マノンのMUSIC LIFE

マノンのMUSIC LIFE

「言語検死官2021 」「ジュン・オン」「驕人日記」「涙涸れ果てても」の4曲をSpotify、Apple Music、Amazon Music、LINE musicなど各主要音楽配信サービスにて配信中。ストリーミングなら無料で聴けます。お願いされたら売るかもww

「巨人の星」のことをQuoraで書いていたら、まだブログを始める前に女装SNSで書いてたのを思い出したので、ここに加筆・採録してみます。

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野球のことはあまり詳しく論評できませんが、野球マンガのイノベーションはどうなっているのか?

「ちかいの魔球」とかの原型はあったのでしょうが、定型を確立したのはやはり「巨人の星」でしょう。
主人公が挫折し、それを克服していく過程において、剛速球一辺倒ではさすがに間が持たない。自然と魔球に頼ることになります。
星飛雄馬も体重の軽さゆえ、速球に頼った投球ではプロの世界には通用せず、かの金田正一に変化球の指南を求めて一喝されます。

「ドあほう! 日本人なら大リーグでも通用するような変化球を自分で作ってみんかい!」(うろ憶え)
いまや小学生でも教えてくれそうなカーブとかシュートを求めて行ったのに、えらいことになってしまいました。

そもそも「巨人の星」は野球漫画でありながら野球をやってない部分が面白い。

「星一徹=がんこ親父・家庭内暴力」みたいなイメージで語られがちだけど、それは80年代にレトロ番組がもてはやされた時期、そういう部分が面白おかしく拡大されて紹介されたからで、ちゃんと読んでみると、実は結構ほのぼのした家族愛が描かれる部分が多いのです。ちゃぶ台は一度しかひっくり返した事はないらしい。
父子ともども神経が細くて些細な事で可愛そうなほどショックを受けるし泣きまくる、それが故に成功した時の感動もまた大きい、という人達のお話なのです。

なかでも「青春群像編」と名付けられた、花形満に大リーグボール1号を打ち込まれた後の飛雄馬の心の放浪、これこそがこの作品をいまだスポーツ漫画の最高峰たらしめている部分とあたしは断言します。

 


日米野球でやってきた大リーガーのオズマに「俺が野球ロボットであるようにお前も野球人形だ」と指摘され、飛雄馬は父の導くままに野球に捧げた自らの半生に対する再認識を迫られる。こんな感情の落差の激しい人に「人形」もないものだけど。。。

「俺は野球人形じゃない!」と叫びつつ、人間の証明として、お金なんて興味ないのに年棒の倍増を要求してみたり、クリスマスパーティーを主催して自分でペンキ塗って会場準備し、おどけた帽子までかぶって待ってるのに誰も来なかったり。。。なんて孤独なの(泣)


いや、誰も来ないから孤独,、なんじゃないんです。

生活人としての自分には誰も興味がなく、野球にすべてを捧げた人生観を共有できるのがオズマしかいなかったということを思い知らされたのが孤独なんです。

それでも現状打開のために、さらにあさっての方向へ飛雄馬は突っ走る! そこが「あしたのジョー」とのちがい。
アイドル歌手・橘ルミとの浮名を経て、キャンプ地宮崎で白衣の天使・日高美奈に出会い本物の恋を手に入れる。
もうこの頃にはオズマの声は脳内に鳴り響くこともなくなったでしょう。

 

橘ルミなんて単に美奈さんの崇高さを強調するための引き立て役かと思っていたら、怪我を隠してステージを務めるプロ根性を、水面下で必死に足掻く優雅な白鳥に擬したりと、なかなかに細かい描写を絡めているところがさすがです。

一見とほうもない回り道をしているように見えますが、主題となる野球から離れて女性問題に多大なページを割くことによって、このドラマはより大きな膨らみを持つに至ったのは間違いありません。

 

それにしても、今はちょっと人気が出るとコミックもすぐ30巻、50巻と行ってしまいますが、これだけの濃密なドラマがKCコミック全19巻、「新・巨人の星」を加えても全26巻に詰め込まれていたのは、今となっては驚きです。

