今回はクラシックを聴いてみたいけれど
何から聴いたらいいか分からない!
という方に向けて
おすすめの交響曲を紹介します。
今回はほぼ時代順に
主な作曲家の交響曲について書きます。
まずは説明を読んで
気になったものを聴いてみて
ハマったら
その作曲家の
他の曲を聴くことを
オススメします
結論を先に言うと
初心者の方への私のおすすめは
チャイコフスキーと
ブラームス!!
(補足)
交響曲とは
オーケストラで演奏される多楽章形式の曲のことです。
多楽章形式というのは1、2、3、4楽章と分かれていて
それが集まっている曲ということですね。
今回は
8人の作曲家から13曲おすすめします!
① 交響曲の父ハイドン「驚愕」
② 言わずと知れた天才モーツァルト「第40番」
③ 交響曲といえばベートーヴェン「運命」「第九」
④ 完成に21年!?ブラームス「第1番」「第3番」
⑤ これを聴かなきゃ始まらない!チャイコフスキー「第4番」「第5番」「第6番」
⑥ ロシアの生んだ天才ショスタコーヴィッチ「第5番」
⑦ 泣かせてくるやん…マーラー「第1番」「第5番」
⑧ チェコの逸材!ドヴォルザーク「新世界」
① 交響曲の父ハイドン「驚愕」
まず
「交響曲」の父と言われているのは
ハイドンさんです。
ハイドンの時代は
伯爵に仕えて曲を書く宮廷音楽家の時代
お城でオーケストラが演奏されていました。
交響曲はそこで演奏される用の曲だったのです。
なので今みたいに何回も演奏して
じっくり味わう、というよりかは
使い捨てのようなかんじで
たくさん曲が作られてたのですね〜
(さっくり説明です。すみません)
なので
ハイドンの交響曲は100曲以上あります。
第94番「驚愕」
2楽章でpからfに突然なってびっくりするから
「驚愕」という題名がついてます。
演奏してるとみんながつまんなくて寝ちゃうから
ハイドンはびっくりさせるために書いたとか…。
② 言わずと知れた天才モーツァルト「第40番」
モーツァルトも50曲くらい交響曲を残しています。
「ジュピター」、「ハフナー」、「プラハ」
と題名がついているものが有名です。
私のおすすめは
第40番
モーツァルトは長調(明るい)の曲が多いのですが
この曲は数少ない短調(暗い)の曲
(たしか短調の曲は3〜4曲しかない。)
美しいです。
③ 交響曲といえばベートーヴェン「運命」「第九」
ベートーヴェンは9曲の交響曲を残しました。
ベートーヴェンの時代になると
宮廷音楽ではなくなってきます。
というかベートーヴェンが
宮廷に仕えるための音楽ではなく
作品の芸術性を
追求していったのです。
1番有名な
第5番「運命」
♪タタタタ〜〜〜ンの
最初しか知らないかもしれないけれど
4楽章の最後までちゃんと聴くと
こんな曲だったのか〜〜
とイメージ変わります。
ベートーヴェンは
モチーフを展開するのが得意なので
最初のタタタタ〜ンを
探しながら聴くとおもしろいですよ〜
いろんな楽器でたくさん出てきます。
(モチーフ=曲の素材)
実は2楽章のはじまりがすごく美しいです。
いわゆる第九
第9番
あの有名な合唱にいきつく前もかっこいいですよ〜
長いけど😂
ベートーヴェンは
3番「英雄」も有名で
5番〜9番は全部かっこいい!!!
ベートーヴェンが気に入ったら
他の交響曲も聴いてくださ〜い
④ 完成に21年!?ブラームス「第1番」「第3番」
第1番
ベートーヴェンの交響曲がすごすぎて
この1番の完成に21年くらいかかった
という逸話が残されているブラームス
第4楽章では第九へのオマージュのような
激似メロディーをかまします。
ブラームスの交響曲は全部で4曲
どれもいい曲です。
1番が良いと思ったら
他の交響曲も聴いてみてください。
第3番
私は3番の3楽章がおすすめ!
(Youtube2:50から)
3楽章はセンチメンタルで抒情的!
ブラームスが好きだったら
ブラームスの師匠シューマンの交響曲も
おすすめ!
⑤これを聴かなきゃ始まらない!チャイコフスキー「4〜6番」
チャイコフスキーは6曲の交響曲を残しました
有名なのは4〜6番!
どれも作り込まれていて
とてもメロディックで
ロマンチックないい曲です
今でもたくさん演奏されます。
4、5、6番は全部聴いてほしい!!!笑
第4番
かっこいいファンファーレから始まります!!!
第5番
私は5番が好き
1楽章のメロディーがその後2楽、3楽と復活します。
4楽章は勝利のメロディーみたいなかんじで終わる。
ちょっとしつこいけど
やっぱりかっこいいですね…。
第6番
交響曲第6番については
こちらにも書きましたが…
第6番は「死」を感じる曲です。
天国かな〜という部分もあります。
チャイコフスキー死ぬ直前の曲です。
もう1人ロシア人で…
⑥ ロシアの生んだ天才ショスタコーヴィッチ「第5番」
ロシアの生んだ天才作曲家ショスタコーヴィッチ
15曲の交響曲があります
しかも交響曲15曲通しての構成も考えていたとか…。
(弦楽四重奏も15曲ある。意味深…)
第5番
ショスタコーヴィッチは4番の交響曲を発表したら
前衛的すぎて
ソ連に反逆者だと思われてしまい
命の危機だったので
この交響曲5番で
私いい子です的アピールをしたのです。
それで成功するのですが
実はこの5番の交響曲は
裏のメッセージがあったという説があり…。
というような含みのある曲。
4楽章はかっこいい軍隊の行進のように
作っているけれど
私は弦楽器に市民の嘆きを感じます。
かっこよく聴こえる行進も
国民がいやいやさせられている行進のように思えます。
いろんな解釈が存在する曲です。
名曲です。
⑦泣かせてくるやん…マーラー「第1番」「第5番」
第1番
第5番
有名なのは
第5番の第4楽章
「アダージェット」
泣かせてきます…。笑
マーラーが気に入ったら
ブルックナーの交響曲もおすすめ!
⑧ チェコの逸材!ドヴォルザーク「新世界」
ブラームスの弟子のドヴォルザークも9曲あるよ!
第9番「新世界」
めっちゃ有名ですね
かっこいいしメロディーも聴きやすいので
最初に聴くのにもおすすめ!!
9番「新世界」の次に有名なのは8番!
「新世界」が気に入ったら8番もおすすめ!
まとめ
他にも
たくさんの作曲家が作っていますが…
(シベリウスとかフランクとかサン=サーンスとか…)
初心者の方へ
私のおすすめは
チャイコフスキーとブラームス!!
曲もしっかりしてるし、
メロディーが分かりやすくて
聴きやすいです。
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この記事を書いたのは…
のんたん【プロフィール】
3歳からピアノを、7歳のころより作曲を始める。高校生のときに和声、対位法などの作曲理論を本格的に学びはじめる。東京藝術大学作曲科卒業。その後8年間ピアノレッスンにおいて後進の指導にあたり、幼稚園生の子どもから社会人の大人まで累計250人以上の生徒たちを教える。人生のテーマは「日常にアートを、魂に自由を」