ゆっこママの消費生活相談ブログ -3ページ目

怖い電化製品の修理

 電気製品が壊れたら、販売店か、メーカーに電話して修理を依頼しましょう、という話はきのうしました。でも、引っ越した直後にエアコンが動かなかったり、テレビがうつらなかったりしたら、設置が悪いのではないか、と思って電気店に修理を依頼することもありますね。

 そんな時、イエローページでさがすのが普通ですが、広告が大きいからと言って信用できる電気店ではありません。特に、24時間、いつでもすぐに出張します、なんて広告している店には、要注意。ほんの30分ほどの作業をして、何万円も請求するケースもあります。今、お金の用意がない、と言っても、銀行で下ろしてこい、現金で払うまでは帰らない、なんてすごんだりするのです。泣く泣く払ってしまうケースがほとんどです。

 ひどい場合は、作業をしても、結局直らず、高い出張費だけ払わされることもあります。

 一度、現金で払ってしまったお金は、まず戻ってきません。出張修理を頼む前に価格を聞くこと、あわてて頼まず、2~3店に電話をしてみることです。昔ながらの近所の電気店をさがして頼んでみるのも、ひとつの方法です。

電気製品の修理

 修理の話の続きは、電気製品。冷蔵庫やエアコン、洗濯機、毎日使う必需品ですが、機械ですから、いつかは壊れます。

 新品で買って1年以内の故障は、保証期間内ですから、無償で修理してもらえる、というのは、みんな知っていますね。でも、1年ちょっとしてからの故障は、有料になります。納得できない、ということがあります。ハズレだったのか、欠陥商品じゃないか、リコールすべきだ、なんて怒る気持ちもわかります。

 では、修理はどこに言うべきか、というと、まずは、買った店です。メーカーのサービスセンターへは、店から連絡するのが、普通です。買った店がもうなくなっているとか、通信販売で買った、という場合は、メーカーのサービスセンターに連絡します。

 自宅まで修理に来てもらったら、出張料がかかります。部品を交換したら、部品代が必要です。さらに、修理の作業代金を請求されます。自宅に来てもらって、結局、もう直りません、とか部品がなくて直せません、直すより、買ったほうが安いですよ、といわれた場合でも、出張料は払わなくてはなりません。なんだか、おもしろくありませんね。

 だから、出張修理を依頼する前に、必ず、どのくらい費用がかかるか確認しましょう

水道修理

 ある日突然トイレがつまることがあります。大量にトイレットペーパーを流したりしてもつまりますが、これといった原因がなくても、詰まることがあるのです。こんなとき、あわてて、トイレのレバーを引いてなんども流してはいけません。つまっているのですから、汚水があふれてしまいます。

 そこで、ふつう、電話帳をめくって、水道修理店をさがして、「すぐに来てください」と呼ぶ人が多いと思います。あるいは、郵便ポストに入っていたチラシをさがして、電話する人もいるでしょう。でも、気をつけてください。修理価格は聞きましたか?修理の人を呼ぶ、ということは、修理の手間賃にプラスして出張費もかかります。意外に高額です。いくつかの店に、電話でいくら位かかるか聞いてみてください。行って見なきゃわからない、なんていう業者はやめましょう。トイレの症状を話して、だいだい○○円から○○円位、と言えるのが、プロです。

 ひどいケースでは、ちょっと見て、「これは、トイレを交換しなきゃダメだ」、と言って大掛かりな工事を始めたり、機械を持ち込んで、あちこち(トイレのほか、台所や洗面所、風呂など)高圧洗浄したりして、何十万円の工事代金を請求するケースがあります。

 では、トイレがつまったら、どうするか?あわてず、スーパーやホームセンターに行って、吸引の道具を買ってきましょう。それを使って、一回か二回、スポンスポンと吸引すれば、流れます。道具は、1000円以下です。店が閉まっているときに詰まったら困るから、思いついたとき、買っておけば安心。

  自分でためしてみて、それでもダメだったら、水道工事店を呼びましょう。市の「指定工事店」に電話するほうが安心です。

プリペイドカード

 きのうの回数券と似たものに、プリペイドカードがあります。今はすたれてしまったテレフォンカードや、イオカード、パスネット、バスカードなどは、有効期限はありませんし、価値がなくなるということはありません。

 問題なのは、お店独自で発行しているプリペイドカードの場合です。たとえば、ガソリンスタンドのカードなどです。カードを使えば、1リッターあたりの単価が安い、というメリットがあるのが、普通です。そこで、5万円くらいのカードを買って、何回か使っているうちに、スタンドが閉鎖になってしまった、連絡がとれない、といったケースです。

 この場合でも、使わなかった分の返金はまず無理です。本社などがわかれば、かけあって他のスタンドでも使う事ができるかもしれません。

 だから、大きな金額のプリペイドカードは、その店が信用できるか、よく見極めてから買ってください。そして、買ったらなるべくすぐに使い切りましょう。

 今は、貯金をしていても増えない時代ですから、なんとかして安く物が買えないか、節約の方法をだれしも考えています。割安だから、と言って飛びつかないようにしましょう

回数券

 バスや電車の回数券は、だれでも知っていますが、たとえば、レジャー温泉とか、スポーツクラブ、整体院の回数券というのもあります。最後まで使い切れば、お得感もあって問題は起きません。でも、だれしも、状況が変わることがあります。体調が悪くなって通えなくなった、仕事が忙しい、など。そうなったとき、残りの回数券を引き取ってくれるか、というと、なかなか難しいのです。回数券のうらには、いっさい返金しない、と書かれているのが、普通です。

 ひどいのは、まだ利用期間中なのに、施設が倒産したり、遠方に移転したりするケースです。こういう場合、店側の落ち度ですが、返金してもらうのはかなり難しいですね。とくに、久しぶりに行ったらつぶれてた、なんてケースでは、連絡もできないでしょう。

