商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして,また掟破りというかコアなアイテムが登場しました.

 最近シリーズ化していると思われるモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社のモービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)シリーズ:"Original Master Recording" Collection から,エマーソン・レイク・アンド・パーマー(Emerson, Lake & Palmer)が 1971年5月にリリースした 『 Tarkus (タルカス) 』 のマスター・テープを独自マスタリングした モービル・フィデリティ盤 「 US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 598] 」 を落とし込んだ ギフト・アイテム 『 Tarkus : Mobile Fidelity CD (Gift CDR) 』 が登場しました.

 モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社は,レコード会社から借り受けたマスター・テープを元に,独自のマスタリング技術(ハーフ・スピード・マスタリングなど)を駆使し,オリジナル・マスター・テープのデータを限界まで引き出した復刻盤ディスクをリリースしていますが,それが モービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)CD です.
 因みに CDのみならず,この手法でレコードも製作されているようです.

 モービル・フィデリティCDは使用素材が通常のアルミではなく,純度99.99%の金メッキを使用している関係から,通常のCDよりも信号記録面の反射率が高く,それ故に音質が優れているといわれており,またアーティストの意向やオリジナル音源を尊重した同社エンジニアによる作業は高く評価され,実際に多くの作品はオーディオ・ファンからも高い評価を受けています.また耐熱性・耐久性も高く寿命も比較的長いものになっているようです.

 このシリーズは殆ど持っておらず,現在となっては新品の入手は困難で中古が高額で取引されていますが,流石に音は良いですね.当然,聴く側は非常にありがたい訳ですが,このようなものを有償販売しないまでもギフト・アイテムとして提供して良いのでしょうか(笑)

 メーカー情報では
 『大きな話題を呼んだ“モービル・フィディリティ”のゴールドCD復刻シリーズ。その最新弾がギフト・リリース決定です。
 アナログ・マスター専門メーカーの“モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(MFSL)”と言えば、世界のオーディオ・マニア達が絶大な支持を寄せる信頼のブランド。音の匠が情熱の限りを込め、大名盤の数々をマスター・テープからデジタル化していきました。そんなシリーズの中で、本作に収められているのは1994年3月にリリースされた24KゴールドCD『UDCD 598』。そう、EL&P畢生の名作『タルカス』です。

【マスターテープ・サウンドを最重視したモービル・フィディリティ】
 アナログ作品のCD化が最盛期を迎えた90年代には高音質CDが数多く登場しましたが、その中でもMFSLは別格でした。他の高音質CDは新技術によって圧縮の違和感を減らしたり、素材で読み取りエラーを減らしたりといった「デジタル劣化を抑える」発想のもの。それに対してMFSLのポリシーは「マスターテープに刻まれた音を忠実に再現し、余分なものを足したりしないこと」。磁気テープから音を引き出す段階にも目を向けた独自の“ハーフスピードマスタリング”技術を開発するなど、“アナログ録音された音そのもの”を最重視にしているのです。
 そんなMFSLは1987年からレコード会社からオリジナルのマスターテープを借り受け、数々の名盤を1本1本緻密にデジタル化。マスターテープの音をCDに移し替えていく“Ultradisc”シリーズをリリースして行きました。現在はSACDやLPの分野にも進出していますが、本作は90年代の前半期にCD化していたというのもポイント。磁気テープのマスターは経年劣化に弱く、時間が経てば立つほど録音当時の音が失われていく。テープが歪んだり張り付いたりといったケースもありますが、たとえ精密に保管されていたとしても磁気の消失までは防げない。現在では、マスターテープそのものより物理的な溝で記録するLPの方が音が良かった……などという事態も起こりつつあるのです。その点においても“Ultradisc”シリーズは偉業だった。CDの普及期にあった80年代から始められており、高音質を謳う新技術CDの登場よりも早くにマスターテープの音をデジタルに残したのです。
 MFは、そうして引き出したマスターサウンドを24金のゴールドCDに封じ込めた。純度99%以上という金メッキ・コーティングは通常CDの金属薄膜より反射率が高く、エラーを減らすことができる。その狙いも重要でしたが、現在それ以上に重要だと思われているのが保存性。CDのポリカーボネートは保水性があり、内部の金属薄膜(アルミ)を腐食させる(つまり、錆る)。古いCDを光にかざすとポツポツとした小さな点が見えることがありますが、それが腐食して空いた穴であり、これが読み取りエラーの原因の1つになるとも言われています。それに対して金はもっとも安定した金属で自然界では錆びない。もちろん、あくまでコーティングなので限界はあるものの、通常CDとは比較にならないほど保存力があるのです。

