2023ベストアルバムズ | マノンのMUSIC LIFE

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あ~~~もう3月も10日過ぎた。

ボランティアで広報関係に関わることになって、広報誌の編集やらイベントの準備やらで忙しいのです。

 

もうかなり前の話という感覚になりましたが、今年は元日から地震、2日は羽田で飛行機が衝突、といきなり不穏なはじまり。

正月2日には恒例の初詣に行ってきましたが、「初凶末吉」という珍しいものを引き当てました。信心などまったくないクセに、いざこういうのを引いてしまうと「じゃあ前半はおとなしくしとこうかな」と気にする小心者のあたくし。


おみくじなんて宗教専門の業者さんがテキトーに作ってるんだと思ってましたが、大宮の氷川神社はさすがあまたある氷川神社の総本山、大吉なんて20年に一回しか出たことないのもともかく、こんなピンポイントなものまで用意してるとは・・・どういう発注の仕方をしてるのやら謎。

ちなみに氷川神社におけるおみくじの序列は「大吉>吉>吉平>小吉>末吉>平吉>平>凶向吉>凶末吉>初凶末吉>吉凶末分>吉凶相交>凶」だそうです。「平」は引いたことあるから後ろの方のややこしいのをあと4つ引き当てればコンプリートも夢じゃないw 

「火難を防ぐが良い」と書いてあったからか、その夜に北九州の実家でボヤが出る初夢を見てしまいました。なんか家の作りも実際とは違ってたり、あたしの夢はいつも言語化できないのですが。
そしたら翌日3日の午後に小倉魚町の「鳥町食堂街」という一角で火事があったんです。予知夢というほどじゃないですけどね。

さて、去年はiPhoneを新調したおかげでサブスクを聴いてたのは書きましたが、突発性難聴になってからやめてた音楽の歩き聴きを10年ぶりに再開したのです。

11月に赤盤・青盤のリミックスが曲数増やして突然発売されたのをきっかけにスマホに入れておそるおそる聴き始めたワケですが、いままで固まってた音が分離されて、聴こえなかった音が聴こえてくる。ジョンとジョージのギターも別のチャンネルからクッキリと。

「Yesterday」のミドルエイト(Had to go I don't knowのところ)に至っては、今までストリングスにマスキングされてたギターの低音弦が浮き上がってコードまでが違って聴こえるのです。わかりますかね?

THE BEATLES - Yesterday (2023 Mix)

 

デミックス技術もどんどん進化して「REVOLVER」以降のリミックスは大半が終了、あとは1965年までをどうするか?ってところで、その一端をかいま見ることができたわけです。

昔のようにきれいなステレオ音像はこの耳では無理で、バランスも悪いんですが、脳に入ってくるモノが違うんですよね。やっぱり音楽の真価はヘッドフォンで聴かないと。



いつも新曲の情報をどこで得ているかというと、ケーブルTV経由で見てるCS放送のスペースシャワーTVとMTVなんですが、そこで気になったものをSpotifyやYouTubeでチェックしたりはするけど、アルバムがフィジカルリリースされればCDで買う、その結果が下のチャートになっています。
いまや曲ごとの配信がメインになって、たまってきたらベスト盤的に出す、というのが主流なので、本来ならばTracks Chartの方が時代を表しているんですけどね。

かつてシングル盤がメインだった60年代から、後半になってアルバムでコンセプトが重視される時代を経て、21世紀に入ると再び曲ごとの評価が主流になったと。時代は変わる変わる、これからも。



昨年のNo.1はMrs. GREEN APPLE。日本のバンドですよ。

Official髭男dismと双璧を為すハイトーンJ-POP。ヒゲダンに比べるとメジャー系の曲が多くて、バンドイメージも歌詞もなんかポジティブで、これまで気にはなるもののアルバム単位で聴こうという気にはなりませんでした。
ところが、この5枚目はそういう好みを超越した懐の広さを感じさせる仕上がり具合。ちょうどコロナの頃に活動休止して大森元貴がK-POPアーティストみたいに歌い踊るソロ活動をしたり迷走してる感もあったんですが、2022年にメンバーを3人に絞ってイメージ刷新のうえ再開してからは順調に躍進しています。いろいろチャレンジしてみたものが結実したんでしょうね。シンセのリフも歌メロもそれだけ取ればあたしの好きなところがまったくないんですけどね。


Mrs. GREEN APPLE -Magic


2位のテイト・マクレーは一昨年に登場したシンガーソングライター。気になってCDを探したんですが当時はまだ一枚も出てなくて、昨年後半にもっとセクシーなポップアーティストに変身してブレイク。改めて調べるといつのまにか2枚もアルバム出てて、これは1枚目の方。

アルバムの曲にはまだ素朴さがありますが、今はどんどんこういう路線に進んでいっちゃってる。いいのか?

