YOUTUBEで吉田製作所さんの記事を見て「INTELの省電力CPUなN100を搭載したミニPC」を欲しくなったのでその導入の記事を。
吉田製作所さんの動画は3か月前に投稿されたものだそうで、すでに多少変わっている部分がありました。
導入したミニPCは手のひらサイズの物で「TRIGKEY」というメーカーの物です。
以下はそのミニPCのスペックなどです。
AMAZONでの2023/10現在の仕様
TRIGKEY Green G5 小型PC
価格:32800円(8000円引きのクーポン適用で24800円)
※:amazonでの2023/10/中旬のセールで在庫が売り切れ、その後復活した在庫の価格は16GBモデルオンリーでクーポン無し35800円でした。16GBモデルで比較しても8000円位高くなっちゃいました。
CPU:第12世代 Alder Lake Intel N100 800MHz 最大3.4GHz
OS:WINDOWS11 PRO(英語版)
メモリ:DDR5 4800MHz 8GB 最大16GB SO-DIMM*1
SSD:M.2 NVME 512GB
LAN:Intel I2225 2.5Gbpsポートが2つ
WI-FI:Intel AX101 WI-FI 6
他:Bluetooth 5.2
USBポート:3.0*2 2.0*1 TYPE-C*1
ディスプレイ用のポート:HDMI*2
イヤホンマイク対応の3.5mmオーディオジャック
電源ACアダプター:100-240V対応の 12V 3.0A
WAKE ON LAN対応
7mm 2.5インチSATAドライブ用の増設BAY有り(一台分)
で、メモリが16GBの物は価格が35800円で7000円引きクーポンがありましたが、とりあえず導入コストを下げるために8GBモデルにしました。
省電力のNASやRTL-SDRのRTL-TCPサーバーにも利用しようとして追加で2.5インチの内蔵SSDも増設しました。
ネットに接続していない状態でも使えるようにローカルアカウントでセットアップしました。(Windows11 PROなので楽です)
導入時のトラブルは以下のようなものです。
・英語版のWindows11なので日本語の106/109キーボードが追加されていなくメールの「@」が入力できない(吉田製作所さんも同じことを言ってらっしゃいましたが設定が結構面倒です)
設定→「時刻と言語」→「言語と地域」→「日本語…」→「…言語のオプション」→「インストールされているキーボード(キーボードの追加)」
で「日本語106/109キーボード」を追加し、同じ画面の
「キーボードレイアウト(レイアウトを変更する)」→で「日本語106/109キーボード」に変更して再起動でやっと日本語キーボード環境になります。昔のWindowsはもっとシンプルだったのですが。
・日本語の入力のIMEがWindows11になってからの新しい「Microsoft IME」になってしまっていて機能が少なくて不便だったので苦労して以前のバージョンの「Microsoft IME」に戻した
以前のバージョンの「Microsoft IME」に戻す方法は、
設定の検索で「IME」を検索して「日本語IME設定」を選択し、
「全般」→「以前のバージョンのMicrosoft IMEを使う」を「ON」にする。
・なぜかSDRsharpがすぐに異常終了してしまう。日本語のWindows11 PROでは起こらない
原因:根本的な物は分からないが「Plugins」ディレクトリ内の「dmr」というフォルダの名前のプラグインが原因だったので削除した。
・ネットワーク越しでのドライブ共有時に読み書き権限を「administrators」に付与しても初期設定で作った「adminisrator」権限のアカウントが含まれていなく、個別のユーザへの読み書き権限付与が必要だった。
・WindowsUpdateの途中まで「WAKE ON LAN」ができていたのに一連の更新が終わったらなぜか「WAKE ON LAN」ができなくなった
原因:WindowsUpdateでLANのドライバ「Intel I2225」用の物が新しいドライバに更新されて「WAKE ON LAN」が強制的に無効にされてしまった。
対策:まずは「Intel I2225」のドライバを以前の物に戻す。
「コントロールパネル」→「デバイスマネージャー」→「ネットワークアダプター」→「Intel(R) Ethernet Controller I2225-V」→ダブルクリック→「ドライバー」タブ→「ドライバーを元に戻す」→理由などを聞かれるが戻す→再起動
「C:\Power_On_and_WOL」ディレクトリ内の解説画像を見ながらBIOSとWindowsの設定を変更。
ネットワークアダプタの「電源の管理」タブの「WAKE ON LAN」関連の全部のチェックを入れる→再起動
で「WAKE ON LAN」が元に戻って使えるようになりました。
※:「WAKE ON LAN」とは何ですか?
