「 軽井沢100記念 」 事業の一環で 1986年6月1日に 長野県は軽井沢で,軽井沢町協力の元 サントリー・ビール主催で開催された 「 Suntory Beer Sound Market ’86 In Karuizawa
(サウンド・マーケット ’86 イン・軽井沢) .

 軽井沢プリンスホテルの野外特設会場で開催された,このイヴェントは,ジェフ・ベック(Jeff Beck),カルロス・サンタナ(Carlos Santana),スティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)が共演した事で知られていますが,ジェフ・ベック(Jeff Beck)は,このイヴェント契機なのかツアー契機のイヴェント出演なのか不明ですが,前年7月にリリースしたアルバム 『 Flash (フラッシュ) 』 のプロモーションも兼ねて 7公演を行っているのに対し,ジェフ・ベック以外の カルロス・サンタナ(Carlos Santana)と スティーヴ・ルカサー(Steve Lukather)は,この日のみの単独の日本公演でした.

 本作は当日のサウンドボード音源を網羅(FM放送,TV放送)し Wardourレーベルよりリリースされた 『 Definitive Sound Market '86 (Wardour-439) 』 です.
 当然,サウンドボード音源という事でオフィシャル級なので,ブート・コレクター以外の方でも安心して聴く事のできる音質です.
 
 メーカー情報では
 『ジェフ・ベック、カルロス・サンタナ、スティーヴ・ルカサーが揃った80年代の伝説イベント“サウンドマーケット:ロック・イン・軽井沢”。その大定番ステレオ・サウンドボード録音が史上最高峰を大幅更新。永久保存プレス2CDで登場です。

 【歴史的イベントの現存サウンドボードを最大網羅】
 そんな本作に記録されているのは、もちろん「1986年6月1日:軽井沢プリンスホテル」。
 ジェフ・ベックの“FLASH TOUR”は日本7公演のみ実現したわけですが、その初日はジェフだけでなく、SANTANAやスティーヴ・ルカサーもゲスト参加。野外の特設会場でフェス形式で開催されました。当代きっての超個性派ギターヒーロー3人の揃い踏みとあって、日本中の洋楽ファンが大注目。当然のようにテレビやラジオでも特番放送される一大イベントとなりました。
 そのプロショットやサウンドボードが無数の既発群を生んできたわけですが、本作はその頂点に輝くもの。マスター鮮度/サウンド・クオリティ/編集……あらゆるポイントで既発を問題外にする至高のサウンドボード・アルバムなのです。
 また、このショウはあまりにも既発が多すぎ、似たタイトルも乱立。「どう違う?」「どれが偉い?」と混乱されている方も多いのではないでしょうか。とは言え、ここで歴代タイトルをすべてご紹介するわけにも生きませんので、当店で扱っている最重要3作をピックアップしてみましょう。

 ・A:『SOUND MARKET '86』*完全版オーディエンス3枚組
 ・B:『DEFINITIVE SOUND MARKET '86』*SBD分の完全版2枚組(本作)
 ・C:『SOUND MARKET '86 THE VIDEO』*TV放送プロショット

 以上、尺の長い順に3作を挙げてみました。
 「A」は当店発掘の超極上フル・オーディエンス録音。この日の既発はほとんどがFM放送を元にしているわけですが、その放送は完全ではなかった。「A」は未放送分も含め、当日のすべてを体験できる唯一無二のフルライヴ盤なのです。
 そして、二番目の「B」こそが本作。長尺FM放送をベースにしつつ、ラジオ未放送の「Going Down」をTV放送サウンドボードで補完。当日の演奏すべてではないものの、現存するサウンドボード音源を完全網羅した2枚組なのです。
 「当時のすべてではない」とは言ったものの、実は「大部分」ではある。このフェスは3人の出番が入り組んでもいますので、本作の構成と併せて整理してみましょう。

 ●DISC 1
 ・SANTANA単独(全10曲)
 ・SANTANA+スカサー(2曲/4曲)
 ・JEFF BECK単独(冒頭3曲)
 ●DISC 2
 ・JEFF BECK単独(6曲/9曲)
 ・JEFF BECK+スカサー(全2曲)*Going  DownのみTV音声
 ・3人共演(全4曲)

 ……と、このようになっています。ショウは大きく「SANTANA→ジェフ」の流れになっており、要所要所でルカサーが登場するスタイル。当日の全32曲中27曲が放送されており、本作はその放送分をコンプリートしているわけです。

