岡山育ちの野菜や果物の魅力を発信！晴れの国＊岡山から野菜ソムリエコミュニティ岡山がお届けしていきます♪ -2ページ目

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03Aug
- 8月の桃は味わい濃厚！〜浅原プロジェクト⑤収穫
  こんにちは！野菜ソムリエコミュニティー岡山です。暑い日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。８月となり、岡山県は桃シーズンも後半に突入です。桃の栽培を追うこの企画も、摘蕾(てきらい)→授粉→袋掛けときて、いよいよ収穫中の桃畑にうかがう時が来ました🍑主力品種である清水白桃はほぼ終わり、おかやま夢白桃、川中島白桃、白麗などがお目見えしています。晩生の桃の魅力は、しっかりした甘みその理由は①早生、中生の頃に比べて天候に恵まれる　→雨が少ないので水っぽくならず、さらに陽が良く当たることで光合成も盛んになる②樹に生っている期間が長い　→どの品種も花が咲くのは同じ時期なので、収穫が遅いほど栄養を蓄える期間が長くなるから。岡山の桃は糖度が高い順に、ロイヤル、キング、エースと等級があるのですが、濵田さんによると、今時期の桃は糖度が14度もあるロイヤル級のものが多く採れているそうです。比較的に当たり外れが少なく、満足度の高い桃が味わえる時期ですよ。この短い枝につく果実を増やすのが岡山自然流栽培枝葉の成長に養分が流れることなく、品質の安定した桃が採れるおかやまＴＯＫＹＯ応援隊隊長による桃の剥き方動画を載せておきますので、参考になさってくださいね。（岡山の桃は、アボカドのようには種が抜けないのです～）https://m.youtube.com/watch?v=G2jJ-AjNJZg&feature=youtu.be岡山白桃の剥き方おかやま応援隊が岡山白桃の剥き方をお教えします！m.youtube.com真夏の収穫作業今回拝見したのは川中島白桃。色白が自慢の岡山白桃の中でも皮がピンクに色づく品種で、よく「これ白桃なの？」と聞かれます。(生まれは長野県です)パンパンに膨らんだ袋をのぞくと、ピンクの可愛いお尻が顔をのぞかせています。収穫のタイミングは、果実の色味と天候をみながら。川中島ならピンクに色づいてきた頃、他の品種は青みが抜けて乳白色になった頃です。（ちなみに、袋を破いてしまうと、その部分だけ色づいてしまうので、そのように確認することはないそうです。）ただし、雨が続きそうな場合は少し早めに収穫するなど、天候に合わせて調整しています。収穫作業を体験させていただきました。スルッと採れるかと思っていましたが、枝と実がしっかりと繋がっていて、引っ張る腕に力が入りました。真夏の作業になるので、収穫は朝６時～９時、夕方16時～19時頃と炎天下の作業は避けます。また、夜間にしない理由は、先ほど紹介した収穫のタイミングである色味が確認できないから。それに桃自体も高温で蒸れて傷みやすくなるので、日中の収穫作業は行わないそうです。自宅用なら”散荷”を狙え収穫した桃たちは一度自宅に持ち帰り、選果場に出荷する前の選別を行います。荒選果（あらせんか）と呼ばれ、重さのチェックや傷などの有無を確認し、見た目が良く、糖度センサーにかけられる「レギュラー」多少の傷があり、糖度センサーにかけられない「散荷（さんか）」加工品にまわす「加工」廃棄する「捨て」の４つに選別します。濵田さん曰く「自宅用なら散荷がおすすめ」とのこと。というのも、傷がある＝枝葉が当たる先端についた実ということ。それは、樹の中でも陽が良くあたる場所なので、甘みのあるものが多いのです。ギフトには向きませんが、自宅で食べるならあえて散荷を選ぶ方も多いのだとか。直売所などで傷のある桃が箱売りされていたら、狙い目ですよ。それでは、倉敷の浅原園芸組合さんが丹精込めて育てた桃たちをはじめとする、岡山県の白桃たちをぜひ楽しんでくださいね。浅原の桃はこのマークが目印♪藤本筆者プロフィール倉敷在住の野菜ソムリエプロ。小学生2人の母。先日、おかやま夢白桃のコンポートがとても美味しく作れて幸せでした🍑
10Jul
- リブログ記事【レポート】7/4菊地秀喜先生オンライン果樹勉強会が開催されました！
  野菜ソムリエコミュニティTOKYOさんからお声がけいただき、岡山メンバーもオンライン勉強会に参加させていただきました。このご時世ならではの繋がりに感謝です。増田さんが様子をレポートくださっています😊ありがとうございました✨
24Jun
- 千疋屋総本店で隊長が語る！マスカット・オブ・アレキサンドリアの魅力
