源氏物語関屋澪標図屏風 | やまちゃん1のブログ

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静嘉堂@丸の内の、
国宝 俵屋宗達
《源氏物語関屋澪標図屏風》
について思うこと





宗達の国宝の3点と、国内にあれば国宝と云うフリーア美術館の松島図屏風 重要文化財の舞楽図屏風、蔦の細道図屏風


国宝 《風神雷神図屏風》

国宝 《蓮池水禽図》



《松島図屏風》フリーア美術館蔵


重要文化財《舞楽図屏風》


重要文化財《蔦の細道図屏風》


《松島図屏風》以外は現物を鑑賞しました
どの作品も「恋に落ちる」か「沼にはまる」か、という程磁場の強い作品です

しかるに、《源氏物語関屋澪標図屏風》には未だ「落ちても、はまって」もいません

『 直線と曲線を見事に使いわけた大胆な画面構成、緑と白を主調とした巧みな色づかい、古絵巻の図様からの引用など、宗達画の魅力を存分に伝える傑作である。』と解説されていますが、どうもよくわからない


たぶん、膝の前で繰って時空を愉しむ絵巻の世界を、空間を画す固定した調度品でもある屏風という表現に置き換えた事によって、緻密に計算された、構図、色彩、デザイン性がよくわからないという事だろう




白い洲浜に光源氏がのる牛車を中心に、従者一行の左から斜め右上のラインと乱れ、松の配置、住吉大社の鳥居、縮小された武官?、左上の反橋と右上の明石の君が乗る船

各モチーフは古典絵巻や自身の作品から引用しているらしい
各モチーフを置換えて構図を決めていたのでは…

風神雷神図屛風の大胆な構図、躍動感、諧謔味

蓮池水禽図のしっぽりした空気感、霧の中の白蓮の清々しさと水鳥の鳴き声

舞楽図屏風のS字曲線と色彩の連動による視線の移動と画面の緊張感

蔦の細道の大胆でたおやかな意匠、金と緑青の抽象画


これに対して、源氏物語関屋澪標図屛風はなんと表現したらいいの
だろう…
皆さんはどう思いますか?


もう一度、じっくり観てみよう


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