元 スモール・フェイセス(Small Faces)や フェイセズ(Faces)のベーシストであった ロニー・レーン(Ronnie Lane)が,1977年に不治の病である多発性軟化症を患わったことをきっかけに,多発性硬化症の研究への行動(A.R.M.S:Action Research into Multple Sclerosis)を支援する目的で,1983年9月20日英国はロンドンのロイヤル・アルバート・ホールにて行われた 「 A.R.M.S. Charity Concerts 」.
 このコンサートは,ヤードバーズの三大ギタリストであった エリック・クラプトン(Eric Clapton),ジェフ・ベック(Jeff Beck),ジミー・ペイジ(Jimmy Page)が,ステージで一緒に演奏した最初の機会であったという事もあり,非常に注目されました.

 そして,このコンサートは各々が在籍するバンドを超え,このステージを心から楽しんだ事に加え,更に支援する資金を集めるため,ビル・グレアム(Bill Graham)をプロモーターとして 1983年11月28日,29日テキサス州はダラスのリユニオン・アリーナ公演,12月1日,2日,3日カリフォルニア州サンフランシスコはデーリー・シティのカウ・パレス公演,12月5日,6日カリフォルニア州はイングルウッドのザ・フォーラム公演,12月8日,9日ニューヨーク州はニューヨーク・シティのマディソン・スクエア・ガーデン公演と,北米で 9公演が行われています.
 因みに,この北米公演では,三大ギタリストに加え ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)の ビル・ワイマン(Bill Wyman)と チャーリ・ワッツ(Charlie Watts),元 フェイセズザ・フー(The Who)の ケニー・ジョーンズ(Kenney Jones),セッション・
ミュージシャンとして定評のある サイモン・フィリップス(Simon Phillips),レイ・クーパー(Ray Cooper),アンディ・フェアウェザー・ロウ(Andy Fairweather Low ) などがサポート・メンバーとして参加する傍ら,英国公演で参加していた スティーヴ・ウィンウッド(Steve" Winwood)がスケジュールの都合で参加出来ない替わりに ,元 フリー(Free)~ バッド・カンパニー(Bad Campany)の ポール・ロジャース(Paul Rodgers),そして ジョー・コッカー(Joe Cocker)が参加しています.

 また 北米での 全9公演の内,12月3日カリフォルニア州サンフランシスコはデーリー・シティのカウ・パレス公演の模様はテレビ番組用に収録・放送されており,その後,この放送時に使用されたオーディオ・マスターの発見に伴い,リマスターが施され現時点で最良の音質で 『 The A.R.M.S. Concert San Francisco 1983 』(CD) としてリリースされており,Amazon 等で購入する事も可能です.
 なお,プロ・ショット映像の収録は,本商品に付属している 12月2日公演他でも行われています.

 本商品は,上述の北米公演から 12月5日,6日と 2夜連続で行われたカリフォルニア州はイングルウッドのザ・フォーラム公演から 2日目に当たる 12月6日のオーディエンス録音を収録し Wardourレーベルから 1月にリリースされた 『 L.A. Forum 1983 2nd Night : Mike Millard First Generation Tapes (Wardour-457) 』 で,何と,伝説のテーパー:マイク・ミラード(Mike Millard)による録音で,昨年12月に JEMS による公開がされるまで,テープ・トレーダー間でも,当然,ブートレッグでも流通していない音源のようです.

 1月12日夜リリース告知で 6日後には完売というのは凄いですね.
 「 1/18 ★A.R.M.S.「L.A. FORUM 1983 2ND NIGHT: MIKE MILLARD FIRST GENERATION TAPES」は完売致しました。
 その後,何度か再入荷告知がありましたが,告知と同時に完売状態.

 流石のミラード音源と言えますが,座席位置の関係なのか,他のミラード音源と比較すると,多少,各パートの音のバランスは悪い感じを受けます.

