編公開前に、、是非とも一度ご覧くださいね♪

はい。


というわけで!今回はこの辺で!


しーゆーねくすとたぁーいむ〜。


はいどうも。


今回は【ディズニーの実写映画作品】群の中から…


ディズニーが1970年代から何度もリブートを繰り返してきた隠れた傑作シリーズの三作目のリメイクであり、、


2025年ついにシリーズ初の劇場用続編が公開される事となったこちらの作品について語っていきたいと思います。



(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)




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  フォーチューン・クッキー

(原題:Freaky Friday)

2003年

監督

マーク・ウォーターズ


データ


ウォルト・ディズニー・ピクチャーズガン・フィルムズにより制作され2003年に公開された実写映画

普段からソリの合わない母娘の体がひょんなことから入れ替わった事から巻き起こるドタバタ騒動を描いたハートフルコメディです。

原作はメアリー・ロジャースによる1972年の児童小説「Freaky Friday」

1974年ジョディ・フォスター主演によりヒットを記録した映画化第一作目を封切りに、、ディズニーが何度も映像化を行ってきたフランチャイズシリーズ三作目リブート作品となっています。

〈製作スタッフ〉
監督を務めたのは実写ヒューマン・コメディ作品に定評のあるマーク・ウォーターズ

脚本は…原作者と共に原作小説の続編も執筆したヘザー・ハッチ[ヘアスプレー][ゴーン・ガール]等でも知られるレスリー・ディクソン

音楽はイギリスの映画作曲家ロルフ・ケント

プロデューサーは[ホーンテッドマンション(2003)][クルエラ]等で知られるアンドリュー・ガンが務めました。

〈キャスト〉
主役の【娘】アンナ役を務めたのは当時役17歳だったリンジー・ローハン。今作をキッカケに一役売れっ子ティーン・スターの道を駆け上がることになりました。

もう一人の主役【母】テス役をホーンテッドマンション(2023)等にも出演するベテランのオスカー女優ジェイミー・リー・カーティスが演じています。

テスの婚約者ライアン役に人気ドラマNCISシリーズのマーク・ハーモン

アンナのボーイフレンド・ジェイクを数々のドラマや映画でマルチな活躍をみせるチャド・マイケル・マレーが演じました。

〈世評〉
1974年の初作以来、、テレビドラマ等でリブートされ続けながらもなかなかスカッとした評価や人気を獲る事ができずにいた同シリーズ

そんな背景があったにも関わらず再びのこの劇場版リブート製作にゴーが出たのは…当時[プリティ・プリンセス]等の女性が主役を張るファミリーコメディ好成績を納めていたという周辺状況が大きく影響していました。

世間の注目度も当初はそれ程高くありませんでしたが…結果的には収益面・評価面共に予想を越える成功を収めます。

コメディの軽快な面白さや基本ティーン向けな内容にも関わらず[子供も大人も楽しめる]そのストーリー多方面から支持され…

主演二人の演技好評を獲得し、、特にリンジー・ローハンは今作の成功がキャリアアップの大きなキッカケとなりました。

その後同シリーズはミュージカル化テレビリメイク等断続的に続いていき、、2025年には今作の正統続編である[シャッフル・フライデー]も公開されるなど、、

長きに渡り愛されるディズニーの人気コンテンツの一つとなっています。


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あらすじ




とあるシングルマザーの家庭。

几帳面な性格の精神科医である母親テスは最愛の恋人との再婚を二日後に控えていた。

ロックバンドに夢中の問題児な娘・アンナは…そんな母親と婚約者に複雑な想いを抱いており、、母娘間の関係は決してうまくいってはいなかった。

そんなある日、、家族で行ったチャイニーズレストランで両者の鬱憤がついに爆発。

そして…一つの家族の運命を変える、、前代未聞の大事件が巻き起こる。。

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感想



もうね…こんなの面白いに決まってるでしょってね。

古くから使い古されてきたボディスワップ系映画の…コメディとしての一つの完成形がフリーキー・フライデー

そんな中でも最も世代社会情勢価値観などが世の中とマッチしたのがこの[フォーチューン・クッキー]だと思います。

決して莫大ヒットではないにも関わらずディズニーがこの題材をり続ける理由が、、今作に詰まっているような気がしますね。

ハマれば絶対面白い題材、、、それの…正にバッチリハマった好例と言えます。

余談ですけど…だいぶ昔初めてミラコスタに泊まった時にたまたま深夜これがディズニーチャンネルでやってたんですよね。

なんとなく流してただけだったんですけどいつの間にか夢中になって最後まで観てしまい、、寝坊して翌日のアーリーエントリーに遅れてしまったという良き思い出があったりしますw

落ちストーリーは大体予想がつくのに、、コメディハートフルどちらも押し付けがましさがなくバランスが絶妙なので観てて心地よいんですよね。

気付くと夢中になってしまう…。


そんな魅力を持った楽しいヒューマンコメディです。


時代に合わせた魅力的なキャラ造形



やっぱりこういうボディスワップ系しかもコメディ映画だと、、大筋自体は自然と形にハマっちゃうぶん…対象となるキャラクターが持つ個性や魅力が何より肝になってくるじゃないですか。

