引越しサービス
引越しサービスはトラブルの多いサービスです。だれでも、引越しは、運送会社に依頼します。テレビCMでなじみのところや電話帳で調べたりして、まずは電話をかけて、見積もりを出してもらいます。担当者の感じがいいからといって、一社だけの見積もりにしないで、数社に見積もってもらってください。
サービスの内容によって、価格はずいぶん違います。安ければ、安いほどいいなんて思わないでください。安ければ、何かデメリットがあるはず。たとえば、時間指定をしないコースで契約すると、真夜中に引越しするはめになるかもしれません。手伝いの人が少なかったら、時間がかかり、引越しのスケジュールが狂います。
見積もり時の説明をキチンとする業者を選びましょう。
急に、引越しの予定が変わることもあります。日にちをかえたり、キャンセルすることになったら、すぐに業者に連絡します。引越し約款で、キャンセル料は決まっています。引越し予定日のずいぶん前なのに、高額なキャンセル料を請求するのは、おかしい。契約書を見直しましょう。
では、実際の引越しでどういうトラブルがあるかは、また次回。
冠婚葬祭互助会
若い方は、あまり関心がないかもしれませんが、冠婚葬祭互助会というのがあります。主に、年配の人が加入しています。
冠婚葬祭、特に、葬と婚は、お金がかかります。そのときに備えて月々数千円の単位で、積み立てをしましょう、というものです。いざ、そのときには、提携している葬祭場や結婚式場を割安に使え、積立金が使えるのです。訪問販売で勧められます。
ところが、実際には、提携葬祭場や結婚式場を使わないこともあります。結局、積み立て期間は終了、お金はそっくり戻ってくると思っていたのに、手数料に数十パーセントもとられる、というクレームがよくあります。
さらに、契約したのが、すでに亡くなった人であったりすると、契約書もなく、事情もわからない、という複雑なケースも多いです。
冠婚葬祭互助会には約款がありますから、解約はそれに基づいてなされます。手数料も仕方がありません。契約のときには、積み立てだし、割安に施設が使える、といいことずくめに思えても、事情は変わります。本当に必要か、よく考えて契約しましょう。
キャッシュカード
銀行のキャッシュカードも、暗証番号を誕生日とか、電話番号などにすると、詐取されます。今は、コンビ二などで24時間引きおろせるので、要注意です。普通預金だけではなく、定期預金からもおろされてしまいます。
最近は、銀行側も、一日の引きおろしの限度額を下げています。それでも、暗証番号が推測しやすい番号だったり、カードの裏に暗証番号を書いていたりしたら、銀行は責任をもちません。まるまる預金者の損です。今は、ATMで簡単に暗証番号が変えられるので、すぐにでも変更しましょう。
だれでも、カードは複数持っていますね。銀行のキャッシュカード、クレジットカードなど重要なカードはもちろん、ポイントカードや各種の会員カード、ほとんどのカードには、4けたの暗証番号を指定します。携帯電話でも暗証番号を使って、操作をしたり、契約変更したりします。それぞれ、べつの暗証番号にしていたら、覚え切れませんし、まちがいのもとです。だからといって、手帳にメモしていたら、暗証番号の意味はありません。
暗証番号に代わる生体認証なども普及しつつあります。 自分で把握できるだけのカードを持つことも大事ですね。
スキミング
クレジットカードは手元にあるのに、使われて商品を買われたり、キャッシングされたりするのは、スキミングという方法で詐取されたのです。
スキミングの機械があるそうで、それを使って、カードの中の磁気情報を盗むのです。空き巣やすられたときにスキミングされるだけではなく、店でカードを使うときスキミングされることもあります。店の奥にカードを持っていくような店は要注意。信頼できる店で使うのが、大事ですね。また、接触しなくても、盗み取ることができるそうです。こうなると、カードの管理をしっかりするしか、予防方法はないですね。
基本的なことですが、勧められるままに、必要もないのに、何枚ものクレジットカードをつくるのはやめましょう。管理できなくなりますし、パスワードを覚えきれません。ポイントもたまりませんよ。
クレジットカードは、普通、年会費が必要です。ゴールドカードというお得意様向けのカードになると、年会費は1万円くらいかかります。何枚ももっていると、それぞれ年会費がいるので、だんだん負担になります。
銀行のキャッシュカードについてはまた次回。
クレジットカード
最近、クレジットカードやキャッシュカードのでの詐取がよく話題になります。
まず、クレジットカードの場合。他人のクレジットカードを盗んで、なりすまして、商品を購入するケースがあります。空き巣で盗まれたカードや、すられたカードがつかわれるのが、最も古典的。日本の文化として、サインを使い慣れていないこともあるし、店側も、カードを持っている人を疑ったりするのは失礼、という接客から、カードの持ち主の名前とカードで買い物をする人が、違和感がなければ、GO。
ですから、カードをなくしたのがわかったら、すぐにカード会社に申し出ます。警察にも同時に届け出てください。そうすれば、すぐにカードはとまりますし、たとえ時間差で使われてしまっていても、責任はありません。1万円以下の買い物では、店はカード会社に照会はしないようです。ですから、詐取する側は、1万円以下のものを集中的に、一日のうちに何回も買い、すぐに、買取業者に売って、現金化するようです。
クレジットカードでキャッシングもできますね。でもその場合は、パスワードが必要。カードといっしょにパスワードが知られてしまっていたら、キャッシングされてしまいます。たとえば、パスワードのメモをカードに挟んでいたり、誕生日や電話番号をパスワードにしていたら、あぶないですね。
