NDロードスタースピーカーシステム、とは? | くるまの達人

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とか、タイトルで謳いながら、実はただの日記だったりするけど、いいですか?

ロードスタースピーカーシステムは、
NA用とND用を製作しています。

それは一体どういうスピーカーなので
すか? というお問い合わせを、最近
たくさんいただきます。



どんな言葉を使って説明するより、聴
いていただくのがいちばんなのですが、
なかなか機会が設けられません。ごめ
んなさい。

文字で書ける仕様についてだけですが、
NDロードスタースピーカーシステム
についてまとめて書いておきます。過
去のブログでも詳しく説明したものが
あるので、リンクも張っておきます。

何を思って作っているのか、という気
配だけでも伝わればうれしく思います。

猛烈に長くなってしまいました。覚悟
して読みに掛かってくださいませ!


【目指した音】


ロードスターでドライブを楽しむこと。
一人で自分との対話を深めたり、助手
席の同乗者と過ごす時間を楽しんだり。

同じクルマに乗っている仲間や友達と
語らう数時間を過ごすために、待ち合
わせ場所に向かう時間も素敵にしたい。

運転という行為に積極的に係わりあえ
るロードスターのシートで、幌を開け
て、走行音や景色の音を感じながらそ
ういう時間を過ごすとき、どんな音楽
が車内に流れていることが心地よいの
だろう。

ロードスタースピーカーシステムを創
ろうと決めたとき、最初にしたことは、
そのことをイメージすることでした。

・聴き疲れのない耳当たり。
・音の背景に空気が見える透明感。
・聞き慣れた音楽に発見がある緻密感。
・大音量で重なる音が団子にならない
 分離感。
・聞き取りやすい音程感。
・やさしいのにパンチのある響き。
・量感と立ち上がりとキレのある低音。
・体で感じる重低音。

このような目標を立てました。文字に
すると実に平凡なのですが、実際の開
発作業に入る前に、明確に頭の中で聞
こえるまで徹底的にイメージしました。

そして完成したNDロードスタースピ
ーカーシステムは、そのイメージどお
りの音楽世界を奏でています。

ロードスターから降りたくなくなるよ
うな豊かな音楽性。ロードスターの魅
力を増幅するような種類の興奮。

手前味噌ですが、実現できていると思
います。


開発の最終段階、ほぼ完成したときの
サウンドファイルへのリンクが、以下
のブログにあります。

【聴き比べファイルを紹介したブログ】
※スピーカーシステム/
デイトンオーディオ製ツィーター&
木製マウントベース仕様。
※聴き比べ内容/
BOSE純正サブウーファーと
魁(KAI)サブウーファー



【守ろうと決めたこと】




・大切な愛車に、取り返しの付かない
キズや汚れを残さないこと。

・純正のインテリアデザインに一切の
意匠変更を加えないこと。

クルマあっての音楽環境だと思ってい
ます。長く乗り続けようと大切にして
いるクルマにドリルで穴を開けたり、
欲しくて欲しくて寝ても覚めても眺め
たカタログの写真に写っていたデザイ
ンを損ねてしまうことは、あってはな
らないことだと思っています。

このことは、実はすごく難しいことで
す。使いたい機材を使うために大きな
取り付け穴やねじ穴を開けたり、機材
に合わせてクルマのデザインを変える
ことが許されるのであれば、どんなに
楽だろうと思います。重たくて除去が
困難な糊跡が盛大に残る制振シートを
貼り込んで、クルマの響き自体を変え
てしまえるのであれば、どんなに楽だ
ろうと思います。

けれども、運転席から眺める景色をオ
ーディオ製品のデモカーのようにした
くありませんし、軽快なドライビング
の締めくくりを、大型セダンの重たい
ドアを押し開けるようなリズムで終わ
らせたくありません。

守るべきことを守った上で最高の音楽
空間を実現するためにどういう方法が
あるのだろう、ということを考えるこ
とが、わたしがやるべきことだという
思いで創りました。




【CFRP製バッフルボード】


ドアに取り付けるメインスピーカーを
支えるバッフルボードには、CFRP
(ドライカーボン)を使っています。

スピーカーシステムは、小さな容量の
エンクロージャーを使用した密閉型で
す。スピーカーユニットには強力な磁
気回路を持った高性能なものを使うの
で、スピーカーユニットの背圧による
エンクロージャー内の気圧変化はかな
り大きなものになります。

