夫婦により結成されたアメリカ合衆国のデュオ歌手:デラニー&ボニー(Delaney & Bonnie)は,エリック・クラプトン(Eric Clapton),デイヴ・メイソン(Dave Mason),リタ・クーリッジ(Rita Coolidg),ジム・ケルトナー(Jim Keltner),デュエイン・オールマン(Duane Allman)らと交流があり,ツアーやライヴは デラニー・アンド・ボニー・アンド・フレンズ(Delaney & Bonnie & Friends)として交流のあったミュージシャンと一緒に行うことが殆どでした.

 入手困難なライヴ盤で1969年12月の英国ツアーの音源(3夜4ショウ)を収録した 4枚組 『 Delaney & Bonnie & Friends - On Tour with Eric Clapton (オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン)</span> 』 が,2019年4月の エリック・クラプトン(Eric Clapton)来日を記念して限定リリースされた事は記憶に新しく,これを機に デラニー・アンド・ボニー・アンド・フレンズ(Delaney & Bonnie & Friends)の当時の活動や音源にも関心・注目が集まり,2019年6月には幾つかのアイテムがリリースされました.

 そして何と今回登場したアイテムは,デラニー・アンド・ボニーアンド・フレンズ(Delaney & Bonnie & Friends)名義で,1970年3月にリリースした 1969年12月7日英国クロイドンはフェアフィールド・ホール公演を収録したライヴ・アルバムで名盤の 『 On Tour with Eric Clapton (オン・ツアー・ウィズ・エリック・クラプトン) 』 のプロモーション用のレアな DJ / COPY のアナログ盤 『 On Tour With Eric Clapton : DJ/COPY Monaural (ST-C 13295/6 PR) 』をトランスファーした 『 On Tour With Eric Clapton : DJ/COPY Monaural (No Labe) 』です.

 音の塊が迫って来る迫力が良いです.

 メーカー情報では
 『【世界で唯一の激レア・モノラルDJサンプルLPを精巧に復刻!】

 今週はエリック・クラプトン関連の「激レア復刻企画」として、70年にアメリカのみで極少数製作され、一般販売は一切なく、ラジオ局向けに配布された激レアモノラルDJサンプルLPをリリース致します。本作は、70年にアメリカでリリースされたライブアルバム「DELANEY AND BONNIE AND FRIENDS ON TOUR WITH ERIC CLAPTON」のDJサンプルモノラル盤をCD化したものです。

 60年代後半~70年代初期にかけて、一般家庭で音楽鑑賞する際にはレコードとラジオが一般的でしたが、当時はステレオ盤が出始めた頃で、まだモノラル再生しかできないイクイップメントが主流だった時代でした。ラジオもそれを反映してモノラル放送が主流だった時代でしたが、当該アルバムは米英ではステレオ盤LPのみがリリースされました。しかしアメリカにおいてATCOレーベルは、ラジオ局のモノラル放送に適するよう、わざわざ極少数のモノラル盤を製作し、全米のラジオ局に配布していました。つまり完全非売品だったわけですが、長い年月を経る中で、ラジオ局のスタッフ、関係者が局の在庫を整理処分するために手放したものが稀に中古盤市場に現れるようになりました。当然限定非売品の激レア盤ですから、中古盤市場でもプレミア価格で取引され続け、現在に至ります。年月が経てば経つほど希少価値は高まり、価格も高騰しているという状況です。今回、当店はベテランロックマニアの方から「DELANEY AND BONNIE AND FRIENDS ON TOUR WITH ERIC CLAPTON」のDJサンプルモノラル盤を借り受け、ハイエンドのアナログ&デジタルイクイップメントを用い、この原盤に忠実なCD化を行いました。

 現物を見ますと、ジャケットはステレオと表記されていますが(つまりモノラル盤用のジャケットまでを製作するコストはかけられず、通常盤のジャケットを流用したということです)、「dj/copy monaural」と表記されたステッカーが貼付してあります。レコード盤のラベルは白で、Atcoマークとタイトルトと曲目 SAMPLE COPY NOT FOR SALEと印刷されてますMONO専用の物で、通常の規格番号の頭に表記される「SD」の文字が無いだけでなく、マトリックスNo.は通常流通のPR工場プレス/ステレオ盤の「ST-C-701831 PR/ST-C-701832 PR」とは全く違い、dj/copy monaural盤は「ST-C-13295 PR/STC-C-13296 PR」となっています。とにかくMONOは通常盤とはまったく異なる過程で製造されたため激レアで、これまで一度もCD化された事が無い貴重音源なのです。

 CD化に当たっては、ヴィンテージ盤につき針パチ音が激しかったのですが、全体に針パチ除去を掛けると演奏音に影響するため、目立つもののみピンポイントで細かく修正しました。また、歪っぽい個所が複数ありますが、高感度のカートリッジにおいて針圧調整しても改善されませんでしたので、そのままとしました(デジタル変換時の入力超過ではありません)。さらにComin' Home の5:55時点には、右チャンネルのみ音落ちする箇所がありますが、マスター起因と考えられるためそのままにしました。あの当時のアメリカのラジオでしか聴けなかったモノラル盤を、現時点での最良の環境でCD化した本作で手軽に聴いていただけるわけです。本作を鑑賞いただき、あの70年当時のアメリカでラジオを聴いていた家庭にタイムリープしてみませんか?

【デラニー&ボニーとは】

 さて、初めて「デラニー&ボニー」というアーティスト名を聞かれた方のために、改めてここで簡単にデラニー&ボニーとはどんなアーティストだったのかを解説しましょう。60年代ロサンゼルスのテレビ局を拠点に全米で放映されていた音楽ライブ番組「Shindig(シンディグ)」のハウスバンドのギター&ボーカルとして活躍していたデラニー・ブラムレット(39年生まれ)は、アイク&ティナ・ターナーのバックコーラスグループ、アイケッツに在籍していたボニー・リン(44年生まれ)と知り合い、僅か数日で結婚します。ミシシッピー州出身でブルース&ソウルに染まっていたデラニーと白人で初めてアイケッツに採用されたソウルフルな歌手ボニーでしたから、余程意気投合したのだと思われます。二人はバックバンドに優秀なスタジオミュージシャンを集め、グループとして活動を始め、アルバムも着実に発表していきます。このバンドには、ジェリー・マギー(ギター)、ジム・ケルトナー(ドラム)も在籍していた時期もありますし、デイヴ・メイスンも彼らに影響を受けて渡米、バンドに在籍した時期があります(クラプトンの前任でした)。そして、60年代末期に渡米したジョージ・ハリスンがLAのスヌーピークラブでデラニー&ボニーのステージを観て感動し、帰国後親友のクラプトンに彼らのことを話します。そんな折、67年にクリームとしてのアメリカンツアー中のクラプトンにザ・バンドの「Music From Big Pink」のテープを聴かせた業界関係者アラン・パリサーから、デラニー&ボニーの「Accept No Substitute」のテストプレス盤がクラプトンの下に送られてきます。この時期、パリサーはデラニー&ボニーのマネージャーに収まっていたのです。これを聴いたクラプトンは衝撃を受け、即座に来るブラインド・フェイスのUSツアーの前座に彼らを指名します。1969年のことでした。ツアーで実際に彼らのステージを目の当たりにしたクラプトンは、バンドのメンバーとよりもデラニー&ボニーのバンドと過ごす時間が増え、ツアーを終了したブラインド・フェイスはそのまま空中分解、クラプトンはデラニー&ボニーと行動を共にするようになります。当時はクリームで名声を獲得していたスーパースターでもあったクラプトンはプライドなど関係なく、ブラインド・フェイスの前座を務めたこの無名バンドの、白人にもかかわらずアーシーでブルージーかつソウルフルな音楽性、ファミリー的なバンドメンバーの絆に心底魅せられたのでした。そして彼らとシングル盤用の楽曲2曲をレコーディングしたクラプトンは、デラニーに切望して正式にバンドに加入します。そして彼らをヨーロッパに紹介すべく、ツアーを企画し実行します。そのイギリス公演でレコーディングされ、リリースされたのが、ライブ盤「Delaney & Bonnie & Friends On Tour With Eric Clapton」でした。70年に入ってもクラプトンは彼らと行動を共にし、デラニーの勧めで初めてのソロアルバムをレコーディングするに至ります。プロデュースはデラニーが務めました。彼らは72年に解散しましたが、彼らのキャリアで最も売れたアルバムが「Delaney & Bonnie & Friends On Tour With Eric Clapton」であったことを考えると、彼らとクラプトンは激動の時代を共に切磋琢磨した同志であったと言えるでしょう。クラプトンのキャリアに変革をもたらし、一方でブリティッシュロックにブルーアイドソウルの新風を吹き込んだのがデラニー&ボニーだったのです。

