「練習すれば文章は上手くなる。あきらめないことがブロガーに必要な資質だ。」名だたる人気ブロガーは成功の秘訣として必ずこれを挙げる。

この言葉が示すストーリーはこうだ。貴方は一つ一つ記事を書いていく。例え薄っぺらい記事ばかりになっても、積み上げる。その中で、たまに当たる記事が出てくる。そしてさらに書いていく。そうすると何が当たるのかが分かるようになる。そうなればしめたもの。なぜならそれで自分のスタイルが一つ確立する。後は、この繰り返しで文章を書き続ける。そしてしまいには、貴方は人気ブロガーの仲間入りである。せいぜいそういったところだろう。

確かに、この説は正しい。しかし大事な点をうやむやにしている。その点とは、確かに練習すれば文章は上手くなる。しかしその上達速度には個人差がある、ということだ。貴方は十本で素晴らしい文章が書けるようになるかもしれない。だが、もしかすると千本書いても下手クソのままかもしれない。

もっと具体例を出すとこうだ。Aさんは一日一本ブログを書く。貴方も同じく、一日一本ブログを書く。10日が経過する。Aさんはヒットする記事が書けるようになった。しかし貴方はまだ書けない。一年が経過する。Aさんは既に人気ブロガーの仲間入りとまでは行かない。しかし一定のPVが来るようになった。貴方はそれまで書いた365個の記事のたった一つも日の目を見ない。誰もあなたのブログを訪れない。そして知らない。約三年の月日、1000日が経過する。Aさんのブログは、着実にファンを増やした。そして人気ブロガーの一人になった。街中で1000人にインタビューをする。そうしたら一人はAさんのブログの読者だろう。貴方は、一向に改善しない自分のブログを今日も眺める。誰も見に来ない自分のブログを今日も更新する。いや、この頃の貴方は既に更新するネタも尽きているかもしれない。自分はなぜ独り言をキーボードで打っているのか。分からない。自分の時間を浪費する。こんな無駄な事はやめよう。貴方は手を止め、すべては真っ暗になった。。。

これは、かなり極端な例だと思うだろう。しかし確かに起きている。現実のことである。今日、自らのブログの更新を断念する。そんなブロガーが感じている現実だ。明日、自分のブログを閉じるかもしれない。そんな私の、貴方の感じる現実だ。

大事なことは諦めないことではない。時が経ち諦めてしまう前に誰かから認められる。評価される文章を書けるようになることだ。自分のやる気がある期間。その中で、より早く上手く書けるようになる。残酷なことである。しかしこれが貴方がブロガーとして生き残る唯一の方法である。この記事が正しいのかどうか、分からない。しかし正しいとした場合、私には時間が残されていない。これはまぎれもない事実だ。いつだかは分からない。だがそれまでに自分が満足する評価を受けなくてはならない。このブログの記事で。

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