  みなさま、こんにちは！東京都在住の「野菜ソムリエコミュニティー岡山」会員、野菜ソムリエプロの増田智子です！東京から岡山県産農産物の魅力を発信するために「おかやま応援TOKYO隊」として、隊長も務めさせていただいております！＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊『おかやま応援TOKYO隊』とは…首都圏在住の食の有資格者などで構成されるメンバーが、岡山県産農産物の魅力をPRする岡山県公式の販売促進員です。おかやま応援TOKYO隊　↓https://www.okayamaoentai.com/＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊去る6月12〜13日,19〜20日、東京日本橋にあります『千疋屋総本店日本橋本店』にて「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のPRを行いました。https://www.sembikiya.co.jp/（写真左・白エプロン、岡山デニムマスクが隊長の増田です）「岡山県で130年以上作り続けられている、マスカット・オブ・アレキサンドリア！最近では種無しブドウに人気が集まっていますが、あえて！種ありで作っています。なぜなら、種なしで作ってしまうと芳醇な香りも味の良さも失われてしまうからです。人気のシャインマスカットもピオーネもこのアレキの子孫にあたるんですよ！アレキは手間もかかり、栽培が難しい品種ですが、匠の技を持つ生産者の方々が愛情込めて栽培しています。根強いファンの方もいらっしゃって、今はコロナ禍でご贈答用にますます人気が高まり、需要と供給が合わない状況です。見かけた時に食べておかないと次はなかなか出会えないと思います。この機会にぜひ！」といった感じでお客様にご説明しました。例年ならば・・・お客様に試食をお配りし、味を確かめていただいてから販売という形なのですが、新型コロナウィルスの影響で試食はできず。。。サンプルを配るという形で対応しました。私が店頭に立った６月１９日はあいにくの雨模様でしたが、さすが！千疋屋総本店にはたくさんのお客様がお見えになりました。そして、有難いことにたくさんのマスカット・オブ・アレキサンドリアがお客様のもとへ。一番人気はマスカット・オブ・アレキサンドリアの宣伝部長「マスキャット」くんです。店頭でもかわいい！とお声をいただきました。お買い上げ金額に応じてこのマスキャットのミニぬいぐるみをプレゼントするキャンペーンも行っていたのですが、アッという間に売り切れだったそうです。これからの活躍にも期待したいですね！チームワークも抜群のおかやま応援隊のメンバー。アレキに始まった今年の応援隊活動。この後は白桃、さらには９月のブドウフェアと引き続き応援を続けていきます。岡山県産の桃やブドウの魅力をたくさんの方々に知っていただき、ファンになっていただけるよう努めますので、私たちの活動の応援を！みなさまにもお願いしたいです♪これからもどうぞよろしくお願いいたします！今後のPRスケジュールはこちら↓おかやま応援TOKYO隊　https://www.okayamaoentai.com/おかやま応援TOKYO隊岡山県《公式》岡山県産農産物の魅力発信のために応援活動を展開中！www.okayamaoentai.comおかやま応援TOKYO隊　隊長　増田智子
14Jun
- ☆おかやま応援TOKYO隊☆
  みなさま、こんにちは！東京都在住の「野菜ソムリエコミュニティー岡山」会員、野菜ソムリエプロの増田智子です！東京から岡山県産農産物の魅力を発信するために「おかやま応援TOKYO隊」として、隊長も務めさせていただいております！＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊『おかやま応援TOKYO隊』とは…首都圏在住の食の有資格者などで構成されるメンバーが、岡山県産農産物の魅力をPRする岡山県公式の販売促進員です。新しくできたHPはこちら↓https://www.okayamaoentai.com/おかやま応援TOKYO隊岡山県《公式》岡山県産農産物の魅力発信のために応援活動を展開中！www.okayamaoentai.com＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊例年ならば、東京新橋にありますアンテナショップにて対面のセミナーを行い、試食をして学びを得るのですが、現在東京も岡山も緊急事態宣言下のためそれもかなわず・・・。代わりに6月8日、ZOOMを使ってのオンラインセミナーが開催されました。オンラインセミナーの様子みんな岡山と岡山県産フルーツが大好きな方々です。試食用のアレキも配送や事務所に受け取りに行くことでそれぞれの自宅で味わい、しっかりとPRの準備はできました。今週（6/12・13）、来週（6/19・20）と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」のPRを、千疋屋総本店日本橋本店にて行います。https://www.sembikiya.co.jp/千疋屋総本店｜フルーツ、ゼリー、ギフトのご注文はこちらwww.sembikiya.co.jp以前ならば、岡山県から生産者の方やフレッシュおかやまの方、県職員の方などのご協力もあって行っている活動ですが、今年は東京のメンバーで頑張ってPRしていきます！感染防止対策も万全に行った上、試食サンプルの配布など予定しております。（隊長は19日（土）に店頭に立ちます。）お近くに起こしの際はぜひお立ちよりくださいね！お待ちしてます。アレキを食べる時はひんやり冷やしてどうぞ！！
23May
- 岡山白桃の○○を生み出す～浅原プロジェクト④袋掛け