バッフルボードは、この背圧にもたわ
まない硬質な素材である必要がありま
す。

柔な素材では、スピーカーユニットの
コーン紙が前に押し出される動きのと
きに、その土台が後ろに下がることに
なります。コーン紙が後ろに下がると
きには、逆に前へ押し出されます。滑
りやすい床の上でダンスを踊るような
状況です。

音の立ち上がりが猛烈に鈍くなります。
パンッ! が、ハンッ! のような歯抜
けのような響きになってしまいます。

ダイナミックレンジが狭くなり、小さ
い音と大きな音のメリハリが薄まりま
す。抑揚がなくなる方向です。

繊細な音の表現が曖昧になります。

音量を上げると、バッフルボード自体
が第2のコーン紙のごとく鳴り始めま
す。こうなると、もう無茶苦茶です。


CFRPは、とても高価な素材です。
しかもスピーカーシステムでは、スピ
ーカーユニットから発信される大きな
エネルギーの直近は、できるだけ広い
面積で制震しておきたいと考えていま
す。そのためにバッフルボードを取り
付け部の平らな面にめいっぱい展開す
るような形状を採ります。結果、ND
用はとても大きな面積の、とても外周
が凸凹した形状のバッフルボードにな
りました。カーボンを加工してもらっ
ている職人さんに、四角い大判から抜
き取るときの無駄が多すぎてもったい
ないと笑われました。

でも、それ以外に方法がありませんで
した。CFRPを使って、わたしが理
想と考える形状で切り出してもらう。
そして、背面に制震加工をしてスピー
カーユニットを組み込む。

いろいろな素材を検討しましたが、こ
れしかないというのが、わたしの結論
です。

高価なCFRPを、こんなに妙なカタ
チに切り出して使っている理由がおわ
かりいただけましたでしょうか。


【CFRP製バッフルボードについて】





【メインスピーカー・ユニット】


ドアにマウントするメインスピーカー
には、スキャンスピーク製の10F/
4424G00ユニットを使用してい
ます。スキャンスピークはデンマーク
の高級スピーカーユニットを製作する
会社で、10F/4424G00は同
社の4インチ(約10センチ)ユニッ
トの最高峰&高効率モデルです。

ものすごく繊細で、すべての音が滑ら
かに鳴り始めます。机の上の羽毛がそ
よ風でふわっと動くような音の出だし
は、情感溢れるボーカルの歌い出しに、
実はどれほど細やかな心遣いが込めら
れているのかを伝えてくれます。

そして、恐ろしいほどのパンチで音楽
の情感の力強さを伝えてくれます。オ
ープンエアドライビングを愉しむロー
ドスターの車内を満たすほどの音量で
も、根を上げたりすることなく、朗々
と音楽を歌いきります。

このユニットに巡り会うために、何十
種類ものスピーカーユニットを試しま
した。いくつかの候補が残りましたが、
このユニットに決めたのは一瞬の出来
事でした。

そして、NDロードスタースピーカー
システムの開発は、このユニットの魅
力を存分に引き出すことに集中する作
業の連続になりました。

スピーカーユニットは大口径であるべ
きだという考えは、必ずしも正しくあ
りません。もっとも簡単な方法で大音
量ばかりを狙うような発想ではなく、
これまでクルマの中で聞いたことがな
いほどの音質でありながら、驚くほど
の迫力で胸に迫る音楽を再生したい。

そのイメージの実現を可能にした、ま
ったく驚くべきスピーカーユニットで
す。このユニットを開発したスキャン
スピークのエンジニアに敬意を表しま
す。


【メインスピーカーユニットについて】






【エンクロージャー】


NDロードスタースピーカーシステム
には、FRP製のエンクロージャーを
使用しています。

このエンクロージャーは、1つひとつ
職人によって手作りされます。そして、
わたしが1週間以上の時間を掛けて、
スピーカーシステムに相応しい音楽再
生装置として仕上げます。

ドアの内部は、エンクロージャーに見
立てるには容量が大きすぎますし、デ
ッドニングが不可能なたくさんのリン
クやウインドウレギュレーター、ウイ
ンドウなどが存在します。不快な振動
の原因となる部品だらけのフリーエア
な空間を、理想の音づくりの要素とし
て採り入れることはどうしても避けた
いという発想が、スピーカーシステム
にはあります。

