早スポオフィシャルブログ

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早稲田大学でスポーツ新聞を製作する「早稲田スポーツ新聞会」、通称早スポの公式ブログです。創刊から64年を迎え、600号も発行。ブログでは取材の裏話、新聞制作の秘話、現役大学生記者の苦悩を掲載‥これを読めば早スポ通になれる!


東京六大学春季リーグ戦 4月14日 神宮球場

 

早大 000 010 000=1

立大 000 201 00✕=3

 

 東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)の初陣を3-1で勝利した早大は立大に対して、勝ち点獲得を目指し、2回戦に挑んだ。先発の宮城誇南(スポ2=埼玉・浦和学院)が6回3失点の粘りの投球を見せるも、打線は6回、1死満塁の好機を逃し、結果として立大投手陣を打ち崩せず。1―3で重要な2戦目を落とした。

 2戦目の先発を任されたのは期待の2年生・宮城。3回までいずれの回でも走者を出しながら、後続を許さない投球で、無失点の立ち上がりを披露する。対する立大の先発は3年にして初のリーグ戦登板となった大越怜(3年)。2回に先頭の印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)が左前打を放つも、後続が続かなかった。大越のテンポの良い投球に対して、早大打線は苦しんだ。互いに先制点を取れずに回は進み、4回の立大の攻撃。1死から西川侑志(3年)に四球を与えると、続く菅谷真之介(4年)にレフトライン際を抜ける二塁打を浴び、チャンスを広げられる。2死ニ、三塁で戸丸秦吾(4年)に右前安打を許し、2点を先制された。

 

先発の宮城。リーグ戦初登板となった

 失点した直後の早大にとって重要な5回の攻撃。先頭の中村敢晴(スポ4=福岡・筑陽学園)が左前安打を放つ。続く梅村大和(教4=東京・早実)の打席で大越の牽制が逸れ、中村敢はニ塁へ進塁。梅村は進塁打を放ち、1死三塁の好機を迎える。石郷岡大成(社3=東京・早実)もきっちりと中犠飛を放ち、1点を返した。

 

5回に犠飛を放った石郷岡

 1点差で立大を追う早大は6回にもチャンスを広げる。この回から登板した塩野目慎士(4年)に対して、1死から山縣秀(商4=東京・早大学院)が右前打で出塁し、吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)の死球、印出の四球で1死満塁の絶好機に。しかし後続の前田健伸(商3=大阪・大阪桐蔭)が浅い右飛、中村敢が空振り三振に倒れ、同点に追いつくことはできず。この回無得点に終わり、早大にとって痛い結果となった。

 

6回のチャンスで三振に倒れうつむく中村敢

 チャンスを生かせなかった早大は6回、柴田恭佑(4年)は遊安打を許すと、盗塁も許してしまう。続く西川の左前安打で1死一、三塁とピンチを背負う。菅谷真之介(4年)を投ゴロに打ち取るも、三塁走者の本塁への生還を許し、痛恨の追加点を許してしまった。

 早大は7回から先発の宮城に変え、2番手で越井颯一郎(スポ2=千葉・木更津総合)が登板。嫌な雰囲気が流れる中、2回を丸山一喜(2年)の遊安打1本に抑える見事な投球を披露する。越井の投球に応えたい打線だったが、2点差を縮めることはできず。9回には1死一塁で梅村の併殺打でゲームセット。大事な2戦目を1-3で落とす結果となった。

 

2番手で登板した越井

 

梅村の併殺打でゲームセット。勝ち点の行方は第3戦へ持ち越しとなった


 立大に対して、同点の好機をつくるも、生かしきれなかった早大。課題は先発・宮城、2番手・越井の好投に応えることができず、抑え込まれた打線だろう。明日の3回戦で勝ち点を獲得し、7季ぶりの王座奪還のためにも、打線の復調に期待したい。
 

(記事 狩野元希、写真 近藤翔太)

 

 

 

◆コメント

越井颯一郎(スポ2=千葉・木更津総合)

ーー今日の試合をチームとして振り返っていかがですか
 バッター陣の調子があまりなよくない中でも、ピッチャー陣で抑えてきてたのが、 今日の試合はピッチャーで粘れなかったっていうのはあったとは思います。ですが、先発の宮城(誇南、スポ2=埼玉・浦和学院)もずっとロースコアで投げていたので、そんなにチームとしては悪くなと思いますし、明日につながるような試合だったかなと思います。

ーー越井選手自身は2回を無失点に抑えました。ご自身の投球振り返っていかがですか
 やっぱり今季投げていく中で、流れを変えらなきゃダメだと思ってるので。チームが勢いづくためには、三者凡退にこだわったりとか、いいテンポで(味方に)流れを乗りやすくするような投球を心掛けています。

ーーチームとして試合後のミーティングではどのようなことを話しましたか
 ミスから必ず点が入りますし、逆に相手のミスから点を取らなければならないということで。ミスをどうやって無くしていくかというところを話しました。

ーー明日の3回戦への意気込みをお願いします
 ここまで1勝1敗もいう中で、明日で決まるという捉え方をチームとしてしています。やっぱり明日勝ちきらないと、優勝も程遠いものになってしまうと思うので、何がなんでも勝つ。勝ちにこだわって明日やっていきたいなと思います。

東日本大学セブンス 4月14日 埼玉・熊谷ラグビー場

 

 鋭い日差しが差し込む埼玉・熊谷ラグビー場にて、東日本大学セブンズが開催された。チーム佐藤初の公式戦として、今シーズンを占う重要な大会だ。一回戦では大東大と対戦。9トライを奪う猛攻で快勝を収め、CHAMPIONSHIPトーナメントへと駒を進めた。トーナメント一回戦で北大を下し、迎えた帝京大との準決勝。前半を7点リードで折り返すも、帝京大の追い上げを止めきれず準決勝敗退となった。

 

 大東大との初戦は開始直後から動く。大賀雅仁(スポ2=神奈川・桐蔭学園)のキックオフボールに対して、池本晴人(社2=東京・早実)の高さを活かすプレーで早大がボールを獲得すると、そのままノーホイッスルトライを奪い先制に成功する。その後も早大の猛攻は続き、大東大を自陣に入れることなく前半を31ー0と圧倒して折り返す。後半に入っても勢いは止まらず、攻撃を継続して得点を重ねた早大が59ー7で快勝を収めた。

 

ライン際を駆け上がる清透馬(商4=茨城・茗溪学園)

 

 CHAMPIONSHIPトーナメントの一回戦では北大と対戦。開始1分と2分に、清が立て続けに得点を挙げ勢いに乗った早大。北大に攻撃をさせず、高いポゼッションでゲームを支配すると、31ー0で前半を終える。後半、序盤に得点するも攻撃の勢いが続かず、ゲームの流れが止まる。5分には失点を許す場面も見られたが、最後は高栁壮史(創理3=東京・早大学院)がダメ押しとなるトライで突き放し、45ー5と大差で勝利した。

 

北大戦でディフェンスに仕掛ける溝井颯太朗(スポ4=北海道・函館ラサール)

 

 準決勝の相手は帝京大。フィジカルとスピードを兼ね備えた相手に対し、早大は序盤から持ち味の攻撃力を見せる。前半45秒ハーフウェイライン上右端のスクラムで帝京大の反則を誘う。チャンスにすかさず糸瀬真周(スポ3=福岡・修猷館)が反応。早いリスタートで持ち出すと、そのままディフェンスの隙間を抜き去り先制点を挙げた。前半は両チームが攻め合い、試合は激しい展開を見せる。3分に帝京大が反撃のトライをとると、その1分後には早大が突き放すシーソーゲームに。終盤、帝京大の攻撃を粘り強く守り切り、前半を14ー7とリードして折り返した。しかし、後半に入ると早大は流れを掴みきれない。キックオフのボールを確保できず、帝京大に攻撃を継続され着実に得点を重ねられると、3分には逆転を許してしまった。5分に追加点で引き離され14ー28で準決勝敗退となった。

 

準決勝・帝京大戦でトライを決めた大賀

 

 スピードやステップワークで敵を翻弄し、高い攻撃力を見せた早大。また連携の取れたディフェンスで、強力な帝京大の攻撃ラインを最後まで苦しめた。開幕を控えた関東大学春季大会に向けて、強みや課題を再確認することができたに違いない。今大会での収穫をチームにどう還元していくか、15人制でも『赤黒』を目指し戦いを続ける選手たちから目が離せない。

 

(記事 西川龍佑、写真 村上結太)

結果

1回戦

○早大59-7大東大●

CHAMPIONSHIP 1回戦

〇早大45-5北大●

CHAMPIONSHIP 準決勝

●早大14-28帝京大○

 

早大登録メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鈴木寛大 スポ2 岡山・倉敷
池本晴人 社2 東京・早実
野島信太郎 教2 東海大大阪仰星
佐々木豪正 文2 東京・早実
糸瀬真周 スポ3 福岡・修猷館
10 仲山倫平 法3 ニュージーランド・ウェリントン・カレッジ)
11 高栁壮史 創理3 東京・早大学院
12 大賀雅仁 スポ2 神奈川・桐蔭学園
13 清透馬 商4 茨城・茗溪学園
14 溝井颯太朗 スポ4 北海道・函館ラサール
15 丸橋怜央 商2 埼玉・早大本庄
21 小貫壮太 教2 東京・早大学院

 

 

コメント

清透馬(商4=茨城・茗溪学園)

 

ーー今大会をチームとしてどんなコンセプトで臨みましたか

 

 勝利することを大前提に、「linkage(リンケージ)」をテーマとして試合に臨みました。

 

ーー「linkage(リンケージ)」というテーマに関して、詳しく教えてください

 

 ディフェンスも、アタックもチームで連動して、コネクトして戦っていこう、という意味です。

 

ーー本日はトライも多く見られましたが、自身のプレーを振り返っていかがですか

 

 今回は1年4ヶ月ぶりの復帰戦だったのですが、個人としてはまだまだできるなという印象です。

 

ーー今大会の経験から、15人制に生かせるポイントはありますか

 

 チーム全体として課題が浮き彫りになりましたし、帝京大との差というのも確認することができたので、そこを一つ一つ埋めていこうと思います。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 シーズンの序盤から赤黒を着て、グラウンドに立つことを目標にしているので、そのために頑張りたいと思います。

 

糸瀬真周(スポ3=福岡・修猷館)

 

ーー今大会の個人としてのテーマを教えてください

 

 去年もセブンスに出させてもらったのですが、初戦で敗戦してしまい、思うような結果にならなかったので今年は去年を超えると同時に、自分の個性を発揮してチームに貢献したいと考えていました。

 

ーー自身のプレーを振り返っていかがですか

 