あ~~~もう3月も10日過ぎた。

ボランティアで広報関係に関わることになって、広報誌の編集やらイベントの準備やらで忙しいのです。

 

もうかなり前の話という感覚になりましたが、今年は元日から地震、2日は羽田で飛行機が衝突、といきなり不穏なはじまり。

正月2日には恒例の初詣に行ってきましたが、「初凶末吉」という珍しいものを引き当てました。信心などまったくないクセに、いざこういうのを引いてしまうと「じゃあ前半はおとなしくしとこうかな」と気にする小心者のあたくし。


おみくじなんて宗教専門の業者さんがテキトーに作ってるんだと思ってましたが、大宮の氷川神社はさすがあまたある氷川神社の総本山、大吉なんて20年に一回しか出たことないのもともかく、こんなピンポイントなものまで用意してるとは・・・どういう発注の仕方をしてるのやら謎。

ちなみに氷川神社におけるおみくじの序列は「大吉>吉>吉平>小吉>末吉>平吉>平>凶向吉>凶末吉>初凶末吉>吉凶末分>吉凶相交>凶」だそうです。「平」は引いたことあるから後ろの方のややこしいのをあと4つ引き当てればコンプリートも夢じゃないw 

「火難を防ぐが良い」と書いてあったからか、その夜に北九州の実家でボヤが出る初夢を見てしまいました。なんか家の作りも実際とは違ってたり、あたしの夢はいつも言語化できないのですが。
そしたら翌日3日の午後に小倉魚町の「鳥町食堂街」という一角で火事があったんです。予知夢というほどじゃないですけどね。

さて、去年はiPhoneを新調したおかげでサブスクを聴いてたのは書きましたが、突発性難聴になってからやめてた音楽の歩き聴きを10年ぶりに再開したのです。

11月に赤盤・青盤のリミックスが曲数増やして突然発売されたのをきっかけにスマホに入れておそるおそる聴き始めたワケですが、いままで固まってた音が分離されて、聴こえなかった音が聴こえてくる。ジョンとジョージのギターも別のチャンネルからクッキリと。

「Yesterday」のミドルエイト(Had to go I don't knowのところ)に至っては、今までストリングスにマスキングされてたギターの低音弦が浮き上がってコードまでが違って聴こえるのです。わかりますかね?

THE BEATLES - Yesterday (2023 Mix)

 

デミックス技術もどんどん進化して「REVOLVER」以降のリミックスは大半が終了、あとは1965年までをどうするか?ってところで、その一端をかいま見ることができたわけです。

昔のようにきれいなステレオ音像はこの耳では無理で、バランスも悪いんですが、脳に入ってくるモノが違うんですよね。やっぱり音楽の真価はヘッドフォンで聴かないと。



いつも新曲の情報をどこで得ているかというと、ケーブルTV経由で見てるCS放送のスペースシャワーTVとMTVなんですが、そこで気になったものをSpotifyやYouTubeでチェックしたりはするけど、アルバムがフィジカルリリースされればCDで買う、その結果が下のチャートになっています。
いまや曲ごとの配信がメインになって、たまってきたらベスト盤的に出す、というのが主流なので、本来ならばTracks Chartの方が時代を表しているんですけどね。

かつてシングル盤がメインだった60年代から、後半になってアルバムでコンセプトが重視される時代を経て、21世紀に入ると再び曲ごとの評価が主流になったと。時代は変わる変わる、これからも。



昨年のNo.1はMrs. GREEN APPLE。日本のバンドですよ。

Official髭男dismと双璧を為すハイトーンJ-POP。ヒゲダンに比べるとメジャー系の曲が多くて、バンドイメージも歌詞もなんかポジティブで、これまで気にはなるもののアルバム単位で聴こうという気にはなりませんでした。
ところが、この5枚目はそういう好みを超越した懐の広さを感じさせる仕上がり具合。ちょうどコロナの頃に活動休止して大森元貴がK-POPアーティストみたいに歌い踊るソロ活動をしたり迷走してる感もあったんですが、2022年にメンバーを3人に絞ってイメージ刷新のうえ再開してからは順調に躍進しています。いろいろチャレンジしてみたものが結実したんでしょうね。シンセのリフも歌メロもそれだけ取ればあたしの好きなところがまったくないんですけどね。


