商品を 2組購入すると希望者に配布されるギフト・アイテムとして,また掟破りというかコアなアイテムが登場しました.

 最近シリーズ化していると思われるモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社のモービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)シリーズ:"Original Master Recording" Collection から,ブラインド・フェイス(Blind Faith)が 1969年7月にリリースした 『 Blind Faith (ブラインド・フェイス/スーパー・ジャイアンツ) 』 のマスター・テープを独自マスタリングした モービル・フィデリティ盤 「 US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 507] 」 を落とし込んだ ギフト・アイテム 『 Blind Faith : Mobile Fidelity CD (Gift CDR) 』 が登場しました.

 モービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(Mobile Fidelity Sound Lab)社は,レコード会社から借り受けたマスター・テープを元に,独自のマスタリング技術(ハーフ・スピード・マスタリングなど)を駆使し,オリジナル・マスター・テープのデータを限界まで引き出した復刻盤ディスクをリリースしていますが,それが モービル・フィディリティ(Mobile Fidelity)CD です.
 因みに CDのみならず,この手法でレコードも製作されているようです.

 モービル・フィデリティCDは使用素材が通常のアルミではなく,純度99.99%の金メッキを使用している関係から,通常のCDよりも信号記録面の反射率が高く,それ故に音質が優れているといわれており,またアーティストの意向やオリジナル音源を尊重した同社エンジニアによる作業は高く評価され,実際に多くの作品はオーディオ・ファンからも高い評価を受けています.また耐熱性・耐久性も高く寿命も比較的長いものになっているようです.

 このシリーズは殆ど持っておらず,現在となっては新品の入手は困難で中古が高額で取引されていますが,流石に音は良いですね.当然,聴く側は非常にありがたい訳ですが,このようなものを有償販売しないまでもギフト・アイテムとして提供して良いのでしょうか(笑)