 自分で仕掛けてスペースを作ったり、スペースを活かして味方に道を空けるといった自分の得意なプレーはかなりできたと思っています。

 

ーー今大会の経験から、15人制に生かせるポイントはありますか

 

 早大は今年度初めての対外試合だったので、早稲田のスタンダード、特にディフェンスの部分を相手校に見せつけることをテーマに掲げていました。15人制でも重要な前に出るディフェンス、粘り強いディフェンスを横とのコネクションを意識しながら体現できたのは良かったことだと思います。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 セブンスで帝京さんに負けてしまって、非常に悔しい思いをしたので、5月に控える15人制の試合でチーム一丸となってしっかり借りを返したいと思います。

 

鈴木寛大(スポ2=岡山・倉敷)

 

ーー今大会の個人としてのテーマを教えてください

 

 15人制でもウィングでやらせてもらっているので、外で抜いてトライを取り切るということをテーマにしていたのですが、あまり上手くいかなかったというのが率直な感想です。内でこねてしまったり、チャンスの場面で突っ込んでしまって周りに迷惑をかけたということが反省点です。

 

ーーその反省を15人制でどのように活かしたいですか

 

 外に立つことが多いですが、ブラインドサイドになったときなどは順目にまくってボールに触れる機会を増やして、ディフェンスをブレイクしたり、トライを取ったりしたいです。

 

ーー今後の意気込みをお願いします

 

 まだ赤黒を着ていないので、これからできるだけ多くの試合に出たいと思います。

 

 

 

第38回関東大学女子サッカーリーグ 4月13日 早大東伏見サッカー場

 

 

 

 「翔頂」というスローガンを掲げ、全日本大学女子選手権(インカレ)優勝を目指す今季のア式蹴球部女子(ア女)。今季最初の公式戦である、関東大学女子サッカーリーグ(関カレ)の開幕戦に臨んだ。序盤からボールを保持しながら、相手ブロックを崩しきれないまま前半を終えたア女だったが、68分に試合が動く。MF宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)がドリブルでペナルティエリアへ侵入し、パスを受けたFW﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)のシュートが決まり先制。その後、自陣でのボールロストから同点に追いつかれるが、79分に相手ディフェンスラインの裏を取ったFW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)が冷静にシュートを流し込み、勝ち越した。そのまま試合は終了し、ア女が見事白星スタートを切った。

 

先制点を喜ぶ選手たち

 

 序盤からゲームをコントロールすることに成功したのはア女だった。最終ラインから丁寧にサイドへボールを回し、前進するア女。サイドのウイングバックで出場したMF三宅万尋(スポ1=東京・十文字)とMF新井みゆき(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)を起点に攻撃を仕掛ける。5分にはMF大山愛笑(スポ2=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)のスルーパスに反応した新井が、右サイドからクロスを送る。このクロスにファーサイドで三宅がボレーシュートで合わせるが、シュートは枠外へ。25分には左サイドを突破した三宅のクロスを受けた新井がシュートを放つ。相手キーパーの手をかすめてゴールへと向かったボールは、相手ディフェンダーの好ブロックに遭い、先制点ならず。その後も攻勢に出るア女だったが、なかなかシュートまでたどり着けずに試合はハーフタイムへ。スコアレスで試合を折り返すことになった。

 

ドリブルでサイドを駆け上がる三宅

 

 早々に先制点を挙げ、試合を優位に進めたいア女は後半に入っても攻撃の手を緩めない。前半同様に相手コートでボールを支配し、ボールを奪われても敵陣ですぐに奪い返す。すると迎えた68分、敵陣でボールを受けた宗形がドリブルで相手ペナルティエリア内へ侵入する。宗形は、相手選手を複数人引き付けたタイミングで﨑岡へヒールパス。フリーでボールを受けた﨑岡は、「(ボールを)落としてくれた時にはシュートコースが見えていた」という言葉通りにトラップから迷うことなく右足を振り抜く。このシュートがゴールネットを揺らし、ア女が先制に成功する。先制の勢いをままに、追加点がほしいア女。しかし、76分に自陣中央で相手のプレスにかかり、ボールを奪われると、そのまま相手にショートカウンターを食らい、痛恨の同点弾を許すことに。試合を振り出しに戻されたア女だったが、直後に再度試合が大きく動く。79分に左サイドでパスを受けたDF木南花菜副将(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉マリ)が、相手ディフェンスライン裏へスルーパスを供給。このパスに反応した生田が相手キーパーとの1対1を制し、勝ち越しゴールを決め、ア女が再びリードする展開となった。その後も相手にチャンスをつくらせずに、ア女が試合をコントロール。しっかりと最後までリードを守り抜き、開幕戦で勝ち点3を勝ち取った。

 

パスコースを探す大山

 

 攻守一体のサッカーを見せつけたこの一戦。相手の堅いブロックに遭いながらも厚みのある攻撃で複数得点を決め、守っては3バックを中心としたハイラインで即時奪回に成功。90分を通じてゲームを支配し、猛攻を仕掛け続けた。攻撃面では、新入生の三宅、MF福岡結(スポ1=岡山・作陽)が果敢にドリブルでサイドからチャンスを創出。昨年の主力が卒業した最終ラインでは、DF田頭花菜主将(スポ4=東京・十文字)、木南がチームを統率した。昨年の積み重ねをベースに新たな戦力も加わり、着実に成長した姿を見せているア女。昨季あと一歩で逃したインカレ優勝に向け、大事な関カレの初戦を白星で飾った。

 

 

(記事 荒川聡吾、写真 勝野優子)

 

 

 

スターティングイレブン

 

 

早大メンバー(数字は背番号、◎はキャプテン)

 

GK 1 石田心菜(スポ4=大阪学芸)

DF 3 杉山遥菜(スポ2=東京・十文字)

DF 5◎田頭花菜(スポ4=東京・十文字)

DF 6 木南花菜(スポ4=ちふれASエルフェン埼玉マリ)

MF 2 新井みゆき(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)

→34分、福岡結(スポ1=岡山・作陽)

MF 10 築地育(スポ4=静岡・常葉大橘)

MF 11 宗形みなみ(スポ3=マイナビ仙台レディースユース)

MF 14 大山愛笑(スポ2=日テレ・東京ヴェルディメニーナ)

→57分、白井美羽(スポ4=ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)

MF 24 三宅真尋(スポ1=東京・十文字)

FW 7 﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース)

→76分、生田七彩(スポ3=岡山・作陽)

FW 26 米村歩夏(スポ1=宮城・聖和)

→57分、千葉梨々花(スポ2=東京・十文字)

 

 

コメント

 

後藤史監督(平21教卒=宮城・常盤木学園)

ーー試合全体を振り返ってください

 関カレの開幕戦らしい一戦だったかなと。なかなかシュートの本数だったり、チャンスはあっても、決めきれないという試合だったと思います。

 

ーー始動から開幕戦までどういった準備をしてきましたか

 メンバーは変わっているのですが、昨年積み重ねたベースもあるので、そこに今年の豊富なタレントがいる前線の選手たちをどうつなげていくか。去年に比べると攻撃の部分を重視し、チームをつくってきました。今日、もっとシュートシーンをつくれたという場面もありましたけど、攻撃に関してはある程度自分たちが狙ってスペースをつくることができていたと評価できる部分はあると思います。

 

ーー相手のブロックを崩しきれない時間が長く続きましたが、どういった課題が攻撃面ではあると感じますか

 スカウティングのところで(事前に)そうなる可能性もあるとは分かっていたので、自分たちが精神的にじれずにというのがまずはありました。最後のアタッキングゾーンのところのラストパスや、クロスの場面でパスを送るのか、クロスをするべきなのか、むしろゴールを狙うべきなのかという判断を、中盤もフォワードもシュートレンジが広い選手たちなので、より柔軟に相手が嫌がるような選択ができるようになれば、もう少し早く点数が入ると思います。

 

ーー新加入選手、新体制への印象はいかがですか

 うちは学年があるようでないというか。1年生がこうやってのびのびやれているのは4年生がそういうチームづくりをしてくれているからですし、入って2か月で1年生が自分たちの特徴を出しているからこそ、こうやって起用できているので。そういう意味では2月の始動以降、4年生がそういうチームをつくってきたおかげで新入生が躍動していると思います。

 

ーー次戦に向けた意気込みをお願いします

 課題がしっかりと出たので、選手たちも分かっていると思いますけど攻守ともに課題をこの1週間でしっかりと改善して、積み重ねられるように準備したいと思います。

 

 

FW生田七彩(スポ3=岡山・作陽)

ーー今日の開幕戦を振り返っていかがですか

 まず、前半のうちに点が欲しかった所だと思うんですけどそこで点を取れなくて、チーム的にもちょっと焦った感じが見えたんですけど、自分が入ったらずっと得点というのは狙っていたので積極的に裏への切り出しだったりとか、チャンスメイクしたいなと思っていたので、チームとしては、苦しい試合になったんですけど最終的に点が取れたのは自分の中でも結構自信になったかなと思います。

 

ーー今日の得点シーン、失点シーンについて振り返っていかがでしたか

 失点シーンは交代前で1–1になった時にちょうどに自分が出たので、チームの雰囲気も少し重たい感じはあったんですけど、出るからには流れを変えるくらいの勢いで、思い切り最初からプレーできたのはよかったかなと思います。
 

ーーご自身の得点シーンについて振り返っていかがですか

 最初は絶対裏に抜け出して、チャンスメイクしようと思ってたので、花菜さん(木南花菜、スポ4=ちふれASエルフェン埼玉マリ)と目が合った時に、「あ、来るな」と思ったので走り出したら、いいボールが来たので、自分らしいプレーじゃないですけどそんなプレーになったのかなと思います。

 

ーーFWのポジションで途中交代という場面で、得点を決めようと思って入られたと思います。どのようなことを考えてプレーに臨みましたか

 やっぱりその流れが重たい時に流れを変えたいと思って入ったので、相手が引いて戻ってくるのに対して、そこで1個、思い切りプレーを出そうと思っていきました。

 

ーー関カレ次戦に向けての意気込みをお願いします

 勝ち点を積み重ねていく上で、点は絶対に必要になっていくので前線から試合を勢いつけるチームに貢献していきたいと思います。

 

 

FW﨑岡由真(スポ2=埼玉・浦和レッズレディースユース) 

ーー試合全体を振り返ってください

 まずはしっかりと勝ち切れたこと、初戦を勝って終われたことがとても良かったと思います。

 

ーーチームの始動からここまでチームとしてどういった取り組みをしてきましたか

 まずは始動から「翔頂」というスローガンを掲げてそれを目指すというところから始まって、このチームは一人一人がチームのために行動するということを日々の練習から意識をして取り組んできました。

 