 だから、信用に疑問のある小さな店でしか使えない回数券は、買うときは気をつけましょう。たくさん買わないこと、買ったらすぐに使い切ることですね。

 同じことが、店独自に発行しているプリペイドカードにもいえます。

押し貸し

 ヤミ金の話も今日で終わりにしたいのですが、最後に「押し貸し」についてお話しします。押し売りは知っていると思いますが、頼みもしないのに、無理やり貸し付けるのが、押し貸しです。

 過去に借金をしたことがある人に対して、勝手に銀行口座に数千円から数万円を振り込みます。貸し付けたから、何がなんでも返せ、と、とんでもない金額を請求するのです。電話がじゃんじゃんかかってきて、正常な判断力がなくなって、お金を返さなくてはいけない、と勘違いさせます。

 もちろん、請求どおりにお金を振り込んだりしてはいけません。頼みもしないのに、勝手に振り込んできたのですから、本来プレゼントともいうべきものです。でも怪しげなお金をもらうのはいやでしょうから、返金しましょう。

 対処法としては、そっくりそのまま、相手の口座に戻せばよいのです。相手の言う金利とか、利息など一銭も加えてはいけません。そして、その口座はすぐに解約しましょう。二度と振り込ませないように。

 一度、ヤミ金にかかわると、さまざまな迷惑行為やトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。借金の相談は、弁護士に依頼して、あとは、しっかり自分を取り戻すことです。

NPO

  NPO法人というと、なんだか、公的に認められた法人、たとえば、財団法人とか、社団法人などの仲間かも、と勘違いしていませんか?NPO法人とは、法人、つまり個人じゃなくて会社として登録できるということです。登録は、書類上体裁が整っていれば、業務内容について細かく詮索されません。

 もちろん環境問題、地域振興、介護などの問題にまじめに取り組んでいるNPOはたくさんありますが、ヤミ金もNPO登録しているのです。だから、NPOだから安心なんて思わないでください

 多重債務者を救う会、とか、消費者支援の会などとうたっているNPOには、要注意です。債務整理ができる資格があるのは、弁護士と司法書士だけです。怪しげなNPO法人のなかには、資格もないのに、相談を受け、結局新たな借金をさせるヤミ金もあるのです。

 まぎらわしいのは、債務相談をするNPO法人のなかに、司法書士など資格者がいるケースがあります。相談は無料でも、債務整理を依頼するには、有料であるのが普通です。依頼する前に信用できる人なのか、よく考えましょう。

整理屋弁護士

 サラ金専門の弁護士の中には、「整理屋弁護士」という悪質な弁護士がいますから、気をつけてください。債務整理をするといって、別のサラ金を紹介するだけで、結局借金が増えるだけになってしまったり、ヤミ金には、一切対応しない、など。また、弁護士事務所の名義を貸して、実際は弁護士は何もしない、など問題の多い弁護士のことです。こういう弁護士は、さかんに宣伝していますから、ひっかからないようにしましょう。多重債務者のうちに来るDMやスポーツ新聞で宣伝しています。一般の人は、弁護士とは縁遠いですから、知り合いの弁護士なんていないでしょう。まして、サラ金問題に詳しい弁護士なんて知らないでしょうから、「クレサラ専門の四谷法律相談」に行きましょう。

 以前は、弁護士しか債務整理をすることができませんでしたが、最近は、司法書士も債務整理ができるようになりました。司法書士会も力を入れていますから、「司法書士会のクレサラ相談」に行ってみるのもよいでしょう。司法書士のなかにも、「整理屋」がいるかもしれませんから、信頼できる人に依頼してください。

 NPOのなかにも債務整理をする法人があります。このことについては、またあした。

買取屋

 ヤミ金のなかには、「買取屋」というバリエーションもあります。

  DMやスポーツ新聞で、誘います。クレジットカードで高額商品を購入させ、すぐに、宅配便などで商品を送らせます。そうすれば、商品価格の何割かを貸す、というのです。クレジットカードの請求は、1ヶ月後からですから、いったんは現金が手に入ります。でも、結局、借金が増えるだけです。

 商品は、パソコンや電化製品の場合が多いです。こういうルートで入手した商品をさばく業者もいるわけです。ひどいケースでは、ヤミ金業者と購入店の店員がグルになっていることもあるようです。

 いったん購入して、クレジット会社が立替払いをしていまうと、どうしようもないのが、現実です。せめて、商品を送らずに、購入店に返品、返金してもらうしかありません。

 こういう場合は、ほかにも借金があって、返済が行き詰っているでしょうから、やはり、弁護士に依頼して借金の整理するべきでしょう。

紹介屋

 借金の「紹介屋」という業者もいます。文字通り、融資先を紹介します、と言って、紹介料を騙し取る業者です。

 まず、ダイレクトメールやスポーツ新聞などで、勧誘します。店に出向いて、相談していると、「あなたは、ブラックにのっているから、うちでは貸せない、貸すところを紹介する」と、ほかの店に行くよう指示します。そこで貸してくれたら、紹介料を何%払うように、と約束させられます。

 電話をかけるふりをしたりしますが、実際はなにも紹介などはしていないのです。だから、詐欺です。これは、警察に相談するしかありません。でも、借金は残ります。借金を余分にしてしまった、ということです。

 多重債務者というのは、目の前の返済で頭がいっぱいです。なかなか冷静に判断できないのです。身近に借金で困っている人がいたら、弁護士の相談を受けるように、四谷のクレサラ法律相談を受けるように勧めましょう。特に身内のひとだったら、いくらか借金を立て替えてあげようなどと思わないでください。焼け石に水です。