最近シリーズ化している モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社のモービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)シリーズ:"Original Master Recording" Collection から,デレク・アンド・ザ・ドミノス(Derek and the Dominos)解散後の 1973年1月にリリースされた 『 In Concert (イン・コンサート) 』 のマスター・テープを独自マスタリングした モービル・フィデリティ盤 「 US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 2-660] 」 を落とし込んだ ギフト・アイテム 『 In Concert : Mobile Fidelity CD (Gift CDR) 』 が登場しました.

 モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社は,レコード会社から借り受けたマスター・テープを元に,独自のマスタリング技術(ハーフ・スピード・マスタリングなど)を駆使し,オリジナル・マスター・テープのデータを限界まで引き出した復刻盤ディスクをリリースしていますが,それが モービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)CD です.
 因みに CDのみならず レコードも製作されているようです.

 モービル・フィデリティCDは使用素材が通常のアルミではなく,純度99.99%の金メッキを使用している関係から,通常のCDよりも信号記録面の反射率が高く,それ故に音質が優れているといわれており,またアーティストの意向やオリジナル音源を尊重した同社エンジニアによる作業は高く評価され,実際に多くの作品はオーディオ・ファンからも高い評価を受けています.また耐熱性・耐久性も高く寿命も比較的長いものになっているようです.

 このシリーズは殆ど持っておらず,現在となっては新品の入手は困難で中古が高額で取引されていますが,流石に音は良いですね.当然,聴く側は非常にありがたい訳ですが,このようなものを有償販売しないまでもギフト・アイテムとして提供して良いのでしょうか(笑)

 メーカー情報では
 『今週のギフトアイテムには、かつてモービル・フィデリティ・サウンド・ラボから「Ultradisc Ⅱ」のブランド名でリリースされていた24KゴールドCDの名盤シリーズより、エリック・クラプトン自らがキャリア上最高のバンドだったと認めたバンド、デレク&ザ・ドミノスの唯一の公式ライブ盤「IN CONCERT」をラインナップしました!
 80年代末期、CDにおける高音質競争の先鞭をつけ、音楽マニア間にブームを巻き起こしたゴールドCDがなぜ高く評価されるに至ったかのテクニカルな所以は、通常CDに使用されているアルミニウム蒸着膜に代わり、経年で腐食し難く、反射率の高さから正確な信号読み取りを実現する24金蒸着膜を使用したことによる高音質だったわけですが、本作はライブ・ミュージシャンであるクラプトンの真骨頂を捉えた全盛期の代表作の一つに数えられる作品です。本CDは、これまでギフトアイテムでご紹介してきた「Layla And Other Assorted Love Songs」や「461 Ocean Boulevard」等に続き、1996年秋にリリースされました。それら同様、当時のポリグラム・レコード(現在のユニバーサル)からアメリカ盤の2トラック・オリジナルマスターテープを借り受けて限定生産されたものですが、サウンド的には、通常CDが高音域・低音域を強調し、中音域が貧弱なため、よく言われる「ドンシャリ」的な印象になっていたのに対し、本ゴールドCDは他のゴールドCD同様、すべての音域がバランス良く調和している印象となっています。特に初めて世に出た「コンパクトディスク」と言うメディアのサウンドは、高音部が尖っていて、耳に刺さるように響いたために、かつては「クリアだ」と誤解されたものです。それに比べ、本ゴールドCDでは楽器一つ一つ、ボーカルの繊細な響きそのもののクリアネスが際立っています。
 つまりこれが本来のアナログマスターを忠実に再現した結果だったというわけです。特にこのアルバムはライブ盤であるため、4つの楽器のサウンドが生々しく捉えられています。特にジム・ゴードンのドラムにおけるシンバル類のサウンドの明瞭さ(濁りがなく、耳に優しい音)、タムとフロアタムの響き(奥深さ)にゴールドCDならではの鮮度が感じられます。
 本作は、ギター、ベース、ドラム、キーボードという、ロックバンドの最少編成によって創造されたサウンドだったため、オリジナルアナログマスターのサウンドに忠実に「磨き上げる」甲斐があるアルバムだったと言えます。収録されているナンバーは、クラプトンのファースト・ソロアルバムからのナンバー、レコーディングが完了したばかりで当時未発表だった「Layla And Other Assorted Love Songs」からのナンバー、そしてブラインド・フェイス時代のPresence Of The Lordとブルースとなっています。ここには「Layla And~」製作時のデュエイン・オールマンは参加していませんが、一人でギターを受け持つクラプトンのプレイの凄味が極まっており、全曲が名演と言える輝きに満ちています。絶頂期にいたクラプトンの神懸かりプレイを是非この音質で聴いていただきたいものです。
 ところで、本盤で使用されたマスターは、元々は1973年にRSOレコードの配給元である米ポリドール・レコードが本作を製作した際に使用したオリジナルUS盤のマスターテープだったわけですが、これまでに申し上げてきましたとおり、ユニバーサル社で2008年に起こった大火事により、ほとんどのアーティストのアメリカ盤オリジナルマスターテープが焼失してしまい、この「IN CONCERT」のアメリカ盤アナログマスターテープも焼失しましたので、もはや本盤以上の高音質でUSマスターをリマスターすることは不可能な状況になっています。そう考えますと、
 本盤のサウンドは一度は味わってみられてもいいのではないかと思います。MFSLのゴールドCDの中でも現在の中古市場ではめったにみかけないだけに、特に高額のプレミア価格で取引されている本作のゴールドCDを、是非この機会に体験してみてください。』

In Concert : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
 Taken From The Original US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 2-660]
 Ultradisc II 24 KT Gold CD from Mobile Fidelity Sound Lab "Original Master Recording" Collection

  Disc 1
   1. Why Does Love Got To Be So Sad
   2. Got To Get Better In A Little While
   3. Let It Rain
   4. Presence Of The Lord

  Disc 2
   1. Tell The Truth
   2. Bottle Of Red Wine
   3. Roll It Over
   4. Blues Power
   5. Have You Ever Loved A Woman

 ※) オフィシャル音源なので貼り付けはしませんが素晴らしい音です! 

[参考]



















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#2019-09-10