長期にわたりブログ休んでしまい申し訳ありません。

 

特に何かあったというわけではなく、休んでいる間たくさんの

ペットの防災セミナーに参加しました。

 

主催者が異なると、方向性も違う。

いろんな視点からペット防災を考えるきっかけとなりました。

 

これまで私は自分が学んだことを少しでも多くの方に伝えたいという

気持ちから、偏った内容になっていたと反省。

それにこだわるあまり文章も堅苦しくなり、わかりづらい部分も

あったのではないかと。

 

これからは、ありのままの自分の言葉で。

 

ひとりのなんのバックグランドのない(元)飼い主である私が感じたり、

ペットの防災を学ぶために、或いは広めるために試したことを

等身大の言葉で綴っていこうと思います。

 

文章の雰囲気ががらっと変わると思いますが、

これから再スタートを切った発信を改めて見てもらえたら嬉しいです!

 

宜しくお願いします。

 

 

 

 

 

 

先日の「行政と一緒に考えていく」について。

 

「行政と一緒に」

こう聞くとハードルが高く感じる人もいるのではないだろうか。

 

実際私もそうだった。

民生委員や、ペットに関して言えば動物愛護推進員など何もしてない

私のような一市民に対して、行政は耳を傾け、果たして一緒に取り組んで

くれるのだろうか?と。

 

ただ私はその不安以上に、何かしたい想いの方が強かったため、

昨年の4月、区役所を訪問した。

(生活衛生課を訪問したが、防災関連ということで総務課になるかもしれない)

 

まだ『一緒に何かをする』というところまでは至ってはいないが、

職員の方に相談に乗ってもらったり、アドバイスをもらっている。

そうしている中、行政が取り組んでいることも教えてもらえるので、

わたし達がすべきことを再認識することも出来ている。

 

打合せの席で職員の方から

 「すべて叶えるのは難しいと思うが、飼い主の皆さんがどのような形を

  望んでいられるのか知りたい」

と言われた。

 

どこかで災害が起き、ペット同行避難の問題がテレビなどで取り上げられると、

飼い主さん同士顔を合わせた場で、

 「わたしたちの地区はどうなっているのだろうか」

 「うちはこうやって避難するしかないかな」

 「行政はこれはやってくれるのだろうか」

そんな会話がなされているかもしれない。

しかしその場で話すだけでは行政にその声が届いていないのだ。

 

まずは行政に問い合わせ、声を届けてほしい。

行政もその声を待っている。

 

届けることで「一緒に考えていく」の第一歩になると思う。

先日参加した「ぼうさいこくたい2020」。

講師の方の言葉で印象に残ったものがある。

 

 「行政と一緒に考えていこう、というスタンスで」

 

環境省から改訂版のガイドラインが出されたのは2018年。

もう2年まえではあるが、それを形にするには相当な時間を要する。

「2年も前に環境省がガイドラインを出しているのに、行政は

 今まで何をしていたんだっ!」

と、何もせず自分が希望する形になっていないからと文句を言うのは

少し違うのではないかと感じる。

 

職員は市民のために多くの業務を抱え、日々忙殺されている。

災害時のペット対策にだけかかりっきりになれないのだ。

ましてや地域全体、全ての人の状況、環境を考慮する必要があるため

住民が何を、どういう形を望んでいるのかわからなくては動けない。

 

行政は国が決めたことを執行する役目がある。

一方、国民(市民)の声を上にあげ形にするという役目も担っている。

 

その「声」が行政に届かなければ、動きようがない。

 

参加者から

 「同行避難について自分の地域がどこまで進んでいるのか、

   行政がどのように取り組んでいるのか、どこに聞けば良いのか」

という内容の質問があった。

質問した参加者が役所に聞きに行ったところ、職員はペットの同行避難に

ついてまったく認識がなく慌てて資料を引っ張り出してきて調べていたと。

 

昨年4月に自分が区役所を訪問した時のことを思い出した。

その際の説明は、

 『環境省からのガイドラインに沿って市のガイドラインが

  出されているので我が区としてもそれに沿って動いています。』

と。

しかし「それに沿った内容」については不確かなものだった。

 

 「これについてはどこまで進んでいますか?」

 「これはどんな状況になっていますか?」

 

こちらからの質問に対して、

 「まだ検討中です」 「それについては今後動く予定です」

と。動いていますとしながらも、実際にはまだ何も決まっていない状況だった。

 

たが昨年8月と今年2月と区役所が開催した災害時のペット対策セミナーは、

8月のものに比べ今年の2月は驚くほど内容が改善されていた。

 

そのきかっけは、2度の開催の間にあった台風19号の関東直撃だ。

 