ドアへのデッドニングが不要です。

純正スピーカーと入れ替えるだけで、
誰でもすぐにわたしのガレージで開発
車が奏でたのと同じ音を鳴らせます。

ドアのアウターパネルが盛大に共振し
て、歩道に音楽を聞かせながら走るよ
うな、恥ずかしい思いをしなくてすみ
ます。

ドア内部に侵入する雨滴によるスピー
カーユニットへの悪影響とは無縁です。

スピーカーユニットの背面を、適切に
調整されたエアダンパーが支えること
で、わずか10センチのユニットとは思
えないほどの音量が実現できます。

そしてもちろんエンクロージャーは、
スピーカーユニットの音楽性を存分に
引き出すために念入りにデザインされ
ています。


【FRP製エンクロージャーについて】






【マウントベース】


ドアパネルとCFRP製バッフルボー
ドの間には、アクリル製の分厚いマウ
ントベースが備わります。

エンクロージャーの適切な容量を可能
にするためと、スピーカーユニットを
少しでも車内側に引き寄せるために、
このマウントベースを作りました。

開発の最終段階まで、このマウントベ
ースは木製でした。とても低コストで
十分に素晴らしい音が実現できていま
した。ところが、まもなく製品版の仕
様を決定する頃になって、もっとスピ
ード感のあるサウンドサンプルを試し
たくなり、試作部品を製作しました。
素晴らしくスリリングなスピード感が
手に入ったと同時に、高音が耳に突き
刺さるような不快さが出てきてしまい
ました。すでに完成の域に達していた
木製のマウントベースに戻すことも検
討しましたが、音楽のプレゼンスを見
事に表現するスピード感をどうしても
諦めることができずに、アクリル製の
マウントベースのまま、高音の不快さ
だけを取り除くことができないかを実
験することにしました。

いろいろな方法を検討し、見込みのあ
るいくつかの方法を実際に試し、新た
なネットワーク回路を付け加えること
で問題は解決しました。

ふとした思いつきのせいで、製品化が
約2ヶ月遅れました。その間、じっと
待ってくださった皆さんには本当に感
謝しています。その方々のほとんどが、
ブログで紹介してきた製作過程に共感
してくださり、試聴する機会もないま
まに注文してくださっていたわけです
から。ようやく製品版が完成して皆さ
んのところへお届けした後、想像を超
えていた! というメールが次々と届
いたことは、わたしにとって感激的な
出来事だったことを思い出します。


【アクリル製マウントベースについて】






【ツィーターユニット】


現在、NDロードスタースピーカーシ
ステムには、Vifa/Tympha
ny製OX20SC00ー04という
ツィーターユニットを使用しています。

初期のモデルには、DaytonAu
dio製のユニットを使用していまし
た。このユニットも十分に素晴らしい
音を奏でていましたが、ある1枚のア
ルバムが、さらなる高音質を求めた仕
様変更を決心させました。その顛末に
ついては、すでにブログで紹介しまし
た。この項の最後にあるリンク先から
読んでいただけますので、ぜひご覧く
ださい。

前述したように、NDロードスタース
ピーカーシステム開発の焦点は、スキ
ャンスピーク製のメインユニットが持
つ魅力を引き出すことに主眼を置いて
進めました。そうすることが、オープ
ンエアの中で美しい音楽を体に感じる
ことができる方法だと考えたからです。
ツィーターには、その仕事を邪魔する
ことなく、メインユニットと一体にな
って音楽を奏でることと、フロントス
クリーンの向こうにミュージシャンの
姿が浮かぶような定位の確立という役
割を担ってもらうつもりで作業を進め
てきました。

一旦完成したNDロードスタースピー
カーシステムは、当初の目標を十分に
満たしていたと自負しています。

その後、前述したような出来事があり、
ツィーターへの期待値を大幅に上げる
ことにしました。ツィーターにもっと
唄ってもらおうと考え、現在の仕様に
到達することになりました。

ネットワークハーネスの設定を変更し
て、初期の仕様よりもずっと低い音域
までツィーターに担当させています。
今までシンバルなどのごく高い音しか
鳴ってなかったツィーターから、歌声
が聞こえるほどの広い音域の音が聞こ
えてきます。これは、ツィーターユニ
ットの備える能力のお陰で、わたしが
何をしたということではありませんが、
もちろんメインユニットとの音のつな
がりが不自然にならないように念入り
なチューニングは行いました。