ーー前半後半を通じてシュートまでたどり着けない時間が続きましたが、攻撃面でどういった課題がありましたか

 崩せている中でシュートを打ちきれなかったり、最後のクロスに入り切れていないというところで課題を感じたのですが、じれずに攻撃を続けられたことは良かった点だと感じます。

 

ーーご自身の得点シーンを振り返ってください

 なかなか個人的にもシュートが打てていない状況で、良いタイミングでみなみさん(宗形、スポ3=マイナビ仙台レディースユース)が凄く良いドリブルをして、(ボールを)落としてくれた時にはもうシュートコースが見えていたので、振り切って決めきることができて良かったと思います。

 

ーーチームの雰囲気や完成度はどうですか

 まだまだすり合わせていかないといけないと思いますけど、もう開幕しているのでこれから強くなるためには、お互いがもっと要求したり、声をかけあっていかないといけないと感じます。

 

ーー次戦に向けた意気込みをお願いします

 次戦もしっかりと勝ち切って、勝ち点を積み上げられるように全員がチームのために頑張っていけたらと思います。

 

 

MF三宅真尋(スポ1=東京・十文字)

ーー今日の試合を振り返っていかがでしたか

 相手が引いてきて、自分たちがボールを持っているシーンが多かったと思うんですけど、前半は決め切るべきところも決めきれず、相手が守ってというシーンが多くて。後半このままもっと続けてって点を取ろう、という話になって、ちゃんと自分たちのペースで点を取ることができたのでよかったです。

 

ーー得点シーン、失点シーンを振り返っていかがですか

 やっぱり自分たちのチームのミスからの失点で、気の緩みがあったかなと思うのでそこは、今後しっかり修正するべきだなと思います。
 

ーーア女に加入して数ヶ月経つと思いますが、チームの印象はいかがですか

 やっぱり全員が日本一を目指してる集団であって一人一人の意識が高いなと日々思うし、先輩方も一年生を快く受け入れてくれて、いやすい環境だなと思います。

 

ーー三宅選手自身、今後ア女でどのような選手になっていきたいですか

 今日は全然納得のいくプレーができなかったですし、もっと得点というところに絡んで、ア女の勝利に貢献できる選手になりたいなと思います。

 

ーー関カレ次戦に向けて意気込みをお願いします

 今日1失点したというところを反省として、もっと成長できると思うので、個人としてもチームとしても、もっと上に行くために次も絶対勝っていきたいと思います。

春季関東大学リーグ戦 4月13日神奈川大学横浜キャンパス

 

 4月13日、女子バレーボール部は春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)の初戦に臨んだ。対戦相手は神奈川大。鋭い攻撃で1セット目を先取すると、相手の攻撃に飲まれ2セット目は奪われてしまう。しかし、悪い流れを断ち切り、点の取り合いになった3、4セット目を連取し、セットカウント3ー1(25ー21、18ー25、25ー21、25ー18)で試合を制した。

 

 序盤から激しい打ち合いとなった第1セットは、エースでキャプテンの秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)のアタックが光った。レフトからクロス、ストレート、軟打を巧みに使い分け、点数を重ねていく。6ー6と拮抗していた場面で秋重がサービスエースを決めるとチームの勢いはさらに加速し、後半は3点差より迫られることなく25ー21で第1セットを先取した。

 

レフトからアタックを打つ秋重

 

 続く第2セットは前半、相手の両サイドからの重いアタックに対応しきれず連続失点を許す。早大は2人のルーキー・モサクまり(国教1=米国・クリスチャンアカデミーインジャパン)、川村彩乃(社学1=岡山・就実)が負けじと両サイドから反撃する。しかし、チーム全体でサーブやつなぎでミスが目立ち、なかなか追いつくことができない。そのまま18ー25でセットを奪われた。

 

アタックを打つモサク

 

 第3セットはラリーが長く続く場面が多く、アタッカーたちに疲労の色が見え始める。中盤までは一時13ー17でリードを奪われる苦しい展開となっていた。しかし、大松未羽(スポ2=沖縄・首里)のサービスエースで1点を返すと少しずつ流れは早大のものに。秋重のバックアタックとダイレクトアタック、川村のライトからの攻撃で徐々に点差を縮めていった。19ー21の場面でブロックが決まるとさらに勢いに乗り、連続6得点でセットを見事制した。勝負を決めたい第4セットは序盤から連続得点で幸先の良いスタートをきると、一気に加速する。相手に一度も流れを渡すことなく、アタッカーの強打と軟打の使い分けで得点を重ねた。終盤はモサク、川村のクロス攻撃が決まり、25ー18でセットを取り切った。

 

点を取り喜び合う選手たち

 

 新チームとして初めての公式戦は、1セットを取られたもののアタッカー陣の攻撃力と粘りのプレーで勝利を収めた。「日本一」を目標に掲げる女子バレー部の長い戦いはまだ始まったばかり。この良い流れのまま次戦に臨みたい。

 

(記事 佐藤玲、写真 帖佐梨帆)

 

セットカウント

早大3ー1神奈川大

第1セット 25ー21

第2セット 18ー25

第3セット 25ー21

第4セット 25ー18

 

スタメン

アウトサイドヒッター 秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)

アウトサイドヒッター モサクまり(国教1=米国・クリスチャンアカデミーインジャパン)

ミドルブロッカー 川村彩乃(社学1=岡山・就実)

ミドルブロッカー 西崎梨乃(スポ2=大阪・大阪国際滝井)

オポジット 大松未羽(スポ2=沖縄・首里)

セッター 南里和(商4=東京・女子学院)

 

コメント

秋重若菜(スポ4=大阪・金蘭会)

ーー今日は春季リーグ初戦でしたがどのような気持ちで試合に臨みましたか

春季リーグは勢いが大事ですし、今年は下級生もたくさんコートに入っているので、その分さらに勢いを意識しようと話していました。全員で元気に楽しく頑張ろうと思っていました。

ーー今日の試合を振り返っていかがでしたか

自分が体調を崩してしまい、なかなか思うようにプレーできなかったのですが、その分周りのメンバーがすごく頑張ってくれました。普段だとミスをしてしまったり、流れが悪くなってしまったりすることも多いのですが、全員が頑張ろうと思って一体感をもってプレーしてくれました。後輩がとても頼もしかったです。

ーー良かった点と反省点を教えてください

初戦の緊張感もあると思いますが、全体的にサーブミスが多かったので、そこを減らすことが今日の課題です。良かったところは、下級生を中心に勢いがあり、負けている場面でも負けそうだと思うことがなかったところです。初戦だけではなく続けていきたいです。

ーー今年のチームの雰囲気はどんな感じですか

各学年人数が少ないこともあり、全員の仲が良いことが今年のチームの売りだと思います。

ーーチームの今年の目標を教えてください

今年は日本一を目標にしています。日本一になることは簡単なことではないということは全員わかっていますが、高い目標を掲げることによってそこまでが目標ではなく過程になっていき、こんなところで負けられないという意識をもつことができると思います。今は全員が日本一になるという目標をもって頑張っています。

ーー明日の試合への意気込みをお願いします

まだスカウティングもしていないチームなので、今日の勢いを崩すことなく、反省点を改善して頑張りたいです。

 

モサクまり(国教1=米国・クリスチャンアカデミーインジャパン)

――今日が初めての公式戦だったと思いますが、どんな気持ちで試合に臨みましたか 

少し緊張していたのですが、チームのみんなが色々教えてくれるので安心してプレーできました。

――今日の試合を振り返っていかがでしたか 

個人的には固かったかなと思います。いつもならもう少し元気にプレーしているなと思いました。

――自分の武器は何ですか 

武器はパワーだと思っています。技術はまだそこまでついてきていないので、他に負けないところはパワーですね。

――入学以降の早大女子バレー部のチームの印象はいかがですか

すごく考えるチームだと感じました。練習のメニューを組み立てるのも、監督と選手が同じくらいメニューを考えていて、頭を使ってバレーをしているなという印象です。

――今後の個人の目標を教えてください 

今はまだ全然技術的に上手くないので、できることを精一杯やって手加減しないように、サボらないようにしていきたいです。

ーー明日の試合への意気込みをお願いします 

明日も集中してしっかり自分の役割を果たしてやっていきます。

関東学生春季リーグ 4月13日 東京・国士舘大学多摩体育館

 

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)が今年も開幕した。初戦の相手は、昨年早大が僅差での敗北を重ねてきた国士舘大だ。目標である上位リーグ進出に向けて、負けられない一戦に臨んだ。試合序盤から一人一人の持ち味を十分に発揮し、早大が主導権を握る。堅い守備から速攻でも得点を重ね、13-11で試合を折り返す。一進一退の攻防が続いた後半だったが、試合終盤に相手の連続得点を許し、24-27で試合は終了。新チーム初戦は黒星発進となった。
 

試合開始前、円陣を組む早大

 

 豪快なロングシュートで今シーズン最初の得点を決めたのは、早大のエースを担う山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南) だった。直後に鶴田文乃副将(スポ4=山梨・日川) が速攻から2点目を奪い、幸先の良いスタートを切った早大。山田梨央副将(スポ3=千葉・昭和学院) が体を張ったディフェンスで獲得したペナルティスローを木村百花主将(スポ4=東京・白梅学園) が決め切ると、さらに勢いづく。今年からセンターバックにポジションチェンジした井橋萌奈(スポ2=東京・白梅学園) のパスから杉浦亜優(スポ3=愛知・名経大市邨)がポストシュートを決め、10-8。大学デビュー戦となるGK堀内雪羽(スポ1=千葉・昭和学院)も相手シュートを止め、それぞれの強みを十分に発揮する。完全に早大ペースで試合が進み、13-11で前半を折り返した。
 

大学デビュー戦となった堀内

 

 リードを保ちたい後半。山野や井橋が果敢にゴールを狙い、相手に退場者を出すと、国士舘大も負けじとゴールを割り、互いに退場者を出す熾烈(しれつ)な攻防が繰り広げられた。点を取り合う両校だったが、一歩抜け出したのは国士舘大だった。後半18分から約8分間得点がなく、空白の時間があった早大に対して、その間着実に得点を重ねた国士舘大。「シュートまで決めきれなかったこととシュートミスが多かったことが要因」(鶴田)「自分たちのミスで流れを悪くしてしまった」(山田)と、2人の副将が振り返るように、自分たちのミスが重なったことも勝敗の分かれ目となった。山野のミドルシュートや鶴田の速攻で最後まで諦めずにプレーするも、24-27で国士舘大に敗北を喫した。
 

試合終盤、速攻でシュートを決める鶴田

 

 敗戦という結果にはなってしまったが、さまざまなポジションからバランスよく得点し、ディフェンスから速攻に何本もつなげた今試合は、今年のチームカラーを象徴する一戦となった。そして、リーグ戦に向けて一人一人が強化してきたプレーが随所で見られ、昨年出場機会が少なかったメンバーも出場し、総合力の高さも見せた。今試合で見つけた課題を修正し、目標である上位リーグ進出に向けて、一つ一つ勝利を積み重ねていきたい。
 