  こんにちは！野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。皆さまご承知の通り、岡山県にも緊急事態宣言が発令中です。今回は、いつも取材をコーディネートしてくださる会員の仁谷さんにご協力いただき、リモートのような形で取材させていただきました。浅原プロジェクト④は、岡山の白桃には欠かせない、袋掛けの作業をご紹介します🍑✨桃の袋かけとは？岡山の白桃に欠かせない○○を生み出す岡山の桃といえば、どのようなものをイメージされるでしょうか？白くて、柔らかくて、ジューシー、ですよね！実は、このすべてを生み出す作業こそ【袋掛け】なのです。袋掛けとはその名の通り、桃のひとつひとつに手作業で袋をかけていくこと。病害虫の予防効果や、風雨による傷を防ぐなどの役割がありますが、他にも２つの大きな目的があります。①色他県の桃がピンクなのは、実を日光にあてるからです。（袋掛けをしないもの、袋掛けをしておいて収穫前の一定期間だけ外すものもあります）袋をかぶせて光合成をさせないことで、若い桃の緑の色素が徐々に抜けていき、あの色白美人な桃に仕上がります。②食感色までは想像がつくところですが、食感への影響はどうでしょうか。桃は、陽の光があたって実の温度が上がると、それを冷やすために水分を通す繊維を太くするそう。そうすると実は硬くなってしまうのです。岡山の白桃は袋をかけるからこそ、繊維の発達を防ぎ、あのとろけるような食感が生み出されているのです。注）色と食感は、品種によっても大きく異なります。袋にも様々な種類があるこの袋掛けに使う袋にも、秘密があります。品種によって使い分けるのですが、大きなポイントが遮光率。どの程度光を遮るのか、という点です。左に行くほど遮光率が高い以前授粉編でも少し書いたのですが、シーズン最初に出荷される品種も、最後の品種も、同じタイミングで花が咲きます。ということは、実をつけてから収穫まで、樹になっている期間が異なるということ。なので、早生のものは遮光率を低く、晩生のものは遮光率を高くして、収穫までの光の当たる量を加減するのです。ただし光を遮るというのは、色と食感を際立たせる反面、光合成が出来ないことで糖度が上がりづらくなるという面も。（晩生は栄養を蓄える期間が長い分、袋の遮光率が高くても糖度は上がりやすい）上の写真、左から２番目は２重袋と言って、収穫前に外側の袋を取ることによって遮光率を下げ、糖度を上げられるよう工夫されています。外側の袋を取った状態このように細やかな調整によって、約2か月の桃シーズンを異なる品種が美味しくリレーしていくのです。早い梅雨入りの影響は？今年の岡山の梅雨入りは5/15と、例年にない早さとなりました。（平年は6/6頃）桃栽培にとって梅雨の状況（日照量、降水量、収穫期とのタイミングなど）は、その年の桃の出来を左右するので大きな関心事です。いつもお世話になっている濵田さんにうかがったところ「デリケートな硬核期（前回参照）に、極端な雨→晴れの繰り返しで、核割れや根へのダメージが心配」「梅雨が昨年のように収穫までダラダラと続いたら、糖度が上がりきらない可能性がある」と２点を憂慮されていました。どうか厳しい天候になりませんようにと祈るとともに、気候変動の悪化を防ぐために、私たちは生活を見直していかないといけないと改めて思いました。次回はいよいよ収穫！…なのですが、6月末〜7月はお忙しい時期ということで、桃畑に伺うのは８月頭の予定です。その間は白桃の品種や楽しみ方などの記事を上げていきたいと思いますので、引き続きお楽しみに🍑《筆者自己紹介》倉敷市在住の野菜ソムリエプロです。小学生２人を育てる母。産直大好き🍅🍆🌽
15May
- 注目☆和気町の白いきくらげ
  こんにちは。野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。まだ5月も中旬ですが、天気予報には雨マークが並び、梅雨入りの気配がしていますね。先日、湿気が大好きなこの子たちに会ってきました。まるで花びらのように美しい。これは、岡山県和気町で結ファームさんが栽培されている「白いきくらげ」黒いきくらげが突然変異で白く変化したものです。全国的にも栽培されているのは数軒で、結ファームさんのように通年での栽培に挑戦されているところはほとんどないのだとか。つまり、とても珍しいきのこなのです。温度、湿度を管理できるハウスの中で育てられています。一体どんなきのこなの？私が面白いなと思った特徴をご紹介します。乾燥と生の違い結ファームさんでは、「乾燥きくらげ」と「生きくらげ」を出荷されています。共通するのは、○食感の楽しさ○クセがなく、和洋中どんな料理とも相性がいい○薬膳の世界で美容に良いとされているという点です。乾燥きくらげ一番の特徴はビタミンDの含有量が多いことビタミンDは、免疫力の向上や、うつ症状の緩和、骨粗鬆症の予防などが期待される注目の栄養素です。その量はなんと、1g食べるだけで1日の推奨量が摂れるほど。というのも結ファームさんでは、機械乾燥のあとに天日干しすることで、ビタミンDを最大限に引き出しているのです。「サプリメントなどではなく、自然なものから栄養を摂ってほしい。」食べる人の健康への想いを滲ませます。結きくらげ食べ方紹介一方、生きくらげの特徴はさっと火を通せばすぐ食べられるところ。乾燥だと、戻して調理するのに少し時間がかかりますが、生だと手軽に楽しむことができます。また面白いのが、その食感。乾燥のコリコリした食感に比べると、プリプリして肉厚、ぷるんとしたゼリー質もあり、全く違う表情を見せてくれます。食感からピンときて試作。白いきくらげ(生)の抹茶あんみつ♪実は「白いきくらげは生の出荷が難しい」と言われていて、結ファームさんも当初は「そういうものだ」と思い込んでいたそう。