【このアルバムについて】

 クラプトンのキャリア上では地味な活動期間ながら(ブラインド・フェイス~デレク・アンド・ザ・ドミノス結成までの端境期に当たります)、単身乗り込んだ本場での武者修行時代だったと言うことができると思います。クラプトンが彼らのために企画実行したツアーは、11月下旬にドイツから始まりましたが、12月に入ったイギリスツアーからは、クラプトンの前任であったデイヴ・メイスンも加わり、彼らを滞在させていたクラプトン邸に近かったため、クラプトンの発案で親友のジョージ・ハリスンを半ば拉致してツアーバスに同乗させ、ツアーに強制参加させるという出来事もありました。このアルバムは1969年12月7日、イギリス、クロイドンのフェアフィールドホールにて収録されたライブテイクをメインとしていますが、I Don't Want to Discuss Itのみ12月2日ブリストルのコルストンホールでのテイクが収録されています。注目すべきは、ギタリストです。ステージ上には、リーダーのデラニー・ブラムレット、エリック・クラプトン、デイヴ・メイスン、そしてジョージ・ハリスン、と最多で4人ものギタリストがいた瞬間がありました。ジョージ・ハリスンの参加については、所属レーベルが彼らとは異なっていたことから、権利関係でクレジットできず、アルバムのバックカバーに「Thanks to L’Angelo Misterioso」という変名でクレジットされたのは有名な話です(これはジョージがクリームの「GOODBYE」に参加した際に用いた変名でした)。 Little Richard Medleyの前のMCによるメンバー紹介、曲中のデラニーによるメンバー紹介でもジョージの名はうまくカット編集されています。

 ステレオ盤でのミックスについては、クロイドン公演のテイクでは、クラプトン は右チャンネル、メイスンは左チャンネル、デラニーとジョージは共にセンターチャンネルにミックスされていました(Comin' Homeではセンターにスライドギターが2本ミックスされていますので、判りやすいです。そのうちの1本がジョージです)。ブリストル公演のテイクでは、クラプトンはセンターチャンネルにミックスされています(この公演にはジョージは参加していません)。ステレオ盤ではこうした聴き分けができたわけですが、モノラルミックスである本作では4人のプレイがどのようなバランスでセンターにミックスされていたのでしょうか?マニアの方なら非常に気になるところでしょう。是非お確かめください。

 モノラルミックスで聴くと、改めて総勢12名からなるこのバンドの音の分厚さ、迫力に圧倒されます。当時無名だったにもかかわらず、全員が一流の腕前です(この後クラプトンがこのメンバーとデレク・アンド・ザ・ドミノスを組みたがったのも頷けます)。

 つまりこのステージに立っていたバンドは、デラボニに加え、後のデレク&ザ・ドミノスにジョージ・ハリスンとデイヴ・メイスン、さらに後のストーンズのホーンセクションにリタ・クーリッジが加わった超豪華な面子だったというわけです。あの時代、売れてなくてもこれだけまばゆい輝きを発していたバンドのプレイに耳を傾けてください。このモノラルサウンドにこそ、ある意味このバンドの真髄が存在しているような気さえしてしまいます。激レア非売品アルバムの初CD化です!


On Tour With Eric Clapton : DJ/COPY Monaural (No Labe)
 
 Taken From The Original US ATCO Promotional Dj/Copy Monaural [ST-C 13295/6 PR]
 
   01. Things Get Better
   02. Poor Elijah - Tribute to Robert Johnson Medley
   03. Only You Know And I Know
   04. I Don't Want to Discuss It
   05. That's What My Man Is For
   06. Where There's A Will There's A Way
   07. Comin' Home
   08. Little Richard Medley
       - Tutti Frutti
       - The Girl Can't Help It
       - Long Tall Sally
       - Jenny Jenny
   TOTAL TIME (42:51)

 Eric Clapton : Guitar, Vocal
 Delaney Bramlett : Guitar, Vocal
 Bonnie Bramlett : Vocal
 Dave Mason : Guitar
 George Harrison : Guitar
 Rita Coolidge : Vocals
 Bobby Whitlock : Keyboards, Vocal
 Carl Radle : Bass
 Jim Gordon : Drums
 Tex Johnson : Percussion
 Jim Price : Trumpet
 Bobby Keys : Saxophone

  Only You Know And I Know
 
  That's What My Man Is For
 
  Comin' Home
 

[参考]
 実際のレコード盤のラベル
 

 On Tour with Eric Clapton : Original US Reel-To-Reel (No Label)
 

1969 Tour Dates
 January
  07 Ledbetter's,Los Angeles,CA,USA
  23 Ledbetter's,Los Angeles,CA,USA
  28 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  29 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  30 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  31 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
 
 February
  01 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  02 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  07 Anaheim Convention Center,Anaheim, CA,USA
 
 March
  11 Golden Bear,Huntington Beach,CA,USA
  12 Golden Bear,Huntington Beach,CA,USA
  13 Golden Bear,Huntington Beach,CA,USA
  14 Golden Bear,Huntington Beach,CA,USA
  15 Golden Bear,Huntington Beach,CA,USA
  16 Golden Bear,Huntington Beach,CA,USA
  30 Hollywood Palladium,Los Angeles,CA,USA
  31 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
 
 April
  01 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  02 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  05 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  06 Whisky A Go Go,West Hollywood,CA,USA
  08 Troubadour,West Hollywood,CA,USA
  09 Troubadour,West Hollywood,CA,USA
  10 Troubadour,West Hollywood,CA,USA
  11 Troubadour,West Hollywood,CA,USA
  12 Troubadour,West Hollywood,CA,USA
  13 Troubadour,West Hollywood,CA,USA
 
 May
  03 Cow Palace,Daly City,CA,USA
  30 Fillmore East,New York City,NY,USA
  31 Fillmore East,New York City,NY,USA
 
 June
  02 Steve Paul's The Scene,New York City,NY,USA
  03 Steve Paul's The Scene,New York City,NY,USA
  05 Boston Tea Party, Boston,MA,USA
  06 Boston Tea Party, Boston,MA,USA
  07 Boston Tea Party, Boston,MA,USA
 
 July
  04 Atlanta International Raceway,Hampton,GA,USA
     ⇒ [Atlanta International Pop Festival 1969]
  05 Atlanta International Raceway,Hampton,GA,USA
     ⇒ [Atlanta International Pop Festival 1969]
  07 Piedmont Park, Atlanta,GA,USA
  12 Madison Square Garden,New York,NY,USA
  13 John F. Kennedy Stadium,Bridgeport,CT,USA
  18 Varsity Stadium, Toronto,ON,CANADA
  26 Wisconsin State Fair Park,West Allis,WI,USA
     ⇒ [Midwest Rock Festival 1969]
  27 International Amphitheater,Chicago,IL,USA
 
 August
  09 Pacific Coliseum,Vancouver,BC,CANADA
  15 The Forum,Inglewood,CA,USA
  22 Salt Palace,Salt Lake City,UT,USA
  31 Dallas International Motor Speedway,Lewisville,TX,USA
     ⇒ [Texas International Pop Festival 1969]
 
 September
  01 Dallas International Motor Speedway,Lewisville,TX,USA
     ⇒ [Texas International Pop Festival 1969]
 
 Octobar
  14 The Brass Ring,Los Angeles,CA,USA
  26 The Brass Ring,Los Angeles,CA,USA
  31 Shrine Exposition Hall,Los Angeles,CA,USA
 