入れ替わって面白くなるかどうか

一番大事なとこにどうしてもなっちゃうと思うんですよね。

それを見事にクリアしてる事が、、この作品の大きな成功の要因の一つだったのかなと思います。

ズボラでだらしなくてロック好きで擦れまくりの娘と言うのはテンプレ的ではありながらも、、そのロックにかける情熱や母親に対する遺恨の理由というような細部までしっかりディテールが組まれているので違和感や無理がなく…いかにも2000年代当時の学生らしい雰囲気も時代にとてもマッチしていました。

そして自分が最も巧みだなと思ったのが母親のキャラクター像です。

娘とは正反対の性格であるという事だけではなく、、几帳面すぎるという部分をしっかり欠点として描いていたのが素晴らしいなと思いました。

ただ娘に振り回されるだけの母親とどまっていない所が。

これにより、、どちらにも人としての個性欠点があり…入れ替わる事でそれがどのように変化していくか、、というのがとても分かりやすく、そして面白くなっていたと思います。

それとやはり二人の遺恨の大きな源として父親の他界と母の再婚がある…というのもベタではありながら素敵な味付けでしたよね。

このキャラのしっかりした造形という…ヒューマンコメディとして抑えるべき部分をキッチリ抑えているので、、

共感性もしっかりあり、、違和感なく笑う事ができ、、終盤ではホロッと感動もさせてくれる、、

非常にソツなく完成度の高い内容になっています。


役者陣の貢献



これはもう…本当に。

ジェイミー・リー・カーティスリンジー・ローハン、、この二人だったからこそここまで面白い作品になったという事は素人目に観ても間違いないと思います。

上手いとか下手とか、、そういう事はよくわかりませんが…端的にいうと二人ともとんでもないハマり役ですし、、


二人の放つ正反対の空気感が確かな化学反応を起こしてて、、それが作品を何倍にも面白く魅せている気がするんですよね。


入れ替わった後の演技も非常に自然で…本当にお互いの性格が乗り移ったような立ち振舞はお見事でした。


特にジェイミー・リー・カーティスティーンな演技圧巻の一言。


今作を彼女のベストアクトに推す声が多いのも非常に頷けます。


 テスの婚約者ライアンのマーク・ハーモンるからに人が良いのが伝わってきますし…祖父アラン役のハロルド・グールドオーバーなコミカルアクトが良いアクセントになっています。


これらの役者陣の好演&ハマり具合が抜群だった事もこの作品の魅力を大いに増加させているよなぁ…と観る度に思いますね。


渾身のバンドシーン



もう一つ今作の大きな特長はキーポイントの一つであるバンド演奏シーンクオリティの高さです。

実際の音は勿論プロのスタジオミュージシャン達による演奏なのですが、、その仕草振舞魅せ方臨場感が非常に良くできていて…作品通しての大きな見所の一つとなっているんですよね。

特にリンジー・ローハンは今作の為に(実際に自分で弾くつもりで)一年間ギターの猛特訓をしたとの事で…その成果が確実に画面に出てます。

ギターソロなんかまるで実際に弾いているかのような渾身のプレイでした。

楽曲も非常に良くて…特にエンディングでバンドが演奏する「Uitimate」という楽曲はギターの音が気持ちの良い非常に良質なポップ・ロックになっていて、、この作品の締め括りにピッタリな一曲だったと思います。

コメディにおけるキャラの扱い



一つ個人的に少しだけ残念だった所を挙げておくと、、アンナのボーイフレンド・ジェイクくだり全般でしょうか。


彼を演じるチャド・マイケル・マレーも他のキャスト陣同様非常に個性的で素晴らしかったのですが…


扱い方的には今ひとつこの物語においてバシッとハマりきってはいなかった気がします。


まぁコメディ映画なので…そういう意味ではこれくらいで十分役割は果たしているとも言えるんですけどね。


本当、、敢えて挙げるなら、、です。


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まとめ




決して大掛かりな予算がかけられた超大作ではないですが…ディズニーにはこういうヒューマンコメディ系の映画にも良いものがたくさんあるんですよね。


その代表的な作品の一つが…この「フォーチューン・クッキー」だったと思います。


重厚な物語やド派手なエンタメ、、若者を惹きつけるようなセンスなくとも、、


ありきたりな定番設定ストーリーであったとしても、、


何年も前の自分のように…誰もがいつでも気軽に観れて一定値以上堅実に楽しめるコメディというのは実はとっても凄い事なんですよね。


20年以上の時を経て続編が制作された事も心から頷けます。



映画って、、やっぱり言っても商品なので…制作してる側からすればそれぞれにある程度の用途や役割があると思うんです。


当たるかコケるか、、0か100かのような超大作ばかりではスタジオも業界も絶対に回っていかない。



この作品のように地味ながらも堅実に人を楽しませ手堅く収益も生み出せるような作品は映画会社にとってある意味大作以上の宝と言えるかもしれませんね。


「お互いの目線に立ってみなければお互いの事を本当には理解できない。」


そんな事を爽やかな笑いと温かな感動で届けてくれる…沢山の人に観てほしい素敵なファンタジーヒューマンコメディでございます♪


新作続編公開この機会に是非ご覧になってみて下さいませ〜♪


「フォーチューン・クッキー」は現在ディズニー+で配信中です♪



という事で今回はこの辺で。


今回もお付き合い頂きありがとうございました!

ではまた次回。

しーゆーねくすとたいむ〜。