生の白いきくらげ、これまたレアな逸品なのです。結ファーム、名前に込めた想い前例が少なく、まだまだ試行錯誤を繰り返している白いきくらげ栽培。結ファームでは20代の農業女子たちが活躍中です。食と人と地域を結ぶ、結ファーム。地元学生たちの就職体験受け入れなど、地域での役割を果たしながら和気町という地で、地方再生と持続可能な農業の形を模索されています。結ファームのこれからに注目です😊Instagram　ホームページ岡山発!白いきくらげ通販サイト|結ファーム株式会社瀬戸内海地方の温暖な気候と、自然に恵まれた岡山県和気町。この地で、全国的にも貴重な白いきくらげを育て、通販サイトとして販売しております。わたしたちは農業を通して、共に助け合い、喜びを分かち合っていきたいと考えています。地域に根ざし、人と人との結びつきを大切にしたいという想いを込めて、社名を“結ファーム”としました。yuifarm.co.jpSpecial Thanks!今回ナビゲートくださった【ながい農園】さんについては→こちら←大阪から和気町に移住して10年目。栽培品目は白ネギ&筑陽なすで、アスパラ栽培に挑戦中。地域おこし、農家支援に動き出されています。写真は現在の白ネギの様子。
09May
- 桃の樹はお母さん〜浅原プロジェクト③摘果
  こんにちは！野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。風薫る５月。山々の新緑が鮮やかに輝いていますね。前回はピンクに染まっていた桃畑にも、葉が茂ってきました。そして葉の間には小さな桃の実をたくさん見つけることが出来ます。今回のテーマは「摘果」桃の実を間引く作業のことで、収穫する実に栄養を集中させ、大きく味よく育てるために行われます。岡山自然流ならではのポイントは体験させていただく中で、その場にいた皆が感じたのが「思いの外たくさん実を落とすんだな」ということ。それもそのはず、ここで残すのは全体の1/6程度。最終的に残す実の1.2～1.5倍まで絞っていくため、どんどん落としていきます。その数は、品種の特性などによって異なるそうです。予備摘果、本摘果の2段階があります間引くのは、受粉に失敗して小さいままのものや、傷のあるもの、形の悪いもの、実のついた場所の悪いもの。左が摘果する桃、右は順調に育った桃ここで必ず残したいのが、短い枝についた実です。↑このようなものこれが浅原園芸組合が取り組む岡山自然流（超弱剪定）のキーポイント。長い枝は伸びて生長するのが役割なので、栄養は枝葉にぐんぐん使われます。その分短い枝はその役割がないため、実の生長に栄養を集中することができるのです。岡山自然流については摘蕾編もチェック長く伸びる枝桃の樹には手入れをしてはいけない期間がある！？作業する期間にも大きな意味がありました。そのキーワードは「硬核期」こうかくき、です。摘果作業は、桃の花の満開から30日後から45日後頃までの約2週間で終わらせます。45日後から何が始まるかというと、核（種）の変化です。柔らかく白かった核は茶色みをおびて硬くなり、中では胚（新しい芽や子葉になる部分）が出来てきます。これが硬核期です。(満開70日後頃まで)このように、子孫を残すための劇的な変化が起きている期間、桃の樹はまるで妊婦さんのようにデリケート。摘果で急激に実の数を減らしてしまうと、その反動で、残った実の核が割れてしまうんだそうです。(残った実に栄養が集中し、急激に肥大することで、核の生長が追いつかず割れてしまう)核割れした実は、樹から落ちてしまったり、変形したり、味が乗る前に熟してしまったりと、桃の品質に大きく関わります。なので、摘果は硬核期までに終える。このタイミングはとても大切なのです。おわりにてんとう虫がたくさんいました。アブラムシを食べてくれる益虫です。回を重ねて、ひとつひとつの作業の意味を知るにつれ、一番最初に室山組合長からうかがった「おいしい実をいただく代わりに、桃の樹が持つ力を精一杯出せるように人間が手助けさせてもらう」という言葉が沁みてきます。次回は、岡山の白桃作りに欠かせない「袋掛け」の作業をお送りします。お楽しみに🍑今回も濵田さんにお世話になりました。ありがとうございました！《筆者自己紹介》倉敷市在住の野菜ソムリエプロです。小学生２人を育てる母。先日、庭に種まきした在来種の野菜の生長が楽しみです🌱
06Apr
- ピンクに染まる桃産地〜浅原プロジェクト②授粉〜
  こんにちは！野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。今年は例年に比べ桜の開花が早い年でしたね。皆さまは桜、楽しまれましたか？それでは、この写真は何の花でしょうか正解は…、桃の花です✨続！浅原プロジェクト🍑授粉作業を見せていただくため、先日3/30に浅原園芸組合さんの桃畑にお邪魔してきました。実は今年は桜だけでなく、桃の花も1週間ほど早く開花を迎えたんです。▶花が早く咲くとどうなるの？今後の天候にもよりますが、実つきや出荷も１週間ほど早くなるのではと予想されています。どの品種が梅雨にあたるか、その辺りが気になるところです。【一口メモ📝】「白桃」と言ってもたくさんの品種があるんですよ💡それぞれの品種がリレーを繋いで、岡山の白桃シーズンとなります。でも、6月末に出荷する品種も、8月に出荷する品種も、花はこのタイミングに一斉に咲きます✾▶まるで耳かき？