こんにちは!
のんたんです。
今回はショパンの9番のワルツから
おしゃれポイントを
見つけてみたいと思います。
アンニュイでエレガントな曲ですが
他のワルツと決定的に
違うところがあります。
それは何でしょうか?
「ショパンのソナタ3番からおしゃれポイントを見つけよう!」
この記事を書いていて
細かい作曲技術が
ショパンのおしゃれさに
繋がっているんだな〜
と私は思ったのですが
もうちょっと簡単な曲で
説明してみようかな〜
と思ったので
今回はショパンのワルツでやってみます。
今回は
作曲に使えそうな
引き出しを
簡単に説明する!
がコンセプトです!笑
パッと開いていいなって思ったのが
9番のワルツだったので
今回はこの曲のおしゃれポイントを見つけてみます!
この記事で
クラシック音楽の価値観として
①順次進行が続くとかっこいい
②保続音が続くとかっこいい
っていうのがある
ということを書きました。
すごく簡単に言うと
順次進行=は隣同士の音のこと
保続音=同じ音を伸ばすこと
早速!順次進行がありますね!
ベースの音がだんだん下がっていってる
そして最初の和音…
他のワルツと違うところがあるのですが
分かりますか??
そもそもこの曲は何調でしょうか??
♭が4つの調は2つしかないですね??
分からないときは
「ハノン」の56ページからを見て下さい
♭4つの調は
変イ長調
か
へ短調
しかありません
どちらの調なのかは
だいたいは最後の音で判断できます。
最後の音は
♭ラ
です。
(詳しくは…)
ということは…
変イ長調(As dur)
の曲でした。
(ファで終わってたらへ短調)
普通
変イ長調だったら
♭ラ・ド・♭ミの和音で始めると思いませんか?
♭ラから始まる調だから
ハ長調の曲を作る時
最初はドミソにしがちでしょ?
でもこの曲は
♭レ・ファ・♭ラ
の和音ではじまってる!!
これは!!おしゃれポイント!!!
ハ長調でいうと
ファラドの和音から
始まってることになります。
しかも
ファラドの「ラ」がベースにきてるのですね〜
こういうのは和声だとⅣ度の1転っていいます。
フォーレのヴァイオリン・ソナタも
1転から始まっていました。
(この図で伝わるでしょうか…分からなくてもなんとなくで大丈夫です…)
ってことは
1転から始まったら
ちょっとかっこいいのかも!?!?
(根音で始まるよりも和音がはっきりしなくなるからかっこよく聴こえる)
9番のワルツで
♭ラ・ド・♭ミ
(ハ長調でいうドミソ)
の和音はどこででてくるかというと
8小節目まで出てこない
かっこよくないですか!?!?
しかも
♭ラ・ド・♭ミの1小節前の黄色にしたところは
属七の和音(♭ミ・ソ・♭シ・レ)なのですが
属七の和音も7小節目まで出てこない
なぜかというと
属七の和音や
♭ラ・ド・♭ミみたいなⅠ度の和音って
はっきりしちゃうんです。
この曲は○○調の曲ですよ〜〜〜!!!ガンガンガン!!!
って主張しちゃうのです。
でも
ショパンはそこをぼかすことで
おしゃれさを演出してたのですね〜〜〜
だから
属七の和音は
ほんとうに大切なところで
使って下さい
そうすると
ちょっとおしゃれさが
醸し出されます。
ドビュッシーも同じようなことをしてました
↓
この最初の部分だけでも
けっこう作曲に使えそうな
アイデアありましたね!?!?
・Ⅳ度(ハ長調だったらファラド)の和音で曲を始めてみる
・ドファラの「ラ」の音をベースにしてみる
・ベースをひとつずつ下げていく
・Ⅰ度(ハ長調だったらドミソ)の和音の登場するところを遅らせる
・属七の和音はほんとうに大切なところで使う
今日も引き出しが増えました〜〜
ショパンの美しさは
もちろん
エレガントなメロディーにある
とは思うのですが
それだけじゃなくて
いろいろな工夫があった!!
というお話でした〜〜〜
ショパンのワルツのお話
次回に続きます!
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