 メーカー情報では
 『今週のギフトアイテムには、ここのところ大好評を博している、かつてモービル・フィデリティ・サウンド・ラボ(以下MFSL)から「Ultradisc Ⅱ」のブランド名でリリースされていた24KゴールドCDの名盤を続々とラインナップ致しました!
 まずはエリック・クラプトンのカタログにおいて、現在の音楽メディアの高音質化競争の中で必ずラインナップされる1969年リリースのアルバム「BLIND FAITH」です。むしろ高音質化競争の先鞭をつけたと言えるのがこのアルバムでした。本CDが24Kゴールド蒸着膜仕様でリリースされたのは1988年のこと。それに先駆ける1984年には、MFSLがアナログオリジナルマスターテープを当時のポリグラム・レコードから借り受けてのハーフスピードカッティングによる高音質アナログLPが限定で生産され、リリースされました。それと同じオリジナルマスターテープをMFSLが独自にデジタルリマスターして、その4年後に限定リリースされたのが本CDだったというわけです。
 MFSLが24KゴールドCDを生産し始めたのは1987年ですから、本CDはその最初期にリリースされたものと言えます。なぜこの作品がごく初期から高音質化の対象とされたのか?その理由は、エリック・クラプトン(元クリーム)、スティーヴ・ウィンウッド(元トラフィック)、ジンジャー・ベイカー(元クリーム)、リック・グレッチ(元ファミリー)という4人から成る世界最初の「スーパーグループ」の唯一のアルバムであり、リリース当時、全米全英ともにアルバムチャートでナンバーワンに輝いた名曲揃いの超名盤だったという歴史的な意味合いのみならず、ギター2本、ベース、ドラム、キーボードというほぼロックの最少編成楽器で制作されたシンプルなサウンドにおいて、楽音そのものと、そして静寂部分のメリハリに「磨き甲斐があった」からに他なりません。そのためサウンド的には、通常CDが高音域・低音域を強調し、中音域が貧弱なため、よく言われる「ドンシャリ」的な印象になっていたのに対し、本ゴールドCDはすべての音域がバランス良く調和し、一つ一つの楽音がくっきり際立っている印象となっています。
 特に初めて世に出た「コンパクトディスク」と言うメディアのサウンドは、高音部が尖っていて、耳に刺さるように響いたために、かつては「クリアだ」と誤解されたものですが、本CDはCDメディアの登場初期から既にアナログマスターに忠実なサウンドを再現していたわけです。
 Had To Cry Todayは、キーボードレスでのクラプトンとウィンウッドによるツインリードギターが売りのハードなナンバーですが、この二人の個性のスリリングなぶつかり合いこそが、クリームもトラフィックも提示することができなかった部分でもありました。左チャンネルのクラプトン、右チャンネルのウィンウッドが、メインリフ部分ではハーモニーを織り成しますが、セカンドソロでは火を噴くバトルを展開します。その屋台骨を支えるベイカーのドラミングの大迫力。このナンバーこそがブラインド・フェイスの真骨頂だったと言っても過言ではありません。曲中、ギター音の入力過多により音が歪んでいる部分はマスターテープ時に起因するため解消されていませんが、それもまたアナログ録音時代に思いを馳せる要因として楽しめるのではないでしょうか。
 続くCan't Find My Way Homeの、一転してもたらされるアコースティックな透明感と清涼感の美しさも本ゴールドCDのマスタリングによってよりクリアに響き渡ります。そして続く2曲でクラプトンは、クリームのラストアルバム「GOODBYE」で試みたオルガン用のレズリースピーカーをギターで使用してのゴージャスなサウンドを生み出しています。
 彼の代表作の一つでもあるPresence Of The Lordでのオブリガートとソロのうねるようなサウンドは、本ゴールドCDのマスタリングによってレズリースピーカーのパドルの回転さえも想起できるような生々しさに満ちています。
 他では、グレッチの特技であるエレクトリック・バイオリンをフィーチュアしたSea Of Joyの牧歌性もこのバンドならではの個性でしたし、ラストのDo What You Likeは、ベイカーがクリームでやり残したアフリカン・ドラムソロをとことんフィーチュアしつつ、全メンバーのソロ回しも実現したアドリブセッションを楽しむことができます。
 つまりこのバンド、このアルバムは、卓越したミュージシャンが自らのキャリアを活かしながら、新たな曲とプレイのコンセプトを掲げ、大胆なセッション的な面白さをも追求した革新作であったことがお判りいただけるでしょう。因みにハッとするアルバムジャケットのコンセプトは、純真無垢な素の少女と未来を象徴するスペースシップとの対比によって、人間の根幹とチャレンジ精神を表現したものではなかったかと思うのですが・・・。それが彼らの「盲目的信念(ブラインド・フェイス)」であったような気がします。
 一方、本盤で使用されたマスターも、元々は1969年に米アトコレコード社が本作を製作した際に使用したオリジナルUS盤のマスターテープだったわけですが、これまでにも申しましたとおり、ユニバーサル社で2008年に起こった大火事により、ほとんどのアーティストのアメリカ盤オリジナルマスターテープが焼失してしまい、この「BLIND FAITH」のアメリカ盤アナログマスターテープも焼失しましたので、もはや本盤以上の高音質でUSマスターをリマスターすることは不可能な状況になっています。現在の中古市場では高額のプレミア価格で取引されている本作のゴールドCDを、是非この機会に体験してみてください。』

Blind Faith : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
 Taken From The Original US Mobile Fidelity Sound Lab 24 KT Gold CD [UDCD 507]
 Ultradisc II 24 KT Gold CD From Mobile Fidelity Sound Lab "Original Master Recording" Collection

   1. Had To Cry Today
   2. Can't Find My Way Home
   3. Well All Right
   4. Presence Of The Lord
   5. Sea Of Joy
   6. Do What You Like

[参考]

Blind Faith
[Mobile Fidelity CD]



Blind Faith
スーパー・ジャイアンツ
(紙ジャケット仕様)



Blind Faith
- Half Speed -
[12 inch Analog]




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#2019-08-13