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車、コンピューター全般、ネット関係、に興味のある記事を書きます。

元SE・PGです。

ライブでの配信作業などをLAN内の設備などで行っている場合に急用の大き目なファイルのコピーなどをしたい場合があります。

 

しかしLANでの通信時の速度制限(「帯域制限」)をしないでうっかりLANの最高速度に近い速度で別スイッチとの間のファイルコピーなどをしてしまうとLANの通信速度の大部分がファイルコピーに割かれてしまい、配信作業で必要なLANの通信速度が得られずに配信が途切れたり停止してしまったりするような状況が発生したりします。

 

ここでLANでの通信時の速度制限(「帯域制限」)が手軽に行えればいいのですがそれを実現するには「帯域制限」のソフトを用意して利用したりスイッチングハブの「帯域制限」設定機能を指定してから通信するという事が王道なのだと思います。

 

ですが専用ソフトをインストールして管理したりいちいちスイッチングハブの「帯域制限」設定を考えて設定・解除してみたりとなかなかに面倒です。

 

ファイルのコピーに限定してなにか手軽な方法はないかと考え付いたのがNASを仲介してファイルのコピーをする方法でした。

NASを仲介してファイルのコピーをする際にそもそも読み書き性能の悪い低速なLANの1Gbpsなどの通信速度の半分程度のそこそこの速度(50MB/秒程度など)しか出ないお荷物NASだと受け渡しの時間はかかりますがファイルの読み書き時にLANの1Gbpsなどの通信速度の半分程度しか使わないので気軽にファイルを受け渡しできます。

 

このような性能がいまいちなNASはメルカリなどでHDDレスの物だと3000円程度で中古品が購入できますので新たに購入しようと思っても気軽に導入できますしお荷物NASとして持っていた資産も有効活用できます。

 

このようなNASの使い方はいかがでしょうか?

 

以前導入したIntel N-100 ミニPCをビデオキャプチャーを動かすサーバにして、別PC(「クライアントPC」)からリモート画面で使ってみる実験です。

(「本編:ChromecastとFire tvに画面をミラーリングしてPCでキャプチャーする」で導入したビデオキャプチャーBOXを利用するからの流れです)

 

ビデオキャプチャーソフトを動作させてビデオキャプチャーを「ミニPC」にさせる為の実験なのですがちょっと調べてみるとMS純正の「リモートデスクトップ」接続でビデオキャプチャーデバイスを利用する場合はサーバー側の「ミニPC」画面内で「クライアントPC」側の「ビデオキャプチャーデバイス」を利用可能な設定がありました。

 

ここでミソなのはカメラの扱いの「ビデオキャプチャーデバイス」だけでマイク扱いの「音声をキャプチャーする録音可能なデバイス」は録音デバイスとして別の「クライアントPC」側デバイス扱いになっています。

この録音デバイスはセキュリティーの関係からかサーバー側の「ミニPC」のハードウェア的な物は扱えないようになっていましてなんとサーバー側の「ミニPC」に「ビデオキャプチャーデバイス」を接続した際の「音声をキャプチャーする録音可能なデバイス」は「リモートデスクトップ」接続だと使えないという事が分かりました。

 

サーバー側の「ミニPC」に「ビデオキャプチャーデバイス」を接続した際の「音声をキャプチャーする録音可能なデバイス」利用には今の所有志で無料利用が可能な「brynhildr」や「verethragna」などのサーバー側の物理的なデスクトップを共有可能なリモート接続を利用する必要がありました。

 

一応参考情報ですが「リモートデスクトップ」接続での「クライアントPC」側の「ビデオキャプチャーデバイス」をサーバー側で利用するには

「リモートデスクトップ」接続→「▽オプションの表示(O)」→「ローカルリソース」タブ→「ローカルデバイスとリソース」「詳細(M)…」→「ビデオキャプチャデバイス」

にチェックを入れてください。

 

また「ビデオキャプチャーデバイス」を接続した際の「音声をキャプチャーする録音可能なデバイス」をサーバー側で利用するには

「リモートデスクトップ」接続→「▽オプションの表示(O)」→「ローカルリソース」タブ→「リモートオーディオ」「設定(S)…」→「リモートオーディオ録音」「このコンピューターから録音する(R)」

を選んでください。

 

まずはビデオキャプチャーBOXをサーバーにする「ミニPC」に接続しての利用を想定してサーバー側の物理的なデスクトップを共有可能なリモート接続が可能でサウンドも再生可能な「verethragna」を利用して実験してみました。

 

ビデオキャプチャーの実験に利用したビデオキャプチャーデバイスは前回からの実験の流れで同じものを流用しました。

 

参考:USBのHDMIキャプチャーBOX Mirabox HSV3218 4K@60Hzパススルー1080pキャプチャボード:9599円

参考:USBのHDMIキャプチャーBOX Mirabox 321 4K@30Hzパススルー1080pキャプチャボード:6999円 AMAZON初売りで4499円

 

ビデオキャプチャーに必要なソフトは「VLC」または「OBS」を利用しています。録画の実験には「VLC」だと圧縮ができないようですので「OBS」のハードウェア圧縮を選んでいます。

キャプチャー映像の表示や録画の条件は1980x1080@60Hzです。

 