Mrs. GREEN APPLE -Magic


2位のテイト・マクレーは一昨年に登場したシンガーソングライター。気になってCDを探したんですが当時はまだ一枚も出てなくて、昨年後半にもっとセクシーなポップアーティストに変身してブレイク。改めて調べるといつのまにか2枚もアルバム出てて、これは1枚目の方。

アルバムの曲にはまだ素朴さがありますが、今はどんどんこういう路線に進んでいっちゃってる。いいのか?

 

TATE McRAE - What Would You Do? (2022)


楠木ともりはいわゆる声優アーティストのくくりで、四半期ごとにいくつもアニメの主役級で声を当ててる売れっ子。このジャンルでもいまや自分で作詞する人は珍しくもないんですが、彼女は8割がた作詞・作曲ともに自分でやってる本格派。声優だけに、ダークな曲からアイドルっぽいタイプまで多彩な姿を見せてくれます。こっち一本に絞ってもいいんじゃないかな。
昨年はこれまでの曲を全部入れたようなベスト盤「PRESENCE」「ABSENCE」を2枚同時発売。ここはひとつと見なしています。
Mrs. GREEN APPLEとは真逆で、自分のことながら「いかにもあたしが好きそうだな」と思うデビュー曲を聴いていただきましょう。

楠木ともり - ハミダシモノ (2020)

 

ベスト10にはストーンズの18年ぶりのオリジナルアルバムも入れざるをえませんでしたが、まぁジジィのカラ元気には畏れ入りました。

THE ROLLING STONES - Mess It Up

 

あと注目はK-POPですよ。

ROCKIN' ONなんかも昨年は初めてNewJeansのEPを6位に入れてたり無視できなくなった感があるのですが、これまでは邦楽枠という認識もあったのでしょう。アルバムを聴くのが間に合わなかったので順位には入ってないけれど、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)のこの曲は良かったです。

 

LE SSERAFIM feat. NILE ROGERS - Unforgiven

チャカチャカギターも聴こえてこないし、ナイル・ロジャースがどこにいるのかまったくわかりませんけどね。

宮脇咲良はAKBで誰かさんにライブ中にダメ出しされたりしてた頃から、同じ人と思えないくらい成長しましたねぇ。

 

もう普通に全米チャートに入ったりしてるK-POP勢ですが、日本人メンバーがいるグループも多いし、いまだに日本語ヴァージョンを出してるアクトも多いのです。

割と同じようなHIPHOP系が中心で、そういうのはさほどいいと思えないのですが、中には歌謡曲っぽさが残ってたりして、そういう曲は面白いですね。
OH MY GIRL - Summer Comes

 

そして、何よりそのネーミングにシビれる「赤頬思春期」

5年前に日本デビューした時は2人組だったんですが、曲ごとにも日本語タイトルがついてて70年代っぽい雰囲気もあったりします。

今は「音源女王」の名をほしいままにするアン・ジヨンのソロプロジェクトとして、昨年末に本国でミニアルバムも出て再始動してるようです。

赤頬思春期(BOL4) - LOVE(2019)

 

そんなわけで、アルバム単位を続けるのか悩ましいところですが、2023年のベストアルバムズを50位まで列挙しておきます。
(年内に買えていない物もあるので、前年リリースのものも含める基本ルールです)

1    ANTENNA / Mrs. GREEN APPLE
2    I USED TO THINK I COULD FLY / TATE MCRAE
3    PAINT MY BEDROOM BLACK / HOLLY HUMBERSTONE
4    EXOTICO / TEMPLES
5    THE TWITS / BAR ITALIA
6    COUNCIL SKIES / NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS
7    事象の地平線 / 神はサイコロを振らない
8    RENAISSANCE / BEYONCE
9    PRESENCE / ABSENCE / 楠木ともり
10    HACKNEY DIAMONDS / THE ROLLING STONES