 メーカー情報では
 『オーディエンス録音の概念を変革した伝説のテーパー、マイク・ミラード氏の秘蔵ライブ音源をJEMSがリリースする「The Lost and Found Mike the MICrophone Tapes Series」の、2020年最後となったVolume 65は、何とこれまで一切テープトレーダー間にも流通せず、ブートレグにもなっていなかった1983年12月6日、オールスターによるA.R.M.S.のL.A.フォーラム公演でした!もちろんファーストジェネレーションのマスターで、当店スタッフも驚愕する超高音質でした!JEMSは年の最後まで、このとんでもない宝物を温存していたわけです。
【“三大ギタリスト揃い踏み”奇跡のステージをリアルに伝える超高音質オーディエンス録音】 
 A.R.M.S.コンサートとは、「ロックファンなら誰もが待望しながら、実現不可能と思われていたコンサート」だったのです。長年のブリティッシュロックファンの方なら、これがいかに歴史的な事だったのかご理解いただけると思いますが、そうでない方のためにも、イチからこのA.R.M.S.プロジェクトの経緯と概要をご説明していきましょう。
 A.R.M.S.とは、「Action Research into Multple Sclerosis」の頭文字を取ったもので、直訳すれば「多発性硬化症への治療対策調査行動」となります。多発性硬化症は不治の病と言われ、時間の経過とともに身体じゅうの筋肉が硬化していき、終には不随意筋である心臓が止まり死に至ります。原因不明と言われ、遺伝体質にも関係なく突発的に発症する難病です。77年にこの病を発症した元フェイセズのベーシスト、ロニー・レインを救うため、この病気の治療研究機関への援助資金調達のためにロニーに所縁のあるミュージシャンたちが集まってコンサートを開き、その収益をすべて寄付したコンサートだったのです。
 コンサートの企画開催に際しては、ロニー・レインの奥さんがロニーの親友ミュージシャンであるザ・フーのピート・タウンゼンドに援助を求めました。ところがこの時期のピートは、バンドの存続危機、家庭崩壊・離婚の危機に直面しており、そのストレスから逃れるためアルコールとドラッグの中毒に陥っているという状況でした。そのためピートはこの大役をロニーとの共通の友人でもあるエリック・クラプトンに振るべく話を持ちかけました。
 ロニーの身を案じたクラプトンがそれを快諾し、プロデューサーのグリン・ジョンズ(クラプトンのアルバム「SLOWHAND」や「BACKLESS」、ザ・フーの「WHO'S NEXT」やビートルズの「LET IT BE」の初期バージョンをプロデュースしたイギリス人)の協力を得てオーガナイズしたのがこのコンサートだったというわけです。
 クラプトンは、人格者で誰にも愛されているロニーのためのコンサートであるならば、自身のバンドだけによるコンサートではなく、コンサートの趣旨に賛同する友人ミュージシャンを集めた豪華なコンサートでオーディエンスに喜んでもらおうと考え、普段では有り得ない出演者を募りました。目玉は自身とベック、ペイジを伴った「三大ギタリスト」+かつてブラインド・フェイスで共に活動したブリティッシュロック界のスター、スティーヴ・ウィンウッドの4枚看板でした。クラプトン自らが、歴代のヤードバーズのギタリスト三人の共演を望んだのです。それを支えるバックメンとして集まったのは、ローリング・ストーンズ、フェイセズのメンバーを始めとするブリティッシュロック界で長年活動してきた実力派のミュージシャンたちでした(メンバーの詳細はクレジットをご覧ください)。出演交渉はクラプトン自身とグリン・ジョンズが行いました。65年の一件(ペイジがクラプトンとのプライベートセッションの音源を無断でイミディエイト・レコードに提供した)以来、絶交していたクラプトンがペイジを誘ったことは驚くべきことでした。ベックとウィンウッドは即座に快諾。
 また、この話を聞きつけたロッド・スチュワートは自ら出演を申し出たのですが、フェイセズの末期に自身のソロ活動に注力し、一切バンドを顧みなかったロッドの行いに憤怒していたクラプトンが彼の申し出を断ったというエピソードもありました。
 そうこうしてメンバーが結集したコンサートは1983年9月20日、ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行なわれ、第一部がクラプトンのセット、第二部がウィンウッドのセット、第三部がベックのセット、第四部がペイジのセット、そしてアンコールがオールスターによるセットという五部構成とされました。当時はまだ歩行が可能だったロニー・レインもアンコールで登場し、歌いました。そんな奇跡のコンサートを実現させた出演者たちは、ロックの激動時代を切磋琢磨して生き抜いてきた同志でもあり、旧知の仲であったため、当日のステージを全員が楽しんだそうです。そして誰からともなく、「もっとこれを続けたい」という声が出演者内部から発せられました。
 プロデューサーのグリン・ジョンズはすぐさまアメリカのプロモーターの重鎮ビル・グラハムに連絡を取りました。グラハムは即座にダラス、サンフランシスコ、L.A.、ニューヨークのホールをブッキングし、計9回のコンサートを実現したのです。これはロンドンでの公演に対して、「A.R.M.S. US TOUR」と呼ばれました。その中にあって、これまで一切の音源が出て来ず、ブートレグもリリースされなかった日の公演が本作なのです。
 ここでA.R.M.S.関連のコンサート全日程を振り返ってみましょう。