VLCでのキャプチャ映像表示・サウンド再生時のCPU利用率は大きい時で60%程度でした。

OBSでのキャプチャ映像表示・サウンド再生時のCPU利用率は大きい時で65%程度でした。

OBSでのキャプチャ映像表示・サウンド録画時(Matroska Video 高品質・ファイルサイズ 中)のCPU利用率は大きい時で65%程度、OBS表示のCPU利用率表示は10.8%程度でした。

OBSでのキャプチャ映像表示・サウンド録画時(Matroska Video 超高品質・ファイルサイズ 大)のCPU利用率は大きい時で70%程度、OBS表示のCPU利用率表示は11.1%程度でした。

 

 

 

次にクライアントPCに接続したビデオキャプチャーデバイスをサーバー側で利用するリモートデスクトップ接続での実験です。

 

ビデオキャプチャーに必要なソフトは「VLC」または「OBS」を利用しています。録画の実験には「VLC」だと圧縮ができないようですので「OBS」のハードウェア圧縮を選んでいます。

ネットワーク越しにビデオ映像を転送するのであまり高負荷だと安定しないようですので、キャプチャー映像の表示や録画の条件は1980x1080@30Hzです。

 

VLCでのキャプチャ映像表示・サウンド再生時のCPU利用率は大きい時で63%程度でした。

OBSでのキャプチャ映像表示・サウンド再生時のCPU利用率は大きい時で58%程度でした。

OBSでのキャプチャ映像表示・サウンド録画時(Matroska Video 高品質・ファイルサイズ 中)のCPU利用率は大きい時で60%程度、OBS表示のCPU利用率表示は9.5%程度でした。

OBSでのキャプチャ映像表示・サウンド録画時(Matroska Video 超高品質・ファイルサイズ 大)のCPU利用率は大きい時で%65程度、OBS表示のCPU利用率表示は10.4%程度でした。

 

サウンド録画時はぷつぷつと途切れるようでいまいちな音声でした。

 

 

ということで以前導入したIntel N-100 ミニPCをビデオキャプチャーを動かすサーバにして実験してみましたがリモートデスクトップ接続は使わないほうがいいという実験結果になりました。皆さんもいろいろと実験してみてください。

この記事はChromecastとFire tvにスマホや画面をミラーリングしてPCでキャプチャーボードを使って画面を取り込むことの実験の内容です。

 

事前に知っておかなければならない基礎知識としては「Chromecast with GoogleTV 4K」も「Fire TV Stick 4K MAX」もHDMIでの映像出力はコンテンツによらず常に「HDCP2.2」でのコンテンツ保護対応機材にしか映像出力しないという事だそうです。

 

通常HDMIのキャプチャー機材はHDCP非対応ですのでそのままの接続では映像出力されませんのでキャプチャー機材に代わって「HDCP2.2」での接続解除を行ってくれるというHDMIスプリッターを間に挟んで映像出力してもらいキャプチャー機材でPCにHDMIの画面出力を取り込むことにします。

今回の画面キャプチャー実験では1080p@60Hz(1920x1080プログレッシブ@60Hz)の映像を取り込むのですが4K映像のキャプチャー用に将来性を考慮して「HDCP2.3」まで対応しているというスプリッターを選択しました。

 

キャプチャーBOXはUSB3.0をサポートしていて1920x1080p@60Hzがキャプチャーできるものを選んでおきました。USB3.0対応の物でないと1920x1080p@30Hzまでしかキャプチャーできないそうです。

他にキャプチャーBOX関連では付属のUSBケーブルが短いとの事だそうなので両端タイプAオスの2mケーブルも用意しました。

 

 

今回の機材は以下の物を用意しました。

 

HDMI映像入力ソース:

・Chromecast with GoogleTV 4K(1080pの解像度のみ実験)

・Fire TV Stick 4K MAX(1080pの解像度のみ実験 第二世代2023年秋モデル)


HDMIスプリッター(HDCP解除分配器2分配)DAIAD DHD-S12IH:4990円 AMAZON初売りで3493円←今回はこちらを選択

参考:HDMIスプリッター(HDCP解除分配器4分配)DAIAD DHD-S14IH:5990円 AMAZON初売りで5090円

 

参考:USBのHDMIキャプチャーBOX Mirabox HSV3218 4K@60Hzパススルー1080pキャプチャボード:9599円

参考:USBのHDMIキャプチャーBOX Mirabox 321 4K@30Hzパススルー1080pキャプチャボード:6999円 AMAZON初売りで4499円

 

参考:UGREEN USB 3.0 ケーブル タイプA-タイプA オス-オス USBケーブル 2M:1099円

 

今回の実験の接続図

(1080P@60Hzでのキャプチャー)

┌-------ーー-┐
│ChromecastやFire tv │HDCP2.2
└ー┬ーーーーーーーー┘
    │HDMI-IN   
┌-┴---------------┐STD:1080P@60HzLPCM2CHのEDIDを返すHDCPの応答も行う
│HDMIスプリッター(HDCP解除分配器)│TV:HDMI-OUT1 優先で接続されているモニタなどのEDIDを中継する
└ー┬ーーーーーーーーーーーーーーー┘
    │HDMI-OUT1
┌-┴-----ーーー-┐
│HDMIキャプチャーボート│HDCP非対応
└ー┬ーーーーーーーーー┘
    │USBケーブル
┌-┴ー-┐
│PC      │
└ーーーー┘

 

 

4Kでのキャプチャー時接続図

(こちらは4Kモニターを持っていないので実験していません)

┌-------ーー-┐

│ChromecastやFire tv │HDCP2.2(4K出力時は2.3になる?)