梵天（ぼんてん）さて！桃の授粉作業は、ふっくらと膨らんだ花のつぼみから花粉を採るところから始まります。↑浅原園芸組合さんFacebookよりお借りしました採れた花粉。花粉症の農家さんは見るだけでムズムズするそう💦大きな樹や大規模な園地になるとブロワーという機械で授粉をするのですが、今回教えていただいたのは、人の手で花ひとつひとつに花粉をつけていく方法です。その時に欠かせない道具がこちらそう、まるで耳かきのふさふさですよね！名前は梵天(ぼんてん)と言います。この梵天に花粉をつけて、桃の花を優しく撫でていきます。今回教えてくださったのは、浅原で新規就農された濵田さん。元塾講師ということで、お話がとっても分かりやすくて面白い！私も体験させていただきましたきちんとつけなくては！と、ついつい何回も梵天に花粉をつけてしまいましたが、黄色いのが花粉だから充分付いてるよ〜とのこと。▶大切なのは「タイミング」と「時間帯」授粉作業で大切なことをうかがうと、この二つを教えてくださいました。まず、タイミング。この作業はもちろん、花が咲いている短い期間に終えなければなりません。中でも「５分咲き」と「９分咲き」の２回のタイミングを狙います。その理由は、桃の花は樹の下の方から開花が進むから。根本から２回に分けて行うことで、全体に確実に授粉させることができるのです。作業の時間帯も大切。というのも、朝夕はまだまだ冷え込む季節。花粉が十分に働くには10℃以上の気温が必要なので、１０時～昼過ぎまでには作業を終えるのが理想です。（授粉後も高い気温が必要なので、陽の高いうちに作業を終えます）逆に授粉前後の花粉の取り扱いには注意が必要です。授粉時に花粉が活発に働くように、作業直前まで陰に置いたり冷やしたりして保管します。最後に「今の桃だよ」と見せてくださったのが、小さな小さな桃の赤ちゃん！ここから2ヶ月以上をかけて、おいしい桃に育っていくんですね。次回は５月、摘果（てきか、実を間引く）作業にうかがう予定です。お楽しみに😊ご一緒したコミュニティーメンバーの成田さんもインスタグラムに感想をアップしてくださってますので、こちらもチェックしてみてくださいね〜。①https://www.instagram.com/p/CNGOdCzFuDp/?igshid=1r7alozjxuqdx②https://www.instagram.com/p/CNGOn4dFYK1/?igshid=crjqb44cd4q1農学部卒、理系女子の視点が新鮮でした✨《筆者自己紹介》倉敷市在住の野菜ソムリエプロです。小学生２人を育てる母。もうすぐ新学期！世のお母さま春休みお疲れ様でした😊
29Mar
- Reposted from @akaiwa.supporter.narita わけぎの季節...
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14Mar
- 日本農業賞《優秀賞》産地の取り組みがスゴイ
  こんにちは！野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。早くも桜の便りが聞こえるようになりましたね。岡山でも春雷が轟いたかと思えば、心地の良い青空が広がったり、季節の変化を肌で感じるこの頃です。さてさて、前回の記事はお読みいただけましたでしょうか😊浅原プロジェクト①摘蕾(てきらい)編🍑今回はプロジェクトに全面協力くださっている浅原園芸組合さんのご紹介です。前回の記事にも少し概要を載せたのですが、第５０回日本農業賞（ＪＡ全中、ＪＡ都道府県中央会、NHKが主催）で、全国の数ある応募の中から優秀賞を受賞された注目の桃産地です🎊こちらの賞状は岡山県代表に選ばれた時のもの組合長の室山浩二郎さんにお話を伺う中で見えてきたのは、栽培だけに留まらない産地としての工夫でした。①農家主体の販売戦略「農家はいいものを作るのは得意だけれど、どうやって販売するかまで考えられる人は少ない。どんなにいいものを作っても、手に取ってもらえないと意味がない。」と話す室山組合長は、販売まで見据えた戦略を考えて動かれています。例えばパッケージ。大切なのはいかに買う人の目に留まるかということ。そのために印刷会社さんとの打ち合わせを重ね、より良いものを模索しています。さらに、卸売り業者さんとの密な連携も欠かしません。市場の求めるニーズを掴み、産地としても商品や価格の提案をする。そうすることで、他の地域より優位な販売ができるよう差別化を図っているのです。取材当日もシールの打ち合わせをされていました②産地維持のための研修制度浅原園芸組合さんでは研修生を受け入れているのですが、そのバックアップがかなり手厚い！家族が養えるだけの園地を用意し、さらに桃の苗も植えるというから、新規就農者の方にとっては安心して取り組めます。（農業がしたいと移住してきても土地がない、ということもあるそうです。）その代わり、2年の研修を終えて独立した際は浅原園芸組合に入っていただく。研修時から今後の中核を担う人材を育てることで、産地の維持発展に取り組んでいます。他にも地元の幼稚園や大学との交流など、諸々の取り組みもあり、売り上げは緩やかながら年々右肩上がりを続けているそうです。その部分も農業賞では評価されたのではないかと室山さん。昨年好評だったコロナに負けるなシール🍑気候変動や自然災害に、新型コロナウィルス。