 ●A.R.M.S.
 ・9月20日:ロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール(1公演)
 ・11月28日、29日:ダラス、リユニオン・アリーナ(2公演)
 ・12月1日、2日、3日:サンフランシスコ、カウパレス(3公演)
 ・12月5日、6日:ロサンゼルス、ザ・フォーラム(2公演) ←★ココ★
 ・12月8日、9日:ニューヨーク、マジソン・スクエア・ガーデン(2公演)

【ロンドンでの公演とはメンバーもセットリストも異なり、オフィシャル作品でも聴くことのできないパートを多く含む奇跡のコンサートの完全版】
 このロンドンでのコンサートはロック史におけるエポック的なイベントであったことから、当時オフィシャルではVHSビデオとレーザーディスクでリリースされました。しかしソフトへの収録時間の問題から、ハイライト部分のみを編集したダイジェスト版としてリリースされたという背景がありました。それ以降DVDでリイシューされましたが、収録内容は初回のリリース時と変わっていません。ようやく2019年になって放送音源のリリース解禁により、このコンサートのCD化も実現しましたが、映像作品よりも収録曲は増えたものの、完全収録版というわけではありませんでした。
 一方、「A.R.M.S. US TOUR」ではロンドン公演に参加したスティーヴ・ウィンウッドが都合がつかず不参加となった代わりにジョー・コッカーが参加し、クラプトンとハウスバンドがバックを務めました。それにより当然コッカーのセットは彼のレパートリーとなり、ロンドン公演とは趣きを異にしました。さらにロンドン公演と趣向が異なったのは、ジミー・ペイジのセット中のStairway To Heavenでした。この曲の終盤でペイジがソロに突入するタイミングでクラプトンとベックがステージに登場し、ペイジからソロを引き継ぐ形で二人もソロを取ったのです。この意外な演出にアメリカのロックファンは狂喜しました。そしてアンコールも、コッカー最大のヒット曲With A Little Help From My Friendsがオールスターにより演奏されるという形に変わりました。つまり本作では、オフィシャル作品では聴くことのできない楽曲を多く聴けるということが最大のメリットなのです。
 そして音質の方は、ミラードテープを代表するクオリティと言っても過言ではない超高音質となっています。録音開始が遅れたため、オープニングナンバーは歌部分からのフェイドインになっていますが、この高音質の前ではさしたる問題ではないでしょう。何せLay Down Sallyではドラマーがブラシワークに切り替えたことさえ判るほど、くっきりしっかり捉えられたサウンドなのですから。オリジナル・カセットだからこそ加工する必要もなく、質感もバランスも極めてナチュラルなのです(当店で調整したのは、音圧を少し上げたことだけでした)。このサウンドは是非スピーカーから大音量で聴いていただきたいと思います。そうすれば正に「A.R.M.S. US TOUR」L.A.公演を観に行った感覚を味わうことができるでしょう。 

 ●オフィシャル作品では聴くことのできない曲(オフィシャルCDとの比較)
 昨年リリースされたロンドン公演の放送音源CDでは聴くことのできない曲が本作には多く含まれています。ロンドン公演のCDでは、エリック・クラプトンのセット、ジェフ・ベックのセット、ジミー・ペイジのセット、そしてオールスターによるアンコールは全曲がリリースされていますが、ウィンウッドに代わって参加したジョー・コッカーのセットが聴けないのは当然のことです。クラプトン、ベック、ペイジのセットでも曲が入れ替えられたり、追加されたりしています(ベックのセットでは、元マハビシュヌ・オーケストラのヤン・ハマーが参加しました)。