└ー┬ーーーーーーーー┘

    │HDMI-IN   

┌-┴---------------┐STD:1080P@60HzLPCM2CHのEDIDを返すHDCPの応答も行う(HDCP2.2)

│HDMIスプリッター(HDCP解除分配器)│TV:HDMI-OUT1 優先で接続されているモニタなどのEDIDを中継する

└ー┬ーーーーーーーーーーーー┬ーー┘(↑HDCP2.3対応という事なのでしょうか)

    │HDMI-OUT2               │HDMI-OUT1   

┌-┴-----ーーー-┐┌-┴-----ーー┐

│HDMIキャプチャーボート││4KのモニターやTV  │HDCP2.3対応の物

└ー┬ーーーーーーーーー┘└ーーーーーーーーー┘

    │USBケーブル

┌-┴ー-┐

│PC      │

└ーーーー┘

 


(1080pの解像度のみ実験)

上記の機材と接続で「Chromecast with GoogleTV 4K」と「Fire TV Stick 4K MAX(第二世代2023年秋モデル)」にミラーリングした画面出力をPCでキャプチャーに成功しました。

 

上記の接続図ではスプリッターの「EDIDスイッチ」は「STD」でも「TV」でもどちらでも大丈夫でした。

 

ですが「Chromecast with GoogleTV 4K」や「Fire TV Stick 4K MAX(第二世代2023年秋モデル)」ではキャプチャーされてほしくないと言われそうなコンテンツも表示できますのでそのようなコンテンツに対しての利用はご注意ください。

 

あえて実験はしてないことにしますが、ここまでできてしまえば同じように「HDCP2.2」を利用しているハードディスクレコーダーやチューナーの出力も同じような動作結果になるだろうなぁと思っています。(一応儀礼的に「ご注意ください」)

 

 

以下はメモ代わりのHDMI接続時のネゴシエーションの概要のおぼえがきです。

(面倒な方は特に読まなくてもいいかと)

 

HDMIケーブルでの「映像送信機器」と「映像表示機器」(キャプチャー機器やHDMI切り替え機も含む)の接続時は以下のようなやり取りをして「映像表示機器」で表示可能な映像の解像度や音声データで「映像送信機器」から映像や音声を送り出すのだそうです。(「映像表示機器」側でサポートしている「EDID」という情報を「映像送信機器」に送って表示可能な「EDID」を選んで映像送信するのだそうです)

 

「映像表示機器」で受け入れ可能な

表示解像度

リフレッシュレート

音声のプロトコル(2chLPCMやDolbyなど)

 

その他にも「映像送信機器」がわの映像コンテンツ表示に必要な映像の著作権保護規格のバージョンが「映像表示機器」でサポートされているか(新しい規格に沿って例としてアナログ映像出力がないなどやキャプチャー機能がないなどに準拠しているか)を「HDCP」規格の対応バージョンでやり取りをして著作権保護規格に対応している(新しいバージョンの規格では4Kサポートなど)などを確認した後に「映像送信機器」から映像の出力信号がやっと送信されるのだそうです。

 

HDCP1.4(古い著作権保護規格)

HDCP2.2(ChromecastやFire tvなどが要求するそうです)

HDCP2.3(最新の4Kコンテンツ対応の規格だそうです)

 

ここで例としてTVが古いもので「HDCP1.4」までしかサポートされていない物に「HDCP2.2」を要求する「ChromecastやFire tv」を接続すると「映像表示機器」の著作権保護が不十分(「HDCP2.2」がサポートされていない)と判定されて「映像表示機器」の「EDID」では表示可能でも「ChromecastやFire tv」からの映像が送信されないのだそうです。

 

この「EDID」や「HDCP」のやりとりは途中にスプリッター(分配器)やセレクター(切り替え機)を繋いだ場合にもスプリッターやセレクターと通信してやり取りさせるそうでスプリッターやセレクターも「映像表示可能な必要な要件」(「EDID」や「HDCP」)を返さない場合は映像が送信されないのだそうです。

そのためにスプリッターやセレクターでも4K@60Hz対応の応答ができるとか8K@30Hzの応答ができるなどの規格の対応があって(もちろんケーブルも4K@60Hz対応とか8K@30Hz対応などの規格の確認もされるようです)すべてが対応していないと映像が送信されないそうなので組み合わせによって映像が映らないなどの事態が発生するのだそうです。

 

セレクターは「EDID」や「HDCP」のやりとりは基本的に「映像表示機器」の物を代返する形の動作を行うようですので普通は映像が無事に送信されるのだそうですが例えば「EDID」のやり取り時に「映像表示機器」では4K@60Hz映せますという

ことになってもセレクターは4K映せませんという事になると4K@60Hzでの映像表示がなされなくなってしまうのだそうです。

 

さてここで使ったスプリッター(DAIAD DHD-S12IH、4分配のものはDHD-S14IH)ですが表示に使う「EDID」のスイッチ切り替えは2つあり「STD」と「TV」になっています。