農業にとって厳しい状況が続く中ですが、「ピンチはチャンス、そういう時こそ何が出来るか常に考えている」その姿勢と取り組みが、浅原の美味しい桃を支えているのでした。最後に、一緒に取材してくださった野菜ソムリエ仁谷さんの取材後記をご紹介して終わります😊組合長のお話の中で一番印象に残っているのが、「おいしい実をいただく代わりに、桃の樹が持つ力を精一杯出せるように人間が手助けさせてもらう」という言葉です。まさに、「桃の樹とお話しする産地」！浅原園芸組合の皆さんの桃との真摯な向き合い方を知り、摘蕾などのひとつひとつの作業の意味をより深く感じました。作るからには良いものを、良いものを作るなら有利販売を、産地維持・発展のために後継者が就農しやすい環境を。現状に満足せず、まだまだ上を目指す産地の未来を楽しみにしながら、これからも浅原園芸組合と浅原産の桃を応援していきたいと思いました！次回は受粉作業を見せていただく予定です。花の咲いた園地の様子をお届けしますね。お楽しみに🍑✨
07Mar
- 桃栽培の１年を追う！浅原プロジェクト①摘蕾
  こんにちは！野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。先日チラッとご紹介した、桃の企画がスタートします。その名も【浅原プロジェクト】🍑✨倉敷市の浅原(あさばら)地区にある桃農家さんの組合である、浅原園芸組合さんにご協力いただき、桃栽培の1年を発信していこう！という企画です。室山組合長(上真ん中)と、組合員・研修生のみなさん桃が実るまで、そして収穫後に畑でどんな作業が行われているのか。知れば岡山の桃がもっと好きになるはず😊ぜひ一緒に見守ってくださいね。■浅原園芸組合概要■桃の産地としての「浅原（あさばら）」は、岡山県倉敷市の北部に位置し、福山の南斜面で気候風土に恵まれた地域です。浅原園芸組合は昭和27年に設立され、現在の組合員数は47名。農家一戸あたりの経営面積が広く、県内でも有数の桃の産地です。独自の栽培技術や出荷・販売体制、また新規就農者への手厚いフォローなどが評価され、令和３年1月に第50回日本農業賞優秀賞を受賞されました。▶なぜ蕾を摘むの？さっそくですが、今回見せていただいたのは摘蕾(てきらい)という作業。桃の花の蕾を摘んでいきます。どの蕾を残すかを瞬時に見極める職人技✨果実を間引くことはなんとなく想像がつきますが、蕾から摘むということは知らない方も多いのではないでしょうか。例えば実が１千個採れる樹なら、蕾の数はなんとその100倍！10万個以上あります。それをおよそ1/10まで削っていく、途方もない作業が摘蕾です。ですが蕾をしっかり摘むことは、桃の出来を左右するとても重要な工程。なぜなら「花が咲く＝樹の持つ養分が開花に使われ、果実に使う分が減ってしまう」から。なので、花が咲く前が肝心なのです。▶人間がすることは樹の手助け特に浅原園芸組合さんでは、「樹が自ら蓄えた貯蔵養分をいかに桃の実の生育に使えるようにするか」ということを大切にしています。「養分は肥料で補えばいい」というものではなく、「樹が持つ力を出せるように人間が手助けする」ことが大事。そうすることで味が良くなり、さらには近年の過酷な天候にも順応できる、力のある桃の樹が育つといいます。そんな浅原園芸組合さんが取り組まれているのが「岡山自然流」という栽培方法。実は、他の産地に比べて１本の樹に対する蕾の数が多く、摘蕾に手間がかかるのです。どうしてなのでしょうか。答えは、樹の剪定にありました。岡山自然流では「超弱剪定」という、あまり桃の枝を切らない剪定方法を取り入れています。枝を切らないので当然枝がたくさん残り、その分、蕾も多くつくという訳です。岡山自然流では、短い枝(短い状態で生長が止まる)が理想的。というのも、枝を切られた桃の樹は、元の状態に戻ろうとぐんぐん枝葉を伸ばします。そうやって枝葉の生長に養分をたくさん使ってしまうと、どうなるか。貯蔵養分が少なくなり、桃の樹が自ら実を落としてしまったり、実が大きくならなかったりしてしまうのです。顕著なのが清水白桃で、超弱剪定を取り入れるまでは５割落果していたものが、１割減でおさまるようになったというから驚きです。この作業は、大きな園地では１月から始まり、桃の花が咲く３月末まで続きます。今はまだ小さな蕾がついただけの桃の樹が、これからどのような表情を見せてくれるのか楽しみです🍑倉敷市街を一望する眺めの良い圃場✨…とここまでの予定でしたが、お話をうかがいながら「これは浅原園芸組合さんの特色をご紹介せねば！」と思ったので、後半へ続きまーす😊次回更新もお楽しみに。筆者自己紹介倉敷市在住の野菜ソムリエプロです。小学生２人を育てる母。娘は根っからの野菜嫌いですが、どうやらそれも個性らしいと受け止めつつあるこの頃です。
01Mar
- Reposted from @akaiwa.supporter.narita 最近のマイブ...
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24Feb
- Reposted from @akaiwa.supporter.narita 黒豆ちゃん。...
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22Feb
- Reposted from @akaiwa.supporter.narita くらかけ豆、...
