1 NIKKOR 70-300 レンズのフレックスケーブルを交換してみよう ⑧ | かわうちのこ

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職業は機械設計で、若者に元気を貰って働き続けて勤続48年になりました。往復26㎞を自転車通勤しています。

Nikon1専用の望遠ズームレンズ 1NIKKOR 70-300のフレックスケーブルを交換して、レンズエラーを治せるか?の第8回です。


前回までで、マウント側から分解して、絞りユニットと、その奥のフォーカス・手振れ補正基板に繋がる二種類のフレックスケーブルの接続部までたどり着いたので、ここで分解は終了しして、これらのケーブルの交換作業に移ります。






3ヶ所のコネクターが付いていて、分解する時には小さくて気付かず、コネクターに繋がるケーブルも引っ張れば抜けたので、3ヶ所共にロック無しと思って、そのように書きましたが、組み立てる時に、実は2ヶ所はロック付きだと気付きました😅
↓↓↓画像左手と真ん中はロック付きでした。
小さくて分かりにくいですが、コネクターの差し込み口の反対側に見える黒いものがロックレバーで、奥から手前に立てればロック解除。

これが厄介な代物で、ここでかなり悩んで時間がかかる事になるのです😒
固定部なのに何故ロックが付いているのか・・
下から出てきているケーブルをこのコネクターに差し込むのですが、ケーブルの長さがギリギリなのと、コネクターのすぐ先でケーブルを曲げているので、コンポーネントを貼り付けた後からでは、抜けるけど入らないんですわ☹️
メチャクチャ無理な設計です。

その奥の、もう一方のピント基板に繋がるケーブルを差し込むコネクターも同じ感じでした。こちらは、これ以上分解するのは恐いので、コネクターから抜けてしまう不安を残したまま繋ぎ込みました。



では今回の最初の工程からです。

新しいフレックスケーブルを、取り外したケーブルのきつく曲げてある部分と同じように曲げる作業からです。

先ずは奥のピント基板に繋がるケーブル。
↓↓↓赤線で囲んだ部分が、両面テープでレンズの筒に張り付くんてすが、新しいケーブルには両面テープが貼ってあるものの、ケーブルの裏表を間違えて貼ってありました🤪さすがチャイナです。
画像下が新しいケーブルですが、その裏面に貼ってありました。

仕方ないので↑↑↑の両面テープを剥がして、手持ちの両面テープを裏面に貼りました。

↓↓↓画像右側が曲げた新しいケーブルです。
曲げる所に印を付けてから、チョッとした当て物をして手で曲げれば簡単に曲がります。


↓↓↓次はコネクターコンポーネントの付いた方のフレックスケーブルです。
これは両面テープが正しく貼られていました。


次に、最初に書いた、抜ける不安を残したまま押し込んだ、ピント基板のロック付きのコネクター。これに新しいフレックスケーブルを差し込みます。
↓↓↓赤矢印です。
レンズ枠のすぐ側にコネクターが有り、レンズ側からケーブルを差し込みますが、レンズ枠が出っ張っているので、真っ直ぐに差し込めないし、ケーブルがコネクターのすぐ先で上に立ち上げなければなりません。
これは、コネクターの付いている基板を外してからケーブルを差し込み、ロックしてから基板を取り付けるべきなのでしょう🤔
これ以上は分解したくない・・見えているレンズは手振れ補正用のフローティングするやつやしね😅

このままコネクターにケーブルを差し込む事にしたものの・・・
コネクターの奥までケーブルを押し込まないと、たぶん通電はするものの、ロックが掛からず簡単に抜けてしまいます。
色々やってみましたけど、ロックが不完全な所までしか押し込めませんでした。そればかりか、ケーブルに少し傷を付けてしまったので、不安を残す事になりました😥

可動ケーブルだからロック付きだと思ってたけど、コネクターに嵌めてからケーブルを曲げつつ基板を取り付けるから、その時に抜けないためにロック付きという理由もあるみたいやね。

ここで、奥のフローティンクしているレンズをやさしくクリーニングペーパーで磨いておきました。カビ・クモリやキズは無いようです。

↓↓↓次は、新しいフレックスケーブルのコネクター付きコンポーネントを両面テープで貼り付けました。
この後玉もクリーニングペーパーで磨いておきました。こちらもキレイな状態でした。


その後、先にピント基板に繋ぎ込んだフレックスケーブルを、この後玉ユニットの穴に通してから組付けます。

↓↓↓青矢印はロック無しコネクターで、これは難なく奥まで差し込めました。
赤矢印はロック付きコネクター。
これがどうやっても奥まで入らない😅
入れるのが固いし、ケーブル長さがギリギリだし、コネクターのすぐ先で下へ曲がってるから。

何度も色々やったけど、結局ダメなので仕方なく、先ほど両面テープで貼り付けたコンポーネントを剥がして自由にし・・
↓↓↓2つの赤矢印がロック付きコネクター。

↓↓↓右側赤矢印のコネクターを繋いでロック、それから左手の方を繋いでロックしました。それでも、ケーブルをコネクターに差し込むのはかなり固かった。
これだけでかなり疲れましたわ😞

↓↓↓先ほど剥がしたケーブルのコンポーネントを、レンズユニットに再び貼りつけました。

↓↓↓最後は、コンポーネントの残りのロック無しコネクターにケーブルを押し込んで終了。
これは割りと楽に押し込めました😀

今回で組み立ては完了しているはずだったんですけどね😅
コネクターの差し込みに、こんなに苦戦するとは予想外でした😂 これが災いして、レンズエラーが治らないかもしれませんね~

もう少しで組み立て完了です。