11    PHOSPHORESCENT / GABRIELLE APLIN
12    BACK TO THE WATER BELOW / ROYAL BLOOD
13    SOMETIMES, FOREVER / SOCCER MOMMY
14    PAUL McCARTHY / MIKE VIOLA
15    SO MUCH (FOR) STARDUST / FALL OUT BOY
16    CACTI / BILLY NOMATES
17    NOT TIGHT / DOMI & JD BECK
18    TRACEY DENIM / BAR ITALIA
19    RAT SAW GOD / WEDNESDAY
20    NEVER GOING UNDER / CIRCA WAVES
 

21    AUTOMATIC / RICK SPRINGFIELD
22    BUT HERE WE ARE / FOO FIGHTERS
23    FAMILIA / CAMILA CABELLO
24    I/O / PETER GABRIEL
25    MELODIES ON HIATUS / ALBERT HAMMOND, JR.
26    DEAD CLUB CITY / NOTHING BUT THIEVES
27    DANSE MACABRE / DURAN DURAN
28    MY BIG DAY     / BOMBAY BICYCLE CLUB
29    O MONOLITH / SQUID
30    FIRST TWO PAGES OF FRANKENSTEIN / THE NATIONAL
 

31    TYPICAL MUSIC / TIM BURGESS
32    EVERYTHING HARMONY / THE LEMON TWIGS
33    WEEDKILLER / ASHNIKKO
34    ATUM - A ROCK OPERA IN THREE ACTS / SMASHING PUMPKINS
35    YUNGBLUD / YUNGBLUD
36    SOFTSCARS / YEULE
37    GUTS / OLIVIA RODRIGO
38    THE AGE OF PLEASURE / JANELLE MONAE
39    THE BALLAD OF DARREN / BLUR
40    TURN THE CAR AROUND / GAZ COOMBES
 

41    RACE THE NIGHT / ASH
42    LEAP / JAMES BAY
43    ONE MORE TIME... / BLINK-182
44    ALL 4 NOTHING / LAUV
45    EIGHT / THE BOO RADLEYS
46    EVERY LOSER / IGGY POP
47    CUTS & BRUISES / INHALER
48    FLOOD / STELLA DONNELLY
49    CHOPPER / KIWI JR.
50    CAPRISONGS / FKA TWIGS

 

さて、今年はどうなりますか。

お正月からいきなり被災された方たちも「初凶末吉」になればいいですね。

K-POPグループの新メンバーか? と思われそうだけど、もちろん新曲の曲名です。昨日決めたばかりです。

 

毎年ギリギリですが、大晦日って初めてかも。自前の動画を撮りに行く余裕もなくてやっつけ感満載のリリック・ヴィデオですが、音はギリギリまで粘って追い込んだつもり。

誰も待ってないんだから、いつでもいいようなもんなんだけど、前の曲では、年末年始もお仕事で忙しかったという友達が、ひと段落ついて「そういえば」と見てくれたら、例年通り上がってたことに「エライ!」と褒めてくれたので、今年もなんとか間にあわせましたよ。

 

ジュン・オン Liberty Given By Tower

 

この曲に賭けて丸一年、そもそもは打ち込みで作ったギターリフから始まって、最後の段階でちょっと手弾きでやってみていい方を取ろうと思ってたら、断然本物の方がよかったのです。

単純に聴こえるリフですが、いざ弾いてみるとそんなに楽なフレーズでもなくて、ギターで作ってたら出てこなかったかも。

例の小型のマーシャルアンプから出してマイクで録ってるんですが、アンプで歪ませたのと、クリーンで録ってPC上でエフェクトをかけたのと、比べてみると、結局後者の方がいいんですよね。