(記事 渡辺詩乃、写真 大村谷芳)

 

結果
早大24-27国士舘大
前半 
早大13-11国士舘大
後半
早大11-16国士舘大

 

スタメン
GK 作本夕莉(スポ2=福岡・明光学園)
LW 里村采音(商2=岩手・不来方)
LB 山野紗由(スポ3=北海道・釧路江南)
PV 杉浦亜優(スポ1=愛知・名経大市邨)
CB 井橋萌奈(スポ2=東京・白梅学園)
RB 山田梨央副将(スポ3=千葉・昭和学院)
RW 鶴田文乃副将(スポ4=山梨・日川)

コメント
鶴田文乃副将(スポ4=山梨・日川)
ーー今日の試合を振り返って
 私たちの強みがディフェンスから速攻なのですが、それを後半に全然出し切れなかったなというのは思いました。

ーー後半、速攻からシュートを決めるシーンが見られました
 苦しい展開の時に、速攻で点数を取ることが大事だと思っているので少しは走れて良かったなと思います。

ーー最後に点差ができてしまった要因は
 ディフェンスで守りきれなかったことが一つと、オフェンスではシュートまで決めきれなかったこととシュートミスが多かったことが要因かなと思います。

ーーリーグ戦の目標は
 チームの上位リーグ進出、5位以上という目標の中で、私があまり経験がある選手ではないので、思い切ったプレーをするようにすることとチームへの気配りができるようになればいいと思います。

ーー副将として意識していることは
 チームを牽引するという力は全然ないと思うので、私が思いっきりやる姿を誰かが見て、みんな頑張ってくれたらいいかなと思っています。

ーー次戦への意気込みをお願いします
次勝てなかったら目標からは遠ざかってしまうというか、もう無理だと思うので1点でも良いので勝ち切れるように頑張ります。

山田梨央副将(スポ3=千葉・昭和学院)
ーー今日の試合を振り返って
 リーグ初戦で出だしの入りはすごく良かったのですが、その後自分たちのミスで流れを悪くしてしまい、勝てた試合だったと思うのでもったいなかったです。

ーー自分たちのミスとは
 自分自身もですがシュートミスだったり、相手が浮いたディフェンスをしてきたときにバック陣の足が止まって、雑なパス回しになってしまい攻めあぐねてしまいました。最後のラストパスを通せなかったり、細かいミスが多かったです。

ーー個人のプレーを振り返って
 最初はカットインを積極的に狙いにいけましたが、自分はミドルシュートがあまりないので、それを相手に読まれたときに紗由(山野紗由、スポ3=北海道・釧路江南)や萌奈(井橋萌奈、スポ2=東京・白梅学園)に対するマークが厚くなってしまって、全体的に攻めにくくなってしまったかなと思います。相手のディフェンスが広くなった時に、間を狙ったり、自分のプレーを強気で出していけたらよかったなと思います。また、練習では速攻の流れで自分がスピードを上げることを意識的にやっていたのですが、今回は二次速攻でスピードをつけていくことがあまりなかったので、明日以降そこを意識して得点に結び付けていきたいです。


ーーディフェンス面で個人のプレーを振り返って
 ディフェンス面は悪くなかったと思います。最初激しくいって警告が出たりしたのですが、、横との連携もしっかり取れましたし、ポストのチェックなど意識していたことができました。ですが、もっと激しくいけると思ったし、フリースローを取り切れると思ったので、もっと強さを出したいです。

ーーチームの春季リーグの目標は
 上位リーグ進出です。

ーー副将として、意識していることや、目指す副将像は
 去年は、4年生のリーダーシップがすごくあって、4年生が引っ張るチームだったのですが、今年は4年生が少ないので3年生の自分が声を出してチームを盛り上げたいです。それだけではなく、下級生に声を掛けたり、学年関係なく言い合える雰囲気づくりを意識的につくろうとしてます。

ーー明日への意気込みをお願いします
 桐蔭横浜大との試合では毎回最初に差をつけられて、相手に良い流れを渡してしまい、終盤に私たちが調子を上げて追いつく試合展開が多く、エンジンがかかるのが遅いイメージがあるので今日のことは切り替えて、最初からマックスでやって勝ちたいです。

春季関東大学リーグ戦 4月13日 小田原アリーナ

 

 春季関東大学リーグ戦(春季リーグ)2戦目、早大は慶大と対峙(たいじ)し、早くも今年初の早慶戦が実現した。1・2セット目では序盤は相手に先行されるも、連続得点を決め、勢いそのまま抜き去る。第3セットではサイドからの攻撃を中心に得点を重ね、主導権を握らせずにセットを連取。セットカウント3―0(25―16、25―17、25―21)でストレート勝利をおさめた。

 

声を掛け合う選手たち

 

 第1セット、OH佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)とOH小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)の攻撃が連続してブロックされ、1―4と先行される。しかし、MB麻野堅斗(スポ2=京都・東山)のクイックを皮切りに流れは早大に。リベロ布台聖(スポ2=東京・駿台学園)が相手の攻撃を着実に拾い上げると、MB菅原啓(教2=山形南)のダイレクトやブロックもあり6連続得点。小野のフェイクセットを佐藤が決めるなど、攻めの姿勢を貫く。さらにはセッター前田凌吾(スポ3=大阪・清風)の連続サービスエース、MB板垣慧(政経3=京都・洛南)のブロックで相手に攻撃のすきを与えず、麻野はライトからスパイクを放ち、25―16でセットを先取した。

 

麻野のクイック

 

 続く第2セットも序盤は相手ブロックに捕まり、先制される。しかし、ここから早大が強さを見せる。サーブで相手を崩し、ブロックもつくことで相手の思う通りには打たせない。ミドル陣のクイックも使いながら着実に得点を重ねていくと、小野のパイプ攻撃、畑の打ち落とすようなスパイクで相手を圧倒する。終盤に途中出場したOH徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)のレセプションからセッター馬渕純(スポ4=岐阜商)が菅原のクイックへつなげる。最後は麻野のサービスエースでこのセットもものにした。

 

前田のトス

 

 

 第3セットは出だしから小野のノータッチエースが決まるなど、早大のペースに持っていく。畑のブロックを打ち砕くスパイクや佐藤の鋭いスパイクなどでリードを守ったまま試合を進めると、麻野のブロックで相手が崩れたところに小野がすかさずダイレクトを打ち込む。勢いそのまま、終盤では徳留のスパイクが連続して決まり、21―16。最後は板垣のクイックが決勝点となり、ストレート勝利を決めた。

 

(記事 町田知穂、写真 井口瞳、指出華歩)

 

セットカウント 

 早大3―0慶大

  第1セット 25―16

  第2セット 25―17

  第3セット 25―21

 

スタメン

アウトサイドヒッター 小野駿太(スポ1=静岡・聖隷クリストファー)

アウトサイドヒッター 佐藤遥斗(スポ2=東京・駿台学園)

ミドルブロッカー 麻野堅斗(スポ2=京都・東山)

ミドルブロッカー 菅原啓(教2=山形南)

オポジット 畑虎太郎(スポ3=福井工大福井)

セッター 前田凌吾(スポ2=大阪・清風)

リベロ 布台聖(スポ2=東京・駿台学園)

 

途中出場

馬渕純(スポ4=岐阜商)

板垣慧(政経3=京都・洛南)

新井琉之介(法2=東京・早実)

伊東昌輝(商2=山梨・日本航空)

徳留巧大(スポ1=長野・松本国際)

 

コメント

麻野堅斗(スポ2=京都・東山)

ーーチームとして今日の試合を振り返って
どのセットも出だしは相手にリードされる場面があったのですが、その中で点差をひっくり返してストレートで勝てたのは良かったと思います。
ーー個人としては
チームに合流してからまだあまり時間が経っていなくて、凌吾さんとのコンビネーションが未完成なので50点くらいです。
ーーイタリアに行かれていましたが、収穫はありましたか
僕はミラノのミドルの選手を参考によく動画を見ているのですが、その選手と一緒に練習することでいろんなブロックのコツが見えたので、今はそれを真似しながらブロックにすごく力を入れてやっています。
ーーブロックの完成度はいかがですか
手に当たる部分は多かったのですが、決定打になるものは少なかったので、そこを修正できたらいいなと思います。
ーー前回の試合ではレフト、今日はライトからの攻撃も決まっていましたが、練習されたのですか
いや、練習してないです(笑)。今日もまぐれで(笑)。
ーー明日への意気込み
今日は3-0で勝つことができたので、明日も自分たちのやるべきことをやってストレートで勝ちたいです。

東京六大学春季リーグ戦 4月13日 神宮球場

 

立大 000 001 000=1

早大 001 000 02✕=3

 

 ついに東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)が開幕した。早大が初戦迎え撃つは立大。先発の伊藤樹(スポ3=宮城・仙台育英)が7回1失点の好投を見せると、打線は8回に野選と犠飛で勝ち越しに成功し、3―1で初陣を勝利で飾った。

 

 開幕投手を任されたのは背番号「11」を背負うエース・伊藤樹。初回、中前打で先頭打者を出すが、後続を断って無失点の立ち上がりを見せる。一方、立大は小畠一心(3年)が先発マウンドに上がった。対する打線は先頭の尾瀬雄大(スポ3=東京・帝京)が中前打を放ち、山縣秀(商4=東京・早大学院)の犠打、吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)の進塁打で三塁へ。2死三塁のチャンスだったが、印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)が一飛に倒れ、先制とはならず。

 

開幕戦のマウンドを任された伊藤樹

 

 その後は伊藤樹が140キロ中盤の直球を軸としながら、効果的に変化球を織り交ぜてスコアボードに「0」を並べていく。すると3回無死、石郷岡大成(社3=東京・早実)がレフトオーバーの二塁打を放つと、続く伊藤樹がバスターを決めて内野安打とし、二塁走者の石郷岡が生還。自らを援護する先制打を放った。さらに5回、尾瀬が左前打で出塁し、山縣の犠打、吉納副将の四球で2死一、三塁。しかし印出主将が再びチャンスの場面で中飛に倒れ、追撃とはならなかった。

 

3回に適時打を放った伊藤樹

 

