日中関係は属国化の入口に入ったのかもしれない-愛国心に酔いしれる売国への道 | 反新自由主義・反グローバリズム コテヤン基地

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日中首脳会談で出てきた三原則

日中首脳会談 安倍首相の「3原則」波紋 外務省は否定(毎日)

 安倍晋三首相は26日、中国の習近平国家主席との北京での会談で、今後の日中関係について「競争から協調へ」「パートナーであり、互いに脅威とならない」「自由で公正な貿易体制の発展」を提起した。会談後、首相はこれを「三つの原則」と発信したが、西村康稔官房副長官は「三つの原則という言い方はしていない」と公式に否定。中国側の説明にも「3原則」の言葉はない。首相が外務省とすり合わせずに会談の成果としてアピールした可能性がある。(後略 太文字筆者編集)

 そして下記の記事もどうぞ。

一帯一路で急接近、日本人が知るべき中国の思惑(読売)

 中国の巨大経済圏構想「一帯一路」における多数の途上国のインフラ整備計画のいくつかが挫折し、一部の参加国は中国に疑念を持ち始めるとともに、対中債務に起因する自国社会・経済の崩壊が現実のものとなってきた。一帯一路構想は、中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)とセットで中国の国家威信をかけて推進されてきたが、この5年の経緯を振り返れば、参加国、周辺国そして国際社会に不安と混乱をもたらした面が強い。(後略)

「一帯一路」アジアで不評、見直しや中止相次ぐ(読売)

 【ニューデリー=田尾茂樹、バンコク=幸内康】中国の巨大経済圏構想「一帯一路」を巡り、アジアで事業の見直しや中止を表明する国が相次いでいる。一帯一路はインフラ(社会基盤)整備などを通じて影響力拡大を図る中国の国家戦略で、習近平

国家主席が5年前に提唱したが、中国への債務の増加や手続きの不透明さが問題視され始めたことが背景にある。(後略)

 

 

 

 

 さて、これはどういうことか?

 

 冒頭の記事ではどうやら日中関係は接近しているらしい。しかしこの傾向はすでに2014年から改善傾向にあるのは明らかです。日中協同世論調査に見る「余裕」と「事大」と立場の逆転の兆し-中国包囲網は幻想だった(拙ブログ)で参照した「第14回日中共同世論調査」結果(BLOGOS)でも明らかです。

 一方で尖閣諸島の対応について日中首脳会談で言及したという報道はない。

日中首脳会談で影潜めた“歴史戦” 一時的な停戦状態(産経)

 

 これは明らかに「米中間の間をさまよう、コウモリ外交」かと思います。つまり米中通商戦争が勃発し、それに伴い日本、安倍政権はアメリカと中国の間をコウモリ外交し始めた、と解釈可能です。まるでかつての韓国の外交そっくりではありませんかっ(!!)

かつての韓国の立場になった日本

 コウモリ外交といえば「韓国!」と言われておりましたけれども、中国の覇権が大きくなるに連れ、日本もコウモリ外交を展開せざるを得なくなりました。さて、コウモリ外交をしていた韓国は?というと、経済的、軍事的にもはや中国の覇権に組みされるというのはほとんど明らかです。

 であれば、対米追従→コウモリ外交という経路をたどっている我が国日本は、最終的には韓国と同じ結末を迎えることでしょう。

 なにせ、移民拡大で入ってきた移民の4割が中国人だぜ?

 

 本来なら一帯一路戦略の無理が生じた部分をついて、中国弱体化を進めるべき日本が「競争から協調へ」「パートナーであり、互いに脅威とならない」「自由で公正な貿易体制の発展」を提起してるんですから(!!)

 アメリカからの実質的なFTA(TAG)を迫られて、「なら中国と仲良くしちゃうよ?」としたのが今回の日中首脳会談。つまりはネトウヨが散々バカにしていた「コウモリ外交」であり「アジアのバランサー(笑)」でありますね?

