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古い理科室の標本が教えてくれること
昨日は博物館の特設展示に行って来ました。
 
本当は連休中に見学してきた
富津市の伝統行事
「日本三大くも合戦」 第23代横綱決定戦
についてコッテリと書きたいのですが…
 
こちらの展示は今週末なので
終わってしまう前にご紹介を!
 
千葉県立中央博物館

 

以前にご紹介したこちらの

海の博物館の本館です。

 

子供が小さい時に訪れたことがありますが

広くて全ての展示を見ておらず、

しかも15年ぶりくらいなので記憶も少なく…

 

そして昔のことを思い出しました。

 

交流のあった人とここの話になったとき

「あそこは行く意味がない、標本が干からびてる」

とバカにするように言い放ったのです。

私は素敵な所だと思っていたので

「楽しんできたのにそんな言い方はない」

と意見が合わないままでした。

 

標本を売っていたこともあった知人は

《標本は新しい方がいい》という

考えがあったのかもしれません。

 

注、今回ははく製の写真があります

苦手な方はゴメンナサイ。

 

古い標本には本当に価値が無いか?

今回ご紹介する特設展示は…

理科室のタイムマシン学校標本

 

昔、理科室の奥に古い標本がありませんでしたか?

今では授業に使われなくなってしまった

様々な生き物のはく製やプレパラートや

ホルマリン漬けや、押し花のような植物…

 

それらを集めた展示でした。

学校にある標本の歴史は古く

明治時代のものも見られました。

 

 

 

戦前の「理科」学習内容は今とかなり違っていて

生物の分類をもっと細かく教えていたそうです。

その為に標本もたくさん用意して

教科書では見えない部分を補っていました。

 

現在では教科書もキレイに印刷され

プロジェクターで画像を見られるので、

標本は破棄されるようになってきたのです。

 

といっても、学校が悪いわけではなく

場所をとる不要なものは片付けなくてはいけません。

 

そんな、捨てられ寸前の標本
そこからしか読み取れれない情報が
たくさんあったのです。
 
展示物のなかから面白かったものや
掲載しても大丈夫そうなものを選んで紹介します。
 

 

まずはカモノハシの標本です。

 

思っていたより小さかったです。

小型犬くらい?猫より小さく感じました。

 

「そういえば私、実物のカモノハシを見たことが無いな…」

という私の言葉に旦那も

「そういえば自分も…」

 

それもそのはずです。

日本には水族館や動物園は多くありますが

生きたカモノハシを展示しているところはありません。

 

理由は

オーストラリアが持ち出しを禁止してるから。

 

ですが…そのカモノハシの標本は

だいたい、どの高校にも

一つずつくらいあったそうです。

一つずつは…なかなか多いような?

(といっても高校の数も今よりずっと少ないですからね)


こちらはムラサキウニの標本

ウニ殻の打ち上がったのを触ると

解るんですが簡単にバラバラになります。

でもこんな風に花のようにきれいに

標本にすることを考えたことはありませんでした。

 

クレマチスみたいですね。

 

ザ・はく製といった感じのコミミセンザンコウ

書店で有名な三省堂は戦前は標本も作っていました。

日本にいないはずのこの生き物のはく製が

なぜそんなにたくさんあったのか…

 

それは日清戦争後、

日本統治下にあった台湾に生息し

簡単に手に入ったためと言われています。

たしかに漢方薬の材料などとして

市場などで売られていたようです。

 

このあたりで、必要な標本を用意する過程で

どういった経由があったか分かってきて

展示物を見る面白さが増してきます。

 

イルカなどは大きすぎて扱えないので

木製の模型が用意されたようです。

 

写真は載せませんが、

オラウータンの標本もありました。

現在一般的にあるものなら

動物園で飼育していた個体が亡くなり

標本になるのでしょうが、

これはそうではなく

野生のオラウータンを標本にしたものなので

その場合にしか分からないデータが

含まれているだろう」と言われています。

 

また、

今の博物館の標本は保存のため

薬品で燻蒸するのだそうで、

それだとDNAが壊れてしまうんだとか。

だけど、理科室の標本には

そこまでしていないので

古くなった標本でもDNA検査に出せば

何かしら欲しい情報が得られる

可能性が高いのです。

 

現在では、

理科室の標本を博物館に持ち込む場合

長期間冷凍して殺虫するのだそうです。

 

 

採取地と日付が重要に…

必要なのは品種名だけではありません。

 

いつ頃、どこで採取され…そして可能なら

誰がその標本を作ったのか。

そこまで記載したほうがより良いのです。

 

この明治時代のライチョウの標本からは

信州にいたことが分かるのですが、

愛媛の高校の標本の記録がラベルから

「東北にも生息してた可能性が!」といった

生物分布の発見があったそうです。

 

ときには絶滅したと言われていた

生物・植物が残っていたデータが見つかったり

 

理科室にあった、学生の残した

生物学部の記録誌から

当時作ったといわれる標本を探して

 

拾ったイタチをから作った標本を

本当に見つけることができた面白いエピソードも。

 

当時の高校生の女の子が制作した

イタチのはく製は、気品がありつつ

可愛らしいポーズをとっていました。

 

イタチは小さいですが肉食で

家禽の小屋を荒らす害獣ですから

一般的にはあまりいいイメージが無く、

歯をむき出しにしたものや

威嚇した姿のはく製が多く見られます。

 

広い同博物館のなかにも

いくつもイタチのはく製がありましたが、

可愛さはこれが群を抜いていました。

 

 

標本は田舎の学生が作ろうと

学者の先生や専門の業者が作ろうと

記載されたデータが正く残っていれば

「証拠」としての価値は等しいので

そこが面白いですね。

 

干からびてしまったら、たしかに

新しい標本より見た目は悪くなるでしょう。

 

だからと言って、価値が失われた

ということは無いように、私は思います。

 

 

最後に…

 

博物館内の常設展示に

児童が楽しめる体験学習室がありました。

そこではレプリカの土器を組み立てたり

本物のはく製に触れることができます。

 

こちらのノウサギやキジ以外にも、

タヌキやシカやサルなどがありました。

 

私がずっと以前から気になっていた

キジの頭にある耳のような左右の飾り羽根。

これはどんな風になっているのか?

 

この日ここにきて、

思いがけずそれを触ることが出来ました。

優しくそっと触れてみると

サラサラとした毛束のような羽根で

ツルッとしてなめらかでした。

 

残念なことに、このはく製には

キジ特有の顔のまわりに生える

真っ赤な羽根は見られませんでした。

 

なぜ無いのか、

無くなってしまったでしようか?

それは分からないけれど

触れることが出来て羽根の質感が

解ったのはとても良かったです。

 

広いのてじっくり見ると半日かかります。

 

入館料 一般/300円  高校生・大学生/150円  65歳以上と中学生以下/無料

ご興味のある方は是非!

 

ではでは。

 

 

星特設展示特集
 

 

 

 

 

 

 

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