そもそも、NAロードスターのツィーターなし仕様車用に開発した「Soundstage Lifter」ですが、音像の前位上方浮遊感がハンパなく心地よいという たくさんのご評価をいただき、ということは……それでは……といつもの悪い癖が出てしまい、“その次” を研究しておりました。
「NDロードスター用のSoundstage Lifter」、NDロードスターyamaguchi speaker system をご愛用いただいている皆さまにご提案できるところまでのレベルに仕上がりました。
今回の「NDロードスター用のSoundstage Lifter」は、もちろん音像の圧倒的な心地よさを実現するための新発想アイテムですが、なんと、高価なDSPパワーアンプを必要とせず、yamaguchi speaker system でこれまで設定したパワーアンプキット(文末にリストを掲載しました)を装着していただいていれば、半日ほどの作業で取り付け可能であることが特筆すべき点だと考えています。もちろん、車両への加工・改造は一切不要で、インテリアも純正そのままで楽しんでいただけるための工夫は、すべての yamaguchi speaker system 共通の特徴です。
開発の眼目について、少し説明いたします。
相変わらず長いので、****と****に挟まれた部分は技術的なことに興味のある人だけ読んでみてください。理屈はわたしが考えます。皆さんは理屈なんて知らなくても、聴けばぶっ飛び必至です。
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2026年オアシスロードスターミーティングに試聴展示したNA、NDの2台のロードスターのうち、NAロードスターのみにSoundstage Lifterを装着しました。NAにはツィーターがなく、ドアの前端下方のみのスピーカーをDSPなしのSR4.300という小さなパワーアンプで鳴らす仕様で、なんとオーディオヘッドユニットも使わず、iPhoneからDAC(デジタルtoアナログコンバーター)経由で直接パワーアンプへ入力するコスト&スペースパフォーマンス優先のシステムです。NAロードスターyamaguchi speaker systemの裸の素性を楽しめるなかなか楽しい構成ですが、なにしろ残念なくらい音像が低いという問題だけは薄めようがありませんでした。ちょうどステアリングの真ん中からやや下くらいの高さで左右に散っている音楽の景色、という感じです。
この残念さを解消するために、今まではツィーター穴あけ加工のある内装材を探してきて(あるいは既設の内装材に穴あけ加工をして)、ツィーターあり仕様のスタートラインに立つことでした。
ところが、2つの問題を感じていました。
1つ目はもちろん、内装材に穴あけ加工をしてしまうのか……という問題です。もちろん純正のツィーターカバーを探してきて取り付けますが、それでもオーナーによっては長く親しんだ愛車のインテリアの景色を変えてしまうことになります。なんとか避けたい。
2つ目は、乗員の頭の位置に対して、左右に180度近く拡がった純正ツィーターの位置です。左耳専用、右耳専用のような位置から鳴り出すそれぞれの高音域は、音像を不必要なほど左右に拡げてしまいます。天地方向には改善の傾向が見られるものの、正面方向の音のまとまり感がとても出しづらく、仮にDSPを駆使したとしても少し頭を動かすと左右方向に音像が揺れてしまいやすく、その問題を解決するための特別なDSPセッティングが必要というのが実際のところです。
下記のリンクは、NAロードスター(オアシスミーティング、軽井沢ミーティングで試聴展示用に呈していただいた通称"エラン号")での、Soundstage Lifter の効果検証の様子。
【NAロードスターでの実験の様子】 対してNDのツィーターはAピラー下方にあり、これは乗員の頭の位置よりも前方です。NAのように音像をイメージするためのポイントが左右に拡がりすぎて目前の音像の印象が薄まりすぎてしまったり、左右にピンポンのように飛び散ったりする印象は薄いです。けれどもドライブしながら自然に目線を送る先、もう少しフロントスクリーンの向こう側のように意識できるポイントに音像が感じられれば、ドライブと音楽をどちらも無意識のうちに意識して楽しめるようになります。この効果は、ND-3Dシステムを装着した仕様x幌を閉めた状態x特別なDSPのセッティング、という掛け合わせで特にわかりやすく得ることができていました。