【シンセのヴァイヴに“楽器の存在感”まで宿る『タルカス』】
 そうして“録音から23年”時点のマスター・サウンドを伝えてくれるのが、本作の『タルカス』。その鮮度にはド肝を抜かれる。大曲「Tarkus」の冒頭から超鮮明。オープニングのシンセは細やかな揺れが波形レベルで押し寄せ、複雑なリフも存在感がまるで違う。1音1音がキリッと立っており、その輪郭が凄い。スタジオ録音ですのでタッチまで分かるのは当然ですが、その音の立ち上がりがスタジオ現場にあるオルガンの本体を振動させているのまで感じ取れる。そのせいで生まれるノイズ未満の異音感がエッジがさらに鋭くしており、歴史的なリフの攻撃感が際立っている。
 そして、展開して炸裂する重低音の轟き。その広大でド迫力なこと! 前述したようにMFはノン・イコライジングのはずなのですが、現行リマスター版よりも遙かに強烈。細かく聴き比べても確かに音圧稼ぎされた形跡は見られず、ピークもオーバーしていなければ、無理に引き上げた感じもない。それでもなお、後年リマスターよりもずっとド迫力に聞こえるのです。これは恐らく、ディテールの細やかさが成せる業。ムリに引き上げたり演出しなくても、振動の端々まで綺麗に残されている事により高音との対比も、無音部の深みも際立ち、凄まじい鮮やかを生み出している。ライヴの現場でもシンセの重低音は会場全体を振るわせる迫力があるものですが、本作の重低音には”存在感”まで宿っているのです。
 もちろん、シンセの重低音はあくまでも一例に過ぎません。ピアノやオルガンにも楽器の存在が感じられ、それらと同等の音数で押し寄せるドラミングも一打一打まで魂のヴァイヴが宿る。ちょっとしたシンバルワークも消音の刹那まで鮮明に残り、“すぐそこで鳴っている”感覚が圧倒的。グレッグ・レイクのベースや歌声にしても然り。すべてのノートに楽器の存在感があり、複雑さと重厚感と攻撃性をすべて併せ持っているEL&Pアンサンブルのド真ん中に立てる。このリアリズム(現実感)は、ライヴアルバムである『展覧会の絵』さえ超えるかも知れません。

 “モービル・フィディリティ”によるゴールドCDだからこそ現代まで保持し得た大名盤のマスター・サウンド。今になって現物を手に入れようと思っても、元々が少数限定生産なために困難。その美麗サウンドを1人でも多くの方に触れていただくためのギフト・リリース。どうぞ、じっくりをお楽しみください。』

Tarkus : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
 Taken From The Original US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 598]
 Ultradisc II 24 KT Gold CD From Mobile Fidelity Sound Lab "Original Master Recording" Collection

   1. Tarkus
     a (1) Eruption
     b (2) Stones Of Years
     c (3) Iconoclast
     d (4) Mass
     e (5) Manticore
     f (6) Battlefield
     g (7) Aquatarkus
   2. Jeremy Bender
   3. Bitches Crystal
   4. The Only Way (Hymn)
   5. Infinite Space (Conclusion)
   6. A Time And A Place
   7. Are You Ready Eddy ?

 ※) オフィシャル音源なので貼り付けはしませんが素晴らしい音です! 

[参考]

Tarkus
[Mobile Fidelity]



Tarkus
[12 inch Analog]



Tarkus




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The Dark Side Of The Moon : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
Atom Heart Mother : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
Tarkus : 1987 West GEermany 1st Press CD (Gift CDR)
 



#2019‐08‐13