 ・・・おいおい。

取り戻せぬ経路と経路依存性

 え~・・・・私は日本の自主独立を主張してまいりました。が、もはやそれは「不可能」となりつつあります。安倍政権になり、移民拡大に2014年からかじを切り(2度目の入国管理法緩和と移民拡大とその内容-安倍政権はほぼ全面的な移民受け入れへ参照)、トランプに振り回され、その挙げ句に中国にすり寄る。主権国家としてあるまじき、恥ずかしい行為です。

 もはや経路は決定しつつあります。2度めの入管法規制緩和で決定的に方向付けられることでしょう。4割の中国人移民という現実とともに。

 

 この経路は中国への依存度を増し、将来的には中国の属国ないし、中国、アメリカ2カ国の属国となることを指し示し、安倍総理が引退するまでに経路依存性として、自己強化メカニズムを伴いながら強固になることでしょう。

 それに従い、自称愛国者たるネトウヨの主張は「韓国より日本のほうがマシ」という、奴隷の鎖自慢になっていくと予想します。

 私自身は、この予測が外れることを願ってやみません。が、多分当たります。今のままですと。

 

 「地獄への道は善意で舗装されている」(サミュエル・ジョンソン)のです。特にサミュエル・ジョンソンが批判した似非愛国主義によって舗装されているのでしょう。このニュースも自称愛国者たち、もしくはネトウヨたちは「安倍総理の深謀遠慮!!!」とか言って擁護することでしょう。

 それはすなわち、亡国への道なのです。

P.S

 安田純平さん解放と、自己責任論渦巻く日本の論調-ならば移民も日本人の自己責任とならないか?(拙ブログ)にて、推摩 一黙さんが「安田純平さんが”武装勢力やテロリストに”拘束されるのは5回目!!」とか2ちゃんねるのユーモアあふれるコピペを元に妄想を膨らませております(笑)私がコメント返しさせていただいたのは以下。

多分、下記のようなコピペを見て書いてるんでしょう?

よく見るコピペは以下「
1回目:2003年イラク軍に拘束
2回目:2003年イラク警察に拘束
3回目:2004年バクダットで武装勢力に拘束
4回目:2009年MYUに拘束
5回目:2015年ヌスラ戦線に拘束(←今回)
」コピペここまで

まず4回目のMYUはシンガーソングライターで、結婚という意味での拘束ですから。
また2003年の拘束は軍、警察でありテロリストではありません。つまり2004年、2015年の2回になります。(一部抜粋)

なんていうか、このネット時代、事件の背景や当事者の経歴やバックなどがいくらでも簡単に調べれ分かる時代。(推摩 一黙さん)

 調べてないじゃんという・・・・(大爆笑)

 この程度の連中がさも「俺は政治をわかっているんだ!安倍総理は正しいんだ!」と言っているのが、現状なんですね。んで、このちょっと脳みそが足りない人達をマーケティングして、そいつらにウケる論を用意するのが小坪しんやさんや、小川榮太郎さん、杉田水脈さんといった「自称保守」の面々であるわけです。そら、不真面目すぎて亡国にもなるわいな。事実関係を認識できない人間に、まっとうな議論なんてできるはずがありません。

 

 私の記事を推摩 一黙さんが(批判的な意味で)取り上げてくださったので、私も取り上げておきます。

 ”今後戦場ジャーナリストとして活躍すべきでない、安田氏”によると、MYUとの結婚はあまりの恥ずかしい誤解、誤認なのでスルーしたようです(笑)

 都合の悪い情報は「反日勢力」「特亜の手先」「マスメディアや左翼」としてたたき、ひたすら「自己の意見に賛同してくれるバカを募る運動」が「ネトウヨ」と現在においては定義できると思います。どうも彼によると私は「反日勢力」「特亜の手先」「左翼」なんだそうです。

 

 こうやって政経論を「ちょっと真面目にすら語れない認知不協和人間」が大量発生しておりますから、巨視的視点での「日本の中国への属国化」というベクトルの現実すら「見えない」のでございます。すなわちそれは、中国への属国化への反発を「ガス抜きして事実化する」ことへの結果的な賛同運動でありますね。

 愛国心という名のアイコンに酔いしれて、日本を売国する気分やいかに?とでも皮肉を言っておきましょう。

 

・・・・・・・・ええかげんにせーよ?真面目に語れや(怒)

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