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11月4日（土曜日）
義父が亡くなった翌日
その日は午前中のうちに実家の両親が30分ほどかけて
実家の車を持ってきてくれました。
義兄は入院中で
義姉がペーパードライバー
夫はセレモニーホールで義母と一緒に火葬まで泊りがけ
そのため、我が家の子どもたちと
義姉と甥っ子は私が送り迎えをしなければならず･･･
我が家の軽自動車では人が収まりきらないから･･･と言うのが理由です。
もちろん実家の両親は快く引き受けてくれ、
「取りに行く」と言っていたところ、
「そういうときは危ないし、一番疲れているだろうから、持っていく。」
と言ってくれました。
そりゃそうか
実家の両親が来る前に、私は前日遅かったのにもかかわらず全然眠れなくて･･･
朝早くから起き出して、
おにぎりや、卵焼き、ポテトサラダ（ハム・玉ねぎねぎなし）、もやしとほうれん草のナムル、
柿やりんごなどのフルーツなんかを切って･･･
とにかく大量にタッパーにつめました
セレモニーホールにはきっと親族も近所の人も誰も来ない。
死亡広告も出さないし、お悔やみ欄にも載せない。
葬式もしないし、火葬だけしてお骨にして実家に連れて行く。
実家についても仏壇は有るが
お坊さんも実家にもお墓にも一切呼ばず、お墓に入れるのも自分でやる。
それもしばらくは実家にお骨を置いておいて、納骨もまだしばらくしなくていい。
義母はその一点張りでした
正直、私の実家の父や、兄嫁の実父さんなんかも
「そんなんじゃ義父さんがかわいそうだ！」
とか
「経のひとつも上げないなんて、成仏できないんじゃないか！」
とか
散々なぜか嫁の私たちが言われましたが･･･
義母さんは
「うちは宗教とかそういうのやらないんで！」
の一点張り
いや、そういう問題じゃあないんじゃ？
と・・・その場にいたセレモニーホールの職員さんはもちろん、
でも、喪主は義母さん。
何度か
「本当に何もやらないの？」
と聞きましたが、頑として、
「火葬だけ！」
の一点張り。
もう諦めました。
とはいっても、義母さんと夫は火葬の日まで泊りがけだし、
私たち嫁も、子どもたちもセレモニーホールで打ち合わせや納棺や最低限の祭事には参加します。
そしてセレモニーホールには必ず誰かいないといけません
つまり、食事は絶対に何人か分はあったほうがいい。
私の地元ではこういうときは近所のお手伝いに来てくれたお母さんたちのため、
急な来客に備えて
おにぎりやお漬物、基本的な茶菓子を常にテーブルの上に置いてあります。
「もしかしたら兄嫁も用意してくるかもしれないし」
と思いながらも、控えめにある材料で、泊まっているが食べられるように、
出来るだけ禁止されている香辛料や肉類をはずして、野菜中心で用意しました
ちょっと小分けになっている茶菓子も買って･･･
喪服をクリーニングに出して･･･
この時点でもかなりバタバタ！！
そして、
義姉を迎えにいくと･･･小さなハンドバッグ1個
おお･･･。何も用意しないんかーい
次男の嫁のくせにでしゃばりすぎたか･･･
？
まあ仕方ない。
と、なんとか（自分を）落ちつかせて･･･
セレモニーホールへ向かいました。
義父が亡くなって翌日の4日の日程は
・午前義母が美容院へ（どうしてもいきたいと言うから）
・13時からセレモニーホールでその後の流れやかかるお金についても打ち合わせ
・打ち合わせ後遺影用の写真を選びに義母と夫を実家へ行ってもらう
そんな感じで組んでいました･･･
1０時半ころにセレモニーホールに着き、義母が美容院へ･･･
しかし、12時半を過ぎても帰ってこない･･･
13時になっても帰ってこない･･･
セレモニーホールの人が来ても帰ってこない
（義母も夫も）
嫁たちと孫しかいないｗ
葬祭費用の話もするので嫁では話になりません
仕方ないので、16時に時間を変更してもらい
夫にもその旨連絡をし、先に遺影を選んできてもらうことにした。
帰ってきた義母に聞いたら、
カットだけでなく、白髪染めとパーマまでやって貰ったそう
そりゃ1時間やそこらじゃあ終わらないですね
そんなこんなしているうちに、子どもたちはおなかもすくので、
宅配でお寿司を注文（7人前）。
およそ5000円の支払い（私）
しかし兄嫁からは1000円渡される･･･
ん？？？足りなくない？？？
打ち合わせや準備は進んでいく。
打ち合わせの結果･･･
葬式はしないものの、セレモニーホール3泊の利用と、
棺や会葬品、花代など諸々計算すると･･･
70万弱
義母は
「生命保険がいくらいつ降りてくるかわからないのに、払えるかわからない。」
と･･･固まってしまい
打ち合わせが進まなくなってしまいました。
セレモニーホールとしても
納棺の仕方、棺おけの種類、移送の仕方、会葬の品、遺影の決定などをしてくれないと、動けないため、
今日中に決めてもらえないと火葬の日にちをさらにのばさなければいけなくなってしまう。
とのことでした。
７０代夫婦。確かに年金暮らしとはいえ･･･
７０万の貯金も無い。そこに改めてびっくりしました。
※確かに我が家も今は無いけど･･･高齢者になったときに年金暮らしとはいえまったく貯金が無い暮らしはしたくない。
まずは香典で７０万すべてをまかなえはしないけど、
半分くらいはなんとかなるはず。
残りは何とかするしかないけど、その場では義兄もいないし
生命保険の内容も確認していないので嫁の立場でなんとも言えず。
まずはすべてにおいて最低限まで安いプランにしてもらい、
義母も一旦納得
その後、何度保険の担当者に電話しても、土曜日と言うこともあり、出ない
仕方ないので、もう一度夫と義母で実家に行ってもらい、生命保険の保障内容等の書かれた案内が何か無いか
持ってきてもらうことにした。
そして夫が持ってきたその「保障内容の案内」を見て、一同驚愕しました･･･
なんと
「生命保険」と言う名前の「医療保険」で、
死亡保障は付いていないものでした
つまり、１円も降りません
※存命中の医療費はいただけます
貯金がまったく無い義両親･･･
生命保険もかけてなかった･･･
葬儀はしないと言っても少なくとも７０万のセレモニーホール代･･･
自己負担はおそらくその半分くらいといってもその約３０万すら払えない義母。
それを兄嫁は一言･･･
「うちはだんなが入院してるから、入院費で精一杯だわ。」
私も言ってやろうか？
「我が家も家を買ったばかりだからお金ないですう～」と･･･
※言えなかった･･･義母の気持ちを考えると言えなかった。
夫には
「ボーナスが出たらなんとかするから、とにかく変なところからお金を借りないように
しっかりと義母さんを見ているように！」
とだけ話して、その日は重苦しい空気のままセレモニーホールを後にしました。
とはいえ、5日は午前中に納棺の義を行い、午後には義母の妹が県外から駆けつけ、
セレモニーホールに義母と一緒に泊まってくれることに。
そのため5日の夜は夫も一旦自宅に帰れることになりました。
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