台湾映画はどうしてこんなに面白いのかーー台湾女性監督による珠玉作品の数々 | 台湾華語と台湾語、 ときどき台湾ひとり旅

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台湾映画って、どうしてこんなに面白いのだろう。やっぱり女性監督や女性プロデューサーがたくさんいて、ちゃんと活躍しているからかな。本当に良質で素敵な作品が多い。


台湾映画の女性監督。新しいところではアニメ映画『幸福路上(幸福路のチー)』(2017年)の監督、宋欣穎氏。台湾の歴史と言語の複雑さ、多様性、そして寛容という名の優しさがギューーっと詰まった珠玉の作品。私も親しい台湾朋友達の子供時代に想いを馳せながらじっくり見た。


私の大好きな『十七歳的天空(僕の恋彼の秘密)』(2004年)も女性監督、陳映蓉氏。笑えて泣けて、本当に素敵なラブストーリーだったなあ。(過去記事)


『候鳥來的季節(2012年)は蔡銀娟監督。タイトルも地味、設定も地味、ストーリーも静か。なのに本当にいい映画。タオルが必要なくらい泣けたけど、見終わったら元気が出た。莊凱勛は今映画やドラマで引っ張りだこだが、この映画での爆発的演技力で大注目。台湾語もめちゃめちゃうまい。(過去記事)


そして、亡くなるまで台湾のお正月ローカル映画を引っ張ってきた豬哥亮の『大尾鱸鰻』(2012年)は邱瓈寬監督。ちょっとシモ系ギャグや台湾語の言葉遊び系ギャグが多いが、もうこれぞザ・台湾の台客エンタメという感じで台湾の映画館ではドッカンドッカンの大爆笑だった。面白かった!(過去記事)


台湾の女性監督の良作品、まだまだたくさんある。『我的少女時代』(2015年)もそう。陳玉珊監督。フレッシュ俳優陣はどこまでもフレッシュで眩しく、ベテラン俳優陣はそのオーラと存在感の大きさが圧倒的。私は最後にジェリーが出てきただけで涙が流れました。(過去記事)


『強尼・凱克(台北暮色)』(2017年)の黃熙氏も大注目の人材。新人監督ながら、かの侯孝賢監督の秘蔵っ子とも言われる才能が眩しい。個人的にはテーマとストーリーが解りにくい芸術的作品が苦手なので「大好きな作品」とは言えないが、応援している。日本での評価も高い。(過去記事)


そしてなんと言っても『誰先愛上他的(先に愛した人)』。台湾が誇る凄腕脚本家、徐譽庭氏が許智彥氏と共同で監督した作品。ゾクゾクするほど美しいのに演技も上手い邱澤(ロイ・チウ)と、台湾を代表する演技派女優、謝盈萱の二人が本当にすごい。


女性監督達が才能を遺憾なく発揮できる台湾映画。本当に3150!