手元にカードはあるのに、使われるケースについてはあした。
投資信託
身近な金融商品のひとつが、投資信託です。一般の消費者から、小口のお金を集めて、投資信託委託会社が、まとめて株や公社債などに投資するものです。投資経験のない人でも、投資信託を買うことによって、銀行の定期預金などより利回りのよい金融投資になります。
でも、一部の投資信託商品を除いて、元本が保証されていません。
また、証券会社だけではなく、銀行でも投資信託を購入できます。ですから、銀行預金のつもりで預けたのに、元本割れした、というケースもあります。たくさんの投資信託商品がありますから、その特徴についてよく説明を受けて、納得してから購入しましょう。リターンがよければ、リスクも大きいのが、普通です。とくに、 外国株や、為替に投資するものは、為替の変動があるので、リスクは大きいです。
さまざまな、投資信託商品があるので、小口で分散投資するのがよいかもしれません。パンフレットなどをよく読み、じっくり検討してください。
商品先物取引
小豆や石油などの商品先物取引は、外国為替証拠金取引より ずっと、以前からあります。先物取引の市場もあります。業界団体もあります。なにより、法律も整っています。管轄も農産物は、農林水産省、工業製品は経済産業省と決まっています。
でも、トラブルは絶えません。やはり、こういう取引にうとい素人が、販売員に勧められるままに、お金をつぎ込むからです。損が出たら、取り戻そうとして、取引を続けると損が拡大するものです。
両建てとか、手仕舞いとか、特有の用語があります。両建てとは、リスクを分散するために、「買い」と「売り」を両方注文することです。手仕舞いとは、取引をやめることです。手仕舞いをしたら、精算します。業者はなかなか手仕舞いしたがらない事が多いですから、電話で、担当者に手仕舞いを言うよりも、内容証明郵便で管理部に通告します。
先物取引は、手数料が高いです。売り買いを繰り返せば手数料は、どんどんふくらみます。取引を決定するのは、販売員ではなく、契約者自身です。でもやはり、素人は手を出さないことです。
外国為替証拠金取引
今銀行にお金を預けていても、全然利息はつきません。年金の先行きも不安です。そんな不安に付け込んで、外国為替証拠金取引を進める業者がいます。
これは、証拠金を業者に預けて、外国通貨の売買をする取引です。証拠金の何倍もの取引をしますから、損も得も多額になります。ハイリスク、ハイリターンの金融商品です。
ところが、外国為替の取引を銀行を通さずにする業者もいて、相場状況は、素人にはわかりません。
はじめは、こずかい程度の金額ではじめたつもりでも、「損がでている、取り返すためには、さらに証拠金を入れなくてはならない」といわれ、次々と契約し、結局何百万円単位のお金をつぎ込んでしまった、解約してほしい、と言ったら、ほとんど戻らない、と言われた、というケースがあります。
老後の貴重な資金を失うことになります。とにかく、素人は手を出さないことです。株やドル預金とは全然違います。損が出てしまってから、元本をかえしてほしい、と言っても難しいです。
お金を取り戻したいなら、外国為替証拠金取引に詳しい弁護士に依頼するしかありません。
怖い健康食品
健康食品で、健康を損ねるという、冗談にもならない例があります。何年か前、やせる健康食品が、肝臓障害をおこして、死亡例も出ました。最近では、にがりを飲みすぎて、体調を壊した人がいました。
また、ビタミンも過剰にとりすぎると、無駄であるばかりではなく、体調を壊すことがあります。
最近、アガリクスががんに効くと、本に書いて、通信販売で健康食品を売っていた業者に捜査が入りましたね。
健康食品に期待しすぎて、治療を怠ってしまっては、後悔してもしきれません。また、高価な健康食品を買いすぎて、支払いに困るようになっては、生活に影響します。
一度買った健康食品を返品しようとしても、賞味期限があるので、簡単には返せません。勧められたとき、絶対に効く、と言われたとか、飲むと、体調が悪化するなどの理由を言って、交渉するしかありません。
また、健康食品は、友人、知人に勧められることも多いですね。勧める人は、親切心で言っていても、勧められるひとは困惑しているかもしれません。また、紹介した人にマージンが入るマルチ商法の場合もあります。
健康食品
健康食品は、食べ物です。見た目は、錠剤とか、アンプルなので、薬みたいですが、あくまでも、食品です。だから、がんに効く、とか糖尿病が治るとか、医薬品みたいな宣伝をしてはいけないのです。これは、薬事法に違反します。
ブルーベリーは眼にいい、赤ワインは体にいい、たまねぎは血液をサラサラにする・・・こういう話はキリがないほどあります。食品の栄養成分については、研究がすすめられていますが、まだ不明の部分もあります。食品では、食べられる量には、限度があります。だから、凝縮した形の健康食品が生まれたのですね。
いわゆる健康食品は、現代人の不規則な食生活を補うもの、という位置づけがされていますが、1日3回の食事で、栄養素をとろうと努力するのが、本来の姿だと思います。健康食品に、期待しすぎないでください。それに、ずいぶん 高価なものです。ドラッグストアやスーパーでも売っていますが、通信販売で買う人も多いようです。通販では、どうしても、量が多いし、試食もできません。買ってみたけれど、まずい、体にあわない、なんてことだと、食べない箱が残るだけなんてことにもなります。だいいち、錠剤やアンプルばかりでは、味気ないでしょ。