 ピンチの後にチャンスありーー。追加点を防いだ立大は6回、柴田恭佑(4年)があわや本塁打となるフェンス直撃の右二塁打を放つと、丸山一喜(2年)も右前打で二塁走者は三塁を回り本塁へ。吉納副将が本塁に送球し、タイミングはアウトだったものの、印出主将が捕球できず同点を許してしまった。試合が振り出しに戻り、早大に嫌な雰囲気が流れる中、8回に安田虎汰郎(スポ1=東京・日大三)が2番手で登板。先頭に四球を出し、犠打で得点圏に走者を背負うが、ブレーキの効いた魔球・チェンジアップで柴田から3球で見逃し三振を奪う。さらに続く丸山が放った痛烈な打球を小澤周平(スポ3=群馬・高崎健康福祉大高崎)が華麗にさばいて二ゴロにし、浦添キャンプで行った特守の成果を発揮した。

 

2番手で登板した安田。小澤の好捕を受けマウンド上で喜んだ

 

 守備でリズムを作った早大は山縣がセンターオーバーの三塁打を放ち、いきなりチャンス到来。続く吉納副将が6球粘った末に四球を選んで無死一、三塁に。ここで印出主将の二ゴロを野選により勝ち越して勢いづくと、前田健伸(商3=大阪桐蔭)がセーフティバントで内野安打をもぎ取る。さらに代打・寺尾拳聖(人2=長野・佐久長聖)の犠飛で追加点を挙げて2点差とした。

 

勝ち越しの二ゴロを放った印出主将

 

8回に犠飛を放った寺尾。リーグ戦デビューで初打点を記録した

 

 2点リードで迎えた9回、3番手の香西一希(スポ2=福岡・九州国際大付)がテンポ良く2アウトまで取ると、小宮山悟監督(平2教卒=千葉・芝浦工大柏)はあと一人のところで髙橋煌稀(スポ1=宮城・仙台育英)を投入。力みからか四球を出すが、最後の打者を角度のある直球で押し切り、三直に仕留めてゲームセット。3―1で早大が先勝した。

 

9回に登板した髙橋煌。リーグ戦デビューを飾った

 

 立大に一時同点を許すも、終盤のチャンスをものにした早大。ルーキーの安田が春季リーグ開幕戦で初登板初勝利を挙げ、2007年の斎藤佑樹(平23教卒)以来となる17年ぶりの快挙を成し遂げた。この勢いのまま明日の2回戦で勝ち点を獲得し、7季ぶり賜杯奪還に向けて一歩前進だ。

 

(記事 丸山勝央、写真 小島大典)

 

 

 

 

◆コメント

安田虎汰郎(スポ1=東京・日大三)

ーーリーグ戦初登板、初勝利をあげられました
 今日は自分をマウンドに送ってもらったっていうよりも、 伊藤樹さん(スポ3=宮城・仙台育英)が7回までああいう粘り強いピッチングをしてくれて、その展開の中で自分をマウンドに送ってもらいました。自分が投げた裏に山縣さん(秀、商4=東京・早大学院)が先頭で三塁打で出てという流れの中で勝ちをつけていただいたので、今日は先輩方に本当に感謝したいなと思います。

ーー春季リーグ戦の開幕戦での初登板、初勝利というのは、斎藤佑樹さん(平23教卒)以来17年ぶりの快挙です
 先発して長いイニングを投げて勝ったなら話は別になるのですが、今日は展開の中で自分の仕事をさせてもらっていただいた勝利です。自分の仕事をこれからもしっかりできればなっていう風に思います。

ーーチームとして開幕戦白星スタートとなりました
 今年の4年生というのは、1度も優勝を経験できてないということは、自分が練習参加した時からずっと言われてたことで、その中で挑む春の初戦というのは落としちゃいけないというか、チームを勢いづける上では絶対に勝たなきゃいけないカードだと思っていました。今日勝ったということは素直にチームにとって勢いづく1勝になったと思います。

ーー開幕戦ということでしたが試合前のチームの雰囲気はいかがでしたか
 皆さん気合が入ってましたし、もちろん自分も気持ちの面ではしっかり準備をして臨めたと思います。高校野球とはまた違ったチームの盛り上がりというか、盛り上げ方というか、 それを今日感じて1つ勉強になりました。

ーー明日の立大2回戦の方の意気込みの方をお願いします
 2回戦はもちろん、自分ももしマウンドを託していただいたら、自分の仕事をしっかりしようと思いますし、 チーム全員で勝利をもぎ取れるように全力で向かっていきたいなと思います。

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)の開幕が目の前に迫る。男子部は4月20日(対順大戦)、女子部は4月13日(対国士舘大戦)に初戦を控える。今年も早大ハンドボール部の熱い戦いから目が離せない。
 2024年度男子部は、昨年に引き続き全日本学生選手権(インカレ)優勝を目標に掲げた。昨年は熱戦を制し3回戦まで勝ち進んだものの、優勝チーム中央大学にベスト4進出を阻まれ、目標達成とはならなかった。今年は白築琢磨主将(文構4=東京・早実)がチームを率い、春季リーグ、秋季リーグと勢いをつけてインカレに臨み、三冠達成を目指す。比較的小柄な新チームは春季リーグ開幕に向けて、「守って速攻」というワセダのハンドボールに必要不可欠な体づくりやディフェンスの運動量を強化してきた。ディフェンス面、1人目のキープレーヤーとして白築主将が挙げたのは、キーパー渡辺航平副将(人4=神奈川・桐光学園)だ。チームメイトとの信頼関係のもと、守護神としての活躍に期待がかかる。今年度副将を務める守屋雄司(スポ3=神奈川・法政二)にも注目だ。ディフェンスの要3枚目を守り、視野の広さと運動量でチームを引っ張る。一方オフェンス面でまず注目したいのは、センター白築主将、左45鍋島弘樹(スポ2=福井・北陸)、右45外種子田峻汰(スポ3=千葉・国分)のバックプレーヤー陣だ。白築主将は、司令塔としてのチャンスメイクに加えて、昨年度の春・秋両リーグで得点王に輝いたその得点力でチームを引っ張る。鍋島はその技術はもちろん、パッション溢れるプレーでチームを鼓舞する姿に注目だ。外種子田はキレがあるフェイントや左利きを生かしたプレーで相手を翻弄する。またサイド陣にも期待がかかる。西村悠吾(人3=千葉・市川)や田中奨三(創理3=東京・早大学院)が、確率高いシュート力でチームを支えていく。期待の新入生も多く入部し、勢力に加わった。特に河原龍成(スポ1=福井・北陸)は、1年生ながら堂々としたプレーでセンターを務め上げる。1年生から4年生まで総力戦で、一戦一戦勝利を目指す。まずは初戦の順大戦。ここで勝利し勢いをつけて春リーグ制覇に挑みたい。

ディフェンスをする守屋

 

 2024年、女子部の目標は春季・秋季リーグ上位進出、インカレでのメダル獲得だ。練習中は全員が声を出し、時には笑顔でプレーする様子も見られ、雰囲気の良さが感じられた。昨年を「いちばん完成度の高いチーム」と木村百花主将(スポ4=東京・白梅学園)が語るように、女子部はインカレベスト8、春季リーグ4位という好成績を残した。しかし、前年とほとんどメンバーが変わることなくチームの完成度が高かった昨シーズンに比べて、今シーズンはフローターのメンバーが総入れ替えするなど、チームの変化が大きい。そして木村は、これまで同様部員数の少なさによって「60分間フルで出るメンバーのパフォーマンスが最後に落ちてしまう」という不安も明かした。ただ、昨年からの発展もある。「ディフェンスがすごく上手くなっていて強い」と木村が期待する新2年生の大野蒔絵(スポ2=埼玉・市立浦和)をはじめ、昨年出場機会の少なかった低学年の選手の成長が見られる。さらに、4年生で左利きプレーヤーの鶴田文乃副将(スポ4=山梨・日川)や、冷静な分析、プレーが武器の山田梨央副将(スポ3=千葉・昭和学院)など昨年から最前線で活躍していた選手がスタメンとなり、チームにさらなる勢いをつける。そして何よりも今年のチームに欠かせないのは、けがからの復帰を待つ木村だ。膝のけがの再発により春リーグ途中からの参戦とはなるが、持ち前の身体能力が生み出すダイナミックなシュートは木村の真骨頂だ。試合に出ないリーグ戦前半については「(コートの)外からしか言えないこととかもある」と主将としての責任感をにじませる。最後のラントレでは、部員の誰よりも長く走り続ける木村の姿があった。「きつい時に頼りになる『精神的支柱』のような存在になりたい」という木村の言葉通り、4年生の鶴田と中心となりチームをまとめあげる。昨年惜しくも成し遂げられなかったインカレでのメダル獲得という目標に向けて、チーム早稲田の進歩が止まることはない。

シュートを決める鶴田

 昨年は男女ともにインカレベスト8という有終の美を飾った早大ハンドボール部。練習中に目立ったのは、学年の垣根を越えて全ての選手が切磋琢磨しながら練習する姿だ。新体制となり、まずは春リーグでそれぞれの選手がどんな姿を見せてくれるのか、選手の個性が輝く試合を期待したい。

(記事 片山和香、大村谷芳 写真 丸山勝央、渡辺詩乃、伊藤菜花、芦刈れい)

 

コメント

 

白築琢磨主将(文構4=東京・早実)
――今年のチームの目標を教えてください
 去年から引き続いて全国大会優勝を一番の目標にしています。それまでの春のリーグ戦、秋のリーグ戦でも優勝して、三冠達成するという目標も掲げています。
 

――春リーグの具体的な目標は何ですか
 1年生が合流して1カ月ほどなので、まず1年生から4年生まで分け隔てなく壁をなくして、チーム全員で戦いたいです。試合に出ている人、出てない人、学生スタッフ、コーチ陣、早スポの方々も含め、全員でチームをつくり上げて、最終的に優勝したいと思います。
 

――現時点での新チームの雰囲気はいかがですか
 僕の視点だと、1年生がのびのびやってくれているように感じます。本人たちがどう思っているかは分からないんですけど(笑)。1、2年生を萎縮させないようには意識して、のびのびやってもらえているので、意見が飛び交ういい雰囲気だと思います。
 

――プレー面からみた新チームの現状を教えてください
 左利きの選手が増えたことによって、プレーの幅が広がったように感じます。やりたいことが明確になってきている状態で、それがどのくらい通用するかは未知数でこれからというところです。
 

――具体的にチームとしてやりたいこととは何ですか
 去年からずっと早稲田のハンドボールとして、守って速攻というところは変わらずまずベースとしてあります。その中で特にディフェンスは運動量を意識しています。身長的にみると平均身長175(センチメートル)とかで、他大学と比べるとそこまで高くないチームなので、体格のいいチームとどう戦うか考えた時に、運動量でカバーすることが大事だと考えています。誰よりも動く、一人で1.5人分動くということをディフェンスで意識しているので、やはり運動量はポイントかなと思っています。
 