音楽を聴いていて、ツィーターの位置
が分かるようなセッティングはダメだ
と思っています。メインユニットとツ
ィーターが一体となって、まるで1つ
のスピーカーから音楽が聞こえるよう
なセットアップが実現できました。

そして、ロングドライブをずっと音楽
と一緒に過ごしたいと思えるような、
聴き疲れのない音世界を実現するため
に、ツィーター自体に小さな回路を加
えてあります。


【ツィーターユニットについて】






【ネットワーク ハーネス】

ドアマウントのメインスピーカーとツ
ィーターには、取り外しができる外付
けのネットワークハーネスがそれぞれ
付属されています。ツィーターユニッ
トの保護と、ユニット同士の滑らかな
音のつながりを実現するためのハーネ
スです。

極めて簡単な回路ですが、とても念入
りに設定しました。

BOSEサウンドシステムを含むマツ
ダの純正オーディオに接続する場合は、
このハーネスを利用します。

クロスオーバーネットワーク機能を持
たない社外品のオーディオヘッドユニ
ットを使用する場合や、ネットワーク
調整に自信がない場合も、ハーネスを
利用してください。

DSP(デジタル・シグナル・プロセ
ッサー)機能が内蔵された機材を使用
して、自分だけのセットアップに挑戦
するときは、このハーネスを取り外し
てください。スピーカーシステムと一
緒にお届けするの取り付け説明書に、
ユニットのFs値や推奨するクロスオ
ーバーポイント値などのデータを載せ
ておきます。





【サブウーファー】


純正のBOSEサウンドシステムには、
サブウーファーが装着されています。
とても大きな音が出るのですが、残念
ながらそれだけです。

BOSEを愛好されている方にはたい
へん申し訳ないのですが、歯切れの悪
さや、音量を上げるにつれて大騒ぎに
なるバケツを叩くような響きは、素晴
らしい音楽を実現する土台となるには
ほど遠いと感じています。

BOSE製サブウーファーの筐体を利
用した、魁(KAI)サブウーファー
には、スピーカーシステムの奏でる音
楽を最大に引き出すためのサウンドデ
ザインを施しました。10ミリ厚のC
FRP製のキャップでしっかりとポー
トを塞ぎ、密閉型のエンクロージャー
としました。内部には特別な制振材を
何層も塗り重ね、不快な箱鳴りを徹底
的に抑えました。そして木製のマウン
トベースを介して、Wavecore
製SW146WA01サブウーファー
ユニットをマウントしています。





立ち上がり鋭く、歯切れのよい収束は
次のワントーンを邪魔することなく、
体に感じる重低音でさえ音楽から分離
することなく、一体となって感じるこ
とができるサブウーファーです。

サブウーファーはズンズンうるさいだ
けの装置だと考えている方がたくさん
いらっしゃいますが、それは大きな誤
解です。静かで柔らかい旋律が、本当
に静かに柔らかく聞こえてくるために
は、土台となる響きの美しさが欠かせ
ません。

ズンズン鳴らすだけであれば、BOS
E純正のままでも用を足していると思
います。わたしが創りたかったサブウ
ーファーは、体で感じることができる
十分な響きを、音の大きさだけでなく、
音の質で感じることができる装置です。
魁(KAI)サブウーファーは、その
目標を完璧に果たすところまでうまく
仕上がったと自負しています。すでに
お届けした多くのNDロードスターオ
ーナーから、中高音の美しさが際立つ
経験に驚いたというメッセージをうけ
とる度に、すごくうれしい気持ちにな
ります。

魁(KAI)サブウーファーは、BO
SEサウンドシステムへはコアチャー
ジで提供しています。

セグメントオーディオや、非BOSE
仕様のマツダコネクト装着車へはBO
SE製サブウーファー筐体と、車両へ
の改造を行わずに取り付けられる専用
の取り付けボードとパワーアンプ、配
線類をセットにしたパワーアンプキッ
トをセットで導入していただくことに
なります。



【魁(KAI)サブウーファーについて/1】

【魁(KAI)サブウーファーについて/2】





【小さな部品たち】


スピーカーシステムは、もちろん音楽
を聴くための装置で、取り付けてしま
えば見ることができない存在になって
しまうのですが、いいものを手に入れ
たという満足感もサウンドの一部だと
考えています。

