とはいってもまだまだソウルの冬はあとひと月ほど残っているのですが、さすがに12月や1月ほどの酷寒の日はめっきり少なくなり、昼の日差しには春の気配が微かに感じられるようになってきました。
さて今日、3月1日は「三一節」と呼ばれる祝日。
日本統治時代に起きた三一独立運動の記念日です。
(三一独立運動について知りたい人はこちらへ)
「こういう日を在韓日本人はどのような気持ちで過ごすのか?」という質問を受けることがたまにあるのですが、正直言って
名目はどうあれ休日であればそれだけでハッピー
というのが在韓日本人の大方の感想じゃないでしょうか。まあ、このあたりは現地の韓国人と全く変わりませんw
しかししかししかし
今年の三一節は祝日としてのありがたみも半分。
それもそのはず、日曜日と重なってしまっているからです。
え?そしたら振替休日になるんじゃないの?
と思ったあなた!
チッチッチッ
いいことを教えてあげましょう
韓国には振替休日がありません
だから、週末に祝日が重なってしまった場合は
「はい残念でした」の一言で、フォローなし!
勤務校は明日から新学期、当然僕も登校せねばなりません...。
いやいやいや
ちょっとだけウソつきました。
さっき「韓国には振替休日がない」と言いましたが、
実は今年から「振替休日制度(대체휴일제도)」が導入されています。
こちらにその条文をご紹介します。
설날, 추석 연휴가 다른 공휴일과 겹치는 경우 그 날 다음의 첫 번째 비공휴일을 공휴일로 함
旧正月、秋夕連休が他の休日と重なる場合、次の最初の非休日を休日とする
어린이날이 토요일 또는 다른 공휴일과 겹치는 경우 그 날 다음의 첫 번째 비공휴일을 공휴일로 함
こどもの日が土曜日、または他の休日と重なる場合、次の最初の非休日を休日とする
そう、振替休日の対象となるのは民族の二大名節である「旧正月(ソル)」と「秋夕」、そしてなぜか「こどもの日」のみ。
よって今日の三一節は「適用外」というわけです。トホホ

今年は今日以外にも週末と被る祝日が多く、韓国の労働者のやる気ボルテージを著しく低下させる原因となっています。
(6月6日顯忠日(土)、8月15日光復節(土)、10月3日開天節(土))
韓国人に日本の振替休日の話をすると、みんなよだれを垂らしてうらやましがります。
ネットを見ていても日本は休日、中でも連休が多く、韓国目線からは「え?また休んでるの?」という気持ちになることもしばしば。
祝日の数だけ数えると日本16日、韓国15日で、さほど差はないような気がしますが、ここに一つのトリックが。
それは「日本ではお盆、年末年始の休日が(元旦を除いて)祝日ではない→けどみんな休む」ということです。韓国ではそれぞれの名節にあたる「旧正月」「秋夕」はしっかり祝日としてカウントされているのとは対照的です。だから、それら「非公式な祝日っぽい日」までカウントすると、日本の休日は20日以上となり、振替休日の影響もあって韓国よりずっと休んでいることになるわけです

ずいぶん長々と書いてきましたが、僕が言いたいのはつまるところ
明日休ませてほしい
ってことです。