「STD」の方はスプリッター自体が「EDID」を1980x1080p@60Hzで表示できます音声再生は2CHLPCMでという返事を勝手に代返するというモードで「HDCP」の方も代返してしまうらしく「HDCP2.2」でサポートされていますというやり取りをしてしまうのだそうです。

そのためスプリッターの「HDMI-OUT1」と「HDMI-OUT2」にどんなモニターが繋がっていても映像出力が1980x1080p@60Hzで表示できます音声再生は2CHLPCM(注:Dolbyなどでの出力にはならない)という具合になってしまうのだそうです

 

「TV」の方は「HDCP」の方も「HDMI-OUT1」に接続されたキャプチャーボードだけでも代返するようです、「EDID」の方は「HDMI-OUT1」に接続されたモニターの物を代返するのだそうです。結果として選択される映像や音声のの解像度などは「HDMI-OUT1」に接続されたモニターの物になるそうで想定としては「HDMI-OUT1」に4KのTVやモニターを接続するのだそうです。

この時には「HDMI-OUT2」の方に送られる映像の解像度などは「HDMI-OUT1」のモニターに対応した映像データが強制的に送られるのだそうです。

「HDMI-OUT1」に何も接続されていない場合は「HDMI-OUT2」の物を代返するそうです。

 

色々とややこしいですね。

今回は次回の予告です。PCの画面やスマホの画面をChromecastとFire tvにミラーリングしてPCでキャプチャーしてみようという企画です。

 

というのも私が持っているスマホはUSB Type-CからのHDMI画面出力機能が無いのでなんとかChromecast with GoogleTVとFire tv Stick 4KMAXにミラーリングしたものをPCでキャプチャーしたいという使い方を実験しようと思っています。

 

HDMI出力画面のキャプチャー機材の情報を色々とネットを見て回るとChromecastとFire tvは表示コンテンツに関係なくHDMI出力に常時「コピー禁止信号」という「HDCP信号」が常時出力が有効とされているそうでスマホやPCの画面ミラーリング時でもこの暗号化出力が有効となり、そのままの接続では「コピー禁止信号」な「HDCP信号」の「暗号化解除機能」を持たないキャプチャーデバイスなどではキャプチャーできないとの情報を得ました。

 

が、世の中にはそのような理不尽な信号を正当な使用理由で使えるようにできる機材もあるとの事なのでそのような機材もHDMI出力画面のキャプチャー機材に追加して用意して実験する準備をしています。

 

ということで数日後辺りにはChromecastとFire tvからのHDMI画面出力がPCでキャプチャーできたかどうかの報告をしようと思っています。

 

うーんChromecastとFire tvからのHDMI画面出力がPCでキャプチャーできるとすごく便利ですよねー。私的にはスマホの画面出力をPCでキャプチャーできるとキャプチャー画面がカメラ入力代わりにも使えて非常に便利です。

 

この実験用の機材が揃って実験し終わるまではもう数日間おまちくださいませ。

 

この辺の機材の応用としては各種ゲーム機の画面キャプチャーなどにも応用できるのだそうです。

 

ちなみにこのようなコピー禁止信号の最近の機器の出力には信号のバージョンがあるそうで

HDCP1.4

HDCP2.2

HDCP2.3

などが多いのだそうです。

 

表示などの対応機器のバージョンが古い物(古いディスプレイなど)は新しい規格のフル性能を発揮することができなかったりするそうですので自力で機材をそろえる際は「HDCP信号」への対応バージョンを気にしたほうがいいようです。

現在の新しい機器では

HDCP2.2

HDCP2.3

が使われているそうですがなるべくなら最新の「HDCP2.3」対応の物がいいですよね。

私も対応機材をそろえる際には「HDCP2.3」対応の物を選択しました。
 
実験がうまくいくといいですね。
(4KのディスプレイやTVは持っていないので1080pまでの実験です)
(キャプチャーの実験なのになぜ4KのディスプレイやTVが必要なのかは本編で説明します)

以前導入したIntel N-100 ミニPCでゲームを動かしてサーバにして、別PCからリモート画面でゲームPADも使って遊んでみる。

 

さて以前導入したIntel N-100 ミニPCをサーバーにして利用しているとゲームもミニPCで動かしたくなりますよね。

 

リモート画面で操作するミニPCでゲームをするとなると、リモートデスクトップのミニPCの画面と音だけのリモート表示では物足りなくなり、手元のクライアントPC側に接続しているゲームPADでもミニPCのゲームを操りたくなりますよね。

 

個人利用でなんとかフリーなリモートデスクトップソフトを使って画面も音もジョイパッドもリモートで使いたいというそんなあなたには「インプレスさんのこの記事を参考にしましょう(フリーのリモートデスクトップソフト「Verethragna」がゲームパッドをサポート)

 

どういうことかというと現在個人利用ならばフリーで利用が許可されている「フリーのリモートデスクトップソフト「Verethragna」」でリモート接続のPCの画面表示・サウンド再生・ゲームパッド入力の転送ができてしまうという物です。

 

ただしサーバになるPCが「グラフィックドライバーでWINDOWS11用のミラードライバー」をサポートしている必要がありますが「以前導入したIntel N-100 ミニPC」だと正常に動作することを確認しました。

 

導入手順はこんな感じの概要になります。

 

手元のPC(クライアント側PC)での準備:

・「フリーのリモートデスクトップソフト「Verethragna」」を任意のディレクトリに解凍(マイドキュメント以下には配置しないようにとの事だそうです)

