やりましたね!!!ニッポン!世界で二番ですよ。あっぱれ、日本。アメリカに追われているのを見たときはヒヤヒヤしましたが。笑

世界の名だたる国を抑えて、日本の短距離走の実力が示せましたね。周りの決勝の選手を見ても、体格がすごい。その中で結果を残せた。この根底には世界トップレベルの技術が日本選手にあるということですよね。どう考えても体格で勝る相手に技で勝つ。まさに日本人が好きな勝ち方ですよね。美しい。

これはあくまで個人的な見解ですが、技術だけに関して言えば日本の選手はジャマイカの選手にも勝っているのではないか私は思うのです。背の高さや圧倒的なパワーがない日本人選手なりに、どうやって速く走るか。こういう考え方で日本の陸上界全体で頭を絞った結果がこの日本の短距離走初の快挙に結びついているのではないでしょうか。

私は中学から12年間短距離走者として陸上業界と関わってきました。その中で、よく聞いた話としてこのような話がありました。

かつて日本人は黒人の走りを真似ることで速さを追い求めてきました。いわゆるもも上げ練習やさかのぼりダッシュなど黒人の行った練習をそのまま取り入れていたのです。しかし芳しい結果は出ませんでした。

それもそのはずで、後の研究から黒人選手と日本人選手では骨盤の傾きから骨格、筋肉の付き方まで全く違うことが分かったのです。つまり日本人は黒人の真似をしても決して速くなれないことが判明したのです。

このような考え方に基づいた理論が、私の陸上を始めた初期のころから既に言われていましたので、日本はかれこれ15年ほどの試行錯誤の月日を経験したのでしょうか。今では黒人とは全く違う走りで戦っていくのが普通になっていったように思います。

日本人走りの型として、骨盤を前傾させて走る、だとかなんば走り。このような走法が流行りました。日本人らしい走りとはいったい何なのか。みなで考えていたように思います。いまでもこの風潮は健在だと思います。そしてこの積み重ねの成果が今回のメダルなのです。

これだけではありません。近年の日本の短距離界は凄いのです!毎年のように、中学生記録、高校生記録は塗り替えられています。今回のオリンピックで走っていた飯塚選手も過去にアジア大会個人種目で金を取ってきてます。体のでききっていない学生時代の日本人は世界トップレベルの速さを誇っているのもこの流れからきているのだと思います。

これからも日本は日本人らしい走りを追求していくでしょう。その先に夢の9秒台が待っているのだと私は信じています。