後からいかようにでも加工できるって利点もあるけど、今のエフェクトのプラグインは本当によくできてるんです。

ギターは右チャンネルはピンクのテレキャスター、左はエピフォンのLES PAUL STUDIO
ソロの部分はE-BOWというのを初めて使用。本家E-BOWではなくてTC Electronicから出てるAEONというちょっと安いヤツ。


「振動電流によって磁気動作フィールドを作り出し、弦を振動させる」という原理で、要はギターの音を減衰させずに弓で弾くようにずっと鳴らし続けるための小道具なのです。弦に当たったりしてなかなか使い方は難しいけど、ちょっとフィードバックが来ていい感じの倍音が加わったりした瞬間は快感。

今回はドラムスに最大限きついリミッターをかましたので、ヘンな音の感触を感じてみてください。本来、音の頭を抑えるものですが、下がり過ぎると持ち上げるような効果もあって、それがディレイやリバーブのように聴こえたりするのです。エンディングが一番わかりやすいけど、シンバルの音量が上下してるのがその作用。他に何もかけてない。

歌詞のテーマは「自由」ですが、その言葉そのものの意味を考察しようとかではないけど、今は市民が「自由」よりも互いに牽制しあって制限を加える方向性が強くなってる時代なのかも。
特にネット上では妙な正義感を振りかざす人も多いし、マスク警察とかワクチン問題など、コロナ禍でもそれは表面化していましたね。一方で多様性を言いながら、自らの首を徐々に絞めていくような気配も感じる。

他人の自由を尊重しつつ、自分の自由を主張することは必要。でも一方が他方を侵害する場合は誰がどう判断するのか?基本は譲り合いの精神で解決できればいいんですけど、ネット上ではむしろ殴り合いの精神が横行しがち。

かつて私が吉田拓郎の歌やその著書をきっかけに、なにより守るべきもの、勝ち取るべきものは「自由」だと知ったのは10歳の頃。彼に限らず当時は洋邦問わず、若者たちは現体制を敵とみなして、それからの自由を求めて戦っていました。時代のキーワードでもあったんでしょう。
今に比べればなにかと牧歌的な時代ではありましたが、高齢者がマジョリティな時代には、若い人達も連帯しないとね。
若者の利益を代表する党を作るしかないんじゃないかと思うけど。

支配者層が強力な権力を持って下層を圧迫していたいわゆる封建的な時代から、現在は一般市民が主権者となった民主化の時代。

日本でも、私の世代では親・教師は無言の権力を持っていて、学校なんて体罰は当たり前、軍隊式がまかり通る時代錯誤な場所でした。

いまや親子は仲がいいのは当たり前で、ちょっと支配が強いと「毒親」なんて言われる。

教師の権力もどんどん削られて、権威も権限もなく統率しなければならないわけで、逆にそんな状況でなり手がよくいるもんだと不思議なくらい。

そんな自由がインフレを起こしてる状況だからこそ、表向きそれを求める風潮は消えてしまったのかもしれませんね。

私が3ヶ月ごとに中古CD買い出しのために訪れる町に立ってる「リバティタワー」という23階建ての塔があるのですが、これはさる大学の施設なのです。


以前は私みたいなまったくの部外者が猟盤の疲れを癒しに休憩してても何を言われる気配もなかったのですが、コロナ禍を機に警備員を置いて出入りをチェックするようになって、第五類になろうがもうトイレを借りることも憚られるように。

そもそも大学なんて、私学であろうが市民に対してオープンであることを良しとする空間で、遊ぶついでに友人の通うヨソの大学で一緒に授業を受けたりしたこともありましたよ。

逆に「あの人、どう見ても学生じゃないよね」って人がマジメにノートを取ってたり、勉強したい人は誰でも受け入れ、したくない人は帳尻さえ合わせれば卒業くらいはさせてあげる、そこが日本の大学のいいところじゃないですか。

 

自由は死んだか?と板垣退助先生もお嘆きでしょう。

直接的には何の関係もないみたいだけど、この大学の前身が創設されたのは自由民権運動の真っただ中だったはず。

それが入口を狭めて、警備員を常駐させるって、なにが「自由の塔」やねん!
と思ったのが、この曲のテーマ設定のきっかけ。きっかけなだけで、歌詞そのものはいつものようにどんどん外れていってしまいましたけど。

