昭和11年(1936)に開館した大阪市立美術館は、東京・京都に次ぐ日本で三番目に設立された公立美術館。
美術館の建物は登録有形文化財で、開館90周年(2026年)を前に大規模な改修工事が行われる。長期休館を機に、収蔵作品の展示をサントリー美術館、福島県立美術館、熊本県立美術館に巡回する。
「美(み)をつくし」は、大阪市立美術館の機関誌の名前であり、澪標(みおつくし)航海の安全のため難波江の浅瀬に立てられた水路標識にかけられています。
静嘉堂@丸の内の「源氏物語関屋澪標図屏風」の澪標と同じですね。
展示構成は、
・祈りのかたち 仏教美術
・日本美術の精華 魅惑の中近世美術
・はじまりは「唐犬」から コレクションを彩る近代美術
・世界に誇るコレクション 珠玉の中国美術
・江戸の粋 世界が注目する近世工芸
一部を除いて写真撮影不可のため、写真はネット映像を借用しました。
祈りのかたち 仏教美術
日本美術の精華 魅惑の中近世美術
上の画面、中央に描かれている少女が主人公、三君(さんのきみ)
「あこはただ、男になりてぞ走り歩きたき」――「男になって走ったり歩いたりしたい!」
「あこはただ、男になりてぞ走り歩きたき」――「男になって走ったり歩いたりしたい!」
長女と次女、長男の三女一男の家族
三君は男装して宮仕する
御簾に隠れた帝と男装の三君
正体が知られてこのあと契を交わす
『男装して出仕した少女は帝の寵愛を受けるようになるが、ある時その正体が知られてしまう。しかしかえって珍しく思われた少女は、よりいっそう寵愛を受けるようになるという。』
「とりかへばや物語」「在明の別れ」から「転校生」「ストップ!!ひばりくん!」「君の名は」まで
男女の入れ替わりや異性装は、神話の時代から日本文化の底流にある
は次回に…
はじまりは「唐犬」から コレクションを彩る近代美術
今村紫紅(明治13年~大正5年)
『岡倉天心に「君は古人では誰が好きですか」と訊ねられると、即座に「宗達です」と答え、岡倉に認められるきっかけとなった。当時、宗達は光琳の影に隠れて余り知られておらず、紫江の日本画への造詣の深さを窺わせる。』というエピソードがある
業平東下りは紫紅の伊勢物語三部作の最初で、人物、衣装に師である松本楓湖の歴史画の影響が強いが、金地の余白、植物の装飾性に琳派を強く感じる
印象深いお気に入りの作品
参考作品
酒井抱一 夏秋草図屏風 右隻
江戸時代 19世紀
俵屋宗達 伊勢物語図色紙
宇津の山 江戸時代17世紀
世界に誇るコレクション 珠玉の中国美術
石造 菩薩交脚像龕 南北朝時代北魏 5世紀
江戸の粋 世界が注目する近世工芸
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色んな味付け食感を
味わいながら、楽しめました
お勧めします