 <クラプトンのセット>
 ・Sad Sad Day

 <ジョー・コッカーのセット>
 ・Don't Talk To Me
 ・Watching The River Flow
 ・Worried Life Blues
 ・You Are So Beautiful
 ・Seven Days
 ・Feelin' Alright

 <ベックのセット>
 ・Definitely Maybe
 ・Blue Wind
 ・People Get Ready
 ・Going Down

 <ペイジのセット>
 ・Boogie Mama

 <アンコール>
 ・With A Little Help From My Friends
 ・April Fool

 これほど多くのナンバーがオフィシャルCDには未収録だったのです。「A.R.M.S. US TOUR」はロンドン公演とは別物だったとさえ言えるでしょう。
 もちろんロンドン同様、甲乙付け難い三大ギタリストの個々のセットとロックファンが夢見た三人共演のシーンが聴きものです。クラプトンはロンドン同様のステージ進行で、ブルージーなプレイを披露しています。その後は、クラプトンとは正式には初共演となったジョー・コッカーをフィーチャー(厳密には75年のクラプトンのL.A.公演にコッカーが飛入りし、タンバリンを叩いたということがありましたが)。このセットではクラプトンがそのまま残り、全力でサポートしています。クラプトンが弾くギターをバックに歌うコッカーのソウルフルな熱唱が聴きものです。
 当時のジェフ・ベックは独自のフュージョン・ミュージックを確立した時代。アルバム「THERE AND BACK」のメンバーをバックにシャープかつワイルドなプレイを披露していますが、ロンドンとは異なり、ジェフ・ベック・グループ時代のナンバーも披露しているのがファンには嬉しいところです(ボーカルはアンディ・フェアウェザー・ロウが務めています)。ベックのバックバンドがそのまま残りサポートした、続くペイジのセットについては、クラプトンからの声掛けに喜んで参加した彼でしたが、当時のペイジはボンゾを失いZEPを解散させたショックからドラッグ中毒に陥り、その影響から指がまともに動かない状態でした。再起を賭けてサントラのソロアルバム「DEATHWISH Ⅱ」をリリースしたばかりだったペイジは、本調子ではないものの、そのアルバムからのナンバーに加え、ZEPの名曲「天国への階段」をインストで演奏するというハイライトを作っています(前述したように、三大ギタリストの共演が早くもここで実現します。ボーカル曲は、これがきっかけでThe Firm結成に繋がったポール・ロジャースが友情出演で歌っています)。
 そしてオールスターのアンコールにて、三大ギタリスト(+コッカー)の奇跡の共演が実現します。バンマスがクラプトンだっただけに、彼のレパートリーが選ばれていますが、逆にLaylaの7連フレーズをベックが弾くという贅沢なシーンが現出するのは、このコンサートならではの妙味でしょう。最後にはロニー・レインが登場。彼とピート・タウンゼンドとのジョイントアルバム「ROUGH MIX」収録のApril Foolとクラプトンもよく取り上げたブリティッシュカントリー・トラッドソングGoodnight Ireneでボーカルを聴かせます。この仲間たちのおかげもあって、ここから14年間生き長らえることができたロニー。ブリティッシュロック界の厚い友情をも感じることができる一大歴史的コンサートでした。
 とにもかくにも結果的に三大ギタリストが同じステージに立ったという機会は後にも先にもこの時だけ。三大ギタリストが弾くLaylaやStairway To Heavenが聴けたのもこの時だけ。その歴史的なコンサートの超高音質マスターが大発掘です。よくぞこの日の公演をこんな凄い音質で録音しておいてくれたと、ミラード氏への感謝の気持ちでいっぱいです。この新発掘の喜び、永久に残すプレス2CDで心ゆくまで存分に味わい尽くしてください。』

L.A. Forum 1983 2nd Night : Mike Millard First Generation Tapes (Wardour-457)
 