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- SNS部、活動スタート！
  一足早い春の陽気が続いていますね❀皆さまいかがお過ごしでしょうか。野菜ソムリエコミュニティー岡山ではこの度、コミュニティー内の部活動としてSNS部を立ち上げました🙌部員それぞれの「やさ活」をコミュニティーブログ、Facebook、インスタグラムにアップしていきますので、お楽しみに。🍑企画も進行中！Coming soon.野菜果物好きな方々と繋がれますように✨野菜ソムリエコミュニティー岡山副代表　藤本
03Feb
- 【有機農業を通じて心豊かに生きる】
  最終回です。シェアさせていただきます。《野菜ソムリエ協会認定青果取扱店》➡おかやま産直市場Instagram⬅野菜果物の様々な魅力を発信しております。フォロー、いいね、大歓迎です♪いつもありがとうございます。おかやま産直市場です。野菜ソムリエNaviふぞろい野菜村編。第2回は光子さんが感じる農業の魅力についてお伝えします✨大好評の縮みほうれん草。甘みが違います！■□自分も畑の一部という感覚□■野菜を作る楽しさについてうかがうなか、とても印象に残っている言葉がこちらです。「何より、畑が居心地がいいんです。雨が降ろうが、どんなに暑かろうが、畑にいると自分もその一部だって感じる。生きているって感じられる。それが生きがいというか。結局、好きだからしているんです。」「人間も自然の一部」ということを体感し、その中で生きていく幸せを味わっていらっしゃるように感じました。ご主人は取材当日ご不在だったのですが、本音と建前を使い分けるような仕事ではなく「正直な仕事がしたいから」と常々おっしやっているそうです。芽キャベツ。児島湖から吹く風で葉の上の水が凍る寒さでした。■□農業を通じた社会貢献□■ふぞろい野菜村では、ホームレスの方への炊き出しに野菜を提供されたり、(新型コロナウィルスの影響で一時中断中)社会福祉活動への支援も行っています。「今の時代に食べ物を作れるというのは強み。農業でお金を得て、自分にはできないことへの力にもなれて嬉しい。」と話されていました。農薬を使わずに野菜を作ることで、自分にも家族にも社会にも環境にも優しく、モノや想いが巡っていく。ふぞろい野菜村のお野菜を食べることでこの輪に加われると思うと、感慨深いものがありました。一部で無肥料&不耕起栽培(畑を耕さない農法)にも挑戦中。試行錯誤が楽しいと笑顔で話されていました。ご自身が大切に思うものへ真摯に向き合い、農業の喜びを通じて心豊かに生きる。そんな強く優しい母の手で育まれたお野菜たちをぜひ召し上がってみてくださいね😊-fin-畑の守り神だと言う柏の木。神々しかったです。
02Feb
- 【無農薬は私の初心】
  前回に続き、内容をシェアさせていただきます。《野菜ソムリエ協会認定青果取扱店》➡おかやま産直市場Instagram⬅野菜果物の様々な魅力を発信しております。フォロー、いいね、大歓迎です。いつもありがとうございます。おかやま産直市場です。生産者さんの元を訪ねる企画、野菜ソムリエNavi。第12弾は岡山市南区のふぞろい野菜村さんです🥕前回の投稿でもご紹介したように、おかやま有機無農薬の認証を取得し、農薬と化学肥料を使わない農業に取り組んでいらっしゃいます✨そこで第1回は、ふぞろい野菜村の歩みと、農薬を使わないことへの想いをお伝えします。■□アトピーは化学物質過敏症から□■小野田光子さんが野菜の栽培を始めたのは、今から20年ほど前のこと。きっかけはお子さんのアトピーでした。のちに化学物質過敏症と診断され、一時は人格変容など精神的にも大きな影響が出たそうです。「最初は稲作にも挑戦したの。だって当時は農薬を使っていないお米なんて、そうそうなかった。」と当時を振り返ります。今では症状も落ち着いていらっしゃるそうですが「周りの畑では農薬も使われているので、今でも怖くてその子を圃場には連れてこられない」とおっしゃっていました。■□未だに素人、その感覚とは□■最初は光子さんがご家族の為に作られていたお野菜でしたが、それを見ていたご主人が「俺もやりたい」と参加され、それからは二人三脚で農業を営んでいます。栽培品目は「自分が食べたいもの、家族に食べさせたいもの」今なら、ほうれん草、人参、大根、白菜、キャベツなど、食卓に欠かせない野菜たちばかりです。そこで「未だに私は素人という感覚が抜けないの」と話す光子さんでしたが、私は「それはきっと、ご家族の為、大切な人の為に作っているという感覚があるからこそ。そんなお野菜がお客様に届くのは素晴らしいことだな」と感じました。■□無農薬であることは□■こうして色々とお話をうかがうなか、印象的だったのが「無農薬は初心なんです」という言葉。「喉元過ぎれば熱さ忘れる、じゃないですけど、症状が出なければ面倒を飛ばして便利なものが使いたくなる。それでも、無農薬だけは守っていたら、うちの農業は変な方向にはいかないんじゃないかと思っています。」『おかやま有機無農薬農産物』シールの向こうには、母としての大きな愛情があったのでした。次回は、光子さんが感じる農業の魅力についてお伝えします。お楽しみに😊圃場の一部。周りの農家さんからは「野菜に優しくないスパルタな環境」と言われることも。野菜を甘やかさない代わりに、味が良くなり、他の生き物や微生物と共生することで生態バランスが安定し病気が出にくくなる。肥料は有機認定の鶏ふんがメイン。加えて刈った草や、育てたえん麦や小麦をすき込むなどしている。
01Feb
- 【解説】『おかやま有機無農薬』農産物って何？