 【史上最高峰を更新したオフィシャル作品級サウンド】
 さて、随分長くなりましたがココまでが前振り。いよいよ本作の本題に入りましょう。
 その本題とは、精緻で最高峰を更新するクオリティと編集です。まず、上記をご覧になって「あれ? ジェフ編の3曲が1枚目にハミ出してる!?」と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。これまでの既発群は「SANTANA=1枚+ジェフ=1枚」が多かったと思いますが、実はコレ、ピッチを速くしたり、カットする等して詰め込まれていたのです。ピッチを正確に整え、現存するサウンドボードを最大漏らさず収録しようとすると、ジェフ篇がCD1枚に収まりきらない。その結果、本作は3曲だけDISC 1に収録されているのです。
 もちろん、ピッチだけではありません。サウンドも最高峰。これまでの34年間で超える物のないベスト・マスターを使用しているのは勿論ですが、本作ではさらに細心マスタリングで磨き込み。もちろん、無為な音圧稼ぎなどではなく、各音域ごとに丁寧に整え、ステレオ感も補正。よりワイドでレンジの広いサウンドに生まれ変わっている。感覚的に表現しますと、原音は高音質ながら「いかにも放送」といった軽さや薄さを感じましたが、本作はリッチなオフィシャル作品級のサウンドになっているのです。もちろん、1曲だけTV音声な「Going Down」も徹底的にトリートメント。可能な限り本編と違和感のないサウンドで仕上げました。

 数々の既発で広く愛されてきた伝説ステージだけに、中身については省略しましょう。当日の完全体験は超極上オーディエンス録音『SOUND MARKET '86(Wardour-083)』に譲るとして、本作はサウンドボード篇の最大・最高峰盤。定番中の大定番をオフィシャル作品レベルのクオリティに磨き込んだ2枚組です。数々の既発群を無意味にしてしまう一大決定盤。どうぞ、永久保存プレス2CDで存分にお楽しみください。

 (リマスターメモ)
 ★若干速いピッチを修正(*本当は結構速い) した結果、Disc2にJeff Beckが収まりきらず。Disc1途中からスタート。
 ★レンジを広げる調整でアップグレード。
 ★テレビ放送音源以外が存在しない「Going Down」は個別でイコライズして違和感軽減。』


Definitive Sound Market '86 (Wardour-439)
 
 Live At Prince Hotel,Karuizawa,Japan 01st June 1986
 STEREO SOUNDBOARD RECORDING
 [UPGRADE]

  Disc 1
     [Santana]
   01. Intro
   02. Primera Invasion
   03. Victim Of Circumstance
   04. Incident At Neshabur
   05. Black Magic Woman
   06. Gypsy Queen
   07. Oye Como Va
   08. Evil Ways
   09. Jingo
   10. By The Pool
   11. Europa
   12. Right Now (#)
   13. Introduction Of Steve Lukather
   14. Open Invitation (with Steve Lukather)
   15. Songs Of Freedom
     [Jeff Beck]
   16. Star Cycle
   17. Love Will
   18. Ambitious
   TOTAL TIME (69:21)

  Disc 2
   01. Goodbye Pork Pie Hat
   02. Stop, Look And Listen
   03. 'Cause We've Ended as Lovers
   04. Escape
   05. Blue Wind
   06. Wild Thing
   07. Freeway Jam (with Steve Lukather)
   08. Going Down (with Steve Lukather)
   09. Super Boogie (with Carlos Santana & Steve Lukather)
   10. Hong Kong Blues (with Carlos Santana & Steve Lukather)
   11. People Get Ready (with Carlos Santana & Steve Lukather)
   12. Johnny B. Goode (with Carlos Santana & Steve Lukather)
   TOTAL TIME (65:06)
 
  (#) 後半にDJ語り
 
 [Santana]
  Carlos Santana : Guitar
  Raul Rekow : Percussion
  Orestes Vilat : Percussion
  Armando Peraza : Percussion
  Chester Thompson : Keyboards
  Alphonso Johnson : Bass
  Buddy Miles : Vocal
  Tom Coster : Keyboards
  Graham Lear : Drums

 [Jeff Beck]
  Jeff Back : Guitar
  Jan Hammer : Keyboards
  Simon Phillips : Drums
  Doug Wimbish : Bass
  Jimmy Hall : Vocal

 Incident At Neshabur
 
 Europa
 
 Escape
 
 Freeway Jam
 
 Super Boogie
 

 本商品の初回ナンバー入りステッカー付に限り,プロ・ショットで捉えた当日のパフォーマンス映像を使用しTV放映された番組 「 軽井沢100記念:ロック・イン軽井沢 」 の内容を録画収録したヴィデオをトランスファーしたボーナス・アイテム 『 Sound Market '86 The Video (Ltd Bonus DVDR) 』 が付属しています.