台風の直撃によって避難勧告が出され、多くの区民がペット同行避難について

区役所に問い合わせたり、台風後クレーム(クレームが正しいかはおいといて)

入れたことで、多くの区民が避難所へのペットの同行(同伴)避難を必要と

していると伝わったのだ。

 

それまで一度と開設されたことがなかった避難所の初めての運用。

台風19号で避難しなければならない状況となり、初めて同行避難について

区役所に問い合わせた人が多かったのだろう。

多くの区民の声が行政を動かした証だと思う。

 

区民の声で行政が動いてくれることはわかった。

引き続き行政に対して伝えていくことが大事である。

 

だが職員たちもやれることには限界がある。

たくさんの業務を抱えながら、住民が望む対策を形にするには

かなりの時間が必要となる。

いつ起きるかわからない災害、そんな悠長なことは言っていられない。

職員の時間が足りないのであれば、自分たちの身を守るためなのだから

自分たちで動く必要があるのではないか。

 

 「一緒に作り上げていこうという考え」

 

どんなことを望んでいるかを行政に伝えつつ、

自分たちで動けるところは動く。

 

それが望む形を作り上げる早道なのだと思う。

10月3日の土曜日、オンラインで開催された「ぼうさいこくたい2020」

この中のペット防災サポート協会主催のワークショップ、

あなたの命を守るペット防災・減災を一緒に考えてみませんか?

に参加した。

 

 ※ペット防災サポート協会HPはこちら ↓

 

 

始めに講師の話。

 

 ※日頃の適正飼養が重要(ワクチン接種・しつけ)

  →東日本大震災の時はパルボがまん延し毎日のように命を落とす犬がいたと

    獣医から聞いた。ワクチン接種は大事。

 ※飼い主同士、またペットを飼っていない地域の方々と日頃から

  コミュニケーションを取っておく。

 ※実際に災害が起きたことを想定し、どのように避難するかを検討しておく。

    ①避難先  → 地域の避難所だけでなく、知人宅、親戚宅等も含む

    ②避難方法 → 例えば中型~大型犬は抱っこするのは難しく、

            ガラスなどが散乱する場所を歩かせないといけない

            可能性もある。犬用の靴を用意するなどの検討

 

これまでいくつかの災害時のペット対策セミナーに参加してきたが、

必ず言われる内容。それだけ重要だということなのだろう。

 

今回はワークショップということで、実際に被災地でペットとの避難で起きた問題の

動画を観て参加者で話し合う場が設けられた。

その中で一番考えさせられたのが、猛暑の中、大型犬と既に1週間軽自動車で

車中泊避難をしている飼い主さんの動画だった。

 

想像してみてほしい。

 

ガソリンも入手困難な状況でエンジンをかけることもままならない。

猛暑の中、エアコンのない車中で過ごす。

そして車中という限られた空間にペットと飼い主。

被害の状況によっては避難生活も1ヶ月を超えるかもしれない。

非常時なんだから狭いのや暑さは我慢すればいい。

そう考えているのかもしれないが、現実問題、我慢なんて言ってられない。

命に係わる問題だ。

 

発災時の避難先、避難方法として一番多くの飼い主さんが考えている車中泊。

今一度じっくり考えてみてください。

その自家用車で本当に車中泊避難、できますか?

防災、減災、災害対策を考える上で一番重要なハザードマップ。

 

自治体のHPからダウンロードすることが可能で、また紙媒体は市役所や区役所の

窓口でもらうことが出来るし、うちの地域では生協や郵便局に置いてある時もある。

 

  「最初にハザードマップを確認し・・」

 

と書いてきたが、そのハザードマップが最新のものでなくては正しい対策を

取る事が出来ない。

 

我が家にあるハザードマップは平成29年に作成されたもの。

もう3年も経っているし、そろそろ改訂されるのではと、

生協に行く度、変更されていないか確認していたのだが。

 

昨日たまたま区役所に行く用事があり、入り口に置いてある

ハザードマップを確認すると、令和2年7月版となっていた。

 

台風大型化に伴い見直しがなされたのだろうと思いつつも、

そこまで大きくな変更はないのではと見比べてみたところ、

これまで浸水深の目安が

 0.0~0.5M未満となっていた地域が0.5~3.0M未満

 0.5~3.0M未満となっていた地域が3.0~5.0M未満

と、大幅に変更されていた。

 

そして「避難する際に注意する箇所」には以前はなかった

家屋倒壊等氾濫想定区域の指定が追加されていた。

 

家屋倒壊氾濫想定区域とは:

堤防決壊等に伴う氾濫流や河岸浸食により家屋が倒壊・流出するおそれが

あり、屋内での退避ではなく、早期の立ち退き避難が必要な区域

 