・「フリーのリモートデスクトップソフト「Verethragna」」のHPの画面下部分「Gamepad Plugin mk42 ( Verethragna Ver 0.10.6 - )」の所の「Ver 0.1.0」の部分から「mk42」プラグインをダウンロード

・「mk42」プラグインを解凍、解凍した「mk42.dll」を解凍した「verethragna」ディレクトリ以下にコピー

 

・「クライアントPC」側で「verethragna」を動かす際は解凍した「verethragna」ディレクトリ以下の「verethragna.exe」を開いて「Mode:Client」にして「IP:」に「サーバ側のIPアドレス」を入力して「OK」ボタンを押す

 

注:セキュリティソフトによっては「クライアント側PC」の「ゲームパッド入力」を盗んで「ネットワーク越しに送信する」という動作を怪しい動きとして検出されて「ブロックされてしまう」ことがあるのでその際は「該当プロセスの除外操作」で「ブロックされない」用にする必要があります。

 

 

サーバー側のミニPC(サーバー側PC)での準備:

・「クライアントPC」側で「verethragna」に解凍した物(一応「mk42.dll」も含む物)をコピーして任意のディレクトリに解凍(マイドキュメント以下には配置しないようにとの事だそうです)

・仮想ゲームパッドドライバーの「vJoy」をインストール(場合によっては再起動が必要)、インストールしたディレクトリ「C;\Program Files\vJoy\x86」以下のDLLファイル「vJoyInterface.dll」と「vJoyInterfaceWrap.dll」を「verethragna」にコピーしたディレクトリ以下にコピーする。(「x64」と「x86」の2つのディレクトリがあるが「x86」側の物をコピーする)

 

・「サーバー側PC」側で「verethragna」を動かす(サーバとして待機させる)際は解凍した「verethragna」ディレクトリ以下の「verethragna.exe」を開いて「Mode:Server」にして「OK」ボタンを押すか以下の「サービスモード」設定で「常駐待機」させる

・「verethragna」の「サービスモード」設定は「verethragna.exe」を開いて「Mode:Server」、「Service:Install」にして「OK」ボタンを押す。次回のWINDOWS起動時にサービスとして自動的に起動している。

 

 

サーバー側も手元のPC(クライアント側PC)側も準備が整ってからの動作確認方法:

・クライアント側PCでサウンドの再生準備とゲームパッドの接続をしておく

・「クライアントPC」側で「verethragna」を動かす際は解凍した「verethragna」ディレクトリ以下の「verethragna.exe」を開いて「Mode:Client」にして「IP:」に「サーバ側のIPアドレス」を入力して「OK」ボタンを押す

・画面のリモートデスクトップ表示とサーバー側でサウンドの再生を行い動作を確認する

・リモートデスクトップで「スタート」→「すべてのアプリ」→「vJoy」→「vJoy Device List」を実行して表示画面の「#1」の「Owner PID」に「数字」が表示されていることを確認する。(「タスクマネージャー」の「詳細」のリストを「PID」でソートさせた時に「Owner PID」の数字のPIDが「verethragna.exe」になっているはず)

・リモートデスクトップで「スタート」→「すべてのアプリ」→「vJoy」→「Monitor vJoy」を実行した画面に「クライアントPC」に接続したゲームパッドの操作が表示されればほぼ確認は完了

 

・ここまで動作が確認できれば「サーバ側PC」で「ゲームパッド」対応のゲームなどを動作させて「クライアントPC」側からリモート操作できるはずです

 

実際のソフトのダウンロード先など詳細なリンクは「インプレスさんのこの記事を参考にしましょう(フリーのリモートデスクトップソフト「Verethragna」がゲームパッドをサポート)

 

今までは「サーバ側PC」でゲームを動かす際には「ワイヤレス接続のゲームパッド」を使っていましたがこれからは「クライアント側PC」に接続した「有線接続のゲームパッド」でも遊べて便利ですね。

最近見かけた記事がきっかけで広帯域の無線の受信機(一部は短波のラジオも聞ける)として使うために激安の中華製なハンディタイプ無線機「UV-K5(8)」を購入しました。

 

アマチュア無線の免許もあることはあるのですが送信機能はとりあえず使う予定はないので送信機能を停止させて受信機として使います。

 

この機種関連の改造方法(主にファームウェア書き換えで送信禁止や日本語化などもできます)や情報はyoutubeの動画だったり有志の方の情報が沢山ありますので興味のある方は詳細に調べてみてはいかがでしょうか?

