昨日11時から大村記念館蛍雪寮で、ギャラリートークと大久保信子のワークショップが開催されました。
ギャラリートーク
1.一部は大村美術館 藤巻明雄事務局長から「大村記念公園について」
大村先生がご自身の生家を施設として残す際に、蛍雪寮を観るための施設ではなくて、実際にみんながそこで集まって勉強をしたり、集ったりするための施設として残したいとのことで、作られた。
大村先生は美術のコレクターとしても有名で、コレクションは3000点くらいの収蔵品があり、大きい作品は美術館が狭いために展示できず美術館では50号以下くらいの展示をしている。というようなお話などなど。
他にも大村先生のお人柄が伝わるようなお話が多数ありました。
2.第二部は伊東正次の「日本画について」
アートは美術館やギャラリーに飾られることが多くて、それはそれの大きな意味があるけれども、元来、襖絵や屏風は日本の家屋の中にあったものだから、そこに戻してやると、屏風や襖絵もまた、息づいて見えて来る。それらアートもよく見えるし、逆に建物自体もよく見えてくるという相乗効果がある。
また、アートをアートだけで楽しむのではなく、日本の床の間芸術のように、五感全てで楽しめるようなあり方を作っていきたい。掛け軸や生花を愛でて視覚、三味線や琴を奏でて聴覚、お茶をいただいて味覚や嗅覚、茶碗を手で触れて触覚、そういう総合的に楽しめる場を持っていきたい。
というようなお話
3.ワインソムリエのお2人
韮崎ワインの歴史的経緯や、ワインを楽しむときのコツなど。あまり気取らないで、あるワインを洋食和食にこだわらないで楽しむ。
後、飲む前にちょっと香りを楽しむとまた、ワインの味わい方が広がってくる。というようなお話でした。
こういう場では、アートだけ楽しむのではなく、いろいろな周りの環境を含めて全部がトータルで楽しみ味わえることが、こういうところで芸術祭をやる意味だと思います。そのためにも、少し遠いですがお出かけいただいて、富士山も見ながら、紅葉も楽しみながら、帰りにはワインや温泉を楽しんで帰っていただくことが大切なのかなあ。と、思っています。
今週15日火曜日まで
10:00〜17:00(最終日は15:00)
韮崎大村記念公園蛍雪寮・蔵