高齢者も植物性たんぱく質をしっかり食べていれば筋肉量は維持できます!? | 最新科学の栄養学と医学が教える!ヴィーガン・ベジタリアンの健康の秘訣と注目トピック解説

最新科学の栄養学と医学が教える!ヴィーガン・ベジタリアンの健康の秘訣と注目トピック解説

病院で健康相談を担当するベジタリアン栄養学博士が科学的根拠を基に栄養学と医学的トピックをお知らせします。
みなさまの健康への一歩を応援します。

日本では、

植物性たんぱく質だけでなく、

動物性たんぱく質も摂らないといけない、

 

とか、

 

最近は、

長寿者は肉を食べている人が多いから、

高齢になったら肉を食べないといけない、

と言う話をマスコミで聞いたりしますが、

 

 

筋肉量は動物性、植物性に関わらずタンパク質量(1日に体重1kgあたり0.8g以上)による、という論文が発表されています。

 

 

 

40~80歳の中国人約4000人の研究です。

 

 広州栄養・健康調査2011-2013年の横断研究より、

 

動物性タンパク質と植物性タンパク質の比率にかかわらず

タンパク質の推奨摂取量を満たしている(1日に体重1kgあたり0.8g以上)中国人グループにおいて、

総タンパク質摂取量が多いほど骨格筋量が多いことと有意に関連していることが示されました。

 

 

 タンパク質推奨量については、以下のサイトをご覧ください↓

 

 


また、タンパク質の摂取量が最も多い群は、

最も少ない群と比較して、

筋肉量が低下しにくいことも示されました。


 

被験者に高齢者も含まれていますし、欧米人でなく中国人というのも日本人に遺伝的に近いので、期待の持てる研究です。

 

 

*ベジミートがお肉より、栄養的にどれだけ健康的?詳細は以下のサイトをご覧ください↓

 

 

 

 

 

 

また、香港に住む65歳以上の高齢者を対象に4年間追跡した前向きコホート研究で、

 

植物性たんぱく質を多く食べることと筋肉量の減少が少ないこととの間に関連が見られ、

一方で、動物性たんぱく質やたんぱく質総量と筋肉量の減少に関連は見られなかった、ということだそうです。

 

 

これらの研究結果から言える事は、

肉や魚を食べなくても植物性たんぱく質を十分量食べていれば良い、ということです。

 

 

 植物性タンパク質について詳細は以下のサイトをご覧ください↓

 

 

 

 

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参考文献

Amount Rather than Animal vs Plant Protein Intake Is Associated with Skeletal Muscle Mass in Community-Dwelling Middle-Aged and Older Chinese Adults: Results from the Guangzhou Nutrition and Health Study

Journal of the academy of nutrition and dietetics 2019;1501-1510

https://jandonline.org/article/S2212-2672(18)31397-2/pdf

 

Associations of dietary protein intake on subsequent decline in muscle mass and physical functions over four years in ambulant older Chinese people.

 2014;18(2):171-7.

 

2020年2月8日公表