 November
  [European Tour]
  27 Jahrhunderthalle,Frankfurt,GERMANY
  28 Musikhalle,Hamburg,GERMANY
  29 Sporthalle,Cologne,GERMANY
 
 December
  01 Royal Albert Hall,London,UK
  02 Colston Hall,Bristol,UK
  03 Birmingham Town Hall,Birmingham,UK
  04 Sheffield City Hall,Sheffield,UK
  05 Newcastle City Hall,Newcastle,UK
  06 Empire Theatre,Liverpool,UK
  07 Fairfield Halls,Croydon,UK
  10 Falkoner Teatret,Copenhagen,DENMARK>
  12 Konserthuset,Gothenburg,SWEDEN
  13 Konserthuset,Stockholm,SWEDEN
  30 The Brass Ring,Los Angeles,CA,USA


























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#2026-01-20





 本アイテムは,1971年10月にリリースされた,第二期 ジェフ・ベック・グループ(Jeff Beck Group)の 1st アルバム 『 Rough And Ready (ラフ・アンド・レディ) 』 の最終ミックスに至るまでの過程を収録したような コージー・パウエル(Cozy Powell)所有のリール・マスターを収録した 『 Rough And Ready Reel Masters (No Label) 』 です.
 と言っても,今回のリリースは 3rd プレスで,私的に所有していなかったので,入手したものです,

 メーカー情報では
 『2002年末にリリースされ、世界中のファンを驚愕させた、ベック・ブートレッグ史上最強のセットタイトル「Rough And Ready Reel Masters」が蘇ります。故コージー・パウエルが所有していたとされる、アルバム「Rough And Ready」のファイナル・ミックスに至る過程を収録したリール・マスター5本をダイレクトにCD化した5枚組ボックスセットの音源を1枚のCDに収録。
 こういった形で所有したかった!と思っていたファンも多かったのではないでしょうか。海外のブートレッグでは5枚のCDを1枚にコピーしたタイトルが10年程前に出回っていましたが、5枚をそのままCDに収めると80分を超えてしまうため、それには一曲を外した18曲が収録されていましたが、本盤では曲間の完全な無音部分を削除する事で、全ての19曲を完全収録しています。収録時間は79分35秒。曲間の無音テープノイズは削除してないので、必要な部分は全て収録されています。

 本盤では2002年のリールからトランスファーされたときに生じたと思われる1曲目のGot The Feelingの冒頭ノイズやReel #5の「BASFテープ」トラックに散見されていたノイズ等、全てを原音に影響が無い程度に除去。ベストなクオリティでの19トラックをリールの順番(表記されていた日付ごと)で、一気に楽しむことができます!オリジナルのボックスで、その音同様に、世界のベックコレクターを驚かせたのはリールの外箱に書き加えられていたテキストや、「リール#1」の中から発見されたイギリスCBSのA&Rヘッドのダン・ロギンズ宛てのレター等も勿論、ジャケインナーに復刻。 コンパクトな形状ながら、音・装丁ともに、リニューアルに相応しい1枚に仕上がっています。

 それでは久しぶりにあの5枚のリールに封じ込められていた音を再生してみましょう。
 改めて驚かされるのが、その音の鮮度、クリアーさ、分離の良さ、そしてコージーのドラムの録りに代表されるパンチの効いた音の鋭さです。ヴァージョン云々の前に、これまで聴いてきたオフィシャル「ROUGH AND READY」とは何だったのか、ということを考えさせられるタイトルであると言えるでしょう。
 特にオフィシャルでは、Reel 1に収録されているJim Green Mixのリールに付随していたレターの指示書にあるとおりに、速度とピッチを落として収録されてしまったGot The FeelingとSituationが初めて、元の状態のテイクで聴くことができます。JIM GREEN MIX 3テイクひとつとってみても、、例えばMIX1はコージーの肉声カウントから始まるとか、ボーカルテイクが全く違うとか、MIX2はハンドクラップを大きめに録音したり、ピアノソロの前のジェフのスライドを消し忘れてるとか、最後のボブの叫びは初登場(Trk2)であるとか、様々な発見があります。
 
 ただ、そういったオフィシャルとの違いを細かく語る以前に、一聴した誰もが、あまりに鮮烈なサウンドとダイナミズムに圧倒されるでしょう。ぜひぜひ、この1971年夏にミックスされた鮮烈な音像に身をゆだね、ロックの真髄に触れて頂きたいと思います。本セットの登場で初めて世に出た「JULY 13TH」と言うタイトルの未発表インストナンバーは本タイトルの目玉のひとつ。未発表曲が殆どないべックの衝撃の発掘音源でした(Reel #2には「Rough Mix」と表記されており、Reel #4にはより完成されたテイクが収録されています)。
 また「HIGH-LEVEL」と称されるReel #5は、オフィシャル盤とは比較にならない真のダイナミズムに満ち溢れた、まさに強烈極まりないサウンドで録音されており、凄まじい迫力が体感できる、まさに必聴テイクです。I'VE BEEN USEDはこのトラックのみベースがファズがかかってない、しかもややショートバージョンです。(いずれにせよ、このReel 5のHeads(Short Business)や Raynes Park Blues(Max's Tune)のノイズが綺麗に消えているのは特筆すべきアドバンテージです。)本作は、今もってべックの研究用アイテムとしては世界最高峰のひとつであることは言うまでもありません。名盤「ROUGH AND READY」の真髄に触れることのできる決定盤音源集。

 ★オリジナル5CD BOX リリース時の、beatleg誌 vol.31(2003年2月号)のレビュー要約です。素晴らしい解析・解説ですので、参考までにここに記させていただきます。
 驚異的音源が発掘された。第二期ジェフ・ベック・グループが1971年10月に発表した「ROUGH AND READY」のファイナル・ミックスである。5本のリール・マスターをそのまま5枚のCDにプレスしたので、それぞれの収録時間は短いものの、30年前のモノとは思えない程のダイナミックなサウンドを届けてくれる。
 CD化にあたり、音質的には全く手を加えていないとのことなのに、はっきり言ってオフィシャルCDよりも音が良い。ブライトなベックのギター、アタック感のあるコージーのドラム、クリアーなマックスのピアノ、パワフルなクライヴのベース、そしてダイナミックなボブのヴォーカル。「ROUGH AND READY」の本当の姿が明らかになったと言えるだろう。

 「Reel 1」
 アルバムでのエンジニアはフィル・ブラウンだが、ここではジム・グリーンによるミックスの「Got The Feeling」が3つ収録されている。コージーのカウントから始まるGot The Feeling 1はヴォーカルが別テイクで歌詞も一部違っており、リズム・ギターも別テイクである。Got The Feeling 2は7インチのテイクに近いが、ここでしか聴けないギターもオーヴァーダブされている。エンディングも長く、最後にはボブのシャウトも聴ける。Got The Feeling 3は殆どアルバムテイク。

 「Reel 2」
 Situation、I've Been Used、Short Businessはアルバムテイクとは音のバランスが少し違っており、生々しさが増しているように思える。驚きの曲が完全未発表のJuly 13thだ。ピアノ中心のグル―ヴィなインストで、マックスの曲だと思われる。ギターはリフのみでソロは無いものの、この時期の未発表曲の登場は衝撃的である。

 「Reel 3」
 Got The Feelingはアルバムテイクに近く、Situationは4chテイクと思われる。Short Businessはギターが前面に出ており、ヴォーカルも非常にクリア。I've Been Used はイントロにギターを少しオーヴァーダブしてフェイドアウトを早くしたショート・ヴァージョン。このテイクはUK盤の再発LPに収録されている。

 「Reel 4」
 音のバランスは違うものの、July 13th以外はアルバムテイクに近い。

 「Reel 5」
 ジャケットに「HIGH-LEVEL」とあるように、素晴らしいサウンドでの収録となっている。Short Businessはヴォーカルテイクが違っており、I've Been Usedはショート・ヴァージョン。Reel 5の日付を見ると、これはレコード会社にマスターを提出した後に、別のエンジニアリングによってりマスタリングされたものと想像できる。当時、リリースされた「ROUGH AND READY」がこのような音質であったならばと思うと残念でならない。本来のピッチで聴ける「Got The Feeling」と「Situation」、ケースに記載された貴重な情報、未発表の「July 13th」、そしてサウンドの質。ベックファンは勿論、「ROUGH AND READY」を聴いたことのあるロックファンには是非聴いてもらいたい。