学問と塔といえば「象牙の塔 Ivory Tower」という言葉を連想するわけですが、その意味するところは、俗世と乖離した高邁な研究をする環境を揶揄したもの。実際、アイヴィー・リーグには、その名を頂く高塔がある大学がいくつもあるのだとか。

そこから音楽がらみで連想するのはこちらの曲。

と「象牙の塔からみんなの中に飛び降りておいでよ、受け止めるから」みたいなことを歌ってます。意味はよくわかりませんが、曲自体これを意識してたら、もっとポップな曲になったかもしれませんね。


TODD RUNDGREN (1976) - Love of the Common Man

 

新曲の裏のテーマは「純・不純」。
昔は校則に「不純異性交友禁止」とかって書いてあったものだけど、今もあるのかな?何が純で何が不純なのか具体的に教えて先生!って話なんですが、イマドキは「不純同性交友」にも目を配らないといけないから、教師もホントにたいへんですな。

まぁ生徒が何やってもニュースにはなりませんが、先生がロクでもない行為をやって逮捕とかされるとメディアは食いつきますね。
大昔は「純喫茶」なんて書いてる喫茶店がありましたが、じゃあ「純」じゃない喫茶はどんなの?って謎だった。今回、調べてみるとやっぱり「不純な」喫茶だったのがわかりました。

Wikipediaによると「1950年代後半、ジャズ喫茶や名曲喫茶が流行し、同伴席を設け、同伴喫茶の原型となった。薄暗い店内で背の高いソファーが列車のように同じ方向を向いており個室風に利用できるスペースとなっていた」らしい。
ふ~ん、ジャズもクラシックも不純の温床だったのかぁ。そんなにヤバい行為はしにくかったと想像しますが、その後90年代に登場した「カップル喫茶」は公然猥褻で手入れが行われるケースもあったとのこと。

私自身はどちらも名前しか知りませんでしたが、カップル喫茶は今も健在な様子、検索して新宿のお店のサイトを覗いてみると、どうやらハプニングバーまがいの行為が行われていそうな実態が、システム案内の行間から漏れています。ご興味のある方は勝手に調べてネ。

・・・て、本題から大きく外れちゃいました。

日本の文学には「純文学」と「大衆文学」という分けがあるようなんですが、音楽にも「純音楽」と「大衆音楽」があるのか?
古典からの流れで芸大で学ぶような、いわゆる「現代音楽」は純音楽でしょうが、それは置いておいて、ポップミュージックの領域において「純」と「不純」の差異はあるのか?


「純」の方がエライとかいうわけでもないけど、不純=大衆性とすれば、売れるためにわかりやすくするとかファンに支持してもらえるような曲調・歌詞にするとか、人気が出て存在が大きくなればなるほど、調整が必要な局面は多いのかもしれません。
あたしの場合は「人に受け容れてもらう」というところを切り捨てて今があるからこんな音なわけだけど。


端的に言って、ギターの歪みにしても、協和音の概念にしても、トップランナーが率先して領域を拡大してゆくことによってポップミュージックはどんどん進化してきたわけで、売れてる人ほど守りに入ってはいけないのです。ビートルズが教えてくれたこと

 

態度はお客さんに媚びへつらってもいいけど、音はリスナーを振り落としていく位でいいんです。後になって間違ってなかったと知る時が来るはず。


よいお年を!

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ジュン・オン  Liberty Given By Tower


Shaking the Ivory Tower    
Breaking up the baking powder

School(s out 巣食うハザード 救うはずが見殺し
Destiny / Best beneath

avec toi からくれない back door 暴くとは
真水くくる 神代も見ずに 言わず 聞かず 目もくれず

清い法典 器用に豹変 主権誰? 仕組ん奴隷
すべからく すべからず ツバんない法度 書き集め
イイネで買い取る 取説無い ウルフ玩具 グルーガン
末法に無敵なら 格好の標的    仕舞いにBIGBANG!!!

