こんにちは。
野菜ソムリエコミュニティー岡山の藤本です。

皆さまいかがお過ごしでしょうか。

まだ5月も中旬ですが、天気予報には雨マークが並び、梅雨入りの気配がしていますね。

先日、湿気が大好きなこの子たちに会ってきました。
まるで花びらのように美しい。

これは、岡山県和気町で結ファームさんが栽培されている「白いきくらげ」

黒いきくらげが突然変異で白く変化したものです。


全国的にも栽培されているのは数軒で、
結ファームさんのように通年での栽培に挑戦されているところはほとんどないのだとか。

つまり、とても珍しいきのこなのです。
温度、湿度を管理できるハウスの中で育てられています。


一体どんなきのこなの?
私が面白いなと思った特徴をご紹介します。


乾燥と生の違い


結ファームさんでは、「乾燥きくらげ」と「生きくらげ」を出荷されています。


共通するのは、

○食感の楽しさ

○クセがなく、和洋中どんな料理とも相性がいい

○薬膳の世界で美容に良いとされている

という点です。

乾燥きくらげ一番の特徴は
ビタミンDの含有量が多いこと

ビタミンDは、免疫力の向上や、うつ症状の緩和、骨粗鬆症の予防などが期待される注目の栄養素です。


その量はなんと、
1g食べるだけで1日の推奨量が摂れるほど。


というのも結ファームさんでは、
機械乾燥のあとに天日干しすることで、ビタミンDを最大限に引き出しているのです。


「サプリメントなどではなく、自然なものから栄養を摂ってほしい。」
食べる人の健康への想いを滲ませます。




一方、生きくらげの特徴は
さっと火を通せばすぐ食べられるところ。

乾燥だと、戻して調理するのに少し時間がかかりますが、生だと手軽に楽しむことができます。


また面白いのが、その食感。

乾燥のコリコリした食感に比べると、
プリプリして肉厚、ぷるんとしたゼリー質もあり、
全く違う表情を見せてくれます。

食感からピンときて試作。
白いきくらげ(生)の抹茶あんみつ♪


実は「白いきくらげは生の出荷が難しい」と言われていて、
結ファームさんも当初は「そういうものだ」と思い込んでいたそう。

生の白いきくらげ、これまたレアな逸品なのです。



結ファーム、名前に込めた想い



前例が少なく、まだまだ試行錯誤を繰り返している白いきくらげ栽培。

結ファームでは20代の農業女子たちが活躍中です。

地域結ぶ、結ファーム。

地元学生たちの就職体験受け入れなど、地域での役割を果たしながら
和気町という地で、地方再生と持続可能な農業の形を模索されています。

結ファームのこれからに注目です😊




Special Thanks!


今回ナビゲートくださった【ながい農園】さんについては→こちら

大阪から和気町に移住して10年目。
栽培品目は白ネギ&筑陽なすで、アスパラ栽培に挑戦中。
地域おこし、農家支援に動き出されています。
写真は現在の白ネギの様子。