 ★更に1CDリリース時の、beatleg誌 vol.173(2014年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 2002年末にリリースされた『ROUGH AND READY REEL MASTERS』が12年経って再登場した。ベックファンにとって超重要なブートレッグのひとつであるこの作品は、オリジナル盤では5枚組のボックス仕様だった。今回は曲間の無音部分を編集したことで収録時間が79分35秒となり、1枚のプレスCDに全曲が収録されることが可能になった。嬉しいことにオリジナル盤に入っていたノイズは除去されているので、既に持っているファンでも聴いてみる価値は十分にある。
 「Got The Feeling」と「Situation」はスローに、Jim Green Mixは使うな等の指示が書かれたCBSレコードのDan Loggins宛の手紙や、貴重なデータが記載された5本のリールマスターのパッケージの写真はジャケット内に復刻されている。音の内容はbeatleg vol.31に詳しい記載があるように、コージー・パウエルのカウントで始まるGot The Feelingはボブ・テンチのヴォーカルが別テイクだし、他にもエンディングが長かったりミックスが違っていたりと驚きの連続だ。中でも完全未発表のインスト曲「July 13th」の収録は衝撃的だし、Heads (Short Business)以降の「Reel #5」の高音質サウンドも実に素晴らしい。2002年にオリジナル盤を聴いた時の感動を今回も同じく感じられる1枚だ。

-------------------------------------------------------------
A letter to Dan Loggins, CBS Records(UK) typed on 18th August 1971. The letter found inside of the reel #1....

「Reel #1」の中に封入されていた英国CBSレコードのD.Logginsa氏への手紙も、内ジャケに印刷されています。
★下記は手紙の対訳文章です。(ご参考まで)
(鉛筆書きで) 1b 1c 2d 2gのジム・グリーン・ミックスは使用しないように

 1971年8月18日
 CBSレコードのD.Logginsa氏へ

 親愛なるDanへ

 表題「JEFF BECK」

 まず、第一にこのレターと一緒にあるのが、今"Got The Feeling"と呼ばれている"Freezing on Fire"のステレオ・マスターです。どうか、このテープが間違ってどこかに行ったりしないように気をつけてください。

 曲目と順番に関しては、下記に記してあります。カッコ内のタイトルは過去にタイトルとして扱われていたものです。

 Side 1
 (a) "Got The Feeling" ("Freezer" or "It Aint No Good") ①(スローにして下さい)
 (b) "Situation" ("Truth") ②ISLAND MIX(スローにして下さい)
 (c) "Short Business" ("Heads") 
 (d) RAYNES PARK BLUES(手書き)

 Side 2
 (d) "I've Been Used" ("New Song")
 (e) "New Ways"
running into ("Getting Away" or "Another Song") ISLAND MIX
 (f) "Train Train"
 (g) "Jody" ("Jody") ISLAND MIX

 アルバムタイトルは"Rough And Ready"ということで同意されてます。

 ジェフとグループの間でちょっとした意見の対立が起きてます。
 ジェフはこれは継続的なグループのレコードだと考えているようです。過去にこのグループは"Jeff Beck Group"と呼ばれていました。ジェフは、今回は"Beck Group"という名前にしたいと考えてます。ここは、お互いの妥協が必要ですね。彼はこのアルバムが"Jeff Beck"のアルバム、と呼ばれることを望んでおらず、ジャケットに彼のソロの写真が使われるアイデアにも反対してます。彼は4人のメンバーの写真を表カバーに使うアイデアを持っており、フロントはイラストなどの似顔絵風に、その場合、べックの写真はバックカバーに使われるでしょう。別のアイデアとしては、表紙には5人の男をフィーチャーし、例えば、四分割したそれぞれにに4人のメンバーを入れ、ジェフは真ん中に置く考えもあります。しかし・・・(手紙はここで切れてます)

★手紙のオリジナルシートは、内ジャケに印刷掲載されています。
-------------------------------------------------------------』

Rough And Ready Reel Masters (No Label)
 
 Taken From The Original 10.5 inch Reel To Reel Tapes Belonged To Cozy Powell

 [Reel #1]
  [Scotch Magnetic Tape / Date: Unknown]
  [Jim Green Mix Of "Got The Feeling" Written On Back Of Box,
"Job 86245" Written On Side Of Box]
   01. Got The Feeling 1
   02. Got The Feeling 2
   03. Got The Feeling 3

 [Reel #2]
  [Scotch Magnetic Tape / Date: 23rd July 1971]
  ["Side Two Masters" Written On Island Studios Sheet
"Job 86245" Written On Side Of Box, Engineer: Phil Brown Asst: Tony Platt (Written On Sheet)]
   04. Truth (Situation)
   05. New Song (I've Been Used)
   06. Heads (Short Business)
   07. July 13th (Rough Mix)

 [Reel #3]
  [Scotch Magnetic Tape / Date: 30th July 1971]
  ["Job # 86245" & "Jeff Beck 15" Stereo" Written On Back Of Box, "AL30973" & "BL30973" Written On Side Of Box]
   08. Got The Feeling
   09. Situation
   10. Short Business
   11. I've Been Used

 [Reel #4]
  [Soundcraft Magnetic Tape / Date: 2nd August 1971]
  ["Job # 86245" & "Jeff Beck - 15" Stereo Copy" Written On Back Of Box, "Job 86245" Written On Side Of Box]
   12. Truth (Situation)
   13. New Song (I've Been Used)
   14. Heads (Short Business)
   15. July 13th

 [Reel #5]
  [BASF Magnetic Tape / Date: 24th September 1971]
  ["Stereo Masters" Written On Olympic Sound Studios Sheet, "Equator Management - Jeff Beck 23.9.71" Written On Side Of Box]
   16. Heads (Short Business)
   17. Raynes Park Blues (Max's Tune)
   18. Truth (Situation)
   19. New Song (I've Been Used)
   TOTAL TIME (79:35)

  Got The Feeling 3 : Track 03
 
  Truth (Situation) : Track 04
 
  Heads (Short Business) : Track 06
 
  New Song (I've Been Used) : Track 19
 

 本アイテムには,アルバム 『 Rough And Ready (ラフ・アンド・レディ) 』 の非常にレアな,US版 8 トラック・クアドロフォニック・テープ(US 8 Track Quadraphonic Tape [EAQ 30973])を,通常の 8トラック専用プレイヤーで再生した 2ヴァージョンを収録したボーナス・アイテム 『 Rough And Ready Quadraphonic 8 Track Tape (Special Bonus CDR) 』 が特別に付属しています.

 因みに,クアドロフォニック(Quadraphonic)とは,音声信号を 4つの独立したチャンネルに分けて再生するオーディオシステムのことで,俗に言う 4チャンネルシステムで,本アイテムは,2014年にプレス・アイテムとしてリリースされ,2023年1月にはギフト・アイテムとしてもリリースされているものです.

 ”Situation [Program 1]” のギターのディレイ等も興味深いですし,Quadrophonic状態(4ch)の 1つの曲を分離した 2つのテイクに分けて収録するのは,ある意味,本当にコアな企画ですね.

