旅行中のログはこちら。
この日の予定はこんな感じ。
しかし予定は予定であってだいたいこなせていないので、あまり意味のない予定表・・・
6時半から勤行があり、お経をあげているのを聞いてお話を聞いたりしました。
終わったあとにここに武田信玄の位牌がありますという話をされた気がします。
他のものは霊宝館にあるとのことでした。
暖房があるわけではないのでお経をあげている建物は結構冷えている感じでした。
元々ないから暖かい服装で参加してくださいという話はされていました。
朝食も櫻池院さんでお願いしていたので、精進料理を食べました。
朝ごはんはこんな感じでした。
真ん中の漬物?にはショウガが入っていて、これも辛くてちまちまショウガだけよけて食べました
あとは綺麗に食べました。
お世話になっている間につかわせていただいたお部屋の襖絵。
桜と犬の襖絵はとても可愛くて、この部屋に入った時可愛い子がいるーって感じでした。
この顔がすごく可愛いと思うのです。
高野山開創伝説からの来ている白と黒の犬と関係がある襖絵なのかなーと思いながらここにお世話になりました。
慈尊院の記事では端折りましたが、伝説の始まりは空海は仏教をより深めたいという思い出で現在の中国に留学。
この時歴史の授業でよくセットのように出てくる最澄と空海が同時期に遣唐使節で中国に向かう感じですが一緒の船ではないので、最初の頃は関わり合いのない二人。
最澄は仏教のエリート中のエリートとして国を背負って国費で中国へ渡り、空海は平凡というとあれですが私費で中国に渡ります。
この辺の違いが後々大きくなり、2人は犬猿の仲だとかいわれるようになるのですが、別に犬猿の仲というよりはお互いの思想というか考えがぶつかるだけで、別に仲が悪いわけではないような気がしますが・・・
最澄はエリートなので1年しか留学が認められないという決まりなので、1年学ぶと日本に戻ります。
本当はもっと学びたいと本人は思っているのですが、帰らなければいけない使命なので日本に戻ることになりそれが二人でもめるきっかけになっている気がします。
空海の方は私費留学は20年と決められているのですが、唐(現在の中国)で出会った密教の師(阿闍梨)の恵果と出会い密教について学んでいきます。
優秀な空海はドンドンと知識を深めていきます。
その間に唐の偉い人に呼ばれて手と足と口を使って筆で壁に書を書き始めるとかとんでもないことをするという絵を見たことがある人もいると思います。
そうこう過ごしている間に、空海はドンドン知識を吸収してすごい人になっていき、師である恵果が密教のすべてをお前に教えると教えたあと、お前は日本で密教を広める使命があるとすべてを空海に託します。
空海自体は20年留学していなければいけないにも関わらず、2年で密教を習得して日本に帰ろうとします。
帰るにあたり恵果が密教の宝具である三鈷杵と呼ばれる道具を空に投げます。
その三鈷杵は空高く舞い上がり、三鈷杵が密教を広めるのにふさわしい場所を示しているという話になります。
そんな馬鹿なって話ですけどね。
20年留学というルールを守らず帰ろうとするので、ルール違反として密告されて帰る船を出してもらえなかったりと色々あるのですが、それを振り払う形で日本に空海は帰り着きます。
その後三鈷杵が示すふさわしい場所を探し、高野山にたどり着きます。
そこで出会う猟師(土地神である狩場明神)に出会い、その猟師は白と黒の犬を連れていて密教の修行をする土地を探していると聞いたところ、知っているからこの犬に案内させると白と黒の犬に案内されます。
案内された先に投げられた三鈷杵が松の上に引っかかっているのを見て、ここが聖地だと高野山に開創することに決めるというお話。
他にも高野山にあった神社の祭神丹生都比売(にうつひめ)にもここに開創すること認められたとかあります。
そんな伝説があるので、実際何か意味合いがあってこの犬が描かれているのかなーと思い僧侶の方に旅行から帰ったあとに聞いてみたのですが、詳しいことはよくわからないということでした。
こういうものがお寺には沢山あるので、探してみたら開創伝説に連なる襖絵が出てくるのかもしれないという話でした。
とにかく色々なものがありすべてを把握できていないとのことでした。
ただ高野山にとって犬は神聖な生き物として扱われているそうで、この犬にも何かしらの意味があって描かれているのだと思いますということでした。
お寺の名前が櫻池院という名前なので、桜にも深くつながりがありそういう経緯で描かれているのだと思いますとのことでした。
まあ何も意味なく描かれることもないとは思うので、きっと何かしらの意味があって描かれているのだと思いますが、それが長い年月を経て伝わらずに時がたってしまったということなのだと思います。
全ての部屋がこの絵ではないようなので、それぞれ何かしらの個性がある絵が飾られているのかなという感じでした。
しかし、この犬は可愛い・・・
これグッズにしたら売れるレベルだと思う。
ポストカードとかにしてそっと置いておいたら売れると思うわぁ・・・
朝食のあとは砂紋引きが出来ない理由になった春季胎蔵界結縁潅頂(しゅんきたいぞうかいけちえんかいじょう)という行事を見ることにしました。
仏様との縁が深くなる行事だそうで、僧侶の方にとってかなり大事な行事なのだそうです。
コロナの関係でこの日は僧侶の方しか参加できない行事になっていましたが、通常時は来ていただいた一般の方でも参加できる行事で仏様との縁が強くなるので、秋にはコロナの状況によりますが一般の方でも参加できると思うので是非参加してみてほしいとおすすめされました。
とても貴重な時間で忘れられない思い出になるという話を熱心に僧侶の方にお話しされました。
朝8時から始まるとのことで、根本大塔に僧侶の方が沢山集まっていました。
大会堂から出発し金堂まで行くという流れでした。
出発するまで結構時間かかるものなんだなという感じでした。
傘があったり。
輿があったりという感じ。
この輿には人が乗って出発という感じだったので、徳を積んだ偉い人がこれにのっているのでしょう。
たぶん・・・
けっこう年配の方がのっていましたが乗り心地は悪そうでしたね
移動中は鐘が何度もつかれていました。
ホラガイも吹かれていました。
この鐘は僧侶の方が立っている位置から引っ張って鳴らすという感じのものでした。
一度鳴らないくらいの距離まで引っ張って緩めて、もう一度ぐっと引っ張って助走をつけて紐で引っ張ってならすという感じ。
大きいのでこういう打ち方なんだろうなって感じでした。
ゴーンと響く音が鳴るのを見るのは楽しかったです。
お寺の鐘は鳴ってるのは聞いたことがありますが、鳴らしてるところ見たことないので・・・
のぼり?みたいなものもありました。
これも何かしらの意味があるのでしょう。
よくわからないけど・・・
金堂に到着。
到着すると輿にのっていた人も輿から降りて中に入っていかれました。
ここから先は一般の人には見ることができない感じでした。
見終わったので櫻池院さんに戻ってきました。
この緑のもしゃもしゃしたのはもう少ししたら片付けると前日にお話しされていました。
赤の桶は馬用の水飲み桶なのだそうです。
馬できた偉い方が、こちらに馬を留め置く時に、この桶で馬に飲み水をあげるというための飾りだそうです。
もしゃもしゃしたのも何か意味があったのですが、すっかり忘れてしまいました・・・
GWの話を今書いてるから忘れるのも仕方ないですが・・・
馬に関係していたような気もします。
こうやくん。
高野山のあちこちにいるマスコットキャラクター。
可愛いです。
その後チェックアウトの手続きをして、櫻池院さんを出て奥の院を目指しました。