 

まずはこの無線機「UV-K5(8)」の基本的なハードウェア仕様を。

ちなみに私が「AliExpressで購入した「UV-K5(8)」2545円(クーポン適用で1876円だった)」は何とかコレクションというシリーズの物で5日間で到着したものです。

 

今回は送信機能を停止しますので利用しませんがまずは送信機能などを。

送信周波数帯:144MHz帯(136-174MHz)と430MHz帯(350-470MHz)

送信電力:5W

 

続いて受信機能を。

無改造状態での受信周波数帯(FMモード):50-599.9975MHz

うちFMラジオ対応周波数:76-108MHz

うち航空無線対応周波数(AMモード):108-135.9975MHz

メモリーチャンネル数:200ch

FMラジオモードメモリーチャンネル数:20ch

 

続いてハードウェアの仕様を。

サイズ:高さ115mm、横幅60mm、厚み37.5mm(付属品のベルトクリップを付けないで)

付属のアンテナ端子形状:アンテナ側「RP-SMAコネクター・メス」本体側「RP-SMAコネクター・オス」50Ω

付属バッテリーパックの容量:7.2V、1600mAh、11.52Wh

USB Type-Cポートでの充電時電流:5V1A

重さ:234g(おそらくバッテリーパックなしで)

通話用のヘッドセット端子(兼PCとのプログラミングケーブル接続端子):マイクのジャックとスピーカーのジャックが分離している無線機用のタイプ

付属品:

 ハンディサイズ用のアンテナ

 バッテリーパック

 ストラップ

 バッテリーパックに付けるベルトクリップ

 充電用のベースステーション(EU地域向けの丸棒コンセントプラグ)

 

という感じです。

このハードウェアには以下のような別売り品を使って使っています。

 

EU地域向けのコンセントを日本国内やUSA仕様に変換するアダプター。

うちにあったのは以前に何かのおまけで送られてきた安物「EU地域向けのコンセントを日本国内やUSA仕様に変換するアダプター(アマゾン)184円」です(お勧めではないですがとにかく安い)

 

無線機のメモリチャンネルをPCで編集したりPCからファームウェアを書き換える「USBプログラミングケーブル(アマゾン)648円

↑これはファームウェア書き換えで必要でしょう(AliExpressでも購入できますが色々と面倒だったので)

 

この無線機「UV-K5(8)」のファームウェア書き換えやハード的な情報は私は以下の方のHPで情報収集しました。

JH4VAJさんの無線機などの情報のHP

 

基本的にちまたでは「UV-K5」をターゲットに情報が充実していますが私が購入した「UV-K5(8)」も内部の電子基板的には「UV-K5」と変わらないそうですがファームウェアを書き換えない状態だと「UV-K5」は「USB Type-C」でのバッテリー充電ができないのだそうです。

また「UV-K5(8)」は「UV-K5」に比べて激安で販売されているという事でした。

 

で、このあたりの「USBプログラミングケーブル」を使って「以下のようなファームウェア」を書き換えました。

詳細は「WEBOO.DEVさんのHP」内にある「UV-K5シリーズ日本語&広帯域受信機化ファームウェア [uv-k5-firmware-rx-jp]」をご覧ください。

 

・表示メニューの日本語化

・送信機能の無効化

・受信周波数を18-1300MHzに(ハードウェア的に630-840MHzは受信できないそうですが)

・受信周波数全て(FMラジオの周波数を除く)でAM、FM、SSB(USB)モード対応の受信

・スペクトラムアナライザー表示機能

などなど

 

以下はそのHPでのファームウェア書き換え手順の概要です。

 

→「無線機をファームウェア書き換えモード」にして「USBプログラミングケーブル」でPCと接続する

→「ファームウェア書き換えページ」の「WEBでのファームウェア書き換えツール」リンクをChromeかEdgeで開く

→「WEBでのファームウェア書き換えツール」画面内で「ファームウェア書き込み」ボタンを押す

→「USBプログラミングケーブル」が接続されている「COMポート」を選択して書き込み

→「WEBでのファームウェア書き換えツール」画面内の「進捗%」が進む+無線機のLEDが点滅する

→ファームウェア書き換えが終わったら「USBプログラミングケーブル」を外す

というような手順です。

 

ファームウェアの初回書き換え時(初回だけだそうです)は「設定メニュー」(「メモリーボタン」で表示)から「リセット」→「All」を選んでリセットしてくださいとのことだそうです。

 

WEBOO.DEVさんのHP」内にある「UV-K5シリーズ日本語&広帯域受信機化ファームウェア [uv-k5-firmware-rx-jp]

でのファームウェア更新頻度は2023/12/21現在でも

2023/11/20→2023/12/20まで数日レベル(場合によっては翌日)で更新されていますので頻繁な更新のチェックをお願いします。

(2023/12/21に更新がないかどうかはこの記事の時点ではまだわかりませんが)

 

2000円せずにこのおもちゃを入手することができました。コスパ抜群ですね。

以前から低価格のガジェットには興味があったのですが先日「aliexpress」にデビューを果たしました。

 

購入したものはまだ内緒なのですがカードでの支払い時にひと悶着あり、あー中国でのカード利用だからかと思い知らされました。

 

2点購入して最初の支払いは2000円程度で安かったのですが次の物の支払いで8000円程度を支払おうとしてもセキュリティ上の理由とか言われて支払えなかったので別のカードで2点目の物を支払いました。

 

少し時間が経過したらカード会社から「不正利用が疑われていて本人利用確認」の問い合わせが来ていました。

(もちろん本人利用ですと返事をしましたが)

 

「aliexpress」でのカード利用は中国での利用になるという事を事前に分かっていたほうがいいですね。突然大金を使い始めるとカード会社も身構えるようです。

 

しかし「aliexpress」ではアマゾンで売っているような日本製の物だと2万数千円する「無線機兼受信機」が2千円を切るような価格で売られていて驚きました。用途や詳しい説明は届いてからのお楽しみなのですが。

 

ただしバチ物も多いようで「2TBのUSBメモリ」が88円だったり、「4TBのSSD」が1500円だったりとyoutubeにある「aliexpressの闇」などのタイトルがつけられているような怪しい商品がごろごろ転がっています。