 メーカー情報では
 『「Rough And Ready」セパレート・ミックス!!ギター・ソロ、ギター・バッキング等、別々に収録されたテイクがミックスされた状態ではなく、リア、フロントという感じでセパレートで体感できるという、まさに感動のアイテムの登場です。

 ベースになっている Quadrophonic 8trackですが、Quad 8のフォーマットがあり、奇数トラックの分をProgram1、偶数トラックの分をProgram 2と言って、Quadraphonic 8-track player(ヘッドが4つある)で再生するときに混合する為、普通のステレオ8 trackプレイヤーで再生すると4チャネル分の半分ずつしか聴けません。

 今回、CDにデータを吸い出した為、2種のヴァージョンで聴く事が可能になりました。
 たとえば、Got The Feeling(Program 1)では、ヴォーカル有り/ベース・レス/ピアノのバッキング無し、ギター・ソロ有り、ギターのバッキングが小さめ、Got The Feeling(Program 2)では、ヴォーカル無し/ドラム・レス/ピアノのバッキング有り、ギター・ソロ無し等、明らかに違う2テイクを楽しむ事ができます。Situation(Program 1)ではショート・ディレイをかけた感じで判るように、ベックのプレイが以外とラフ(いい意味で)なんだなというのも判ったりします。Situation(Program 2)では冒頭から入るナチュラル・トーンのギターが聴こえ、こちらは正確なリズムだったりします。Max's Tune(Program 2)では、エレピのソロで、2拍4拍のスネアが入らない為、非常に面白いテイクが聴けます。 (Max's TuneとShort Businessの曲順が逆に収録されています)ベース・レスのShort Business(Program 1)、ドラム・レスのShort Business(Program 2)、I've Been Used(Program 2)/New Ways/Train Train(Program 2)では、ボーカル・レスの為、違った角度でバンド・アンサンブルを堪能できます。ラスト・トラックのJodyでは、基本的にヴォーカル/ドラムのみの(Program 1)、ピアノとベースのみの(Program 2)と、まるで違う2テイクを味わう事ができます。まさにそれぞれのメンバーのプレイが生々しくダイレクトに伝わる感動の7トラック(14テイク)。ベック・ファンが間違いなく外せないスペシャルなボーナス・アイテム。

 ★beatleg誌 vol.173(2014年12月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 『ROUGH AND READY REEL MASTER』の初回限定ナンバー入りステッカー付きには、ボーナスとして『ROUGH AND READY』のUS版クアドロフォニック・8トラ・テープの音源を収録したボーナスディスクが付く。
 テイク違いが収録された4チャンネル盤の、8トラ・ヴァージョンである。たとえテープを持っていたとしてもハードが無ければ聴けないのでCD化は嬉しい。ギターソロとバッキング、ヴォーカル、ベース、ピアノ、ドラムがセパレートされ、リアとフロントとで2ヴァージョンのテイクが聴けるようになっている。4チャンネル盤でしか聴けないギターテイクが縡ではメインなので印象が違って聴こえるし、収録時間の関係で「Max's Tune」と「Short Business」の曲順が違っているのも面白い。4チャンネル盤では「Got The Feeling」と「Situation」が『REEL MASTERS』同様のピッチだったのに、この8トラではスローになっているのが興味深い。』

Rough And Ready Quadraphonic 8 Track Tape (Special Bonus CDR)
 
 Taken From The Original US 8 Track Quadraphonic Tape [EAQ 30973]
 Played By The Vintage 8 Track Player

   [Program 1]
   01. Got The Feeling
   02. Situation
   03. Max's Tune
   04. Short Business
   05. I've Been Used
   06. New Ways / Train Train
   07. Jody

   [Program 2]
   08. Got The Feeling
   09. Situation
   10. Max's Tune
   11. Short Business
   12. I've Been Used
   13. New Ways / Train Train
   14. Jody
   TOTAL TIME (76:46)

  Got The Feeling [Program 1]
 
  Got The Feeling [Program 2]
 

 ※) 音源は 『 Rough And Ready Quadraphonic 8 Track Tape (Gift CDR) 』 にも貼り付けていますので,参考にして下さい.


[参考]









[関連記事]
Blow By Blow US Quadraphonic LP (Special Bonus CDR)
 
  ※) 「 Blow By Blow 8 Track Quadraphonic Tape (No Label) 」付属のボーナス・アイテム
Blow By Blow 8 Track Quadraphonic Tape (No Label)
 
Rough And Ready Quadraphonic 8 Track Tape (Gift CDR)
 
There And Back Test Pressing LP (Gift CDR)
 
Wired : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
Blow By Blow : Mobile Fidelity CD (Gift CDR)
 
Blow By Blow US SBM CD : Master Sound (Gift CDR)
 
Blow by Blow US Quadraphonic (Gift CDR)
 
Wired:UK Original LP (Gift CDR)
 


#2026-01-10
 1月31日(土)は,宮川町にある老舗 Jazz Spot DOLOHY で行われた,ピアノ&ヴォーカルの グレース・マーヤ(Grace Mahya)さんのリーダー・ライヴ へ.

 

 この日は,リーダーでピアノ&ヴォーカルの グレース・マーヤ(Grace Mahya)さんを筆頭に,グレース・マーヤ(Grace Mahya)さんの複数アルバムに,アレンジやピアノ・キーボードで参加している 宮川純(Jun Miyakawa)さん,ドラムの 小田桐和寛(Kazuhiro Odagiti)さんの 3人によるトリオ編成のライヴ.

 久し振り感のある Jazz Spot DOLOHYですが,調べてみたら 9月末以来 4ヵ月振りでした(笑)

 開場時間(18時30分)に間に合うように移動.
 この日は,JR関内駅から,伊勢佐木町を抜けて会場へ.

 

 2Fに上がりましたが,開場待ちの人もいなかったので,時間を見たら,丁度,18時30分でしたので,開場していると認識し,ドアを開けて会場内へ.

 
 
 既に,会場内にはお客さんがいましたが,空いている席を確保.

 

 ドリンクを注文.
 この日は日は昼食がてら昼呑み状態だった(笑)こともあり,ジンジャーエール(ドライ)を注文.
 顔見知りのお客さんからは 「 あれっ,アルコールではないんだ 」とも言われました(笑)
 
 
 呑みかけの画像ですみません.

 
 ステージ上には,Hammond SK2 が! 


 定刻になり演者がステージに登場.
 1st Set は,オリジナルの ”Lightning” がオープニングを飾り,8th アルバム 『 Love Songs For You (ラヴ・ソングス・フォー・ユー) 』 収録で,マイケル・フランクス(Michael Franks)が,アントニオ・カルロス・ジョビン( Antônio Carlos Jobim)に捧げた ”Antonio’s Song” へと続きます.
 ”Lightning” は,通常はベースで弾くイントロ導入パートを,ハモンド・オルガンを使用して演奏したのですが,非常に良い音で,鳥肌ものでしたし,これ以降の曲もそうですが,ハモンド・オルガンが非常に良い味を出していました.

 
 ステージ全体を撮影しようとすると,かなり歪みます(泣)

 メンバー紹介を挟みつつ,割と淡々とライヴが進行していきます.
 コール・ポーター(Cole Porter)作の ”Night And Day”(”夜も昼も”)に続き,6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 の 1st トラックとして収録されている ボビー・ティモンズ(Bobby Timmons)/オスカー・ブラウンJr.(Oscar Brown, Jr.) 作の ”Dat Dere”.
 マーヤさんの歌う ”Dat Dere” は,久し振りに聴いた感があります.

 

 5th アルバム 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 に収録されている アイリーン・ヒギンボサム(Irene Higginbotham)/アーヴィン・ドレイク(Ervin Drake)作で,ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)で有名な ”Good Morning Heartache” に続き,8th アルバム 『 Love Songs For You (ラヴ・ソングス・フォー・ユー) 』 収録で,アーサー・シュワルツ(Arthur Schwartz)/ハワード・ディーツ(Howard Dietz)作の ”You And The Night And The Music”(”あなたと夜と音楽と”).
 ”You And The Night And The Music” は,アルバム収録の早いテンポでは無く,割とスローなテンポでの演奏でしたが,良い感じでした..

 

 1st Set 終盤でのオリジナル・ソング・セクションでは,15周年ライヴ際のパフォーマンスを収録した最新のアルバム 『 15th Anniversary : Live At Cotton Club 』 に収録された ”Answer” と ”Sad Samba” を演奏し,暫しのブレイクへ.
 そう言えば,15周年ライヴの時も,”Answer”,”Sad Samba” の順番でした.

