突発的に出ているように見えますが、
実はそれ以前に、
大切なことがあって、
それは、
『勉強』です。
神さまの声を聴くのも、
神さまと対話をするのも、
それは、
最低限の知識ありきのことで、
全く知識や経験のない事柄に関しては、
この方たちは、
何一つと言っていいほど、
指針や方向性を、
示してはくれません。
(※むしろムダ話ばっかりしようとします)
知識を得る過程での話。
あ「スサノオさん」
あ「『鬼』ってなんですか?」
久しぶりやな、そいつ」
ス「鬼、ねぇ。
何でそんなん知りたいん?」
あ「安倍晴明さんのことで調べていると、
鬼という言葉が、
よく出てくるんですよね。
今更なんですけど、
『鬼』ってなんなんだろう?
と思って」
ス「今、お前の後ろにおるで」
あ「え…?汗
(ソ~っと振り返る…)」
…。
……。
………。
…………。
帰れっ!!」
天狗先輩「いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉおっ!!」
ス「(笑)
鬼。
それは所謂、
古代で言う、
『闇』の象徴よ」
ス「闇。
要は、
『見えざるものに対する恐怖』とでも、
言えばいいかな。
ほら、昔は今と違って、
科学なんかないわけよ。
それによって、
答えの分からない出来事が、
山ほどあったわけ。
そういった異端の存在を鬼として、
理解不能な出来事を、
『鬼の仕業』としていた事実がある」
何となくわかってきました」
ス「鬼の語源は、
『隠(おぬ)』と言ってな、
元来は姿の見えないもの、
この世ならざるものであること、
を意味していた。
さらにそこに、
仏教の獄鬼、怪獣、
妖怪などのイメージが入ってきて、
今、
お前が想像しているような、
『鬼』が形作られていったって感じかな。
後は、さっきの天狗な。
天狗は、
古代の人にとっての異界である、
山で起きる怪異現象のことを、
『天狗の仕業』と呼んだことが、
1つの始まりであり、
そういう意味で言うと、
鬼と天狗は、
『見えざるものへの恐怖』として、
若干似ている所もあるけどな」
ちなみに人間が、
鬼や天狗になることはあるんですか?」
ス「あるで」
あ「マジ?」
ス「『こいつ』」
そして俺も別に、
『天狗』にはなっとらん」
ス「(笑)
天狗になった人の例は、
生前に、
強い怨念を持って亡くなり、
天狗となって、
この世に祟りをなしたと言われている、
崇徳院とかかな」
ス「鬼も結構、
話は残されてるで。
例えば、
般若の面」
嫉妬心から鬼に化した、
人の形相や、
と言われてるからな。
ほれ、
今でも誰かを恨んでたり、
嫉妬してたりすると、
自分では気付かんけど、
こんな顔になってたりするやろ」
あ「確かにそうかも…」
ス「まぁそういう意味で言うと、
そんな表情をしている時なんかは、
まさしくその心に、
鬼が、
宿ってしまっているんやけどな」
そう言われるとやはり、
鬼も天狗も大部分は、
人の心が生み出すものなんですね」
ス「ん~…。
何と言えばいいんやろう。
鬼にしても天狗にしても、
それこそ神にしても、
仏にしても、
ホンマにおることはおるんやで。
ただそれを呼び起こすのは、
人の心やで、
って感じかな。
その心が人に対する愛や感謝に、
満ち溢れていたならば、
もちろんその心に神仏が宿るわけで、
その逆に、
恨みや憎しみ、
それこそ嫉妬にまみれていたら、
その心に鬼や魔が宿る」
あ「なるほど…」
ス「だから出来ることならな、
いつでもニコニコ、
明るく、楽しく、元気よく、
神や仏が喜んで、
毎日宴会をしたくなるような、
そんな素敵な表情で生きていけばいい。
そうすると必ずその人生には、
神の魂が宿るから」
中には愉快な鬼も天狗もおるから、
また今度、
そんな話もしたるわ」
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