――冬休みや春休み中に強化した点はありますか
 運動量を増やした練習はもちろんなのですが、先ほど言ったように小柄なチームなので、新チームになってから特に1月2月はウエイトトレーニングを週に4回ほど行うようにしました。体重を増やしたりパワーをつけたりスピードをつけたり、体づくりを重点的にやりました。
 

――早大のキャプテンになっての心境の変化はありますか
 中高でもキャプテンはやっていたんですけど、まだ中学生高校生だったので今よりも未熟でしたし、顧問の先生の存在もあったので、大学のキャプテンとはやはり違いを感じます。大学は、特に早稲田は学生主体でやるスタンスなので、練習メニューを組む時など、こういったことを意図してこのプレーをしてほしいなということを考えて、全体を俯瞰してみることを意識するようにしています。
 

――白築選手個人の目標などあれば教えてください
 まずは一戦一戦全力でプレーして、チームが勝つことを最優先していきたいです。その先に得点王とか最優秀選手が見えてきたらいいなとは思います。でもやはり最初からそこを狙うのではなくて、まずチームの勝利に重きをおきたいと思っています。
 

――チームのディフェンスでのキープレーヤーを教えてください
 ディフェンスではまずキーパーで僕と同期の渡辺航平(人4=神奈川・桐光学園)です。彼は3年生の時から徐々に試合に出始めてから、安定感が増して信頼感が強くなっている印象があります。安心して彼にゴールを任せられるので、まず一人目のキープレーヤーとしてあげたいです。次にディフェンスで3枚目を守る新3年生の守屋雄司(スポ3=神奈川・法政二)です。彼はディフェンスにおいて、全体を見てこうした方がいいああした方がいいと意見してくれるし、ディフェンスの運動量という面でもキープレーヤーだと思います。
 

――次にオフェンスでのキープレーヤを教えてください
 オフェンスは基本的に僕がセンターの形なんですけど、エースポジションの左45鍋島弘樹(スポ2=福井・北陸)の力強いプレーに注目してほしいです。彼は去年の春リーグから少しずつ試合に出ていて、フレッシュで力強いパッションのある選手です。あとは右45で左利きの外種子田峻汰(スポ3=千葉・国分)。去年は基本的に右サイドでプレーしていたんですが、今年からはバックプレーヤーを中心にやってもらいます。彼はフェイント上手かったりジャンプ高かったり、さらに左利きということもあってチームのプレーの幅を広げてくれています。この二人にはもちろん特に注目してほしいんですが、1年生の河原龍成(スポ1=福井・北陸)にも期待しています。彼は鍋島の後輩で、1年生ながら物おじせず堂々とプレーしてくれています。またサイドまで繋いでサイドシュートを増やそうという意識があるので、サイド陣にも期待しています。西村悠吾(人3=千葉・市川)もそうですし田中奨三(創理3=東京・早大学院)も確率高くシュートを決めてくれて安定感があるので、信頼しています。
 

――春リーグで意識しているチームや、勝ち進むためのポイントはありますか
 特別に意識しているチームはなくて、全チームに勝つことを目標にしています。その中で、去年春リーグ秋リーグ共に初戦を落としているので、初戦にまず重点をおきたいと思っています。そういう意味では初戦の順大戦は意識して、そこから流れに乗って勢いつけて春リーグ優勝したいです。

 

木村百花主将(スポ4=東京・白梅学園)
――昨シーズンをどう振り返りますか
 私が(大学に)入ってからは、いちばん完成度の高いチームだったと思います。そのひとつ前が4年生が2人だったので、それで経験もたくさん積めて完成度も高かったですし、リーダーシップを取れる4年生がすごく多かったのでチームとしてまとまっていたと思います。

――今シーズンの目標を教えてください
 インカレでもう一度メダルにチャレンジすることです。昨年はベスト8で終わって、いちばんメダルに近かったかなと思いますが、それでもやっぱり勝てなかったのでもう一度今年チャレンジしたいです。

――ご自身のけがの状態はいかがですか
 春リーグは最初間に合わなくて、2次リーグくらいからいけたら出ようかなと思っています。

――新チームの雰囲気はいかがですか
 いい意味で先輩後輩、上下の関係がないかなと思います。自分も含めて新4年生が2人しかいないというのもあるんですが、後輩の力がすごく必要なのでそこは昨年は4年生が中心に引っ張っていたんですが、自分たち(4年生)は試合に今は1人しか出ていなくて、それができないので。フラットな関係で、みんなで盛り上げていこうというチームにしようというのはあります。

――特に強化している部分はありますか
 ディフェンスから速攻は、この1年間かけてやっていこうかなと思っています。バックのメンバーが昨年から総入れ替えで、全員いなくなってしまったのでセットオフェンスとなると厳しいものがあって自分たちはアグレッシブなディフェンスから速攻までを強みにして今頑張っています。

――課題と感じている部分はありますか
 人数が少なくて替えがいないので、60分間フルで出るメンバーのパフォーマンスが最後に落ちてしまうのでそこは課題です。チーム内での実力差もまだあるので、そこをアップしていかないと課題になるかなと思います。

――注目選手を教えてください
 ディフェンスだと2年生の大野蒔絵(スポ2=埼玉・市立浦和)です。昨年は試合にもあまり出ていなかったんですが、ディフェンスがすごく上手くなっていて強いんです。そこはすごく期待しています。オフェンスは鶴田文乃(スポ4=山梨・日川)です。4年生としても最初の公式戦だと思いますし、左利きで結構点も取れるので、頑張って欲しいという期待を込めて注目しています。

――主将となり、心境の変化はありましたか
 これまでは下の学年でもあったり、けがで(試合に)出ていなかったりしたのでチームを直接引っ張っていくということをあまり経験していなかったんですが、そこで主将になって自分の1つの言動がすごく影響すると思っていて。一応主将というレッテルがあるので後輩に対して自分の言動に責任を持たないとというのはあります。

――理想の主将像を教えてください
 楓さん(村上楓、令6年卒=現ソニーセミコンダクタマニュファクチャリング)みたいにカリスマのような「引っ張る」という感じは自分にはできないので、みんなを連れていけるような、きつい時に頼りになる「精神的支柱」のような存在になりたいと思います。

――チームとして、個人としての目標をお願いします
 チームとしては、上位に進出することを目標としています。個人としては、途中から出られるか分かりませんが(コートの)外からしか言えないこととかもあると思うので、そこは主将としてもやっていかないといけないと思います。言葉掛けとかチームがきつい雰囲気になった時にどれだけ盛り上げられるかというのは自分にもかかっていると思うので、13試合長いですが、みんながモチベーションを保ちながらできるようにメンタルの部分などを頑張ろうと思っています。

 

 昨秋はあと1勝で東京六大学リーグ戦(リーグ戦)優勝を逃した早大。ライバル・慶大の優勝を目の前で見るという屈辱を味わった。「とにかく目の前の試合を勝ってあと1勝でなんていう悔しい思いをしないように、とにかくしっかりとした野球をしたい」。2020年秋以来の優勝、そしてその後の日本一を目指す指揮官が7季ぶりの雪辱を晴らすべく、この春に懸ける思いとはーー。
 

浦添キャンプ、春季オープン戦での投手陣の振り返り

 

ーーまずは浦添キャンプのことについてお伺いします。前半は雨でなかなか練習ができないとおっしゃっていましたが、後半は実践的な練習やオープン戦を積めたと思います。キャンプ全体を振り返っていかがですか
 当初予定していたメニューの消化で言うと、 雨で思うようにできなかったというのが正直なところです。天気は仕方ないことなので、後半(天気が)回復してからは外でしっかりとした練習ができました。トータルで見るともう少しちょっと追い込みたいなというのはありましたけど、序盤の雨を考えると、後半で盛り返してよくできたという風に思います。

ーーここまでの春季オープン戦は大学生相手に負けなし、最終戦のHonda戦もリーグ戦への弾みとなる勝利を収めました。オープン戦全体を振り返っていかがですか
 浦添でやっていたオープン戦に関しては、オープン戦というよりは練習試合なので、ピッチャーに登板予定を伝えて、リードしてる展開だろうとビハインドの展開だろうと、その予定に沿ってバッター相手に投げるということをマストとしてやってましたので、実際の勝敗のかかった試合というのとは違った感じの試合でした。あまりの勝ち負けというところにはこだわりはなかったです。東京に戻ってきてから、(早同)定期戦からですかね。そこからはピッチャーにも「勝つ」ということで、どうすればいいのかというような感じで投げさせました。社会人はやっぱり強いので力負けしましたけど、それなりの内容のあるゲームができたと思ってます。今週末から始まるリーグ戦に向けて、それぞれがある程度の準備はできたのかなと思ってます。

ーー春季オープン戦ではリーグ戦第一先発候補である伊藤樹選手(スポ3=宮城・仙台育英)が好投を続けていますが、そこに関していかがですか
 本来なら4年生がしっかりしてもらわないと困るんですが、4年生よりも3年生の樹の方が柱にふさわしいと判断したので、11番を背負わせて自覚を持たせてというつもりでいます。ただ、能力からするともっとできるはずだという風に思っています。登板を重ねるごとにある程度のピッチングができるようになって、 最終週の早慶戦では早稲田のエースとして素晴らしいピッチングをしてくれるだろうと考えています。

ーー第ニ先発には宮城誇南選手(スポ2=埼玉・浦和学院)が有力だと見ているのですが、ここまでの宮城選手の投球を振り返っていかがですか
 本当だったら昨年、神宮のマウンドをあげてもよかったのですが、じっくりとということで。いろいろな面、課題を克服させる1年でした。この春から先発として使うつもりで登板させています。本人も 6回、7回ぐらいまではなんとか投げれるというようなレベルになってきましたので、春どれだけやれるのかはわからないですけど、かなり期待はしてます。

ーーリリーフでは7回に安田虎汰郎選手(スポ1=東京・日大三)、8回に香西一希選手(スポ2=福岡・九州国際大付)、9回に髙橋煌希選手が登板することが多いと思います。3選手のここまでの投球はどのように感じていますか
 可もなく不可もなくじゃないですか。一応その順番で7、8、9回を投げさせていますが、状況としたら前後することもあるので。とにかく終盤、ブルペンでチームを支える役回りをしてもらうということで、オープン戦でそれを彼らにメッセージとしてね。彼らはどう受け止めてるかわからないですけど、1イニングのアウト3つをしっかり取るんだというつもりになってくれれば、おそらく7、8、9回は盤石だと思ってます。6回まででなんとか勝負つけられればなという風には思っています。

ーーオープン戦では中森光希選手(文構4=大阪・明星)の好投が続いていますが、リーグ戦では3回戦での登板、もしくはロングリリーフでの登板というところも含めて、中森選手の投球はどのように見ていますか
 ジョーカーですね。もし彼が急な登板があった時に、このオープン戦での登板のようなピッチングをしてもらえれば、おそらくチームが危うい状況になることはないだろうと思っています。昨年までの3年間、なんとか成長してもらいたいと思ってましたので。最上級生になって、ようやく自分自身、いろんな思いもあるんだろうでしょうけど、最終学年での大活躍を期待しています。