 


 ブレイク中にドリンク(アイスコーヒー)を追加注文(写真はありません)

 

 ブレイク後の 2nd Set は,6th アルバム 『 Close To You (クロス・トゥ・ユー) 』 収録で,ジーン・デ・ポール(Gene de Paul)/ドン・レイ(Don Raye)作の ”You Don't Know What Love Is”.

 

 5th アルバム 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 に収録されている アーサー・アルトマン(Arthur Altman)/ジャック・ローレンス(Jack Lawrence)作の ”All Or Nothing At All” へと続きます.

 
 
 ここから,オリジナル・ソング・セクション的になり,アルバム未収録の オリジナル・ソング:”Goddamn Loop”,”Some Kind'e Voodoo”,”Neon Light (You And Me)”,そして,私的には名曲だと思っている ”Hold On” と続けざまに演奏.
 ”Hold On” 以外は,久し振りに聴いた感がありますし,何れもハモンド・オルガンが入ったことで,印象が良い意味で大分変った感じでした.

 

 そして, カート・コバーン(Kurt Cobain)/クリス・ノヴォセリック(Krist Novoselic)/デイヴ・グロール(David Grohl)作の ニルヴァーナ(Nirvana)の
楽曲で ”Smells Like Teen Spirit”.
 最後と言うか終盤部は,フレデリック・ショパン(Frédéric Chopin)の葬送行進曲(ピアノソナタ 第2番 第3楽章 )でまとめました.

 普段,この曲の歌詞の一節は,他の曲の終盤部党に織り込まれますが,1曲フル演奏したのは非常にレアで,私的に 3度目です.

 

 「 有難うございました.今日は,もう 1セット演りたいけど(笑) 」 との MC があり,2nd Set 最後は,リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)/オスカー・ハマースタインII世(Oscar Hammerstein II.)作で,5th アルバム 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 に収録されている,軽快な ”It Might As Well Be Spring”(”春の如く”)で,2nd Set を締め括りました.
 中盤のピアノ・ソロ部では,タニア・マリア(Tania Maria)の ”Yatra-Tá” のフレーズも飛び出しました.

 

 ”It Might As Well Be Spring” では,何と言っても,中間部でのヴォーカルとハモンド・オルガンでのユニゾン部が非常に素晴らしかったです.
 これを聴くと,彼女が 「 スキャットの女王 」 と言われることも判ります.

 

 お客さんから,アンコールを望む手拍子が起こり,演者はステージ上のままアンコールへ突入.

 アンコールに応えて,同じく 5th アルバム 『 Poinciana (ポインシアナ) 』 に収録されている,バディ・ジョンソン(Buddy Johnson)作の ”Save Your Love For Me” をブルージーに演奏し,この日のパフォーマンスを終了しました.
 因みに,歌詞の 「 Darlin', Please Save Your Love For Me 」 の 「 Darlin' 」 の部分を 「 Baby 」 に変えて歌っていました.

 

 久し振りにハモンド・オルガンの音を聴きましたが,素晴らしいですね.
 セット・リストは,久し振りにオリジナル・ソング多めにジャズ・スタンダードを含めの選曲でした.

 



 [Member]
  グレース・マーヤ / Grace Mahya : Vocal, Piano
  宮川 純 / Jun Miyakawa : Keyboards (Hammond SK2)
  小田桐 和寛 / Kazuhiro Odagiri : Drums
 
 [Set List]
  1st Set
   01. Lightning
   02. Antonio’s Song
   03. Night And Day
   04. Dat Dere
   05. Good Morning Heartache
   06. You And The Night And The Music
   07. Answer
   08. Sad Samba
 
  2nd Set
   01 You Don't Know What Love Is
   02. All Or Nothing At All
   03. Goddamn Loop
   04. Some Kind'e Voodoo
   05. Neon Light (You And Me)
   06. Hold On
   07. Smells Like Teen Spirit 
   08. It Might As Well Be Spring
      [Encore]
   09. Save Your Love For Me

 おまけ
 
 
[参考]
















 15th Anniversary : Live At Cotton Club
 
 残念ながらライヴ会場での販売のみ

 15th Anniversary : Live At Cotton Club (Blu-ray)
 
 残念ながらライヴ会場での販売のみ


#2026-01-31





 久し振りに ザ・ローリング・ストーンズ(The Rooling Stones)の1972年の北米ツアーのアイテムの登場です.
 私的には,この時期が一番好きなんですよ.

 本アイテムは,1972年5月にリリースされた 『 Exile on Main St. (メイン・ストリートのならず者) 』 のプロモーションを兼ね,1972年6月3日カナダはブリティッシュコロンビア州ヴァンクーバーのパシフィック・コロシアム公演を皮切り,7月26日ニューヨーク州ニューヨーク・シティのマディソン・スクウェア・ガーデン公演で幕を閉じた北米ツアーから,ツアー終盤に当たる 7月21日ペンシルベニア州フィラデルフィアはスペクトラム公演,およびツアー中盤に当たる 6月24日テキサス州フォートワースはタラント・カウンティ・コンベンション・センター公演のサウンドボード録音を収録し,欧州でリリースされたアナログ盤 『 Philadelphia Special (No Label) 』 をトランスファーし収録した 『 Philadelphia Special (No Label) 』 です.
 過日,別の観点で収録したギフト・アイテム 『 The Philadelphia Project (Gift CDR) 』 も記載していますので,ご興味ある方はそちらも参考にして下さい.

 メーカー情報では
 『リリースから40年以上の歳月を経ても今なお人気の衰えないストーンズ72年ライブの名盤LP『PHILADELPHIA SPECIAL』。そのアイテムとしての人気もさることながら、未だに元音源が出現せず、LPがオリジナル・ソースのままであり続けているというのも衰えない人気の秘密でしょう。それでいて元はライブアルバム用に録音されたマルチトラック録音のラフミックス。それ故にLPからCD化されたアイテムが長年に渡ってリリースされ続けていた。

 しかし、元のヨーロピアンLP自体が流出音源ということもあってなかなかにクセのある状態でもあった。まず基本ピッチが高め。初期のCDアイテムの中には、そのピッチを直さないまま出してしまったタイトルもありましたね。そのせいでオリジナルLPの場合はピッチコントローラーで調整しないとピッチが高いままで聞かされる羽目になってしまう。

 そうした問題点を丁寧に解消してみせた上でリリースが三回にも及んだ2020年代フィラスぺではありますが、特に2022年の暮れにリリースされた三回目のリリースは近年のLPトレースの落とし穴であった円周の歪みまでも解消したクリーン・トランスファーとしてマニアから激賞されました。

 そんな円周の歪みはレコード針との相性にて解消が可能でして、それを活かしたのが三回目のリリースでした。特にフィラスぺ二回目のリリースの際にはレコード円周の近くに収録されていた曲からその兆候がみられ、特に「Street Fighting Man」では歪みが、あるいは音の濁りが顕著でした。それをスッキリ解消した三回目のリリースも今やSold Out。そこで今週の再リリースが実現いたします。

 そして何と言ってもオリジナルLPの独特な魅力のある音質を見事に封じ込めてみせたという点でも非常に評判がよかったのが三回目フィラスぺの特徴。冒頭ミックの「グッモーニン」挨拶で結構大きな音量のノイズが入りますが、これは元にした盤の状態が悪かったのではなく、元からこういうノイズが入っています。

 さらにLPはA面とC面においてステレオ定位が逆になっているという欠点がありましたが、そこをアジャストしてみせたのも大きなアドバンテージでしょう。そして「Midnight Rambler」の中間で顕著だった音揺れもしかり。ここを一気に安定した状態へとレストアしてみせたのも大きかった。

 単にオリジナルのヨーロピアンLPからクリーンな状態でのCD化は当たり前。ステレオのマルチトラック録音でありながら、流出ものにありがちな元のクセ強な状態をすべて洗い直した上でまとめたからこそ痛感させられる圧倒的な聞きやすさ。なおかつアナログLPならではの高音の繊細さが魅力の音質でもある。

 それに元のLPは二枚組でしたが、これをCDにすると一枚のディスクに収まる長さであり、高かったピッチを直してもなお一枚に収まってしまう長さ故、極めてCD向けな音源だったとも言えましょう。だからこそ音質面と内容面の両方においてフィラスぺの丁寧なCD化は命題でもあった。スクラッチノイズなしの収録など当たり前。

 結果としてオリジナルの二枚組LPよりも扱いやすく、なおかつCD一枚でサクッと聞けてしまうからこそ、1972年アメリカ・ツアーの魅力を完璧に封じ込めた名盤でもあったフィラスぺCD。2022年のリリース時、掛け値なしにCD化されたフィラスぺのベストだ!と大好評だった三回目のバージョンが待望の再登場。クリーンで安定感抜群なCD化によって始めから終わりまで安心して名盤を味わっていただける逸品です!