 Live At The Forum,Inglewood,CA,USA 06th December 1983

  Disc 1
   [Eric Clapton]
   1. Everybody Oughta Make A Change
   2. Lay Down Sally
   3. Wonderful Tonight
   4. Rita Mae
   5. Sad Sad Day
   6. Have You Ever Loved A Woman?
   7. Ramblin' On My Mind
   8. Cocaine
   [Joe Cocker]
   9. Don't Talk To Me
   10. Watching The River Flow
   11. Worried Life Blues
   12. You Are So Beautiful
   13. Seven Days
   14. Feelin' Alright
   [Jeff Beck]
   15. Star Cycle
   16. The Pump
   17. Definitely Maybe
   18. Blue Wind
   TOTAL TIME (79:58)

  Disc 2
   [Jeff Beck]
   1. People Get Ready
   2. Going Down
   [Jimmy Page]
   3. Prelude
   4. Who's To Blame
   5. City Sirens
   6. Boogie Mama
   7. Midnight Moonlight
   8. Stairway To Heaven
   [All Star Finale]
   9. Layla
   10. With A Little Help From My Friends
   11. April Fool (Ronnie Lane)
   12. Goodnight Irene (Ronnie Lane)
   TOTAL TIME (72:35)

 Eric Clapton : Guitar, Vocal
 Jeff Beck : Guitar
 Jimmy Page : Guitar
 Andy Fairweather Low : Guitar, Vocal
 Joe Cocker : Vocal
 Paul Rodgers : Vocal
 Chris Stainton : Keyboards
 James Hooker : Keyboards
 Jan Hammer : Keyboards
 Bill Wyman : Bass
 Fernando Saunders : Bass
 Charlie Watts : Drums
 Kenney Jones : Drums
 Simon Phillips : Drums
 Ray Cooper : Percussion

 Wonderful Tonight
 
 Star Cycle
 
 Prelude
 
 Stairway To Heaven
 
 Layla
 

 本商品のリリース初週に限り,12月1日-3日まで 3夜連続して行われたカリフォルニア州サンフランシスコはデーリー・シティのカウ・パレス公演の 2日目に当たる12月2日のパフォーマンスを160分に渡ってマルチ・カメラ・プロショット映像で完全収録した 『 Cow Palace 1983 2nd Night (Special Bonus 2DVDR) 』 がボーナス・アイテムとして付属しています. 

 多分,オフィシャルも含めた数ある A.R.M.S.映像の中で唯一の全曲・完全収録盤だと思いますし,プロ・ショットで画質も相応に良く,音だけでは分からないメンバーの表情やステージ風景を楽しめます.

 メーカー情報では
 『1983年、大きな話題を呼んだArmsコンサートより、3日間連続で行われたサンフランシスコはカウ・パレス公演2日目、12月2日のライブを2時間40分に渡ってマルチカメラのプロショットで完全収録。
 2003年に旧Masterportレーベルから、初の完全版として登場、2008年にそれを一枚のプレスDVDにまとめて収録したタイトルもリリースされましたが(現在は完売・廃盤)、大元はこのMP盤であり、現時点、世の中の全ての同公演ロングヴァージョンは、このテイクを元にしているため、基本、これより画質・音質が勝るということはありません。
 特にこのMP盤は、160分ものロングビデオを2枚のディスクに収録したため、画質は最高峰のものであります。オフィシャルのロンドン公演を含め、そのどれもが全体からの抜粋の収録でしたが、本盤はクラプトン、ジョー・コッカー、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジをメイン・アーチストとして据えたステージ、そしてロニー・レイン参加のオール・スターによるGood Night Ireneまでを、出演順通りに収録しており、先に揚げたアーチストは勿論の事、ポール・ロジャース、ビル・ワイマン、チャーリー・ワッツらが参加した見所に満ちたこの一大ショウをマスター・クオリティで楽しむことができます。
 それぞれのアーチストのメイン・ステージは、ショート・セットならではの代表曲の網羅で聴き応え充分ですが、やはりこの日のハイライトは3人のギタリストがソロを分かち合う Stairway To Heaven のコーダ、そしてその後に続くオール・スターによるステージは圧巻の一言に尽きます。