また、取り付けが完了した瞬間から長
い時間、特に手を掛けることなく安定
した性能を維持できるようにしたいと
も考えています。

そのために、小さな部品も十分に吟味
して、可能な限り高品質なものを選ん
で使っています。

輸入品のスピーカーユニット以外は、
ほぼすべて日本製の部品です。配線に
使用する日立オートパーツ製のギボシ
端子や、スピーカーユニットを接続す
るファストン端子は、24金メッキ仕
様ですし、ユニットを固定するねじ類、
エンクロージャーの処理に使う制震材、
バッフルボードの制震に使うウレタン
シートもすべて高品質な日本製です。

こういう小さなことを積み上げる以外
に、真の満足感や安心感は得られない
と考えて、こだわっている部分です。




【手作り】


スピーカーシステムを構成している主
な部品、すなわちCFRP製バッフル
ボード、FRP製エンクロージャー、
アクリル製マウントベースは、すべて
日本の加工工場で、職人の手作業によ
って1つひとつ製作されています。

わたしがデザインした仕様に加工され
て届いたそれらの部品は、わたし自身
が最終仕上げの加工と処理、アッセン
ブルを行って完成させます。溶剤の乾
燥工程などで焦って、不完全なものを
送り出したくないので、2〜3週間ほ
どの時間が必要になることもあります。

いずれも、ガレージの片隅で行うよう
な規模ですから、大量に生産できずに
お待たせしてしまうことがあることを
申し訳なく思っていますが、体力と気
力が続く限り、この大切な作業を他人
任せにせずに継続していきたいと思っ
ています。

日本中の大切にされている幸せなクル
マで鳴っているすべてのスピーカーシ
ステムは、すべてわたしの手で作った
ものです。




【取り付け】


NDロードスターのデリバリーが始ま
ってから半年の間にお届けした25セ
ットのうち、約7割の方がご自身で取
り付け作業をされています。詳しい取
り付けの説明書を添えてお届けしてい
ますが、この割合は予想よりもかなり
大きな数字です。

もっとも、ドアの内装材、Aピラーカ
バーは、ほぼすべてのポイントがクリ
ップで留まっているだけです。サブウ
ーファーを交換するためには、助手席
側のシートを脱着する必要があります
が、慎重に掛からなければならないの
は、シートを固定している4本のボル
トの取り外しだけです。デッドニング
の必要もありませんし、既存のボルト
を抜いて入れ替えるだけですから、作
業をする場所と簡単な工具、少しの勇
気があればそれほど難しい作業ではあ
りません。

NDロードスタースピーカーシステム
の価格は、14万円です。魁(KAI)
サブウーファーは、コアチャージで5
万円です。たかがスピーカーと考えれ
ば、とんでもなく高額です。自動車用
品店で探せば、3〜5万円も出せば有
名ブランドの汎用ユニットが手に入り
ます。けれども、その、たかがスピー
カーに、どれだけの工夫とこだわりと、
製作の手間を掛けているかを、今回ま
とめて解説しました。わたしにとって
ユニットは、材料の1つに過ぎません。
その先のノウハウこそが、音づくりな
のだとだと考えています。

そして音づくりという作業には、取り
付け作業を依頼するためにさらに大金
を用意する必要なく、クルマいじりが
大好きなロードスターオーナーであれ
ば、自分で作業することも可能なデザ
インとして完成させることも含まれて
います。


もしどうしてもご自身で取り付けがで
きないということであれば、相談して
ください。関東方面であれば、川越市
の後藤メカニックを紹介します。



とんでもなく長くなりました。最後ま
で読んでいただいて、ありがとうござ
いました。

今日から消費税が10%に上がってし
まいましたが、旧定価(13万円)で
お届けできるものが3セットだけ残っ
ています。


ぜひ、下記からお申し込みください。

【yamaguchi ND Roadster
       スピーカーシステム】






最後に、これまでブログで紹介させて
いただいた感想の声へのリンクを張っ
ておきます。次は皆さんからの感想が
いただけることを、楽しみにお待ちし
ております。

【ご感想の紹介/1】

【ご感想の紹介/2】












山口宗久(YAMAGUCHI-MUNEHISA.COM)
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