REMASTERED BY GRAF ZEPPELIN
 (リマスター・メモ)

 【前回2022年リリース時のメモ】
 ★過去盤とは原盤もデジタル化機材も異なるトランスファー!
 ★無理なく高域から低域まで伸びる、極めて繊細かつナチュラルなサウンド!
 ★ナチュラルに高域も伸びる反面、ヒスが出てる箇所も僅かにありますが、あくまで針の特性に委ねたサウンド。
 PC上でのEQ処理とは無縁の、無理矢理感のない純なサウンド(*今回PC上のEQ付加処理一切なし)。
 曲間等の静音部を聴けば、トレースノイズの質感(過去盤はゴワゴワノイズが盛大だが、今回はかなり静か)など、過去盤との差は歴然。内周歪みも極めて少なめ。
 ★アナログ盤の雰囲気をCDで気軽に体感出来るのが本盤のポイントゆえ、レコード端部のトレースノイズも長めに収録。
 ★ピッチ修正
 ★針パチノイズはピンポイントの狙い打ちで除去。膜を張ってコモらすような処理は一切なし
 ★A-C面は左右のステレオ逆チャンネルを修正
 ★Midnight Rambler5分台-8分台 および All Down The Line 2:29付近の、それぞれピッチヨレ修正
 ★ダイナミックレンジの広い、耳に優しいウォーミーなサウンドです。是非ボリュームを上げて、このビンテージ・サウンドを堪能下さい!

Philadelphia Special (No Label)
 
 Live At Spectrum Sports Arena, Philadelphia, PA, USA
       21st July 1972 &
       Tarrant County Convention Center, Fort Worth, USA
       24th June 1972

   01. Brown Sugar *
   02. Bitch *
   03. Rocks Off *
   04. Gimme Shelter *
   05. Happy *
   06. Tumbling Dice *
   07. Love In Vain **
   08. Sweet Virginia **
   09. You Can't Always Get What You Want **
   10. Midnight Rambler ***
   11. All Down The Line *
   12. Rip This Joint **
   13. Jumping Jack Flash **
   14. Street Fighting Man **
   TOTAL TIME (73:09)

   *   Philadelphia 21st July 1972 1st Show
   ** Fort Worth 24th June 1972 1st Show
   *** Fort Worth 24th June 1972 2nd Show

  Brown Sugar
 
  Gimme Shelter
 
  Midnight Rambler
 
  Jumping Jack Flash
 

[参考]
 詳細情報(メーカー情報より)
   01. Brown Sugar *
   02. Bitch *
   03. Rocks Off *
   04. Gimme Shelter *
   05. Happy *
   06. Tumbling Dice *
   07. Love In Vain **
   08. Sweet Virginia **
   09. You Can't Always Get What You Want **
   10. Midnight Rambler ***
   11. All Down The Line *
   12. Rip This Joint **
   13. Jumping Jack Flash **
   14. Street Fighting Man **

   *   Philadelphia 21st July 1972 1st Show
   ** Fort Worth 24th June 1972 1st Show
   *** Fort Worth 24th June 1972 2nd Show

 The Philadelphia Project (Gift CDR)
 

 1972 Tour Dates
 June
  03 Pacific Coliseum,Vancouver,BC,CANADA
  04 Seattle Center Coliseum,Seattle,WA,USA
     ⇒ [Two Shows]
  06 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
     ⇒ [Two Shows]
  08 Winterland Arena,San Francisco,CA,USA
     ⇒ [Two Shows]
  09 The Hollywood Palladium,Los Angeles,CA,USA
  10 Long Beach Arena,Long Beach,CA,USA
  11 The Forum,Inglewood,CA,USA
     ⇒ [Two Shows]
  13 San Diego Sports Arena,San Diego,CA,USA
  14 Tucson Convention Center,Tucson,AZ,USA
  15 University Arena,Albuquerque,NM,USA
  16 Denver Coliseum,Denver,CO,USA
     ⇒ [Two Shows]
  18 Metropolitan Sports Center,Bloomington,MN,USA
  19 International Amphitheater,Chicago,IL,USA
  20 International Amphitheater,Chicago,IL,USA
     ⇒ [Two Shows]
  22 Municipal Auditorium,Kansas,City,MO,USA
  24 Tarrant County Convention Center,Fort Worth,TX,USA
     ⇒ [Two Shows]
  25 Hofheinz Pavilion,Houston,TX,USA
     ⇒ [Two Shows]
  27 Municipal Auditorium,Mobile,AL,USA
  28 Memorial Coliseum,Tuscaloosa,AL,USA
  29 Nashville Municipal Auditorium,Nashville,TN,USA

 July
  04 Robert F. Kennedy Memorial Stadium,Washington,DC,USA
  05 The Scope Arena,Norfolk,VA,USA
  06 Charlotte Coliseum,Charlotte,NC,USA
  07 Knoxville Civic Coliseum,Knoxville,TN,USA
  09 Kiel Auditorium,St. Louis,MO,USA
     ⇒ [Two Shows]
  11 Rubber Bowl,Akron,OH,USA
  12 Indiana Convention Center,Indianapolis,IN,USA
  13 Cobo Arena,Detroit,MI,USA
  14 Cobo Arena,Detroit,MI,USA
  15 Maple Leaf Gardens,Toronto,ON,CANADA
     ⇒ [Two Shows]
  17 Forum de Montréal,Montreal,QC,CANADA
  18 Boston Garden,Boston,MA,USA
  19 Boston Garden,Boston,MA,USA
  20 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
  21 Spectrum,Philadelphia,PA,USA
     ⇒ [Two Shows]
  22 Civic Arena,Pittsburgh,PA,USA
  24 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
  25 Madison Square Garden,New York City,NY,USA
     ⇒ [Two Shows]
  26 Madison Square Garden,New York City,NY,USA







[関連記事]
Washington EP (Gift CDR)
 
The Philadelphia Project (Gift CDR)
 
Mobile 1972 (No Label)
 
Charlotte 1972 (No Label)
 
Fort Worth 1972 Late Show (No Label)
 
Boston 1969 2nd Show (No Label)
 
Helsinki 1970 (No Label)
 
Burning At The Hollywood Palladium 1972 (No Label)
 
Goin' Back To The Roots American Tour - July 1972 : 2023 Transfer (No Label)
 
Frankfurt 1970 (No Label)
 
Definitive Winterland 1972 2nd Night (No Label)
 
Stuttgart 1970 Revisited (No Label)
 
Paris 1970 2nd Night Soundboard (No Label)
 
Rubber Bowl 1972 Revised Edition (No Label)
 
L.A. Forum 1972 2nd Show (Gift CDR)
 
Oakland 1969 2nd Show : Recorder 2 (Gift CDR)
 
Milan 1970 (Gift DVDR)
 
Live In Oakland 1969 (No Label)
 
The Stones In The Park : Japanese Broadcast (Gift DVDR)
 
The Old Grey Whistle Test (Gift DVDR)
 
Gimme Shelter : Japanese Broadcast (Gift DVDR)
 


#2026-01-20


 
 1月23日(金)は,1月16日(金)に引き続き,関内中区相生町)にある I'm Home にて行われている Music Chronicle Yokohamaミュージック クロニクル 横浜)主催の 『 ジャズと街の記憶と記録 』 企画展へ.

 

 

 この日のゲスト・ライヴは,第5回ちぐさ賞受賞でピアノの 千葉岳洋(Takehiro Chiba)さんと,第10回ちぐさ賞受賞でヴォーカルの 市川莉子(Rico Ichikawa)さんのデュオ.