 

「aliexpress」はネットショップの形態で言うと「amazonのタイプ」ではなく「楽天のタイプ」のようで多数のショップが出品している形態ということだそうですので気を付けないと人気商品なんかはショップによって表示や販売形式がバラバラなようです。

 

購入の際はなかなかに見る目がしっかりしていないと足をすくわれそうですが当たればいい買い物ができるようです。

 

最近の激安商品販売サイトのトレンドは「aliexpress」よりも「Temu」の方が盛り上がっているようですが。

(youtubeでは「Temu」もなんか激安すぎて今の所どうなんでしょう?購入してみましたという感じの紹介が沢山あるようです)

事の発端は「andoroidスマホ」に「USB接続」の「スティック型SSD」(1TB)を接続したら読み書きできるか?という事だったのですが面倒なので色々な「USB接続デバイス」の物を接続して実験してみました。

 

まずは「andoroidスマホ」に「USB Type-Cタイプの多機能USB HUB」を接続してみます。

「USB Type-Cタイプの多機能USB HUB」には「SDカードリーダーライター」、「有線LAN」、「HDMIのディスプレイ出力」、「USB Type-A、Type-C HUB」、「USB-PDでの電力供給ポート」(充電機能)があります。

 

この中で使えなかった機能は「HDMIのディスプレイ出力」でおそらくはスマホ側が対応していなかったからだと思います。

(最近の「androidスマホ」でしたら「HDMIのディスプレイ出力」もできていたっぽいですね「USBの規格の3.1」などが必要なのだと思います)

 

他の「SDカードリーダーライター」、「有線LAN」、「USB Type-A、Type-C HUB」、「USB-PDでの電力供給ポート」は無事に利用できました。

以前にすでに実験済みなUSBデバイスとしては「イヤホン変換アダプター」という名の「サウンドデバイス」(おそらくUSB接続のスピーカーなども)や「USBメモリ」などもあります。

変わったデバイスですとドライバーさえあれば「SDR」デバイスを接続して「SDR」アプリでラジオ受信もできるなどもありますね。

 

さてここで本題の「スティック型SSD」ですがおそらくは読み書きできてしまいそうなので「WINDOWSのデフォルトフォーマット」の「NTFS」形式のまま接続してみます。

結果はあっさりとファイルの読み書きができてしまいました。

「androidスマホ」は「NTFS」形式のストレージの領域にファイルの読み書きができてしまうんですねー、実験するまで知りませんでした。

 

他にも「マウス」、「キーボード」なども認識されていました。

色々認識されるものがあるようですね。

 

今回は「スティック型SSD」が「androidスマホ」で読み書きできるのか?という所から一回り大きな枠の実験になりました。

「Fire tvシリーズ」でyoutubeの広告を消して見る方法がyoutubeで紹介されているようです。

 

「Fire tv stick 4K MAX(第2世代)」でもできるのか試しに実験してみた所確かに広告が出ない視聴方法ができました。

 

ですが利用には色々と「Fire tv」の保証外の操作や設定が必要だったり、youtubeの利用規約上広告を出さないでに市長は利用規約に抵触するなどの事情がありますのでこのような使い方はあくまでも「自己責任」で行われるように願います。

 

やり方は現在ですと「fire tv youtube 広告」などで検索すると出てくるようですが以下には紹介されている方法のその操作や設定の概要と簡単な説明を載せておきます。

(わざわざ実験しなくてもどのような仕組みなのかが理解できるように)

 

どのようにして広告抜きにするのかの大きな概要の説明:

・「Fire tv」に「野良アプリ」の「youtube広告スキップして視聴できる」アプリをインストールする

→「android」ベースのOSなので「野良アプリ」インストールOKの設定変更や「野良アプリ」をダウンロードするアプリをインストールして「野良アプリ」をインストールする

・「Fire tv」にインストールした「youtube広告スキップして視聴できる」アプリで「youtube」を視聴する

→「広告なし」で視聴できたー

 

大雑把な説明ではこんな感じでした。

次はもう少し詳しい概要を説明します。

 

・「Fire tv」に「野良アプリ」のインストールを許可させる設定にする

→「Fire tv」の「開発者オプション」から「デバッグ機能」をONにする

→こんな設定は実験が終わったら戻しておいたほうがいいですね。

 

・「Fire tv」に「野良アプリ」を「任意のアドレス」から「ダウンロード」させてインストールさせる「Downloader」というアプリをインストールする

→この「Downloader」というアプリは「デバッグ機能」を使って「野良アプリ」を「ダウンロード」させてインストールさせる機能のようです

 

・「Downloader」アプリを動かして「youtube広告スキップして視聴できる」「野良アプリ」を「ダウンロード」、「インストールする」

→さらに「Fire tv」側で「広告スキップで視聴する野良アプリ」を個別に「インストール可能」に変更する設定も行います

→この設定も実験が終わったら戻しておいたほうがいいですね。

 

・インストールされた「広告スキップで視聴する野良アプリ」を動かして「youtube」を視聴する

 

という流れでした。

 

