対馬は凪
《染織 iwasaki 最新作》
先月末「山崎陽子さんときものがたりの会」
にて出展された、染織 iwasaki さんの新作
『対馬は凪(なぎ)』があまりにも素晴らしい
のでふくひろへお迎えすることにしました。

緯吉野八寸帯地 阿波藍とアイボリー『対馬は凪』
制作:岩崎訓久 悦子
素材:国産生糸 玉糸 赤城の節糸 銀河シルク キビソ糸
総丈:約5m
染料:天然染料 (楊梅 胡桃 阿仙) 阿波藍 (森くみ子 染)

会場に在廊してくださった岩崎悦子さんにお話を
聴いたところ この織布は昭和三十年代に絶滅して
しまった「対馬麻」にオマージュを捧げた作品だ
ということです。恥ずかしながら自分は対馬麻に
ついてほとんど知りませんでした。昭和の染織文献
にもほぼ言及されたことはありません。長崎県対馬
自生の大麻(おおあさ)と藍染めの綿糸の手織り交織、
島民の生活に根差した縞の織布だったそうです…。

もちろんこの「対馬は凪」は大麻ではなく絹糸で
織られています。ただ国内産で最上級の銀河シルク
玉糸、節糸、キビソ糸で織り上げられた至高の夏帯
です。藍染めでは当代一の阿波の森くみ子さんの
藍染め糸が絶妙な縞を醸し出し、眺めていると
かつて存在した対馬麻とはこんな雰囲気だった
のかとロマンと郷愁が千千に駆け巡ります…。

染織 iwasaki さんの幅広い技量
の引き出しの多さと果敢な創作
意欲にはいつも感服致します。
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