 企画展は,過日,鎌倉で行われたらしいのですが,横浜(関内)でも行おうという流れになり,1月16日~18日,23日~25日を開催日として, I'm Homeでの開催に至ったようです.

 この日は,JR埼京線で発生したトラブルと言うか事件電車内で少年がハサミを振り回す)の影響で,JR線は大幅にダイヤが乱れが発生.
 電車自体は動いていたので,東急東横線で,横浜駅でJR根岸線に乗換えて関内駅経由で行こうとしたのですが,根岸線のホームに人が溢れかえっており,乗車できそうになかったので,再度,東急東横線に戻り,日本大通り駅経由で会場へ.

 かなり時間的にロスがありましたが,何とか18時40分前後に会場へ到着.

 

 

 入口のドア
 
 
 
 会場内

 

 

 

 ピアノの上に置かれた各種マッチのコレクションの一部

 
 
 先ず,主催者側の挨拶とイベントの説明等が行われました.
 
 

 以降の写真は席が近過ぎた関係もあって,広角で撮影すると歪んでしまってます(泣)

 定刻になり,演者がステージに登場.
 1st Set は,リチャード・ロジャース(Richard Rodgers)/オスカー・ハマースタインII世(Oscar Hammerstein II)作で,JR東海のCMでも使われ,ミュージカル 『 The Sound Of Music (サウンド・オブ・ミュージック) 』 の劇中歌でもある ”My Favorite Things”(”私のお気に入り”)がオープニングを飾り,バリー・ギブ(Barry Gibb)/ロビン・ギブ(Robin Gibb)/モーリス・ギブ(Maurice Gibb)作で,ビージーズ(Bee Gees)のヒット曲でもある ”How Deep Is You Live”(”愛はきらめきの中に”)が続きます.

 

 アーヴィング・バーリン(Irving Berlin)が,ミュージカル映画 『 op Hat (トップ・ハット) 』 の為に作った ”Cheek To Cheek” に続き,ジェシー・ハリス(Jesse Harris)が ノラ・ジョーンズ(Norah Jones )に提供してヒットした ”Don’t Know Why”.

 

 曲紹介も殆ど無く,その場で曲を決めて,淡々と演奏する形でライヴが進行していきます.

 そして,アルバム 『 Rico, I'm here 』 では,ヴォーカルとピアノとのユニゾンが印象的な,デューク・エリントン(Duke Ellington)/ファン・ティゾール(Juan Tizol )/アーヴィング・ミルズ(Irving Mills)作の ”Caravan” に続き,ミルトン・ディラグ(Milton DeLugg)/ウィリー・スタイン(Willie Stein)作で,同アルバムに収録されている ”Orange Colored Sky” を演奏.
 両曲ともアルバムとアレンジが異なりますが,”Caravan” の 千葉岳洋さんのピアノのニュアンスも非常に素晴らしかったです.

 

 1st Set 最後の曲紹介の際に 「 この ”Feeling Good” は,誰が歌っているのが好きですか.やはり ニーナ・シモン? 」 的な,千葉岳洋さんの問いに対して,市川莉子さんは,(失念してしまいしたが)別の方の名前をあげていました.

  

 最後は,レスリー・ブリカッス(Lesly Bricusse)/アンソニー・ニューリー(Anthony Newley)作で,私的には ニーナ・シモン(Nina Simone)が歌ったのが印象的な ”Feeling Good” を演奏し 1st Set を締め括り暫しのブレイクへ.

 

 前回1月16日)は,演奏時間が 30分前後だったのですが,この日は 45分前後演奏していたように思います.

 ブレイク中にドリンクを追加注文(グラス白ワイン).

 

 
 
 ブレイク後の 2nd Set は,アーヴィング・バーリン(Irving Berlin)作で,後の同名映画 『 Blue Skies (ブルー・スカイ) 』 の中でも歌われている ”Blue Skies” がオープニングを飾り,スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)作の ”Overjoyed” が演奏されます.

 

 アルバム 『 Rico, I'm here 』 にも収録されている ”Ben”.
 歌い終わった後,お客さんからの質問で 「 この曲,私は知っているけど,会場のお客さんも知らない人が多いと思うが,どうやって知ったのか 」 的な質問がありましたが,殆どのお客さんは知っているでしょ(笑)

 
 
 そして,もう少し早い時期のジャズ・ライヴであれば,頻繁に取り上げられるであろう,ジョゼフ・コズマ(Joseph Kosma)/ジャック・プレヴェール(Jacques Prevert)/ジョニー・マーサー(Johnny Mercer)作の ”Autumn Leaves”(”枯葉”)に続き,スティーヴィー・ワンダー(Stevie Wonder)の ”Knocks Me Off My Feet”

 

 アルバム 『 Rico, I'm here 』 収録曲で,ノラ・ジョーンズ(Norah Jones )作の ”Sunrise”.
 この曲は私的にも好きな曲なので,ラッキーでした.

 

 最後は,ミュージカル映画 『 Iceland (アイスランド) 』の為に,ハリー・ウォーレン(Harry Warren)/マック・ゴードン.(Mack Gordon)作の ”There Will Never Be Another You” を演奏し,2nd Set を締め括りました.
 
 

 演奏が終了すると,満員のお客さんからの大きな拍手が,アンコールを望む手拍子に変わり,演者はステージ上でそのままアンコールへ突入.
 アンコールに応えて 『 Rico, I'm here 』 の最終トラックに収録されている ジョージ・ダグラス(George Douglas)(ボブ・シール(Bob Thiele))作で,ルイ・アームストロング(Louis Armstrong)のヒットでも知られている ”What A Wonderful World” で,この日のパフフォーマンスを締め括りました.

 

 多分,ベースはソウルやAOR系なのでしょうね.
 幅拡いジャンルの曲を交えつつ,アルバム収録曲を含めたセット・リストでのパフォーマンスで,彼女の才能を感じました.

 そして,久し振りに聴く,緩急を付けた 千葉岳洋さんのピアノも良かったです.共演が初めてだと思ったら,ちぐさ賞10周年のにぎわい座でのライヴで共演はしているのですね.その時はデュオでは無いので,デュオは初めてとのことでした.

 

 [Member]
  Rico Ichikawa / 市川莉子 : Vocal
  Takehiro Chiba / 千葉岳洋 : Piano

 [Set List]
  1st Set
   01. My Favorite Things
   02. How Deep Is You Live
   03. Cheek To Cheek
   04. Don’t Know Why
   05. Caravan
   06. Orange Colored Sky
   07. Feeling Good
 
  2nd Set
   01. Blue Skies
   02. Overjoyed
   03. Ben
   04. Autumn Leaves
   05. Knocks Me Off My Feet
   06. Sunrise
   07. There Will Never Be Another You
      [Encore]
  08. What A Wonderful World
 

[参考]

 [収録曲]
  Side A
   01. Walking Bear
   02. Stablemates
   03. Duke Ellington's Sound of Love
   04. Rhythm - A
   05. Minstrel Boy

  Side B
   01. Alpha and Omega
   02. One to Zero
   03. Two Spirits
   04. A House Is Not A Home


 [収録曲]
   01. Alpha and Omega
   02. One to Zero
   03. Walking Bear
   04. Londonderry Air(LP未収録)
   05. Minstrel Boy
   06. Rhythm-A-Ning
   07. Stablemates
   08. Duke Ellington's Sound of Love
   09. Two Spirits
   10. Poem Without Words(LP未収録)
   11. A House Is Not A Home


 [収録曲]
  Side A
   01. Caravan
   02. Orange Colored Sky
   03. Sunrise
   04. Feeling Good
   05. Ben

  Side B
   01. Who's Loving You
   02. Just the Two of Us
   03. My Favorite Things
   04. What a Wonderful World


 [収録曲]
   01. Caravan
   02. Orange Colored Sky
   03. Sunrise
   04. Feeling Good
   05. Ben
   06. Who's Loving You
   07. Just the Two of Us
   08. My Favorite Things
   09. What a Wonderful World

#2026-01-23