日本社会に戻るためのハードル、もしくは審査という壁 | ゆうきの韓国スケッチブログ

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ソウルに住んで16年目の日韓夫婦。韓国の日常をつれづれなるままに文字や写真やイラストでスケッチしていきます。

日本に戻ってきて2週間、

実は今ちょっと落ち込んでいます。

 

理由は昨日届いたコレ。

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そう、

クレジットカード審査に落ちましたという通知。

 

 

日本での再出発にあたり、大学が指定する支店で銀行口座を開いたのですが、

その際に「クレカも作っといたほうが後々何かと便利だろう」という軽い気持ちで申し込みました。

対応してくださった担当者の方もとても親切で、これからの日本での生活がますます楽しみになりました。

 

それ以来、カードが届くのを今か今かと郵便受けを覗き込む日々を送ること1週間、

ついに!銀行からの封筒を発見し、その場で小躍りしてしまいました。

 

しかし...

ん?手に取った封筒、なんだか薄っぺらい...。

あれ?

カードが入ってたらもうちょっと固い感じがしていいはずなのに...

やたらとフニャフニャなのです...。

 

この時点でちょ〜っと嫌な予感がしてたのですが、

開けてみて出てきたのは、写真の書類たった一枚...。

 

そう...クレジットカード発行作戦はみごとに撃沈されたのです...。

 

 

まあたしかに...日本での経済活動の過去実績はほぼゼロですし、

その銀行の口座にも大して入金したわけではないので...無理もない話なのかもしれませんが、

 

学校が直々に指定した銀行の、直々に指定した支店だったので、

まあできないことはないだろうと思っていたのが甘かったようです。

 

 

 

実はこの「審査」というヤツに関しては、もう一つ凹むエピソードがありまして...

 

 

去る2月、日本に本格的に帰国する前のこと。

日本での新生活が決まっていた僕は、ちょうど発音セミナーのために一時帰国中だったこともあり、

大阪での新居を探すために、不動産屋さんに足繁く通っていたわけなのですが、

 

いくつもの物件をああでもないこうでもないと(韓国にいる嫁はんともカカオトークで相談しながら)探した末に、

「ぜひここに入居したい!」という物件にめぐり合いました。

他の人に取られてしまう前に、不動産屋さんに借り押さえをしてもらうことにしたのですが、

数日後、不動産屋さんの担当者から電話が...。

 

そのマンションの管理会社が「家族全員の名前が入った住民票」の提出を求めているとのこと。

 

いや...出せと言われても...ですね

僕はともかく、嫁はんと娘たちはその時点では韓国にいたわけなので、

当然ながら住民票に名前を入れるのは

物理的に無理な話です。

 

というわけで、事情を担当者に説明し、

その担当者は納得してくれたのですが、管理会社に聞いてみないとなんとも言えないとのこと...。

ぜひ入りたい物件だったので、なんとかお願いしますと言ってみたのですが、

 

数日後に連絡があり、

「審査の結果、今回はご入居いただけない」

という回答を受け取りました。

 

というわけで、結局住民票の提出は後でもいいよ〜と言ってくれた

第二候補のマンションに入ることになったわけなのですが、

この時もまあ凹みましたね。

 

そもそも、住める部屋があって、住みたい人がいて、

部屋を借りられるだけの資金があるなら即日入居可能な韓国に慣れている身としては、

「審査」というプロセス自体が結構な逆カルチャーショックでした。

 

 

なんというか、自分は日本では

「異質な存在」でしかないのだなあということを痛感しましたね。

 

良くも悪くもダイナミックな韓国生活に比べ、

日本社会は一度組み込まれてしまえば、その中でかなり安定的な日々を享受することができるのだと思いますが、

僕のように一度その枠組みから外れてしまった人間が、またその中に入り直そうとすると、

なかなかどうして目に見えないハードルがあちこちにあるんだなあと思います。

 

 

※めげずに楽○カードで再チャレンジします