 歴史に残るArmsコンサートをリアルに再現するタイトルです。

 ★beatleg誌 vol.103(2009年2月号)のレビュー要約です。ご参考まで。
 83年、不治の病「骨髄性多発硬化症」を発症したロニー・レインの延命を支援するため、エリック・クラプトンが発起人となって、友人ミュージシャンを集め、チャリティ・コンサートを行った。それは最初、ロンドンでスポット的に行われたのだが、各々が在籍する通常のバンドを超えたこのステージを心から楽しんだ多くのミュージシャンは、更にレインを支援する資金を集めるため、USツアーを実施した。
 ビル・グラハムをプロモーターとして実施されたこのツアーは、後の公開を想定して各公演がプロショット収録された。日にち違いのサンフランシスコ公演やニューヨーク公演もプロショット映像が流出しているが、現在、正真正銘の完全収録版を見ることができるのは、この12月2日サンフランシスコ公演をおいて他にはない。オフィシャルのロンドン公演も一部がカットされていたことを考えると、この映像の価値は非常に高い。これぞARMSコンサートの全貌である。

 クレジットを見れば一目瞭然のように、クラプトン、ジョー・コッカー、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジのセットに続いて、三大ギタリストが同時にステージに立ち、最後はオールスターが一堂に会す。ロニー・レインも自分の力で立って歌っている。髭を剃り、さっぱりしたクラプトンもスマートだし、ドラッグ中毒下にあったとはいえ、ツェッペリン解散後初めての公式演奏となったジミー・ペイジも見ものだ。(ベックは相変わらずシャープだ。)ブリティッシュ・ロック・ファンはこの映像を見逃すわけにはいかないであろう。』

Cow Palace 1983 2nd Night (Special Bonus 2DVDR)
 
 Live At Cow Palace, Daly City, San Francisco,CA,USA 02nd December 1983
 PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 159min.
 

  Disc 1
   [Eric Clapton]
   1. Introduction
   2. Everybody Ought To Make A Change
   3. Lay Down Sally
   4. Wonderful Tonight
   5. Rita Mae
   6. Sad, Sad Day / Have You Ever Loved A Woman / Ramblin' On My Mind
   7. Cocaine
   8. Don't Talk To Me (with Joe Cocker)
   9. Watching The River Flow (with Joe Cocker)
   10. Worried Life Blues (with Joe Cocker)
   11. You Are So Beautiful (with Joe Cocker)
   12. Seven Days (with Joe Cocker)
   13. Feelin' Alright (with Joe Cocker)
   [Jeff Beck]
   14. Star Cycle
   15. The Pump
   16. Definitely Maybe
   17. Blue Wind
   18. People Get Ready
   19. Going Down
   TOTAL TIME (63:49)

  Disc 2
   [Jimmy Page]
   1. Prelude
   2. Who's To Blame (with Paul Rodgers)
   3. City Sirens (with Paul Rodgers)
   4. Boogie Mama (with Paul Rodgers)
   5. Midnight Moonlight (with Paul Rodgers)
   [Jimmy Page, Eric Clapton & & Jeff Beck]
   6. Stairway To Heaven
   7. Layla
   8. With A Little Help From My Friends (with Joe Cocker)
   9. Good Night Irene (with Ronnie Lane)
   TOTAL TIME (63:49)

 収録されている映像の一部
 
 ※) オフィシャル映像なのでブロックされたら削除しますので,悪しからず.
 
[参考]
 マスター・カセット
 

 A.R.M.S. Benefit Concert
 September
  20 Royal Albert Hall, London, UK

 A.R.M.S. Benefit Norh American Tour Dates
 November
  28 Reunion Arena, Dallas, TX, USA
  29 Reunion Arena, Dallas, TX, USA
 
 December
  01 Cow Palace, Daly City, CA, USA
  02 Cow Palace, Daly City, CA, USA
  03 Cow Palace, Daly City, CA, USA
  05 The Forum, Inglewood, CA, USA
  06 The Forum, Inglewood, CA, USA
  08 Madison Square Garden, New York City, NY, USA
  09 Madison Square Garden, New York City, NY, USA








#2021-01-14