ーー越井颯一郎選手(スポ2=千葉・木更津総合)や梶田笙選手(スポ3=大阪・早稲田摂陵)、矢後和也選手(スポ2=東京・日大三)など投手陣に厚みが出てきたと感じているのですが、監督はどのように捉えていますか
 厚みというのかどうかは分からないですが、とりあえずピッチャー誰となった時に指が折れてくるので、そこに関しては他の大学にも負けないぐらいの感じになったかなという気はしてます。
 

打撃陣の振り返り

 

ーー続いて、打撃陣のことについてお聞きします。オープン戦では中村敢晴選手(スポ4=福岡・筑陽学園)が好調ですが、その点に関していかがですか
 彼もやってもらわなきゃ困る選手の1人だったので、3年までの間、なかなか思うようになりませんでしたけど、最終学年になってね、一番尻を叩いたんじゃないかな。いろんなところで甘さがあるので、そこをなんとか取り除いてあげて、最終学年で勝負をかけられるぐらいのところまで成長してくれたので、頼もしい存在にはなりましたね。

ーー前田健伸選手(商3=大阪桐蔭)も3、4番に番に続くポイントゲッターとしてオープン戦で活躍されていますが、前田健選手の活躍についてはどのように見ていますか
 能力の高い選手ではあるので。今までは代打などでチャンスを与えることしかできませんでしたが、スタメンで3打席、4打席与えることによって多少余裕を持ったバッティングができるようになるはずなので、そういう点で言うと、彼の能力を存分に発揮してもらえるような、そんな状況にしてあげることができたらなという風には思っています。

ーーやはり打線の中では吉納翼副将(スポ4=愛知・東邦)や印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)がキーマンになってくると思いますが、ここまでのオープン戦での打撃などを含めて、2選手にはどのように感じていますか
 欲を言えばきりがないので、もっともっと打ってもらいたいとは思ってますけど。ただポイントポイントで、しっかりとした打撃ができているようには見えますので、こんな感じでリーグ戦でも頑張ってもらいたいなとは思ってます。ただやはり本当に大事なのはどれだけ塁に出られるかという話なので。 それで言うと、1番、2番の出塁率が高くなればなるほど、3番・吉納、4番・印出のバットで点が取れる状況になりますので、つながりみたいなものがもう少し出るようになってくれればと思っています。

ーー1、2番を打つ尾瀬雄大選手(スポ3=東京・帝京)と山縣秀選手(商4=東京・早大学院)もオープン戦ではほぼ毎試合で安打が出ていますが、お二人の活躍はどのように見ていますか
 尾瀬に関しては昨年の春に抜てきして期待に応えてくれて、そこから彼も自分のリズムみたいなものはつかめたと思います。3年生になって上級生ですから、チームを引っ張っていく、そういう選手になってもらいたいです。昨年の春のようなバッティングをもう一度期待してます。山縣に関しては、基本的には守備の選手なので。尾瀬が塁にいるのであれば、なんとか先の塁へ進めてもらうバッティングをしてもらいたいところです。あとは守りで失点を1点でも2点でも防いでくれという選手です。

ーー内野手のスタメン争い、左翼手のスタメン争いが激戦していますが、リーグ戦での起用なども含めて、そこに関してはどのように感じていますか
 本来であれば固定というのが一番いいはずなんですけれども、ただ固定することのリスクを考えると、右ピッチャー、左ピッチャーによって右バッター、左バッターの使い方を考えてラインナップを組むことも視野に入れてオープン戦を戦いました。あとは今週いろいろ考えてですね。相手方にとって嫌なラインナップを組めればなという風に思ってます。
 

来るリーグ戦に向けて

 

ーーリーグ戦に向けて、現在のチームの仕上がりはいかがですか
 滑り出しはどうしても緊張も伴って、選手それぞれが思うような動きができないという可能性が高いので、状態が良かったとしても、最初の対戦カードでつまずくとどうにもならないという可能性が出てきます。 そういうことのないように、とにかく落ち着いてゲームに入りたいと思います。状態で言うと、フラットな状態で行きたいので、調子がいいとか悪いとかなんていうのは、最初の試合で考えることではないので、2カード、3カード終わったぐらいで、 折り返しの時にどれだけ弾みをつけられるかというところですね。基本的にやっぱり後半勝負だと思っていて、 最初のカードをなんとか無難にこなしたいという風に思っています。

ーーリーグ戦まで残り1週間を切った中で、初戦の立大までに詰めていかなければならない課題などはございますか
 やらなきゃいけない課題は山ほどあるので。ただ、そうは言っても我々の思惑で言うと、最終週の早慶戦に勝って優勝をという、そういう思いでいますので、 そこにたどり着くまでの間にいろんなことを試しながらというところです。安全策とるのが一番簡単なことなので、挑戦する、トライする、できるかどうかわからないところを挑むというところを目指して戦わせたいなという風に思っています。

ーー今季の他大学に関してはどのように分析されていますか
 例年同じ考え方ではいます。 おそらく東大には申し訳ないけれど、多少東大の力が落ちると。残りの大学に関してはほぼほぼ互角という感じで考えています。大きな故障者が出ないように注意すれば、まあまあいい戦いができるだろうと。ただ、そういう中でも選手層の厚さで言うと、やっぱり明治、法政が相当な戦力ですから、そこに対して戦えるような準備をして臨みたいと。それで最終週の早慶戦にお互い勝って優勝というようなシチュエーションになれば、願ったり叶ったりというところではあります。ただ、そこにたどり着くまでの間に取りこぼしのないようにと、そういう思いでいます。

ーー最後にリーグ戦への意気込みをお願いします
 久しく優勝から遠のいてるということはもちろんなのですが、やはり3年続けて秋のシーズンのあと1勝で優勝を逃しているというところで。選手たちがどう捉えてるかというところだと思うので、とにかく目の前の試合を勝ってあと1勝でなんていう悔しい思いをしないように、とにかくしっかりとした野球をしたいと思っています。

 

 

ーーありがとうございました!

 

 

(取材・編集 近藤翔太)

 

◆小宮山悟(こみやま・さとる)

1965(昭40)年9月15日生まれ。千葉・芝浦工大柏高出身。1990(平成2)年教育学部卒業。現早大野球部監督。

 第11回に登場するのは昨年に引き続き、攻守の要を担う印出太一主将(スポ4=愛知・中京大中京)。ここまで春季オープン戦では好調を維持し、名実ともに主将としてチームを引っ張っている。ついに早大は最後の優勝から6季が経ち、東京六大学リーグ戦(リーグ戦)優勝を経験した選手がいなくなった中、主将はどのようにチームを頂点に導いていくのか。結果にこだわる大黒柱のラストイヤーに懸ける思いに迫っていく。

 

※この取材は3月30日にオンラインで行われたものです。

 

「沖縄でいい感覚をつかめた」

 

ーー浦添でのキャンプ、オープン戦などここまでを振り返っていかがですか

 そうですね、順調にきていると思います。

 

ーーキャンプ前半悪天候が続きましたが、後半はいかがでしたか

 前半なかなか思うような練習ができませんでしたが、後半に詰め込んで結構濃い時間を過ごすことはできたかなと思います。

 

ーーキャンプ中に行われた日本生命、エナジックとのオープン戦を振り返っていかがですか

 やっぱり社会人のチームは投打ともにレベルが高く、そういったチームと試合ができること自体チームとしてプラスですし、その中で得た課題やいろんな収穫がありました。沖縄は暖かくて、なかなか2月でそういった気候の中で野球ができるっていうのもないことなので、個人としてもいろいろ収穫があったと思いますし、チームとしてもかなり収穫があったと思います。

 

ーー観光とかはされましたか

 17日間キャンプ行きましたが、休みは1日もなかったので、基本的に午前中から夕方までひたすら練習して、宿舎に帰って食事とって、またミーティングしたり素振りしたりっていう感じで、そんな観光に行くような時間も体力もなかったって感じです(笑)。

 

ーー沖縄と東京では気温差が激しいですが、体調面で疲労の溜まり具合はいかがですか

 帰ってきた時に寒波が来ていて寒くて、早同定期戦の時は特に寒かったので大丈夫かなと思いましたが、ケガ人も出ることなくやれました。沖縄は花粉が飛んでいないので、ちょっと花粉がすごいなっていうのが帰ってきてみんな言っていましたね。

 

ーー沖縄からAチームが帰京して別々の行動をしていたBチームと合流しましたが、チームとしてのまとまりはいかがですか

 BチームはBチームで東京の方でB戦をして実戦感を養っていますし、Aチームも暖かい沖縄の方でリーグ戦に勝つためにいろいろ取り組んでいたので、場所は違えど野球に対して集中していたことに変わりないと思うので、AとBの全員で練習をすることはなかなかないですけど、Aチームのそういった姿がBチームのみんなにも届いてればいいなという風には思います。

 

ーーオープン戦では大学相手に負けなしですが、社会人チームとの対戦経験は生きていると実感しますか

 やっぱり社会人チームはその打線としての線の部分がやっぱすごくあって、自分がキャッチャーとしてやりづらいというか、嫌なイメージはあります。それに比べると大学はまだアマチュアなので。社会人の方々は野球で稼いでいるというか、飯を食べている、セミプロという位置にあたるので、やっぱり能力とか体つきもですが、1球で、ワンプレーでレギュラーを奪われて、シーズン終わった後に首を切られるかもしれないということがかかっている人たちなので、そういった1球への執着心は大学生と桁違いなものがあります。そういった方たちと試合をさせてもらえることはすごくプラスになっていると思います。

 

ーー得点に絡む場面が多く見られますが、個人としてここまでのオープン戦での出来はいかがですか

 昨年ずっと結果を残すことができなくて、チームの足を引っ張り続けたので、なんとかこの状況を個人としても打開しなきゃいけないなと思っている中で、沖縄でいい感覚をつかめたので、それを東京に帰ってきてからも継続していくための練習が必要だなと思っています。

 

ーーJFE東日本戦後のインタビューで「沖縄でいい感覚をつかんだ」とおっしゃっていましたが、バッティング面で意識していることや昨年から変えたことはありますか

 1つはまず下半身で打っているのは特に意識しながらやっている中で、昨年少しトップが浅くなって手打ちになっている部分をかなり感じましたし、動画を見てもそうだなと思ったことです。しっかりとトップを作りながら下半身主導で打ちにいくことは今シーズン新チーム始まってからずっと意識してきた中で、沖縄ですごくいいものをつかめたかなと思います。

 