始めから「Fire tv」用の公式な「youtube」視聴アプリが変身するわけではなく、「広告スキップで視聴する野良アプリ」をインストールしてそのアプリで視聴するというスタイルですので、PCやスマホの「youtube」アプリなどから「Fire tv」の「youtube」視聴アプリを呼び出して視聴するスタイルの場合は当然ながら公式な「youtube」視聴アプリが呼び出されますので当然その場合の広告は普通に表示されます。

 

というわけで今回は実験してみるならば「自己責任」でお願いしますという内容の使用方法でした。

最近購入したSATA接続の某メーカー製激安2TB-SSD「QLC-NAND」製品ががっかりな性能だったという件についてです。

 

INTELのN-100のCPU搭載ミニPCを購入した際「INTELの省電力CPUなN100を搭載したミニPCの導入記事」に安価に2TBのSSDを購入して大容量の「共有フォルダ」を作ろうと思い、アマゾンで某メーカー製の激安なSATA接続の2TBのSSDを購入(12490円でした)しました。

 

しかしネットワーク越しにちょっと「大きめのサイズの動画」などをそのSSDのドライブの「共有フォルダ」に書き込むと最初のうちは「有線LAN接続1Gbps」の公証性能に近い「100MB/s」程度で書き込みされるのですが「数十GB」程度書き込むとHDDより遅い速度でしか書き込めなくなります。

 

ということで一応いつも「CrystalDiskMark」でSSDの読み書き速度を計測しているのですが私も含めて多くの方がこの「ベンチマークソフト」での「読み書きファイルサイズ」を「デフォルトの1GB」で行っていますがこのSSDの場合は高速に読み書きできる「SLC-NANDメモリでのキャッシュ」が「数十GB」搭載されているようで「デフォルトの1GB」の場合は高速な「SLC-NANDメモリでのキャッシュ」の速度になってしまっています。この読み書きは5回行われるのですが「32GB」のサイズでの計測までは高速な「SLC-NANDメモリでのキャッシュ」の速度が出ていてSATA接続の規格上の上限速度に近い性能になっています。

 

 

しかし最大の「64GB」のサイズで計測するとHDDよりも遅い書き込み性能になってしまいました。

高速な「SLC-NANDメモリでのキャッシュ」のサイズを超えてしまい実際に記憶されるNANDフラッシュメモリの書き込み性能が出てきたようです。「50MB/s」を下回っていますが実際の書き込みで書き込みを続けるとさらに遅くなります。

「QLC-NAND」フラッシュメモリの性能の酷さを見くびっていました。(「QLC-NAND」の性質は後述)

 

 

ここでSSD内部の読み書きの仕組みの説明を少々。

SSDはHDDと違い読み書きは「NANDフラッシュメモリ」という書き換え可能な半導体素子で行います。

この「NANDフラッシュメモリ」には開発されてきた年代毎の種類があって初期の物は「高速な書き込み・高価・書き換え耐久性が高い」という物で時代が進むごとに「書き込み性能が遅い・安価・書き換え耐久性が低い」というように性能の犠牲は仕方ないと妥協して「安価」という点を追求してきました。

ですが新しい「NANDフラッシュメモリ」は「書き込み性能が遅い」と言いつつも「読み出し速度はHDDより速い」という特徴を持っています。

 

この性能と開発された初期の年代からの「NANDフラッシュメモリ」の歴代の呼び名は以下のようになっています。

(古いが書き込み性能が高い)SLC-NAND→MLC-NAND→TLC-NAND→QLC-NAND(新しいが書き込み性能が悪い)

 

ちょっと前の所で「SLC-NANDメモリでのキャッシュ」と書きましたが「SLC-NAND」は高価ですので少ない容量分を用意して「キャッシュメモリ」として使うという利用法が多いようです。本体の記憶は安価で大容量にできる「TLC-NAND」、「QLC-NAND」を使うことが多いようです。

 

私はこの新しい近年の「QLC-NAND」のSSDを使ったことが無かったので「最近のSSDはいくら安価で遅いと言われていても半導体メモリだからそこそこ使える程には速いだろう」とタカをくくっていたのが今回の失敗の原因でした。

実際に購入した「QLC-NAND」製品は連続「64GB」テスト位に遅くなるものなのだなぁと骨身にしみてガッカリしました。実は「QLC-NAND」製品は実績のある「TLC-NAND」に比べて書き換え可能な回数もかなり少ない仕様になっていまして1/3から1/5程度と言われているのでアマゾンの評価の「3年で壊れて保証期間過ぎていました」などの内容も納得できてしまいます。このような仕様の製品はちょっと問題ですよねー。

今まで信頼していた製品のグレードの半分の価格設定と「4.3 5つ星のうち4.3 8,940個の評価」の評価(表面的な使い方での性能と長期間使ってない段階での評価で)にすっかり騙されてしまいました。

 

比較的性能が良く書き込み性能の低下が起きない「TLC-NAND」の製品での「64GB」の読み書き性能は以下のような感じです。こちらの製品は同じ「SATA接続で2TB」と同じ仕様ですが価格は「25000円」程度と倍近い価格になっています。

 

皆さんは2TBのSATA-SSD購入時にあまり書き込みをしない使い方なら満足できる「12500円のQLC-NAND」製品とガンガン書き込みをしても安定してる「25000円のTLC-NAND」製品のどちらを選びますか?

あまり書き込みをしない保存用途などでしたら同じ資金の「25000円」あれば「2TB*2」の物が購入できますよね。