PCがシャットダウンされていても同一LAN内(同一LAN内のWI-FIからもOK)から「WAKE ON LAN」のパケットというデータを受信すると自動的に電源ONになる機能です。
「WAKE ON LAN」のパケットを送れるのはPCやスマホからで、PCなら「WinWol」などがあり、スマホのアプリも「wake on lan」で検索すると色々出てきます。
「WAKE ON LAN」で必要になる情報は「WAKE ON LAN」させたい機器の「MACアドレス」という物です。
「MACアドレス」はLANの機器一台ごとに別々に割り当てられているアドレスで、例えばWindows11から有線LANの「MACアドレス」を見るには、
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「イーサネット」画面内の「物理アドレス(MAC)」に出ています。
で、某吉田製作所さんの所では起動時のBIOSの待ち時間が長いといわれていましたが私の方の物は結構待ち時間が短く改善されいて設定が高速で起動するものに変わったのか自己テストなどがスキップされる設定になったのかは分かりませんが快適になっています。
動作速度は評判の通りに動画参照やWEBブラウズなどがなかなかにサクサク動きます25000円以下でこのコスパは凄いものです。
その割に消費電力は少なく、2.5インチのSSD増設の割にはアイドリング時に11W程度、CPU利用率が100%の時でも25W程度で済みます。
皆さんのベンチマーク結果によると大体Core i5の5000番台クラスの速度が出ているそうです。
グラフィックがオンボードですのでグラフィックのパワーが必要なゲームには向きませんがそこそこ遊びでも使えるようです。
おまけ:WindowsUPDATEなどのシステム更新中に誤って電源を引っこ抜いてしまったようでシステムが一度壊れました
リカバリできるかと思う前にシステムのバックアップイメージがあったのですがリカバリパーティション情報も書き換えてしまうために初期状態には戻せなくなり、仕方なくMSよりインストールUSBを作れるツールを落としてインストールUSB内のインストールプログラムから初期状態にするインストールをやり直しました。
最新のWindowsUPDATEが適用されるまでは設定画面などに一部英語メニューが残っていましたが無事にほぼ日本語環境に
更新できました。
まだ初期の状態で被害が少なくてよかったです。めでたしめでたし。
おまけ2:昔のWindowsソフトで使われていたシフトJISコードなどのプログラム動作について
さすがに昔のWindowsソフトで使われていたシフトJISコードなどを使っているプログラムなどはファイルの読み書きだったりなどもベースが英語版Windowsではうまく動かないかと思っていました。しかし設定の「時刻と言語」の「言語と地域」に「管理用言語の設定」という部分があり、Windowsの設定メニューなどの基本的な言語を選択できるのですが、そこに「Unicode対応でないプログラムの現在の言語:英語(米国)」と言う部分を「システムロケールの変更」というボタンで変更できるようだったので「Unicode対応でないプログラムの現在の言語:日本語(日本)」に変更してみました。
なんと結果はシフトJISの日本語や半角カタカナコードのプログラムも動作してしてしまうし、メモ帳で文字化けしていたシフトJISのファイルも読み書きできるようになってしまいました。
もうセットアップ時の英語環境以外に日本語Windowsと何が違うのか差異が分からないくらいになってしまっています。