ーー目標の三冠王に向けてまだ足りないものだったり、これから強化していきたいことだったりはありますか

 やっぱり1つは率を残すことが大事だと思います。そのためにはよりコンパクトで速いスイングが必要になるので、スイング力は、シーズン、シーズン以外関わらず求め続けなきゃいけないところだなと思います。

 

ーー捕手としては盗塁を阻止する場面もオープン戦でありましたが、捕手としての出来はいかがですか

 やっぱスローイングは1つ自分の大きな課題だと思うので、それを意識して取り組んできた部分はあります。試合に勝つことがキャッチャーとしては一番大事なことなので、大学生相手に負けていないことは良いことだと思います。ただリーグ戦で戦うのは他の5大学なので、どれだけ準備してもいいと思うので、どれだけ抑えて自信があっても、結局神宮で打たれたら意味がないので。もうとにかくそれを意識して、ピッチャーにも意識させながらやっていくことが必要かなと思います。

 

「慎重かつ大胆に」

 

 

ーー今年の早大の打線を考慮して何点以内に失点を抑えたいですか

 2、3点で抑えることができたら、基本的に4、5点取ることはできるかなという打線なので。ただ六大学は相手のピッチャーもいいので、2、3点とは言いながらもやっぱり0で抑えれば負けることはないので、そこをとにかく突き詰めてバッテリーとしてはやっていきたいです。

 

ーー4月に入っていよいよリーグ戦開幕までの最終段階ですが、残りのオープン戦をどういった試合にしていきたいですか

 自分たちがやってきたことを出すだけだと思いますし、ここからそんなに大きく個人もチームも変わることはないので、きっちりと早稲田のスタイルの野球を貫いた中での結果を求められるように自分はやっていくだけだと思います。社会人の試合もまだ社会人対抗戦の試合も含めるとあと3試合、大学との試合はあと1試合ですが、本当に学ばせていただくという気持ちで。力の差があることはわかっているので、その中で自分たちがどういう試合ができるかっていうのがすごく大事だと思います。力の差があるので負けましたではなく、こういう収穫があったよねとか、ここは良かったよねっていうところをチームとして新たに確認したり、課題を見つけたりするための場だと思うので。もちろん全試合勝つ気で臨んでいくつもりですけどチームとして学ばせていただくというか、レベルの高い練習をさせていただくというようなイメージを自分は持って取り組んでいます。

 

ーー昨年の開幕前対談では、開幕が迫っていることに「楽しみな気持ちが強い」とおっしゃっていましたが、主将として迎える今年はいかがですか

 やっぱりリーグ戦が本番ですし、本番を迎えるにあたって楽しみな気持ちは今年もありますけど、今年はキャプテンとして迎えるので、そういった責任を感じる部分もあります。ただ自分が主将に任命されたというのは、そういったものを背負って戦っていけという監督(小宮山悟監督、平2教卒=千葉・芝浦工大柏)からのメッセージだと思うので、下級生の頃から試合にも出させていただいてるので、最後なんとか監督に結果で恩返しして卒業できるようにという思いはリーグ戦が近づくにつれてどんどん強くなっています。

 

ーー4番・正捕手・主将とどれか1つこなすだけでも大変なことですが、そこについてはどう感じていますか

 どれも大事な役職というか立場で結果が求められる部分ではあります。なかなかそう簡単なことではないと思いますけど、逆にここまで任せてもらえることも簡単なことじゃないです。本当に野球人として幸せなことだと思うので、それを感じながらしっかりと準備して、自分の出せるものを神宮で出すだけだと思います。どれだけ気負ったところで、背伸びしたところで結果は良くなることはないので、地に足をつけてしっかりと自分のプレーをできるように開幕まで準備したいなという思いです。

 

ーープレッシャーはあんまり感じないタイプですか

 今まで下級生で出てきたリーグ戦とはまた違ったところはありますし、プレッシャーを感じる部分もあると思いますし、それは多分これからリーグ戦で戦っていく中で感じてくるものなのかなという風にも思いますけど、ただ役職がついたからといって、もちろん高いものを求められていると思いますが、そこばっかり追い続けていても、背伸びするかたちになるというか、ふわふわした感じでリーグ戦を戦ってしまうかなと思うので。試合になったら一選手として集中して試合に入っていくだけだと思うので、試合で不安にならないように今しっかり準備しなきゃいけないなっていう思いは持っています。

 

ーー投手陣は浦添キャンプの時と比べていかがですか

 バッターに向かっていく気持ちは先発陣を筆頭により出てきていると思います。その中でやっぱり人間が投げるものなので、ミスだったり失投だったりが出てくるので、そこをとにかくつぶして、神宮で同じシチュエーションを迎えた時に自分の中で頭を整理して、マウンドに上がって投球できる準備ができれば問題ないとは思います。今その準備段階にまだあたっている部分ではありますが、全体としては前に進んできていると思います。

 

ーー特に新戦力の髙橋煌稀選手(スポ1=宮城・仙台育英)、安田虎汰郎選手(スポ1=東京・日大三)は印出選手にどう映っていますか

 1年生ですが度胸もありますし、バッターに向かってどんどん腕振っていく姿をキャッチャーとして何度も見ています。本当にリーグ戦経験がないって言ってしまえばそれまでですが、頼れる存在にこのリーグ戦でなってくれるかなと思います。

 

ーーこの冬、春を通じて大きく成長したと感じる選手はいますか

 今レギュラーで出ている中村敢晴(スポ4=福岡・筑陽学園)はなかなか出場機会にも恵まれなくて、結構苦しい思いをしていたと思いますが、ここ最近のオープン戦で結果を出して打ち方とかもすごく良くなったなと思います。そういった風に監督さんやコーチの皆さんに評価されているので、敢晴には頑張ってほしいなっていう気持ちがあります。今、一番来ている選手かなと思います。

 

ーー近年、早大は春季リーグ戦では苦しいシーズンとなることが続いていますが、今年の春をどう乗り切っていこうと思いますか

 そこには何か原因があると思うので、そういった不安要素が残らないようにオープン戦をこれまで戦ってきたつもりですし、これからも戦っていくつもりです。オープン戦と同じように戦っていければ、それがベストだと思うので。春勝てていないからっていう風になりすぎるのも全く別の新チームなので、そういう風になる必要はないのかなっていう部分と、でも実際そういった年が続いているっていうのも現実としてあるので、リーグ戦の入り方は慎重かつ大胆に行かなきゃいけないのかなと思います。

 

ーーご自身ラストイヤーですが、プロへの道は考えていますか

 やっぱりプロに行きたい気持ちは強いです。

 

ーー印出選手は愛知県出身ということもあり、中日ドラゴンズは特別なチームですか

 そうですね、小さい頃からやっぱり野球を見るとなったら、ナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)でドラゴンズ戦ですし、自分が小さい時はドラゴンズ黄金期で地元で一番見てきたのはドラゴンズなので愛着はありますね。

 

「負けない早稲田を取り戻す」

 

 

ーー開幕戦は固くなることも多いと思いますが、開幕戦を特別意識しますか

 痺れる展開の試合とかももちろんそうですが、やっぱり入りの部分が一番難しいというか、緊張したり、地に足がつかない、ふわふわしたりとかする感覚が一番あるのは1戦目だと思います。それは自分以外にも4年生の山縣(秀、商4=東京・早大学院)とか吉納(翼副将、スポ4=愛知・東邦)とか、下級生でも下級生の頃から出ている選手がいるので、わかっている選手もいると思います。やっぱり特別変に変えないっていうのが自分の中では大事かなっていう風に感じています。神宮だから、リーグ戦だから、初戦だからとかあんまり意識しすぎずに、いつも通りの準備をして同じ気持ちで入っていくことがリーグ戦は特に大事かなと思うので、自分以外の経験がない選手には特にそういった声掛けをして落ち着かせるというか、いつも通りのプレーができるようにサポートしたいなと思います。

 

ーー山場になると予想されるカードを教えてください

 2カード目の明大戦と4カード目の法大戦かなと思いますね。この2つで勝ち点を取っておかないと、早慶戦での優勝を決めることは多分できないと思うので、明大と法大、この2つをしっかりと取っておくことが早慶戦にもつながると僕は思うので、この2つは早慶戦前のところではかなり山場になるのかなっていう風に思います。

 

ーーバッターとして意識する投手はいますか

 やっぱり外丸投手(東眞、慶大3年)は去年やられているので、やり返してやりたいという気持ちがあります。

 

ーーキャッチャーとして特に警戒しているバッターはいますか

 慶大の本間選手(颯太朗主将、4年)は去年ホームランを打たれていますし、それから法大の武川選手(廉副将、4年)も昨年の春、秋で打たれているので、そこはしっかりと打ち取っていきたいなと思います。

 

ーー昨年の新体制対談では「簡単に優勝しますと言ってはいけない状況」とおっしゃっていましたが、現在の状況、目標はいかがですか

 もちろん早稲田は負けちゃいけないと思うので、そういった負けない早稲田を取り戻したい気持ちは強いです。ただ、やっぱり3年間優勝がなくて、あと1勝、あと1試合、あと1球というところで優勝を逃しているケースが在学中に何度かあったので、そこを勝ちきれずにここまで来たところは、チームとして重く受け止めなきゃいけないところだと思うので。今さら簡単に「優勝します、天皇杯取ります」と言ったところで、「また言ってるよ」みたいなふうに自分がもしファンだったら感じるので、変わった姿を神宮球場でOBの方々や早稲田ファンの皆様に見てもらって、今年はやってくれそうだなっていうのをまず示すことが大事だと思っています。挑戦者という気持ちを大事にして、リーグ戦には臨んでいきたいなっていう思いです。

 

ーー最後にリーグ戦への意気込みをお願いします

 負けない早稲田を取り戻すことを実現したいと思いますし、もちろん優勝、天皇杯を目標にやっていることに変わりはありませんが、そんな上ばっかり見ているのではなく、目の前の一戦一戦を死ぬ気で戦っていって、その結果優勝をつかむことができるということが一番優勝するためには大事な心持ちだと思います。そんなに背伸びして、優勝だ優勝だ、ではなく、とにかく目の前の一戦一戦、立ちはだかる他の五大学をなぎ倒して、最後自分たちが表彰式で天皇杯をいただけるようにやっていきたいなという思いです。

 

ーーありがとうございました!

 

 

(取材・編集 丸山勝央)

 

◆印出太一(いんで・たいち)

2002年(平14)年5月15日生まれ。185センチ。愛知・中京大中京高出身。スポーツ科学部4年。昨年の悔しい思いを糧に春季オープン戦では好調を維持している印出主将。浦添キャンプ時、試合日の朝に小宮山監督から四葉のクローバーをもらって以来、打撃成績が向上したとのこと。東京に帰ってきた今でも大切に持っているそうです!