 メーカー情報では
 『本編プレス2CDは、伝説フェスを記録したサウンドボードの最大・最高峰を極めたオフィシャル級ライヴアルバムです。その解説でも触れましたが、このショウはTV放送プロショットでもお馴染み。そこで、映像版の最大・最高峰となる1枚が特別ボーナス付属決定です(つまり、本編解説の「C」が本作です)。

 というわけで、本作に収められているのは本編プレス2CDと同じ「1986年6月1日:軽井沢サウンドマーケット」のマルチカメラ・プロショット。一大イベントを特集したTV特番「軽井沢100記念:ロック・イン軽井沢」です。SANTANAやスティーヴ・ルカサーはフェス1回だけの特別出演でしたが、ジェフ・ベックにとっては単独ジャパン・ツアーの一部でもありました。
 良い機会ですので、当店のライヴアルバム・コレクションと併せてショウのポジションを整理しておきましょう。

 ・6月1日:軽井沢プリンスホテル ←★本作★
 ・6月3日:大阪厚生年金会館 『OSAKA 1986 1st Night』
 ・6月5日:福岡サンパレスホール
 ・6月6日:大阪フェスティバルホール
 ・6月8日:名古屋市公会堂
 ・6月10日:日本武道館 『THANK THE LORD』
 ・6月11日:日本武道館 『THANK THE LORD』

 以上、全7公演。当時のジェフは6年ぶりの来日だったわけですが、世界的にも特別。
 『FLASH』が注目を集めつつもツアーはなく、日本だけでのみライヴが実現しました。

 本作の“軽井沢サウンドマーケット’86”は、そのイの一番であり、その放送には世界中のファンから熱い視線が注がれたのです。本作は、そんな記念碑的番組をDVD化したもの。
 当時から定番映像ではあるものの、その最高峰マスターが採用されており、現在もなお超える物のない極上版。ナチュラルな発色やビビッドな輪郭は当時の放送電波そのもので、ダビング痕の一切ない鮮度は完全オフィシャル級なのです。
 その映像美で描かれるのは、超個性・実力派ギタリスト3人が並び立った奇跡のステージ。テレビの放送枠はラジオ放送の本編プレス2CDの半分以下。その限られた中で目撃できる曲は以下の通りです。

 ・SANTANA単独(2曲):Primerainvasion/Black Magic Woman/Gypsy Queen
 ・SANTANA+スカサー(1曲):Open Invitation
 ・JEFF BECK単独(3曲):Star Cycle/Cause We've Ended As Lovers/Wild Thing
 ・JEFF BECK+スカサー(全2曲):Freeway Jam/Going Down
 ・3人共演(3曲):Super Boogie/People Get Ready/Johnny B. Goode

 ラジオには遠く及ばないとは言え、11曲・約70分というボリュームは十分に音楽作品として成立するレベル。しかも、その1曲1曲が今をときめくギターヒーロー達の熱演。それをオフィシャル級クオリティで楽しめるのです。
 
 そして、その演奏以上のインパクトなのが、実は冒頭。朝靄の中にたたずむ軽井沢の特設会場からスタートし、当日ライヴの「Super Boogie」が流されつつ、日が高くなるにつれて徐々に集まってくる観客の姿が映し出される。その光景が強烈な時代感。80年代ファッションに身を包んだ若者たちが1人また1人と集まっては列を作り、ズラッと並んだ出店でビールを買い、ぞろぞろと会場に流れ込んでいく。当初は原っぱの斜面でしかなかった会場はいつしか緑も見えないほどの群衆で埋め尽くされ、いつしか「人の絨毯」と化していくのです。
 そして、その大群衆が両手を挙げて蠢く中でショウが始まる……。ジェフ・ベックやSANTANAと言えば洋楽の中でも玄人好みのイメージですし、軽井沢は決して交通の便が良いとは言えない。それでも膨大な若者達が集っている。3人のアーティスト・パワーはもちろんのこと、洋楽ブームそのもの凄味を見せつける映像なのです。

 3人のギターヒーローによる熱演ぶりは本編プレス2CDに及びませんが、本作は“サウンドマーケット:ロック・イン・軽井沢”や80年代洋楽ブーム自体のパワーを教えてくれる。まさに百の言葉を一見で超える衝撃の映像傑作です。一大イベントの最大・最高峰サウンドボードである本編プレス2CDと、映像編の最大・最高峰版である本作。どうぞ、併せて存分にお楽しみください。』

Sound Market '86 The Video (Ltd Bonus DVDR)
 
 Live At Prince Hotel,Karuizawa,Japan 01st June 1986
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 111min.
 

   01. Opening (#)
     [Santana]
   02. Intro./Primera Invasion
   03. Black Magic Woman/Gypsy Queen
   04. Open Invitation (with Steve Lukather)
     [Jeff Beck]
   05. Star Cycle
   06. Cause We've Ended As Lovers
   07. Wild Thing
   08. Freeway Jam (with Steve Lukather)
   09. Going Down (with Steve Lukather)
   10. Super Boogie (with Carlos Santana & Steve Lukather)
   11. People Get Ready (with Carlos Santana & Steve Lukather)
   12. Johnny B. Goode (with Carlos Santana & Steve Lukather)

  (#) これが最高です。必見!!

 収録されている映像の一部
 

[参考]
 当日のチケット
 
 
 Sound Market '86 (Wardour-083)
 
 
 Flash (フラッシュ)
 
 

 
 
 
 
#2020-09-22