 

TATE McRAE - What Would You Do? (2022)


楠木ともりはいわゆる声優アーティストのくくりで、四半期ごとにいくつもアニメの主役級で声を当ててる売れっ子。このジャンルでもいまや自分で作詞する人は珍しくもないんですが、彼女は8割がた作詞・作曲ともに自分でやってる本格派。声優だけに、ダークな曲からアイドルっぽいタイプまで多彩な姿を見せてくれます。こっち一本に絞ってもいいんじゃないかな。
昨年はこれまでの曲を全部入れたようなベスト盤「PRESENCE」「ABSENCE」を2枚同時発売。ここはひとつと見なしています。
Mrs. GREEN APPLEとは真逆で、自分のことながら「いかにもあたしが好きそうだな」と思うデビュー曲を聴いていただきましょう。

楠木ともり - ハミダシモノ (2020)

 

ベスト10にはストーンズの18年ぶりのオリジナルアルバムも入れざるをえませんでしたが、まぁジジィのカラ元気には畏れ入りました。

THE ROLLING STONES - Mess It Up

 

あと注目はK-POPですよ。

ROCKIN' ONなんかも昨年は初めてNewJeansのEPを6位に入れてたり無視できなくなった感があるのですが、これまでは邦楽枠という認識もあったのでしょう。アルバムを聴くのが間に合わなかったので順位には入ってないけれど、LE SSERAFIM(ル・セラフィム)のこの曲は良かったです。

 

LE SSERAFIM feat. NILE ROGERS - Unforgiven

チャカチャカギターも聴こえてこないし、ナイル・ロジャースがどこにいるのかまったくわかりませんけどね。

宮脇咲良はAKBで誰かさんにライブ中にダメ出しされたりしてた頃から、同じ人と思えないくらい成長しましたねぇ。

 

もう普通に全米チャートに入ったりしてるK-POP勢ですが、日本人メンバーがいるグループも多いし、いまだに日本語ヴァージョンを出してるアクトも多いのです。

割と同じようなHIPHOP系が中心で、そういうのはさほどいいと思えないのですが、中には歌謡曲っぽさが残ってたりして、そういう曲は面白いですね。
OH MY GIRL - Summer Comes

 

そして、何よりそのネーミングにシビれる「赤頬思春期」

5年前に日本デビューした時は2人組だったんですが、曲ごとにも日本語タイトルがついてて70年代っぽい雰囲気もあったりします。

今は「音源女王」の名をほしいままにするアン・ジヨンのソロプロジェクトとして、昨年末に本国でミニアルバムも出て再始動してるようです。

赤頬思春期(BOL4) - LOVE(2019)

 

そんなわけで、アルバム単位を続けるのか悩ましいところですが、2023年のベストアルバムズを50位まで列挙しておきます。
(年内に買えていない物もあるので、前年リリースのものも含める基本ルールです)

1    ANTENNA / Mrs. GREEN APPLE
2    I USED TO THINK I COULD FLY / TATE MCRAE
3    PAINT MY BEDROOM BLACK / HOLLY HUMBERSTONE
4    EXOTICO / TEMPLES
5    THE TWITS / BAR ITALIA
6    COUNCIL SKIES / NOEL GALLAGHER'S HIGH FLYING BIRDS
7    事象の地平線 / 神はサイコロを振らない
8    RENAISSANCE / BEYONCE
9    PRESENCE / ABSENCE / 楠木ともり
10    HACKNEY DIAMONDS / THE ROLLING STONES


11    PHOSPHORESCENT / GABRIELLE APLIN
12    BACK TO THE WATER BELOW / ROYAL BLOOD
13    SOMETIMES, FOREVER / SOCCER MOMMY
14    PAUL McCARTHY / MIKE VIOLA
15    SO MUCH (FOR) STARDUST / FALL OUT BOY
16    CACTI / BILLY NOMATES
17    NOT TIGHT / DOMI & JD BECK
18    TRACEY DENIM / BAR ITALIA
19    RAT SAW GOD / WEDNESDAY
20    NEVER GOING UNDER / CIRCA WAVES
 

21    AUTOMATIC / RICK SPRINGFIELD
22    BUT HERE WE ARE / FOO FIGHTERS
23    FAMILIA / CAMILA CABELLO
24    I/O / PETER GABRIEL
25    MELODIES ON HIATUS / ALBERT HAMMOND, JR.
26    DEAD CLUB CITY / NOTHING BUT THIEVES
27    DANSE MACABRE / DURAN DURAN
28    MY BIG DAY     / BOMBAY BICYCLE CLUB
29    O MONOLITH / SQUID
30    FIRST TWO PAGES OF FRANKENSTEIN / THE NATIONAL
 

31    TYPICAL MUSIC / TIM BURGESS
32    EVERYTHING HARMONY / THE LEMON TWIGS
33    WEEDKILLER / ASHNIKKO
34    ATUM - A ROCK OPERA IN THREE ACTS / SMASHING PUMPKINS
35    YUNGBLUD / YUNGBLUD
36    SOFTSCARS / YEULE
37    GUTS / OLIVIA RODRIGO
38    THE AGE OF PLEASURE / JANELLE MONAE
39    THE BALLAD OF DARREN / BLUR
40    TURN THE CAR AROUND / GAZ COOMBES
 

41    RACE THE NIGHT / ASH
42    LEAP / JAMES BAY
43    ONE MORE TIME... / BLINK-182
44    ALL 4 NOTHING / LAUV
45    EIGHT / THE BOO RADLEYS
46    EVERY LOSER / IGGY POP
47    CUTS & BRUISES / INHALER
48    FLOOD / STELLA DONNELLY
49    CHOPPER / KIWI JR.
50    CAPRISONGS / FKA TWIGS

 

さて、今年はどうなりますか。

お正月からいきなり被災された方たちも「初凶末吉」になればいいですね。