ところが、今回のNDロードスター用 Soundstage Lifter では、DSPなしで、3Dシステムなしで、幌を開けた状態ではND-3Dシステム以上に、フロントスクリーンの向こう側の前方に濃い音像を感じながらドライブを楽しめるようになります。
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この効果を、わざとらしい不自然さなく、ND yamaguchi speaker system が備えている素晴らしい音色と迫力の音楽性を損なうことなく実現するために、ND-Soundstage Lifter 用のクロスオーバーネットワークだけでなく、ND-Soundstage Lifter と組み合わせるとき専用のツィーター用クロスオーバーネットワークも開発しました。
ドンシャリ音傾向の安価な交換用スピーカーのように“交換しました=良くも悪くも変わりました” のような価値ではなく、どこまでも遠回りして走り続けたくなるような音楽のあるドライビング体験につながる価値創造のための yamaguchi speaker system でありたいと願う気持ちで作った2種類のネットワーク回路が、実はこのシステムの大きなキモだったりします。
【NDロードスターでのSR5.600ノーマルアンプでの実験の様子】 まずは、すでにSR5.600、またはSR4.500 パワーアンプキットを茅ヶ崎ガレージ、またはIYAガレージで装着してくださった方からの装着依頼を受け付けます。作業時間はセッティング込みで4時間、8月以降のスケジュールでよろしければぜひお申し込みください。
また、DSPパワーアンプをお使いの方、3Dシステムを装着されている方についてもお申込みを受け付けます。ただし、わたしの方でまだ十分なセッティングの解析ができておりません。詳細についてはお問い合わせの返答にて、個別にお知らせいたします。
たいへん申し訳ありませんが、現時点ではDIYによる取り付けをご希望の方への発送対応の準備ができておりません。準備が整うまでしばらくお待ちください。
費用は、以下のとおりです。
★ ND-Soundstage Lifter 27,000円(税別)
(ND-Soundstage Lifter、及び Soundstage Lifter との組み合わせ時ツィーター専用ネットワーク込み、取付説明書)
取り付け、及びパワーアンプセッティング 20,000円〜(税別)
※本体とネットワーク回路の取り付け、パワーアンプの調整のみで完了する場合は、20,000円です。配線の敷き直し等は、別途相談。
ご希望の方は、以下のリンク先から「お問い合わせの内容」欄に、「ND-Soundstage Lifter 希望」と書いてお申し込みください。
【yamaguchi speaker system 申込フォーム】 [装着可否リスト] ★NDロードスター用スピーカーシステムのVer.1、Ver.2のどちらにも対応いたします。
★audison SR5.600 / SR4.500 パワーアンプを使用したND用パワーアンプキットへの装着が可能です。
★以下の仕様では、インピーダンスのミスマッチングによりパワーアンプを破損させる恐れがあるので装着できません。
・JBL A4009 パワーアンプを使用したND用パワーアンプキット
・Pioneer GM-D8100 パワーアンプを使用したNDサブウーファー用パワーアンプキット
・マツダ純正オーディオ(NDパワーアンプキット未装着のセグメントオーディオ、マツダコネクト、BOSEサウンドシステム)
おまけ このカップラー(2極)を購入したいのですが見つかりません。NDロードスターの幌固定金具(フロントスクリーン枠の上部真ん中)に使われています。よい情報をお持ちの方、どうか上記のリンク先から教えてください。
もうひとつ。
この写真は、ラックス株式会社の創業者、早川 斉氏が「ラックスマンのすべて」という特集本に寄せたサイン。yamaguchi speaker system のお客様に同氏の甥である方がいらっしゃると知り、その方から借り受けたその特集本から複写したものです。いつか記事の内容をわたしなりに解釈して、皆さんに聞いてもらいたいものだと思う。というわけで、今回の話題には関係ないのだけど、予告代わりに貼り付けておきます。
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