避難方法を検討する上で重要事項である。

これに指定されている地域は以前のハザードマップでは

 浸水深目安が 0.0~0.5M未満

もし私なら、この浸水深であれば垂直避難で充分と考えるかもしれない。

 

何十年に一度、何百年に一度、そう言われる災害が増えてきた。

個人的にはこの言い方には違和感を覚える。

これからは何十年に一度、何百年に一度なんかではなく

過去に例のない豪雨や台風が毎年くる可能性が高くなってきている。

 

過去の災害を基に想定、作成されるハザードマップの内容も

どんどん変わってきている。

 

正直、災害に関する情報には常にアンテナを立てているつもりだった。

しかし今回ハザードマップが改訂されていることに2か月も

気づいていなかった・・・

 

今一度、自宅地域のハザードマップの確認してもらいたい。

ペットと一緒に避難。

 

避難所の受入可否に関わらず、

 

 「うちは多頭だから無理かな」

 「うちのコは怖がりだから無理だな」

 

という意見が多く、そのため

 

 車中泊避難する

 

という意見も多い。

 

その気持ち、大変よくわかる。私も同じように考えていたから。

だだ、安易に 「車中泊避難すればいい」 と考えるのではなく、

もう一歩踏み込んでしっかりと検討してもらえたら。

 

まず第一に、これは以前少し触れたが、

自治体によっては車中泊避難は禁止されている場合がある。

 

エコノミー症候群などの健康被害を招く恐れがあること、

避難時に交通障害などの社会混乱を引き起こす可能性がある

というのがその理由だ。

 

もし自治体が禁止していなかった場合、次に問題となるのは、

 車をどこに停めるか

ではないだろうか。

 

台風直撃の予報が出ている場合、公園や商業施設などの駐車場は

閉鎖される可能性が高い。

今回の台風10号では車中避難をしないよう一部で注意勧告が

出された。

それは、車が強風にあおられ横転してしまう危険性があるからだ。

 

自分が愛犬と車中泊避難をしたと想像してみた。

音に敏感で怯えるコだったので、台風のような暴風雨の中

車で一晩過ごすのはかなりの恐怖だと思う。

非常時、そんなこと言っていられないかもしれないが、

やはり台風などの風水害時は、かなり前から気象庁から予報・警報が

出されるので、空振りでもいいから安全な場所(親戚や知り合いの家、

ペット可のホテルなど)早いうちに避難するのが一番良いのかもしれない。

 

車中泊のために、ある程度暴風雨を避けられる場所。

自分なりにいろいろ考えてみたが、意外と難しい・・・

台風10号で被害に遭われた方々に心よりお見舞い申し上げます。

そして、1日も早い復興と回復をお祈りしております。

 

今回の台風10号の被害状況に対してネット上に

  「思っていたより、たいしたことなかったね」

という発言が散見されるらしい。

 

それに対して、こんな記事がアップされていた。

 

 台風10号、たいしたことなかったって言ってる人がいるけど

   (↓クリックで記事に飛びます)

 

 ※一部抜粋※

「被害を最小限に食い止めるように」した人々がいたんだ。

 

一番大事なことをきちんと実行した人々がいたからだ。

 

もし、殆どの人が「今回もいつもと同じだろう」そんな気持ちで

対策を取らなかったら、間違いなく被害は拡大していたと思う。

 

空振りだっていい。

出来うる備えを、そして避難を。

 

 

「たいしたことなかった」

この言葉には、どうしても違和感を覚えてしまう。

 

怪我人が100人を超えている。

この100人を、「100」という数字をどう受け取っているのだろうか。

あれだけの巨大台風で、たった100?

 

違う、そうじゃない。

 

怪我をした 1人 が100以上いるんだ。

亡くなった方も 1人 いる。

 

もしその 1人 が自分の家族だったら、

きっと、たいしたことなかったとは言えないだろう。

 

自分の大切な人が、その1人にならないように。

自分の大切な家族が、その1匹にならないように。

 

本当の意味で、たいしたことなかったと言えるように。

防災の日である本日、台風9号が昨夜から沖縄本島に被害をもたらし、

明日から明後日にかけては九州地方に接近(または上陸)する予想だ。

 

そして既に明日には新たな台風、10号が発生するらしい。

海外の気象機関などで、かなり強い勢力を保ったまま西日本への

上陸が予想されている。

大きな被害が出ないことを心から願う。

 

普段からいろいろ考えておくのはとても大切だが、

年に1回防災の日である9月1日に現時点の自分の備えを

見直すのも大事だと思う。

 