Shaking the Ivory Tower 税金で昇りたいわ        
            
Mlle. Guillotin 絡ませる嬌態
底見え三重モラリスト Das ist 孕ませる女体
聖職者もすなる生殖さ 誤植さえも紐解く
番えども奉職 no kids そりゃあショックさ

Take me to the ironside
Let me know they're on your side

アラーム寸前滑り込む夢 振り向きざま知る余命
自発的同意得たなら 揮発してきても合意goin
純な音 自由な音 楽しからずや
不自由ナオン 不純な音 交わした数や        

奴婢をいたBULLY ピュリタンぶり
驕れる主 久しからず 不平等嘆くターン there's no return    

審美眼保てない美顔 都合のいいヴィーガン medieval    
なにかと威張る Good&Evil    伸ばす越しやのE-BOW

聖典はリヴァイアサン 霹靂にバイアスサウンド    
権威づけ 倫理漬け 論うコンプラ 諂う
圧政の小道具 末世の如く    
異能の無頼アンビシャス ユー引き足す 切り拳万飲ます
改新 願ったり叶ったり 鎌足 空回ったり

LGもBTも sandwiches it7s so easy
experimental experience That7s all    
夜警 死に水 鬼気死に為さる
Destiny / Best beneath

Step into the fired store
Stealing all the liar stone        
            
私情のロンリー 不浄にダンディー
地上で存在 痴情は免罪
過疎化のアクセル 無くせる Maxcell TRUXEL
近未来 シン実態 あぁそれ自体信じない
信じよう主義 夢見たい 自由過ぎ それまた卦体

獅子奮迅 意志薄弱 獣王無人
驚天動地 酒吞童子    
tripping mapping kidnapping
純芸術 猥褻招致 無性刺す愚政策
殺生は些少でも不摂生 夢想さす無節操 She said so

Shaking the Ivory Tower 税金で昇り対話
            
不純の輩がどう説くの? 名を唱えるだけで冒涜なの?
サイコな教場 罪後の行状 案の定 明星にMOJO
Gooda gooda Buddha Island 愛情深く ストーカーめく
薄味ラヴストーリー くすむ恋路 Oh I'm sorry

純な音 自由な音 楽しからずや
不自由な音 不純な音 我を叱らずや
        
Come on now Common Law 古文書 吸う毒 白読
リテラシー照らし 食い扶持heresy
「不純同性交友」 みんなどうせこう言う
異端んだ果実 異論は口実 寄せては間引く 多数に靡く    

Bebe avec toi からくれない back door 暴くとは
真水くくる 神代も見ずに 言わず 聞かず 目もくれず

国破れては山河在りや 国滅びても遺産がありや?        
専門外 禅問答 幻燈台 三葉虫 前頭葉 舌禍招来 it's alright
換骨奪胎 完パクだったり 隔靴搔痒 そりゃそうよ
孤立無援なボトムエンド
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皆さん、メリークリスマス!

年末恒例の「例の」作業で忙しく、ブログを書く余裕がないので、10年前のリブログです。

リンクが切れてたので、ビートマス全曲のYouTubeに変えました。

ビートルズ"風"クリスマスソングの数々をお楽しみください。

ヒマだったら本文も読んでくださいw

今年の2月にスマホを買い替えました。

デビュー以来iPhone6でどこまで行けるかがんばってたんですが、Yahoo!メールのアプリまでが古いiOSに対応しなくなったので、さすがにギブアップ。それでも去年の9月にショップに行ったら、最新の14が出たら13の値段が下がるかも、という期待もあってさらに4か月粘ったのです。

 

何年使ったのかな?と思って見るのは、最初から入ってる「ヘルスケア」というアプリ。持って歩いてるだけで勝手に歩数と時刻を記録してくれるんですよね。後から行動を振り返って所用時間とか割り出すのに便利なのです。

 