  こんにちは。野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。職場でお取引のある岡山県下の生産者さんの元へうかがい、取材活動をしています。《野菜ソムリエ協会認定青果取扱店》➡おかやま産直市場Instagram⬅野菜果物の様々な魅力を発信しております。フォロー、いいね、大歓迎です♪今回は岡山市南区、ふぞろい野菜村さんにうかがってきました【全3回】以下、内容をシェアさせていただきます。いつもありがとうございます。おかやま産直市場です。先日『ふぞろい野菜村』さんにうかがってきました😊見えてきたのは「農薬、化学肥料を使わないこと」への想い。こちらの農園は『おかやま有機無農薬』の認証を取得しています。そこで、ふぞろい野菜村さんをご紹介する前にまず、この認証制度について解説させていただきます📝👉ポイント1□■農薬、化学肥料を一切使用していない■□国の有機農産物の規格『有機JAS』では、やむ終えない場合は、化学肥料と農薬の使用が一部認められています。ですので必ずしも「有機JAS＝化学肥料、農薬不使用」ではありません。（もちろん、使用していない農家さんもいらっしゃいます）一方『おかやま有機無農薬』では、その名の通り、化学肥料および農薬（天敵を除く）の使用を一切禁止しています。有機JASよりも厳しい岡山県独自の認証制度なのです👀✨おかやま有機無農薬パンフレットより👉ポイント2□■全国に先駆けて出来た認証制度■□現在、青果物に「無農薬」と表示して販売することはできません。しかし、岡山県では全国に先駆けて1988年から有機無農薬の認証制度をスタート。それは国の制度ができる前だったので、国内で唯一「無農薬」の文字が入っています。＝以下は有機JASも同内容＝👉ポイント3□■土作りに必要な期間が定められている■□有機栽培を始めたからと言ってすぐ認証されるわけではなく、転換期間というものが必要になります。というのも、移行して数年は土中に化学成分が残っている可能性があるためです。水稲&野菜で2年、果樹は3年が必要。そして認証後も厳しくチェックされています。👉ポイント4□■野菜の履歴書〜生産工程管理記録〜■□生産管理として、細かな記録を取っています。圃場ごと、作物ごとに種まき、水やり、施肥、草取りなどの作業内容から、どの圃場で採れたどの作物を、どの店へどれくらいの量販売したかといった販売内容まで。有機JAS並びにおかやま有機無農薬の認証があるという事は、野菜に履歴書が存在し、全てが見える化しているという安心もセットとなっています💡- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -農家さんは費用を支払い、認証を受けます。その代わり、シールなどで表示が出来るようになり、安心安全へのこだわりを付加価値としてアピールが可能に。選ぶ側も分かりやすいですよね。ぜひ『おかやま有機無農薬農産物』マーク(写真4)に注目していただければと思います。それでは次回、ふぞろい野菜村さんをご紹介させていただきます。お楽しみに♪
10Jan
- オンライン新年会を開催しました♪
  こんにちは。野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。凍てつく寒さが続いていますね。冬野菜が美味しくなるとはいえ、あまりの低温。生育への影響が気になるところです。さて！今年の野菜ソムリエコミュニティー岡山は、オンラインでの活動に取り組んでいこうと動き始めました。最初の一歩として昨日、ZOOMを利用したオンライン新年会を開催🎉入退室もありながら、参加者16名♪はじめましての方、お久しぶりの方、お馴染みの方。お顔を見ながらお話することができ、とても楽しい時間でした実際に集まり、飲食を伴う新年会とは違い、それぞれの話に皆が耳を傾け、意見交換ができたことが大きな収穫だったと思います。今後の活動についても、道筋が見えてきました。コミュニティーメンバーの皆さまには改めてご案内いたしますので、ご協力いただけますと幸いです。SNS発信に関する企画もスタートしますお楽しみに。最後までお読みいただきありがとうございました。どうぞお身体大切にお過ごしくださいね。
07Dec
- 【家庭で味わえるレストラン品質】
  最終回です。シェアさせていただきます。《野菜ソムリエ協会認定青果取扱店》➡おかやま産直市場インスタグラム⬅野菜果物の様々な魅力を発信しております。フォロー、いいね、大歓迎です♪いつもありがとうございます。おかやま産直市場です。野菜ソムリエNavi、岡山西洋農家マンジャーレ編。最終回はマンジャーレさんの野菜の魅力とこだわりについてお伝えします！◆◇◆プロに応えるクオリティー◆◇◆シャキシャキ、ふわふわ、柔らかくて歯切れのよい食感。レタス類をはじめとするサラダ野菜が群を抜いて美味しいマンジャーレさん😋そのことをお伝えすると「畑にまだあっても、葉が柔らかいうちしか出さないんです」とのお答えが。例えばズッキーニでも、シェフが何を作るかによって採り時(大きさ)を変えるなど、調理経験があるからこその目線が野菜づくりに反映されています。また、日本向けに品種改良されたイタリア野菜だけでなく、原種を取り寄せて栽培するなど、「農家から直接買えるから安い、だけでは意味がない」と品質に妥協はありません。原種にこだわった大人ビターな野菜たち。イタリアではサラダだけでなく焼いて食べるそう。トレビススカローラカステルフランコ◇◆◇ばあちゃんの教え「野菜には紅をせえ」◇◆◇以前、マンジャーレさんの野菜を撮影するため、一度袋から出した時に気づいたことがあります。それは紫からし菜だったのですが、前後で向きをクロスさせ、袋いっぱいに美しく見えるよう詰められていたのです。袋詰めひとつにしても丁寧な仕事が伝わり、宇野さんの想いが滲み出るようで感じ入りました✨うかがってみると「うちのばあちゃんがいつも、野菜には紅をせぇ、って言うんです。」と。それは、その場では味が分からない野菜を手にとってもらうための工夫。商品は美しく見せなければならないという、お祖母様からの教えからなのでした。パッチワークのようなマイクロリーフ◇◆◇環境と安心への配慮◇◆◇農薬と肥料についてうかがうと、「どちらも収量とのバランスを考えながら、出来ることをしています」と教えてくださいました。農薬は基本的に使用していませんが、アブラナ科など虫のつきやすいものは、有機JASで使用が認められているもののみを散布。　肥料に関しては、有機肥料を使用しながら、カリフラワーなど養分を多く必要とする野菜には化学肥料をと使い分けをされています。春に向けて、そら豆の苗作りマンジャーレさんは本格イタリア野菜だけでなく、スティックセニョール（茎ブロッコリー）や、あやめ雪かぶなども人気です😊飲食店への販売が9割を占め、コロナ禍の影響も受けられています。レストラン品質のお野菜をぜひ、皆さまの食卓でもお楽しみください♪最後までお読みいただきありがとうございました。