ペットの保険のシェアNO.1で、老舗のアニコム損害保険を子会社にもつ

アニコムホールディングス㈱。

 

ペットの医療保険は勿論だが、それ以外にもペットが迷子になった際、

契約者が利用できる 「迷子捜索サポート」や、コロナの感染拡大し始めて

すぐの4月10日に「感染者のペット預かりプロジェクト」を始動されたりと、

飼い主さん向けに様々なサービスに取り組まれている会社だ。

 

そのアニコムホールディング㈱の情報発信サイト「anicom you」より、

8月25日に犬の防災対策について発信されている。

 

大切な愛犬を災害から守るために、今備えておきたいこと ↓クリックで記事へ

 

 

災害が起きた時必ず問題となる「同行避難」と「同伴避難」の違いについてや、

必要な備えを細かく書いてくれている。

 

9月1日防災の日の今日、愛犬と一緒に暮らしている人に

是非、読んでもらえたら。

先日、環境省からペットの災害対策について飼い主さんへのお願いが出された。

 

 ペットを飼っている皆さまへ ↓ クリックで環境省HPへ

 

 

※一部抜粋※

現在ご自分が住んでいる地域で指定されている避難場所は、ペットとの同行避難が可能かどうかをあらかじめ確認し、可能な場合はその注意事項を管轄の自治体に確認する等して、ペットとの避難計画を考えておきましょう。

 

HPには明確に記されている。

 

しかし残念ながら、多くの飼い主さんに伝わっているのは、

こちらのポスターの内容なのではと感じる。

このポスターを見た時、メモ書きの説明でどれだけの飼い主さんが

現状を把握できるのだろうか。避難所でペットを受入れてもらえない可能性も

あるのだと気づけるだろうか。それに備えて別の場所への避難を何人の

飼い主さんが検討するだろうか。

 

そう感じるのは、ペットの災害対策に取り組む前の私ならきっと 

 

 「避難所では、飼い主と同じスペース(同じ部屋で一緒に)では過ごせない

  かもしれないけど、別室や校庭などではきっとペットを避難させれる

  んだろうな」

 

と勘違いしていたと思うからだ。

 

犬猫の幸せを願い、日々保護活動に尽力されている保護主さん達。

その方たちでさえも現状を知らない方がほとんどだ。

(活動に追われていて調べられないのもあると思うが)

 

本件に関してだけでなく、自治体が市民の為に活動し、その内容を

HP上で発信していても、

 

 「そんなの知らなかった。わざわざHPなんて見ない。もっと個々に

  必要な人に発信するようにてほしい」

 

という意見を聞く。

 

ネットに弱い高齢者の方たちもいるし、一理あるとも思う。

 

しかし今はほとんどの方がネットが出来る環境にあるのだから

積極的に調べてもらえたら。

そして入手した情報を、周りと共有してもらえたら。

 

自分の家族を守る為に。

 

私自身も。

人を集められない現状ではあるが、コツコツと少しずつでも

広めていけるよう動き出さなくてはと感じている。

数日前から予想進路が発表される台風。

 

「何十年に一度の・・」

「大きな被害が予想されます」

 

そう報道されていても、これまで大きな被害がなかった。

何度もそんな経験をした私たちは、今年もし台風直撃の予想が出ても

心のどこかで

 「なんだかんだ言って、きっと今回も大丈夫だよ。」

そんな気持ちを持ってしまうかもしれない。

 

だが前回までは大丈夫だったかもしれないが、次で被害に遭う可能性は

ゼロじゃない。

 

まだ確認していないのであれば、ハザードマップで自宅の状況を

今すぐ確認してほしい。

 

もし自宅が土砂災害警戒区域 或いは 浸水推定区域 であるなら

今すぐペットと一緒の避難先を確保しておいてほしい。

安全な地域に住んでいる親戚、友人宅、等。

 

昨年台風直撃の予想が出た段階で、多くは受け入れられなかったが、

ご近所の飼い主さん数人に

「ぎりぎりまで待たず、危険だと感じたらすぐに我が家に犬連れで

 避難してきてください」

と声をかけていた。実際に避難して来られたのは1軒だけだったが。

 

逆にもしご自宅が安全だと思えるなら、知り合いの飼い主さん達に

声を掛けてもらえたら・・

 

昨年の台風で、

 「この子たちを置いて自分だけ避難出来ない」

そう言って命を落とした飼い主さんのニュースがあった。

 

そんな悲しいことが今後起きないように。

 

既に全ての指定避難所で同行(同伴)避難が可能であればいいが、

まだ全然そこまで整っていない。

 

空振りだっていい。

 

避難勧告が出されたら、すぐに行動に移せるよう

今から備えていてほしい。

大切な家族を守るために。