使い始めは2015年6月29日。7年半使ったなら元は取れたよね。

買った時、このブログにも書いた記憶がありました。ピカチュウのケースはあんまり使わなかったなぁ。デカいし。

その後、ケースは何千円も出して買うものじゃないってのを学習して、ネットで500円以下のをいくつ買ったことやら。やっぱりあたしは手帳型のが好きなんですよね。

 

それにしても、7年半の間にスマホ界も全然様変わりしていて、まず重量が倍くらいになって、手にズッシリ来るかんじ。あと、起動する時にHDのアクションなのか、ググっと機械的な動きを感じるんですね。

まぁ皆さん当たり前に知ってることでしょうけど、新米ユーザーとしてはビックリしました。


あとはヘッドフォンのジャックがなくなったこと。本体で音楽は聴かないけど、補聴器がわりに使う機会があるので、有線のヤツを買ってLightningの端子に挿しています。

Bluetoothのヘッドホンも持ってるんですが、ちょっと触ると電源オフになったり使いにくい。AirPodsとか値段の高いものはもっと使いやすいのかな?教えてください。

 

そもそも大きさの基準が変わりましたよね。

6の時は小さい方がスタンダードで、シニア向けにと大き目の6sがあったのに、今は大きい方が基準になってて、小さい方が「13mini」という扱い。スマホでゲームやる人が増えたからかな?

あたしはゲームやらないし、ずっと不自由感じずに小っちゃいの使ってたきたわけだから、このまま手のひらサイズでいいやとminiにしました。

カメラもいまや三つ目がスタンダードですが、そんな大ズームで撮ることってないので、二つ目でいいし。

「今miniはグリーンしか在庫ないんですよ」とお姉さんが持ってきてくれたのがこちら。

思わず「渋!」と口から出ましたが、けっこう人気なんだと。思えばお菓子でも抹茶味はいまや当然のバリエーションとしてあるからなぁ。どのみちケースに入れたままだから裸を見る機会もほとんどないしね。

 

ところで、今回したかったのはスマホ本体の話じゃなくて、サブスクですよ。

iPhoneの新品を買うとApple Musicのサブスクが6ヶ月無料で使えるので、登録してみました。ただ、常に未聴のCDが20枚以上積みあがってる状態なので、サブスク聴くのはお風呂に入ってる時くらいなんですよね。それでもリリース即全曲聴けるし、今はフィジカルリリースしない曲も多いし、便利は便利。その分ありがたみも減る→音楽の価値が下がる、という流れは今後も続いてゆくのでしょう。

 

その無料期間も8月頭で切れたので、月1,080円払って継続するかちょっと悩みましたが、やっぱり聴く時間がそんなにないので、Spotifyの無料会員でいいや、ってことに。宣伝もうるさいし、なかなか使いにくいですけどね。

 

サブスクリプション subscriptionなんて言うと21世紀に始まった新しいシステムのように聞こえるけど、なんのことはない、雑誌の定期購読、サプリのお得な定期コース、月極駐車場 etc.....と同じですよね。音楽に関しては、それまで一定金額で聴きホーダイみたいな料金体系がなかっただけで。

音楽で一般化してから、いろんな業界でもサブスク的なオプションをやり始めて、DTMの音源・エフェクトのプラグインでも以前からそういうメーカーはあったんですが、今年に入ってWAVESという老舗が「これからはサブスクオンリーにする」とかバカなことを言い出して、ユーザーに叩かれまくって撤回するというようなこともありましたよ。よほどのファンじゃないとあまりお得にはならないって証拠。

CDショップでも、おススメCDを毎月1枚1500円~5枚12,000円なんてサービスをやってるところが地元にあります。私はとても店のチョイスに頼ろうなんて気にはならないけど、おススメ文化に慣れてるYouTube世代には心地よいものなんでしょうかね?

 

ただ、サブスクはよく言われるようにアーティストの取り分は微々たるものなので、いきなり音源を引き上げちゃったりすることもありうるわけです。ホントに好きなアーティストは応援の意味でも、CDなりアナログなりを買ってあげた方がいいですよね。

 

 

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